オリオンブックス作品一覧
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-クラシックミステリー、日本初の女流探偵小説家。短編5本を収録。悪友に誘われ警察に追われるハメに。飛び乗った円タクの車内には血まみれの美少女が……翌日現れたトミーは魅力的な美少女だった「黒猫十三」。昔、旧華族の11歳の少年が行方不明になり今に至る。秘密が暴かれるとき、高まる緊張感。貴族に嫁いだ平民だが美貌の妻の苦悩を描いた「魂の喘ぎ」。舞踊の才能があるまゆみと凡人の百合子。しかし百合子は名取り披露の発表で「鷺娘」がうまく舞えない。まゆみが入れ替わって舞うのだが……「鷺娘」。上流貴族に起こった忌まわしい事件をS婦人が活躍して解決する。自殺した貴族。未亡人となった美しい兄嫁に義弟が恋焦がれる。それは先代からの宿命だった「蛇性の執念」。自殺した大使の真相とは。やがて遺骨をすり替えたとの密告が……端麗な青年は何者。深まる謎をS婦人の推理で鮮やかに解決「情鬼」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-河合譲治は君子と呼ばれるほど真面目な男だが、カフェーの女給をしていた15歳のナオミを見初める。自分の家にひきとって育て、やがて結婚するが、ナオミは次第に奔放な性格を現わすようになる。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた谷崎潤一郎の代表作。成長するにしたがい次第にナオミは本性を現わし、金使いは荒く、奔放な性格で何人もの男と淫乱に付き合うようになる。しかし最後に男はナオミに屈服し、実家の財産を処分し奴隷のようになってしまう。何度も映画化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編三本を収録。「闖入者」富士山の裾野の別荘で画家が死亡した。しかし発見された部屋からは見ることのできない富士山が描かれていた。これはダイイングメッセージなのか。妻とその愛人が殺したのか。または事故死か。「デパートの絞刑吏」ある夜、デパートの宿直員が殺されビル下へ投げ落とされた。その死体のそばにはデパートから盗まれた高価なダイヤのネックレスが……。強盗殺人なのか。青山喬介の名推理がさえる。「灯台鬼」海中に突きだした岬に立つ灯台で濃霧の夜の異変。灯台の頂上で男が殺され、大岩が暴れまくったように転がっている。それは幽霊か化け物か、人間の手ではとうてい運ぶことはできそうにない大岩。水産試験所の東屋が洞察する。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-岡本かの子短編集。圧倒的な情景描写と心理描写によってまさにキラリと光る珠玉の五編。「鮨」鮨屋の娘ともよは先生とよばれるその男が気になっていた。ある日偶然町で先生を見掛け、身の上話を聞いたのだった。鮨にまつわる話とは……。「東海道五十三次」東海道の魅力にはまった男は言う「東海道というものは山や川や海がうまく配置され、それに宿々がいい工合な距離に在って、景色からいっても旅の面白味からいっても滅多に無い道筋」読むほどに旅情がそそられる作品。「蔦の門」近所のいたずら娘ひろ子は家の蔦をむしっては老婢を困らせていた。しかし早くに両親を亡くし境遇が似ていることから二人は心を通わせるようになる……。「鶴は病みき」 避暑の為訪れた鎌倉での芥川龍之介とのひと夏の交流を描いた作品。偉大なる文学者芥川龍之介の意外な一面とは。「老妓抄」永年の辛苦で財産もできた。老妓の小そのは言う「何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎない……」小そのは電気技師の若い柚木を自分の家に住まわせる。そのうち養女のみち子が柚木に興味を持ち始めるが……「仕事であれ、男女の間柄であれ、混り気のない没頭した一途な姿を見たい」老妓はそう願うのだった。著者岡本かの子の夫は漫画家岡本一平、息子は岡本太郎。
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1.0
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2.0お局OL草子の前に、突然現れたちょっと尖がった美女。年下イケメンのカレ、佐伯君と別れてほしいと言うのだが……。意外な過去の真実に今回ばかりは草子、大ピンチか? 2人の恋の行く末は? 大ヒット恋愛小説「年下の彼は、ちょっと生意気(年カレ)」を読んだ人も、これから読む人も楽しめる夏の特別番外編。うそ、浴衣でエッチ、したりする? ●著者プロフィール● 神埼 たわ(かんざき たわ) 恋愛小説家。イケメンが登場するちょっとエッチなラブコメディは、著者の得意とするところ。テンポの良いストーリー展開には飽きがこず、作り出したそのキャラクターに人気が殺到。「神埼たわ」はペンネームで、実際には恋愛ゲームのシナリオライターとして活躍。他著書に大ヒット作「年下の彼は、ちょっと生意気」「年下の彼は、ちょっと生意気2」がある。
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3.0
