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1948年、終戦後の日本。中学2年になったイコの周囲には、やけどを負った同級生や傷痍軍人の物乞いなど、今だ戦争の傷跡が多く残されていた。母を早くに亡くしいつも心のどこかに不安を抱えるイコだったが、英語の授業で習った【~ing=現在進行形】にがぜん夢中になる。「現在進行形、今を進むという事!」急展開で変わっていく価値観に戸惑いながら、イコは必死に時代をつかもうとする。そして「いつかどこかへ行きたい。私ひとりで」そう強く願うようになる。でもまだ、日本からの海外渡航が許されない時代。手段も理由も見つからないまま大学を卒業したイコに、ある日大きなチャンスが巡ってくる……。「魔女の宅急便」の著者・世界的児童文学作家、角野栄子の『トンネルの森 1945』に続く自伝的物語。戦後の日本を舞台に、懸命に自分の路を探す少女の成長をエスプリとユーモア溢れるタッチで描く著者の原点ともいうべき作品。87歳、角野栄子は今も現在進行形だ!
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年01月26日
本書より引用
「行ってしまいましたねえ、嬉しいことなのに、やっぱりさびしいわ……。さびしいけど……行くって事は、帰ってくるってことよね」
(歩くのよ。進むのよ。出会うのよ。見るのよ。わくわくするのよ。十三歳の時、『現在進行形』そう決めたんでしょ)
「日本は美しい。それはなくなってない、と世界の...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月09日
過去を振り返ってまとめる小説
今回は思春期編って所かな
前回は戦争の重たさや死を感じるテーマでしたが
今回はひたすら明るくて前向き!
街の感じも戦争を乗り越えていく強さがあります
イコの心の動きが鮮明でオドロキです
著者はきっと女子学生気分で執筆?!
思い出す事は楽しい事ばかりじゃなかったでしょう...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
話題になったからか品薄が続いていたけれど、2/10に再販がかかったようで楽天ブックスでは普通に変えました◎
海外に行くお話かと思っていたけれど、イコさんの中学〜大学生までの日本でのお話。戦後日本を舞台にしたものと思えないくらい、いい意味で今風で読みやすいお話だった。
数学がだめだから大学受験は3科...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月13日
角野栄子さんの作品が大好きで、魔法の文学館のオープンも心待ちにしています。作中のイコちゃんと同じくらいの年頃に、新宿や吉祥寺を駆け回って過ごしていたので、そんな共通点もなんだか嬉しいです。
コロナも落ち着いてきたこの頃、10代20代の方におすすめしたい作品です。戦後の厳しい時代の中で、迷いながらも...続きを読む
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