汽車作品一覧

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  • 「北斗星」乗車456回の記録(小学館新書)
    値引きあり
    2.3
    廃止までに乗れる人も、乗れない人も必読。 最後のブルートレインである『北斗星』が、2015年3月で定期運行を終えるとの報道が大きく伝えられ、鉄道ファンはもとより、北斗星やブルートレインに思い出のある多くの人々に衝撃を与えました。半世紀に及ぶブルートレインの歴史に、いよいよ幕が下りようとしています。 著者の鈴木周作氏は、1988年の北斗星開業以来26年間、その魅力に惹かれて現在まで455回も乗り続けている画家です。単に数多く乗車しているのではなく、克明に乗車記録をとり、北斗星の魅力をなるべく多くの人に伝えるべくブログや作品で表現しています。最盛期の上野駅の賑わい、赤いランプの食堂車、寝台の窓からの変わりゆく風景や星空、車内で出会った様々な人々…夜汽車の楽しみやエピソードがふんだんに綴られます。さらに、北斗星の乗客の視点から見た26年間の世相も興味深い話が続きます。有珠山噴火の際の「山線迂回」や、本線の運行に戻ってもしばらくは最後尾に緊急避難用の機関車を増結していたこと。東日本大震災と北斗星。大雪や豪雨で大幅遅延した時に食堂車で出される「遅延カレー」…。北斗星を知り尽くした著者が渾身の想いで綴る、ブルートレイン乗車記の集大成です。電子書籍化にあたり、底本ではモノクロだった著者による挿絵をカラー化しました。 【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。 この作品はカラー写真が含まれます。
  • 美しきいけにえ
    -
    父の自殺で孤児になった少女セアラ。幼いころ会ったきりの叔母から“私の世話係にならないか”と誘いの手紙を受け取ったときには、神の救いのように思えた。一抹の不安を抱えつつ、汽車を乗り継いで到着した叔母の館には、さんさんと明るい陽光が降り注いでいる。だがひとつだけ、影があった。叔母の若い愛人ジュードの存在だ。黒髪に憂いを帯びた瞳、謎めいた美貌――セアラはひとめで惹きつけられてしまう。隣家の令嬢ヴェネティア・バドレーもすっかり彼に夢中のようだ。そんなある日、バドレー卿からパーティの招待状が届き……。 ■叔母の愛人から人目を忍ぶキスをされたセアラ。罪の意識に苛まれながらもジュードには抵抗できませんでした。壮麗な屋敷で美青年に翻弄され、溺れてゆくヒロインに待ち受ける衝撃の真実とは? 大御所アン・メイザーの、めくるめく愛の世界をご堪能ください。
  • アメリカン・スクール
    4.2
    占領下の時代に、アメリカ人の学校を参観しに出かけた日本の中学校教員の、貧しく、それゆえにも滑稽な姿を描いて、芥川賞を受賞した「アメリカン・スクール」。ほかに、現代の複雑な世相を、批評精神に貫かれた知的感覚で捉え、人間ドラマを深味のあるユーモアと鋭く深く屈折した諷刺で描いた小島文学初期の傑作「汽車の中」「燕京大学部隊」「小銃」「星」「微笑」「馬」「鬼」を収める。
  • イーハトーボの劇列車
    5.0
    父との深刻な対立、妹への運命的な愛、信仰と農民運動、エスペラントと詩、そして科学と童話……。短い生涯を懸命に生きた岩手花巻の天才・宮沢賢治の半生。近代日本の夢と苦悩、愛と絶望を乗せ夜汽車は理想郷目指してひた走る――。長年にわたる熱い思いをこめ、爆笑と感動の中に新たな賢治像を描き出した、戯曲文学の傑作。架空インタヴュー「賢治と啄木に聞く」を併せて収録する。
  • 賢い血
    -
    軍隊から戻ると、空き家になった家には母が残していった整理箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、「キリストのいない教会」を説きはじめた。祖父の志を継いだのだ。どす黒いユーモア、人々への容赦ない眼差し、登場する人びとのやり取りはぎくしゃくして、しばしば意味不明に。「賢い血」とはいったいなにをさすのか。
  • 女王陛下の補給線(1)
    完結
    3.9
    王国と共和国の戦争がはじまって、2年。砲声が争いから人間性を奪っていく中で、"兵士のために戦う兵士"がいた。熱き志を胸に秘め、駆るは鋼鉄の汽車"ラーヴィック"。死線を越え、地獄のような戦場をつらぬいて、二〇二試験補給中隊は、命を運ぶ!