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-論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編四本を収録。「とむらい機関車」事故が多い機関車にまつわる話。七日ごとに豚を轢いてしまう機関車。いったい何があるのか。やがて悲しい結末が……。「白妖」箱根でひき逃げした車は有料道路へ。しかしそこでなぜか車は消えてしまう。果たしてどこへ行ったのか。弁護士大月が犯人を推理する。「花束の虫」若い資産家が断崖から突き落とされ殺された。目撃証言によると犯人は男だが……大月弁護士の推理が冴える。「幽霊妻」歳の離れた若い人妻。しかしなぜか離縁され自殺してしまう。それ以来死んだはずの妻が現れ、別れた夫は殺されてしまう。幽霊となった女が復讐に現れたのか。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-それは破壊力を持った美しさ。人はあまりにも美しいものを見ると身を滅ぼしてしまう。生命の神秘の秘密を知り、地球と共に生きる女アッシャ。彼女は二千年もの時を超え、愛する恋人の生まれ変わりを信じて待ち続けていた。ホリーは友人の遺言により、レオを養子に引き取り育てる。二十年後、鉄の箱を開けたとき冒険の旅が始まる。アフリカの奥地、船が転覆したり、猛獣に襲われ、文明から切り離された人食い原住民から焼き壺で殺されそうになる。死ぬほど危機を乗り越えたどり着いた末に見たものは。全知全能、不老不死にして絶世の美女。アマハッガーの民に君臨する絶対女王アッシャだった。ハラハラドキドキ奇想天外の壮大なスケールで描いた冒険物語。過去何度も映画化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-夏目漱石、後期三部作を一冊にしました。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち、怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品「彼岸過迄」。弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作「行人」。私が「先生」と呼び、敬愛していた人からの手紙が届く。そこには、親友を欺いて好きな女性を手に入れた罪悪感から、長い間苦しんで自殺を決意した「先生」の想いが綴られていた。友人、家族・親族、恋人との間に起こる「こころ」の葛藤を、見事に描いた名作「こころ」。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-夏目漱石、前期三部作を一冊にしました。「三四郎」明治末期の青春と恋愛事情を描く。熊本の高等学校を卒業し上京。東京の大学に入った小川三四郎。田舎とは違い東京は驚きの連続であった。そこで出会った仲間達との交流により様々な経験をする。三四郎を翻弄し悩ませる美禰子への恋は実るのか。謎の言葉「ストレイシープ」とは……。「それから」代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。「門」役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-瀬戸内海の貧しい島。大石久子が初めて赴任したのは岬の分校。そこに入学してきた一年生12人。洋服を着て自転車を乗り回すハイカラな若い女教師は注目の的。しかしその頃は昭和恐慌や戦争に向かう難しい時代であった。子供たちは小学校を卒業していくが、一家離散するものや売られたり、奉公に出るものさまざまであった。やがて戦争が始まり男の同級生たちはみんな戦争にとられ、戦死したりケガや失明したりする。女も病気で死んだり、時代に翻弄される過酷な運命。久子も夫を戦争で亡くし、3人目の娘は病気で死んでしまう。残った久子と2人の息子は生活に困るが、なんとか昔の岬の分校に臨時教師で雇われる。そして生き残った教え子たちとの感動の再会。何度も映画、ドラマ化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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3.7ひょんな事から、毎月50本以上のAVを観る事となった浅野こうめが、AV漬けの日々からわかった事・感じた事とは?女子だってAVを観たいし、性癖は人それぞれであって、決して綺麗な作品、ノーマルなSEXだけが好みなわけではないのである。女子だって、AVをオカズにひとりエッチを楽しみたい!そう、AVは今や男性だけのものではないのである。 ●著者プロフィール● 浅野こうめ 元・IT系企業勤務。現在は女性のセクシャルライフを応援する、女性向けアダルト動画配信サイト「PeachJoy」スタッフとして日々奮闘する。日本で一番AVを観てる女。毎月50本以上のAVを見ては研究に励む。海や山など自然をこよなく愛す20代後半の独女。
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-歴史上の偉人の妻たちの短編集。英雄たちの偉業には必ず内助の功があった。楠木正成の妻、久子。夫を始め我が子を次々に戦で失うが、涙を見せずに気丈に振る舞う。その姿に心を打たれずにはいられない「大楠公夫人」。豊臣秀吉の正室寧子(ねね)。猿と言われ当時は身分も低く貧しかった藤吉郎。しかしそんな藤吉郎に惹かれ嫁ぐ。やがて藤吉郎は頭角を現わし出世する。秀吉は浮気をするがねねは生涯秀吉に尽くす。ねねの人柄がしのばれるエピソード「太閤夫人」。その他「谷干城夫人」「小野寺十内の妻」「細川ガラシャ夫人」「静御前」「田崎草雲の妻」「山陽の母」全八話収録。
