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港の宿屋「ベンボウ提督亭」を手助けしていたジム少年は、泊まり客の老水夫から宝の地図を手に入れる。大地主のトリローニ、医者のリヴジーたちとともに、宝の眠る島への航海へジムは出発する。だが、船のコックとして乗り込んだジョン・シルヴァーは、悪名高き海賊だった……。胸躍る展開と個性的な敵役、臨場感あふれる描写。新訳では少年の成長に光をあて、大人の読み物として甦る。【光文社古典新訳文庫】
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Posted by ブクログ
往来堂書店「D坂文庫2015春」からの一冊。 知らない人はいない名作ではあるけれど、ダイジェスト版でしか読んでない、あるいは読んだがストーリーは忘れた、という人が多いんだろう。かく言うワタシもその一人。そこで、異動と引越しで読書に集中できないときに、これならと軽い気持ちで手にしてみた。 ところが、こ...続きを読むれが予想以上に面白い。まさに、冒険小説の元祖はここにあり!魅力的な海賊、(意外に残酷なシーンが多い中)成長してゆく少年、見守る医者。逃亡があって、捕獲されて、裏切りがあって、そのまた裏があって。子ども向けの物語に留めておくのはもったいない。 読んでいる間はこの冒険譚の世界にどっぷり浸かって、わくわく感がよみがえって、自身の周囲のバタバタから一時的に離脱。ある意味、いいタイミングで読んだと言えるのかもしれない。ワタシが本書を読んでいるのを傍で見てい人がいたとしたら、「本書を宝の地図のように扱っていた」と指摘されたんでは、という気がする。
いや~、訳者あとがきがいいね。読んだら英語の本が読みたくなるし、翻訳の悩みを垣間見れて、もうひと小説読んだ感じだったわ。 スティーブンスンの推敲も、なるほど作品が長く読み継がれる訳はこういう丁寧な仕事なんだろうなぁと思った。読みだしたら止まらない。久しぶりに子供にかえって冒険した気分。面白い。
子供から大人まで楽しめる冒険小説。 有名だから、一度は読むべきかなと思う。 描写が上手く、スラスラ読めた。
海外の古典文学にありがちな一人の人物に複数の呼び名があることによる混乱でなかなか話にのめり込めなかった。巻頭に登場人物一覧を載せてもらうと島の地図よりも有益な気がする。個性ある人物、先が気になる展開、巧みな描写など、児童文学とは思えない作品です。主人公ベンの勇気と大胆さ、隅に置けないキャプテンシルバ...続きを読むー、取り残されたガンの存在意義などが印象に残りました。
財宝が隠された地図を元にジム少年が大人たちと旅に出る。 集められた船員の中には悪名高い海賊ジョン・シルバーが潜んでいて、彼との対立が話の中心となっていく。 状況によって敵と仲間を行ったり来たりする狡猾なシルバーは同時に見込んだ男に礼節を重んじたり、様々な面を覗かせて非常に楽しいトリックスターだ。 正...続きを読む直、航海までは退屈だったが、シルバーとのサスペンスがキモと言っていい。
子供の頃に「宝島」を読んだことがある。子供向けの「宝島」は第三者がストーリーを語るスタイルで、主人公の少年ジムの冒険物語として書かれていたように思う。今回、改めて原作の宝島を読んでみると、子供の頃の印象とは随分違う印象を受けた。語り手は第三者ではなく、主人公のジムだったり医師だったり、時折作者が登場...続きを読むする。ジムは子供だったような記憶があるが、もう少し年上の少年で、年齢以上に機転が効いたり洞察力があったり、行動力があって、大人のような印象を受けた。ストーリーも宝を手に入れるまでのドタバタが長くて(騙したり騙されたり、色々な仕掛けがあって、面白くて飽きないけれど)、宝探しの部分は意外とアッサリした感じだった。 この小説は、作者が提示した宝島の地図を見ながら読み進めると、判りやすい。自分はこの大雑把な地図を見ると、わざわざ船をチャーターして宝探しに行こうとは思わないけれど、昔の人達は宝の在り処が描かれた地図を見ると、異常なくらいモチベーションが上がったのだろう。でも、海賊達が無人島の地図を、どうやって作ったのか素朴な疑問がある。体は強いが頭が弱い海賊に、無人島を測量する技術は無いだろうし、わざわざ地図を作るような時間も労力も無いだろう。どうやって地図を作ったのかが不思議だが、現代の視点でそういう細かい事は考えてはいけない。小説には辻褄が合わない話はいくらでもある。時代背景が違うのだから、素直にジムの冒険談を受け入れるのが、この小説の楽しみ方だと思う
『ジキル博士とハイド氏』の作者。 ディズニーの『トレジャープラネット』が面白かったので原作を読んでみた。
これも、題名も中身も良く知っているはずの一冊です。子供のころ読んだものは、スティーヴンスンの書いたものをかなり短くしています。小学生の時に買ってもらった、世界名作全集の一冊目は宝島だったのを思い出しました。 まず、こんなに長い物語だったのかとびっくり。主人公ジムの成長していく姿が、きちんと描かれて...続きを読むいます。冒険ものなので、当然アドベンチャーはたくさんちりばめられています。こういうお話だったんだと、改めて感じさせられた一冊でした。
夜行バスのなかで隣の人を起こさないようにこそこそ読みました。 話は少年を主人公とした冒険物語。 『あじながおじさん』の主人公も取り上げてましたね。
2022年最後を飾るのはなんと1981年の作品今から約150年前の作品 『あしながおじさん』の中に登場してきたので懐かし!と思って再読です 残るべきものは残るんだよね ただ子供の頃読んだ時ほどドキドキしなかったかも 海賊シルヴァーが登場したあたりからスピードは上がるんだけど、全体に冒険小説として...続きを読むはスピード感が足りない気がしてしまったんよね 次から次へと主人公を襲う危機!!みたいなね 情報飽和時代の弊害かなw でもなんか、基本というか基礎というかそんな感じがすごいしたなぁ、必要なものは過不足なく全て揃ってますよ、こっから始めますよ、みたいな 板前さんで言う大根のかつらむきみたいな違うか
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