【感想・ネタバレ】RTOCS 他人の立場に立つ発想術のレビュー

あらすじ

「AIを超える思考力」はこうして鍛えよ!

〈進化し続けるAIに仕事を奪われないためには、0から1を生み出す「構想力」「発想力」を身につける必要があり、その土台となるのは「思考力」だ〉──プロローグより

AIで「答えが数秒で入手できる」時代、ビジネスパーソンの思考力を鍛えるためのケーススタディ──それが「RTOCS(アールトックス)」だ。経営コンサルタント・大前研一氏が指導する大学大学院で20年前から続けられているもので、「もし自分が○○だったら?」と仮定して解決策を考える大前流思考法である。
〈RTOCSは他人(他社)のことを考えるクセをつけることにより、自分(自社)のことを従来よりも自由かつ柔軟に考える訓練なのだ〉

RTOCSはテーマが無限にある。ビジネスに限らず、政治や経済や社会的な課題についても「もし私が○○だったら?」と問うことができる。
「もし私が対米関税交渉を任されたら」
「もし私が日鉄社長だったら」
「もし私が石川県/静岡県知事だったら」……

近年、AI依存による“脳力”低下も懸念されている。AIにできない「構想力」「発想力」「思考力」をどう鍛えるか。その手法とエッセンスを解説したビジネスパーソンの必読書。

(底本 2025年11月発売作品)

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Posted by ブクログ

大前研一氏が編み出した、思考の訓練。これを本当に繰り返しやり続ける事で、思考の筋トレと言っても良いくらい鍛えられたなという思いだったMBAの目玉授業でもあるRTOCSを公開するというのは、いささかどうなんだろうとは思うのだけど、一方でその本質はチームで議論し、考えて、自分としての答えをしっかり見つけて行く過程にある。静岡県知事だったら、とかセブンの社長だったらとか、財務大臣だったらなど、政治経済界のあるポジションを想定して、もしそうだったらどうするか、データと情報を集め、構成し、ロジックを組み上げていく。
AIの時代、ChatGPTやGeminiを使って、対話しながら仕事して行くことは自然の流れ、エージェントと言われる映画の世界はまさにきたと言ってもいい。この中で、MITメディアラボが脳をどれだけ使ったているかの調査を行い、AIに頼ったチームは最も脳を刺激せず、使っていないという結果になったという。ということは、自分の頭を使うことがどれだけ大事かということだ。どう考えたらいいか、ではなくてどういうことを考えたらいいか、どうして考えるのか、そういう頭の使い方をどんどんやっていかない限り、人間というものがもつ本来の力を発揮することはできない。大前氏はそれを発想力、構想力というような呼び方で能力、脳力に磨きをかけるべきと説く。
繰り返し、繰り返し、自分がどういう立場だったら、、、という仮説をリアルタイムな話題で、考えて手を動かし、自分としての答えに持っていく。この鍛錬こそが、大前氏のMBAで学ぶもっと希有な、かつ有用なスキルといえよう。いつも、そういうふうに仕事をしているな、と改めて思うと、このRTOCSでの修行が無駄ではなかったことを教えてくれる。社長だったら、経営だったら、こんなどうでもいいことにとらわれていないはずだ、もっと大きな大義に戦略を合わせに行っているはずだ、判断と決断を共に使い分けながら、会社という大きな船を動かすなら、というふうに思って毎日仕事していると、いつの間にか楽しいなと思えるようになってくる。そんな体験を、提供してくれているんだと思うと、やっぱりすごいな。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

2025/11/21 大前研一「RTOCS」Real Time Online Case Study
AIは世界を変えつつある どのように
大前氏の問題意識と最先端の情報収集力、そして将来の方向性についての構想力は桁違い。比類なき巨人!
野口悠紀雄先生、寺島実郎先生も超人だが、まだ日本シリーズクラスだが、大前氏は間違いなくWorld Seriees Championクラス。圧倒される。 

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

RTOCS アールトックス と読む。RealTimeOnlineCaseStudyの略。
大前研一氏が主宰した教育会社株式会社ビジネスブレイクスルー(現Aoba-BBT)の
受講生であれば誰でも知っている言葉だ。
有名大学の、時代に乗り遅れた古いケーススタディではなく、
今この瞬間の企業を題材に、そのトップになったつもりで経営を考える、
生きた題材で、答えのない仮説を立てる、というものだ。
素晴らしい教育方法、思考訓練法だと思う。
もっともこれは正解はないので、○×に慣れた、正解を答えることに喜びを見出す
偏差値優等生には受け入れらない学習法かもしれない。

しかし、大前さんがこれを本の形にするとは、ちょっと驚いた。
内容は週刊誌で連載しているものが中心。
そう、大前さんは常にRTOCSをやっているわけだから。
さらには「もしも独裁者だったら」これは??
もともとRTOCSは、あなたが経営者になって大鉈を振るうとしたらどうするか、
なのだから、常に「独裁者」なのだ。それを別の章にするのは、見せ方だけ。
最後の章で教育に真っ向から取り組んでいるのは、大前さんらしいと思うが。

