大前研一の作品一覧
「大前研一」の「悪魔のサイクル 2013年新装版」「遊ぶ奴ほどよくデキる!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大前研一」の「悪魔のサイクル 2013年新装版」「遊ぶ奴ほどよくデキる!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学理工学部卒、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。『「見えない税金」に怒れ』で第49回文藝春秋読者賞を受賞。著書に『21世紀維新 栄える国と人のかたち』、『稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方 』、『マッキンゼー 現代の経営戦略』などがある。
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
大前研一さんの自叙伝的な本は初めてかもしれない。彼自身がマッキンゼー時代に、おそらく思いっきり仕事をしつつ、思いっきり遊び、お金を儲けられる所にのみ集中的にリソースを投下。コンサルタントという仕事を、ある意味稼げる商売に変えた人物だろう。その後、コンサルが席巻したのは明らかで、そしていま完全にコンサルの時代は終わった。完全にエスタブリッシュされた企業を相手しているから微修正しかすることがない。その意味ではこの大きな流れをご本人自身もしっかりと認識して、日本のためになすべきことは何かと問う。表層的に何をしたかにはあまり意味はないだろう。一方で、経営とはこういうことだとクイックに要諦を掴み、チャンスをものにしていく様子は、きっと簡単じゃないとは思いつつも、本当にすごい。
御年83斎、日本の知の巨人。この最高の人材につづく、変革人材を日本が生み出すことはできるのだろうか。
外国人にも臆さず、英語を操り、日本語で人を説得し、知で人々を凌駕し、実際に行動すること。
Posted by ブクログ
大前研一氏の講義を聞いていて、本当に印象的だった言葉がいくつかある。そのうちの一つが、人生を変える為には、①場所を変えるだけ②付き合う人を変える③時間配分を変える、という原則。もう一つが、とにかく遊ぶことの大事さだ。毎週、どこに行ったとか、スキー場のエピソードなどを語る彼には、遊びも仕事も区別ない感覚で生きていることを教えてもらった。ブルーマンデー、月曜は憂鬱だと感じること、を避けるにはどうしたら良いか。ズバリ、金曜に早く帰ることだ。この発見は、筆者と同じかもしれない。米国で仕事している時に、本書とも異なるのだが、セカンドハウスを持っている人は木曜日には移動してしまう。渋滞回避目的で、家族と移動した後、金曜はWFHになる。小鳥のさえずりがミーティングの音声に入っていることもあって、おい今どこにいる?というボスの質問等に、画面をオンにして、実はキャッツキルですというやりとりも面白かった。金曜日に早くかえる、できれば外食などを家族で楽しむと、ものすごく休日が長くなったように感じる効果がある。また、金曜日に飲みすぎて、土曜の午前中を潰すこともない。これはかれこれ10年近い習慣になった。スケジュール上ブロックしてしまっている。
そして土曜日は体力を使う予定に。日曜日はオフ、リラックス系の予定にする。そして、夕食と早めの入浴後は、仕事のスケジュールを確認して、そこから休む。休日を長く楽しみながら早めに仕事に戻って行くことで、一気に仕事が片付いて行く感覚が月曜日にあるので、ブルーマンデーにはなった記憶がない。
食事中にテレビをつけるというのは、もってのほかであり、携帯をテーブルに置くことも失礼、というレベル感が浸透している家庭と、子供がテレビを見ながら食事をして、終わったら部屋に引っ込んでしまう。そんな家庭のどちらがいいかは言わずもがな。一方で、中毒性の高いテレビやゲームを、どのように制限するか、これは非常に難しい問題で、ディシプリンがないとズルズルと流されてしまう。
本書は、遊ぶ、ということだけでなく、人生をディシプリンを持って、謳歌する為に自分が選んだことを、大事にしていることをやろうというメッセージ。米やシンガポール、中国といったそれぞれの国にある、文化的な優先度を踏まえつつ、特に大前氏が慣れ親しんだ米州カルチャーを紹介している。テレビのない家、これはたまに見る。iPadを買わない家もあった。デジタルネイティブ、でもデジタル漬けにしない状態を保てるか、現代に突きつけられた課題だろう。夫婦別行動のすすめ、も面白い。別行動をとって自分らしさを追求しているとお互いに話題があり、それぞれの人生を大切にしていることになる。妻が週末コンサートに行くことを咎める夫がいるということに、なんで?と疑問を呈する大前氏。当たり前すぎるが、その根本的なポイントが、上記にある。人生をディシプリンを持って生きているのは、夫婦それぞれ別であり、共同体としての家庭がそのプラットフォームであるからだ。米にいると当たり前のこの感覚、大前氏がわざわざ文章に落としているのも日本を憂いてのことだと理解した。
Posted by ブクログ
大前研一氏が編み出した、思考の訓練。これを本当に繰り返しやり続ける事で、思考の筋トレと言っても良いくらい鍛えられたなという思いだったMBAの目玉授業でもあるRTOCSを公開するというのは、いささかどうなんだろうとは思うのだけど、一方でその本質はチームで議論し、考えて、自分としての答えをしっかり見つけて行く過程にある。静岡県知事だったら、とかセブンの社長だったらとか、財務大臣だったらなど、政治経済界のあるポジションを想定して、もしそうだったらどうするか、データと情報を集め、構成し、ロジックを組み上げていく。
AIの時代、ChatGPTやGeminiを使って、対話しながら仕事して行くことは自然の流れ、エージェントと言われる映画の世界はまさにきたと言ってもいい。この中で、MITメディアラボが脳をどれだけ使ったているかの調査を行い、AIに頼ったチームは最も脳を刺激せず、使っていないという結果になったという。ということは、自分の頭を使うことがどれだけ大事かということだ。どう考えたらいいか、ではなくてどういうことを考えたらいいか、どうして考えるのか、そういう頭の使い方をどんどんやっていかない限り、人間というものがもつ本来の力を発揮することはできない。大前氏はそれを発想力、構想力というような呼び方で能力、脳力に磨きをかけるべきと説く。
繰り返し、繰り返し、自分がどういう立場だったら、、、という仮説をリアルタイムな話題で、考えて手を動かし、自分としての答えに持っていく。この鍛錬こそが、大前氏のMBAで学ぶもっと希有な、かつ有用なスキルといえよう。いつも、そういうふうに仕事をしているな、と改めて思うと、このRTOCSでの修行が無駄ではなかったことを教えてくれる。社長だったら、経営だったら、こんなどうでもいいことにとらわれていないはずだ、もっと大きな大義に戦略を合わせに行っているはずだ、判断と決断を共に使い分けながら、会社という大きな船を動かすなら、というふうに思って毎日仕事していると、いつの間にか楽しいなと思えるようになってくる。そんな体験を、提供してくれているんだと思うと、やっぱりすごいな。