  • 有栖川有栖の鉄道ミステリー旅
    4.3
    車窓を流れる汽車の黒煙。基地に佇む機関車の勇壮な姿。幼少期の朧な記憶。大学生のときに出合った一冊の本が、有栖川青年に眠っていた「テツごころ」を覚醒する。学生時代、友人との貧乏旅行、車窓にかぶりつく道楽亭主の隣で熟睡する妻とのふたり旅……。著者が、乗りテツ遍歴を明かし、ミステリーと鉄道の親和性を説く。「この鉄ミスがすごい! ベスト60」収録。
  • マンボウ周遊券
    -
    大海原をたゆたうマンボウのように、時には喧噪の街を離れて、のんびりと旅に出よう――。飛行機に乗れば荷物は消え、汽車に乗れば閉じこめられ、車で走ればエンコする。ヨーロッパ講演旅行(狐狸庵・遠藤周作らと)、ソ連作家同盟の招待旅行(奇態な宇宙人・星新一らと)、マダガスカル旅行(乗物狂・阿川弘之と)など、マンボウとそのおかしな仲間たちの珍談奇談あふれる愉快な旅。
  • 家守綺譚(新潮文庫)
    4.1
    庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。
  • 花嫁は夜汽車に消える
    3.0
    花嫁の結婚の時と何年後かの姿を追って作る番組で、プロデューサーが目にしたのは自分の母親の花嫁姿だった。一方、女子大生の亜由美は孤独死した老女が遺した日記帳を受け取るが……。他1篇を収録。
  • 成りあがり
    4.5
    広島から夜汽車に乗って上京した少年。ポケットにはアルバイトで貯めた5万円しかなかったが、胸には熱く燃える大きな固まりがあった。「おれは音楽をやる、星(スター)になる!」。その少年はいま、願い通り星になった。星の中の星、スーパースターに。だがここにあるのは、うつろな星のささやきではない。くやしさも、みじめさも、すべて吐きだし、泣いている、笑っている、叫んでいる。この一冊はそのまま矢沢永吉の歌なのだ。
  • クラシック リバイバル 女人追憶1
    値引きあり
    -
    少年の性の目覚めを描いた巨編が待望の復刊。 小学五年の春、母の裸に女を感じた宮崎真吾。すでに性を意識することはあり、女体に対する興味もあったが、母への冒涜と思った真吾はその後も優等生でむじゃきなこどもを装いつづける。 時は戦時中。小学六年の秋に、友だちから自転車旅行に誘われた真吾は、その姉である良子から誘惑的な行為を受け、中学に入った夏には、女学校三年のいとこ千鶴とのエロチックな戯れに興じる。幼なじみでひとつ年上の妙子に恋心を抱きながら、性に目覚めていく真吾。 終戦を迎え、軍関係への道を断たれた中学二年の真吾は妙子に告白、ふたりはようやく恋仲になる。妙子との良好な関係の一方で、不良女学生の文江や遊女のみよ、汽車のなかで出会った女学生の路子など、さまざまな女性たちが、真吾を甘美な世界へと誘っていく。 戦中から戦後へ、時代や価値観が変わっていくなか、不変でありつづける、男と女、愛と性。その狭間で揺れ動きながらも、未知なる世界へ足を踏み入れていく少年の心情を丁寧に描く、青春大河ロマン待望の復活。
  • コルプス先生馬車へのる
    -
    どこへ行くにも白衣をまとい、大きなかばんを持ったコルプス先生は、水アメが大すきで楽天的なおじいさん。でも頼りになるお医者です。ある日、遠い北の地方に住む少女から、つばめの治療を頼まれます……。筒井敬介の人間的なあつい「ねがい」を、軽妙なタッチでユーモラスな今様おとぎ話の世界に展開させた名作。国際アンデルセン賞優良賞受賞作家による至高の児童文学。
  • 南蛮阿房列車
    -
    1~2巻495円 (税込)
