2050年の世界 見えない未来の考え方

2050年の世界 見えない未来の考え方

人口、気候変動、エネルギー、民主主義、格差、テクノロジー、地政学的変化――。世界を揺るがすこれらの問題は、この先どうなるのでしょうか? 日本、アメリカ、中国、ヨーロッパなどの未来は? 世界を変える「5つの力」と「10大要素」とは?

膨大なファクトと経済学、地政学、歴史的な洞察を通じ、英国の定評あるジャーナリストが、30年後の世界を大胆に予測します。20世紀の社会構造と冷戦後の世界秩序が崩壊し、世界はいま大きな変化が押し寄せてきています。誰もが世界の先行きに関心を持たざるをえません。本書は、人々が知りたい「その先」をファクトとバランスのとれた展望をもとに照らし出します。

著者は、『ファクトフルネス』のハンス・ロスリングのように、専門家ほどネガティブな誤った認識を抱きがちだという「専門家バイアス」の問題を指摘し、ファクトに基づいたポジティブな見通しを重視するのが特色です。世界主要地域、グローバルな重大なテーマに即して歴史、現状を整理し、様々な見方を紹介しつつ、きめ細かくかつ包括的に、著者独自の展望を提示します。本書ではたとえば次のような展望が示されます。

1.世界人口の約2/3が中間層と富裕層になる
2.アメリカの先行きは明るい
3.アングロ圏が台頭する
4.中国が攻撃から協調に転じる
5.EUは中核国と周辺国に分かれる
6.インド亜大陸の勢力が強まり、世界の未来を形成する
7.アフリカの重要性が高まり、若い人材の宝庫となる
8.グローバル化は〈モノ〉から〈アイデアと資金〉にシフトする
9.テクノロジーが社会課題を解決する
10.人類と地球の調和が増す

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2050年の世界 見えない未来の考え方 のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

     2050年の世界とは。見えない世界を、できる限りのサイエンスの力で予測する。とはいえ、予測は当たらない。だからこそ、その輪郭を示し、それに備えることに意味があるとしている。
     社会のあり方はどのように変わるのか、ベルリンの壁はなくなり、中間層の経済圏がどこの国でも出てくる。インド、中国が、西洋の生

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    読んでいる間ずっと面白かった。話し上手な教授の講義を受けているような感覚。国際政治や経済、投資に興味がある人にお勧め!
    世界の力関係は北米・欧州からアジア=中国・インドへシフトしていくが、中国の高齢化が進みアメリカが返り咲く。日本は日本でありつづけるが、内向きな姿勢が強まる。

    以下気になった点のま

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    経済、金融の領域のジャーナリストとあって、ファクトベースで世界の主要な国々を描写し、ファクトから見えるこれからの世界が書かれてある。
    分量は多いのにさくさく読みやすい。
    日本へのリスペクトを感じられるしどの章も興味深い。

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    私が印象に残った事は、人口が増加する国であるインドはもちろんですが、台頭する国は英語圏、すなわち英語が話せる国であると言うことにあります。
    アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アセアンなど英語がほぼ母国語であるところに価値があると言う話です。
    DeepLやGoogle 翻訳

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    筆者自身が言っていますが、ネガティブバイアスを排するために基本的に前向きに語られる未来像です。地域別に描かれる未来予測に新たな発見がありました。

    0
    2025年03月02日

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