都市のドラマトゥルギー

都市のドラマトゥルギー

1,320円 (税込)

6pt

3.7

「浅草」から「銀座」へ、「新宿」から「渋谷」へ――人々がドラマを織りなす劇場としての盛り場を活写。盛り場を「出来事」として捉える独自の手法によって、都市論の可能性を押し広げた新しき古典。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【エキサイティングな都市社会論】

    ・きっかけ
    都市論の名著ということで東京史のおさらいもと思って積読状態に。

    ・要約
    東京の盛り場の形成と変遷を、そこに集まる人々による「上演」という視点で背後にある空間形成戦略と社会構造から読み解く。
    上京者のアイデンティティと未来性という軸から語る。

    ・感想

    0
    2019年05月15日

    Posted by ブクログ

    農村が保守的で都市が進歩的、ということはない。都市の中にも固定した生活の枠がある
    以前はいかに入りやすい店を作るか、というポイントが重視されていたが、今はいかに入りにくくするかというポイントが重視されてきている。客を選別するような店のあり方へ。
    都市に人々が踊らされているのか、踊る人々が都市を作るの

    0
    2018年07月09日

    Posted by ブクログ

    本書は社会学者吉見俊哉の代表的著作の一つであり、近年における盛り場研究の新たな潮流を創ったものとしても知られる。本書がまとめられたことによって、それまで場所としての機能面に着目されることの多かった盛り場研究において、それを「こと」として捉える流れが生じるようになった。論理は綿密かつ重厚である。筆者は

    0
    2014年02月27日

    Posted by ブクログ

     自分とほとんど同年代。たぶん同じ大学。

     吉見さんが30歳の時に書いた、明治大正時代の浅草と銀座、戦後の新宿と渋谷の都市の変化を扱った、社会学的論文。

     随分、難しい文体で書く人だなと思う。それと、都市計画のようにどうやって都市をつくっていくかという視点よりは、その都市で活動していた人たちが、

    0
    2012年10月09日

    Posted by ブクログ

    〈演じる〉ことの根底にあるのは、間身体的な相互性を超越論的な審級との相互性に媒介していく、文字通りドラマティックな運動である。p354

    《あとがき》
    第一に、本書は、近代的な都市化のなかでの盛り場の意味的な機制の変容を、都市に集合した人々の相互媒介的な身体性の側から捉え返すことを目指したもの。

    0
    2015年08月01日

    Posted by ブクログ

    ブラタモリ鑑賞のお供に最適!というコピーがぴったりな一冊。

    文明開化後の上野の博覧会、明治の公演地整備事業で近代都市化をしつつ、江戸時代からの盛り場として地方出身者の受け皿の役割も担った浅草、震災後商業の街として急速に変貌する銀座、戦後の闇市から歌舞伎町のピンク街、浅草と同様に地方の若者の群れを吸

    0
    2010年11月09日

    Posted by ブクログ

    書かれたのがかなり昔。この本から東京の都市論が始まったと言ったらちょっと過言wでも先駆け。現在の東京がどのような形で盛り場として発展していったかを勉強するならこの本が間違いなくスタート地点。
    内容は、上野、銀座、新宿、渋谷4つの盛り場の対比と移り変わり

    0
    2010年09月20日

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