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5.0
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-大きな国と小さな国の国境。そこを守る老人と青年のお話。最初は敵と味方と思っていたが、やがて打ち解けて仲良くなる。しかしやがて二つの国は戦争を始めてしまう……「野ばら」。三保の松原で見つけた美しい着物は天女の羽衣でした。やがて天女は天に帰っていきます「羽衣物語」。その家には古い青いランプがありました。そのランプを点けると不思議なことが起こります。おばあさんが子供のころの物語。果たしてお父さんは帰ってくるでしょうか「青いランプ」。日本のアンデルセンと言われる小川未明の童話三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。「支倉事件」の容疑者支倉喜平。発端は聖書の窃盗容疑で逃亡、指名手配される。ようやく逮捕するも大変な男だった。取調べで一旦は自供するも裁判で翻す。果たして真実は。恐るべき執念と呪いや脅迫。やがて一大疑獄事件に発展する。実際の事件を基に書かれた作品。「ニッケルの文鎮」学者の家に奉公する娘の一人語り。ある晩、学者が殺される。残されていた遺書に浮かび上がる容疑者、しかし……二転三転し最後のどんでん返しは?「罠に掛った人」失業中の友木は借金返済に行き詰まり、高利貸しの玉島を殺害することを決意する。しかしその矢先偶然にも大金を拾う。その時、妻は玉島を殺害するとの置き手紙が……人生にはいたるところに罠がある。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-元風俗嬢の西りさが経験、人脈を生かして現役風俗嬢にインタビューする。業種も年齢もさまざまな8人の女性たち。風俗業界に入った動機や、経験、今後のことを赤裸々に語る。業種も年齢もさまざまだが、動機はやはり経済的なこと。しかし、その裏にはそれまでの人生ドラマや葛藤があった。仕事内容や金銭感覚、将来のこと、好きな男性やお客の好み、珍しい体験など。
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-飛行機がまだ無かった時代。世界を一周することは大事業だった、ましてや80日間では不可能と思われていた。1872年ロンドン。紳士で資産家のフィリヤス・フォッグは革新クラブとのメンバーたちと80日間で世界一周ができるかどうかの賭けをする。立証するために下男のパスパルトゥーとともに出発するのであった。何度もピンチに陥りながらも奇想天外なアイデアで乗り切っていく。迫るタイムリミット……果たして間に合うのか。ラストは痛快などんでん返し。ワクワクどきどきの冒険物語。映画化されアカデミー賞作品賞受賞。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-28歳の小泉ハナは28歳にもなって、彼氏もいない。合コンに参加するが今日も不発。そんなハナの相談相手はハムスターの「ジャン」だけ。そんなジャンが望みをかなえてくれるという。特訓により変身したハナは望み通りのイケメンの恋人ができるのだが……。 ●著者プロフィール● マイマイ 関西在住。中学校の教師、塾教室長を経てフリーのライターに。女性を主人公にした官能系、恋愛系の小説を手掛ける。男女のからみの描写で読者のイメージを掻き立てるのが得意。著書に「禁じられても愛しくて」「恋愛迷路で危険な香り」「濡れちゃう秘密のアルバイト」「特命OL暴かれた秘蜜」「淫欲の鎖に繋がれて」「淫獄に堕ちた女たち」「修羅の花嫁」「恥虐の罠」「女教師アンナ」などがある。
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-イタリアの少年マルコが母をたずねて、はるばる大西洋を渡りアルゼンチンへ旅する物語。しかしお母さんとは行き違いになり、なかなか会えません。マルコはどうするのでしょう。それでも負けずに周りの人たちにも助けられ旅を続けます。アニメ化や映画化された作品。
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3.0
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-林芙美子の恋愛小説二本を収録。「晩菊」50才を過ぎたきん。若いころは神楽坂で美貌の芸者で絵葉書にもなったことがある。今でも老いは感じさせず男に会うときは風呂へ入り、念入りに化粧をする。久し振りに訪れた男との対面はまさに真剣勝負だった。いくつになっても男から惚れられたいという女性心理の描写は秀逸。映画化された作品。「或る女」ある年の夏、軽井沢の別荘でたか子は10歳も若い男と浮気をする。高校生と中学生の息子があったが猛烈な恋であった。しかし男から一方的な別れを告げられる。失意に泣き暮らすたか子であったが、夫には全て知られていた。やがて夫からも離婚を切り出されるが子供と貯金通帳だけは離さぬと誓うたか子であった。テレビドラマ化作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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