    気が短いくせに、なぜだかトロトロ走る汽車が好き。奇人・変人せき立てて、世界の列車に乗りに行く。お供するのは、お馴染みマンボウ、狐狸庵、それに幽霊、マダガスカル島の日本人村長さん……。何とも優雅で奇妙な旅です。でも、こんな旅もあるのです。煙に悩まされないのは、ちょっぴり残念ですが、文明批評も織りこんで詩情豊かに綴る、汽車キチ垂涎の当世風世界漫遊紀行。
  • 異世界駅舎の喫茶店
    値引きあり
    3.5
    1~2巻465~486円 (税込)
    電車に乗っていたタクミが目を覚ますと、蒸気機関車の中だった。行き着いた終着駅の駅長によると、ここは地球とは少し違う世界で、まれに汽車が異なる世界から迷い込んでしまうらしい。戻る方法が見つかるまで、終着駅で喫茶店「ツバメ」を営むことになったのだが、その料理は「不思議な絶品」と評判を呼び……。心温まる、料理ファンタジー。
  • 誰か故郷を想はざる
    3.9
    「おまえは走っている汽車のなかで生まれたから、出生地があいまいなのだ」。一所不在の思想に取り憑かれた著者は、やがて母のこの冗談めいた一言に執着するようになる。酒飲みの警察官の父と非嫡出子の母との間に生まれて以来、家を出、新宿の酒場を学校として過ごした青春時代を表現力豊かに描く。虚実ないまぜのユニークな自叙伝。
  • 私の途中下車人生
    3.8
    終戦の日も時刻表通り走り続けていた汽車の記憶、月曜朝に夜行列車で帰っては出社した会社員時代、車窓から見たフィヨルドの絶景――。紀行作家・宮脇俊三が語る、味わい深い鉄道人生と旅への想いにふれる。
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む
    値引きあり
    3.5
    鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん 「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三 日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。
  • ディープインパクト不況 中国バブル崩壊という巨大隕石が世界経済を直撃する
    値引きあり
    3.7
    2019年に入り、中国経済の急減速が数字で明白に表れるようになった。 2019年4月~6月期の経済成長率は6・2%となり、四半期ごとの数字を発表するようになった1992年以来、最低の数字だった。中国の自動車市場の成長にも急ブレーキがかかっている。中国汽車工業協会によると、2019年8月まで14ヵ月連続のマイナスが続いている。 この中国経済の変調について、日本の超優良企業、日本電産の永守重信会長は、2019年1月に緊急会見を開き、「46年間も経営をやってきて、月単位でこんなに落ち込んだのは初めてだ」と語った。 一方、熾烈を極める米中貿易摩擦は「米中経済冷戦」へと発展しつつあり、中国バブルの崩壊は避けられない。そして、この中国バブルの規模は、アメリカが20世紀の100年で使ったコンクリートをわずか3年で消費したというほど巨大なものなのだ。 中国バブル崩壊が世界経済に与えるマグニチュードは、200年の近代経済学の経験では答えを導き出せないほど巨大なもの――人類史上最大の惨禍といっても過言ではない。そう、6600万年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石のように、人類が経験したことのない「ディープインパクト不況」を招来するのだ!
