門井慶喜の作品一覧
「門井慶喜」の「徳川家康の江戸プロジェクト」「池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
明治期に活動し、27歳という若さで夭折した作家・詩人の北村透谷。本作はその北村透谷の妻であり、没後は英語教師として働き続けた石阪ミナを主人公にした歴史小説です。序盤はコミカルな調子で北村透谷との出会い、ふたりの男性の間で板挟みのような形になるミナの姿が描かれていくのですが、透谷のその後を知っているだけに、楽しげな雰囲気の中にも寂しさが仄かに纏わり続けているのが印象的でした。
透谷の死以降、変わらずに透谷を大切に思いながらも、その影を重荷にはせずに、新たな道を歩んでいく姿には、胸が熱くなります。中盤以降は、一教師のまなざしから明治の学校生活、教師生活を描いた学園青春ドラマとしても楽しめるの
市場経済の始まり
以前に,高槻泰郎の「大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済」という新書を読んで感銘を受けたことがあったが、本書はこの新書の小説版である。小説であるから、暴れん坊将軍 徳川吉宗を資本主義経済 市場経済に理解ある将軍として描いているが実際のところは違うような気がする。まあ小説だから現実に有りえないようなことを書いても楽しめれば良い と割り切って読み進めることができた。まあ 儒教や武士道と市場経済というのは、相反するもののような気がする。
大引けや約定という大坂堂島での取引用語が現在の東京証券取引所でもそのまま生きているのは大変に興味深い。