サブタイトルの 他人の立場に立つ、ってのはちょっと違うだろう。
他人 じゃなくて 組織責任者 なのだ。
他人の立場に立つ というと、発達障害を連想してしまう。
他人の立場に立てない、、、
そうか、今や日本人の多くはそういう人たちなのか、、、

プロローグ ますます重要となる「思考訓練」
「答えは数秒で入手できる」時代/AIの返答は「正解」ではない/「コンサルタント」と「リサーチャー」の違い/ますます求められる「0から1」の発想力/「構想力」「発想力」の土台は「思考力」

序章 「RTOCS」とは何か
まだ答えが出ていない問題について「自分なりの結論」を導き出す/原点はスタンフォードで見たケーススタディの古さ/経営者として一番重要なのは「自分だったらどうするか」/老舗メーカーをどう立て直すか/AIにはできない発想の飛躍/「他人の立場」に立つメリット/会社員なら〝2階級上〟の立場で考えよ/「100本ノック」もついに10
00回へ

第1章 もし私が〝話題のニュース〟の当事者になったら
もし私が「対米関税交渉」を任されたら/もし私が「日鉄社長」だったら/もし私が「セブン&アイ社長」だったら/もし私が「日産自動車」の再建を依頼されたら/もし私が「西武グループトップ」だったら/もし私が「そごう・西武」の再建を任されたら/もし私が「大企業の人事部長」だったら/もし私が「日本銀行総裁」だったら/もし私が「石川県/静岡県知事」だったら/もし私が「経済産業相」だったら/もし私が「経済財政政策担当相」だったら/もし私が「教育改革担当相」だったら/もし私が「日本の国家アドバイザー」だったら/もし私が「デジタル担当相」だったら①~③

第2章 もしあなたが〝1日独裁者〟になったら・・・・
甲論乙駁の混乱を切り拓くのが〝独裁者〟/なぜ「独裁者」という設定で考えるのか?/もし「AI研究の第一人者」になったら/もし「国連事務総長」になったら/もし「ウクライナ大統領」になったら/もし「日本の首相」になったら/「小選挙区制」から「大選挙区制」へ移行を/〝九州大統領〟〝北海道大統領〟〝福島特別州知事〟として/少子化対策と移
民受け入れ/学習指導要領どおりにしか教えない「一条校」は廃止する/もし「大阪府知事」になったら/USJを大幅に上回る集客力?/「独裁者型経営者」はどこが秀でていたのか

第3章 「第4の波」時代の人事戦略
人事戦略のカギは「ジョブ」ではなく「スキル」/「あなたは具体的に何ができるのか?」に答えられるか/ブルーカラーは不足、ホワイトカラーは余剰/中途、シニア、外国人労働者の採用が増えている/AI面接で採用の〝質〟は圧倒的に差がつく/「○×△」や「ABCD」評価では役に立たない/「ジョブの定義」がなければ評価不能/「スキルベース」だと日本人の採用が激減/「人事部の役割」も従来と大きく変わる/副業・兼業人材に仕事を任せるしかない/急拡大する「スポットワーク」/フリーランスエコノミーは20 兆円産業/AIの活用で世界から〝仕事〟が消滅中/「AIによる失業」と「AIとの共存」/生成AIの進化から「AIエージェント」へ/スキルベース組織で人材を〝3分化〟する/日本への提言

エピローグ 〝暇な土曜日〟に「思考力」を鍛え

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

AIに負けずに稼ぐ力をさらに伸ばす
・リスキリングやリカレント教育によってAIリテラシーを高める。副業・兼業で実践経験を積みながら収入を増やす
・大学卒業後は、30歳くらいまてに生涯をかけて取り組む職を決める。それまでは世界を旅して見聞を広げる

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

他人の立場に立つ発想術に関して、一言で言うと
もし…の立場であったら…をやるということをロールプレイするという事である。
ロールプレイ自体の有用性は認めるものの
お歳を召されたのか、徐々に説得力を失っている印象を受けた。
公表された新聞等、統計、官報、IRなどを元にファクトと打ち手を考えるものであるが、一次情報を受けない中でのリアルな情報がない為、机上の空論感が漂っている。
インタビューなどの一次情報が取れなくても、他事業のアナロジーで推定して説得力を増すという方法もあるが、あまり多くはなかった。
従って現実で起こっている打ち手の方が著者の打ち手より筋が良いという点もある。
例えば日鉄の件は著者が考える以上に緻密に構築されていると感じている。
ドラスティックに構想をするのは良いが、現実の制約条件とそれを打破する為のボトルネック。それを元にした将来像を打ち出さないと納得感は薄い。
例えば地方自治も現実が変化しており、道州制を行う事の弊害も認識されて来た。国と地方の在り方を根本から考えない道州制はむしろ弊害でしかないように感じている。現実は著者が感じているより、複雑で出された考えは妥協の産物でも現実の変革に即していく。
そのような解決策を観たいと感じてしまう。

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2025年12月22日

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