  • 花嫁は夜汽車に消える
    4.0
    花嫁とともに消えた三十年前の真実とは――? モノクロ映像の中で、列車をバックに恥じらう花嫁。ドキュメンタリー番組〈花嫁の歴史〉のプロデューサーから彼女を捜すよう命じられたスタッフの片丘と今日子だが、花嫁の顔になぜか見覚えが……。一方、女子大生・亜由美は孤独死した老女が遺した日記帳を受け取る。そこには、ある受刑者の無実を示す証拠があった――。表題作のほかに「花嫁は天使のごとく」を収録。
  • 賢治先生
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 少年たちを乗せた汽車は、ひたすら闇のなかを疾ります…ケンタウリ祭の晩に汽車に乗ったジョヴァンナとカンパネッラ。大切な人を探す旅の途中で二人と同じ席に乗り合わせた賢治。賢治と少年たちの蒼白い銀河交流の行方は。
  • キラ星のごとく
    完結
    3.7
    全1巻418円 (税込)
    大好きな貴方はいつも キラキラキラキラ輝いている 1年前から全てが完璧な伊臣先輩に片思いしている、ゆかこ。これまで何の接点もなかったのに、ある日紹介してもらえることになり…!?(表題作) 他、ちゃんと自分の力で幸せになる主人公の読みきりを全4編収録☆ 【同時収録】咲けばオレンジ/汽車よりはるか/晴れて今夜
  • 汽車の罐焚き
    -
    余儀ない「転向」によって労働者運動に加わるべき勇気と実践的基礎を奪われながらも、罐焚き達の尊い存在や、それを取り巻く卑劣な人間的な機構、あやつる人間たち、その中に身を置きながら失われない働く人々の健康な美しい姿を謳い上げた叙事詩。弾圧下の日本文学の退廃を捨身をもって支えたヒューマンな佳作。
  • 汽車旅12カ月
    4.5
    数字が羅列してあるだけの無愛想な時刻表も、じっとながめていると、汽笛の音や線路の響きが聞えてくる。〈国鉄全線の完乗〉、〈最長片道切符の旅〉をなしとげ、無類の鉄道好きとして有名な著者が、バッグ片手にふらりとローカル線の旅に出た。――旅先で出会う珍しい風物、人情の機微、思わぬ新発見。四季折々に移りかわる旅の風情を、ユーモラスに爽やかに綴る、汽車の旅歳時記。
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠
    値引きあり
    4.4
    明治42年に実際に起こった鉄道事故を元にした人間のあり方と愛と信仰の物語。三浦綾子の代表作であり、多くのファンに愛される大ベストセラー作品! 東京で、父と厳格な祖母に育てられた信夫は、祖母の死後、キリスト教徒であったために家を出されていた母親とも暮らすようになる。母と妹、そして父までもが信じるキリスト教に違和感を抱きながらも、まっすぐに成長していく信夫。やがて、少年時代からの友人・吉川に誘われ北海道に渡り、鉄道会社で働くようになる。この地で信仰に目覚めた信夫は自らも洗礼を受け、吉川の妹・ふじ子との結婚を決意する。結納のために汽車で札幌に向かうが、塩狩峠の頂上にさしかかったとき、信夫の乗った客車が突然汽車から離れ、暴走を始めた……。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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  • 鼻眼鏡
    -
    1巻330円 (税込)
    汽車の中で見かけたハーフのような顔立ちの少年を気にかけながら、つまらない日々を学校で過ごす主人公。卒業してから五年も経ったある日、偶然向こうから「彼」が歩いてきて……さわやかな読後感を残す表題作ほか「RちゃんとSの話」「私とその家」「或る小路の話」「セピア色の村」「煌ける城」「WC」の6編を収録。
  • 暗闇バイブレーション
    -
    鋼鉄、男の匂い、そして肌。 ああ、たまらない。もっとほしい…。 夜行列車で旅行中のケイトは、ある行為にとりつかれていた。 空いている寝台コンパートメントに忍び込み、汽車の揺れに合わせて自慰に耽る。 闇を突き進む巨大バイブレーターみたいな寝台特急は、ガラス窓に強く体を押しつけながら指を動かすと、低く唸る振動と誰かに見つかるかもしれないというスリルが合わさり、すごくイケるのだ。 今夜も寝台車の通路を歩きながら、ケイトはもう濡れていた。 やっと見つけた空室で急いでジーンズのファスナーを下ろし、手を突っ込む。 暴走する欲望を夢中でなだめながら、ケイトはまだ、暗闇の中から一人の美しい男がじっと見つめていることには気づいていなかった。 *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『鳥籠の淫執愛』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
  • 死霊騎士団の報復
    完結
    -
    ベスの友人ロジャーは、彼女の元同級生バージニアとの再会を喜び、週末旅行を提案する。汽車の乗客室は狭く、バージニアのロジャーに対する態度に息苦しさを感じたベスは、ついには途中下車してしまう。引き止めようとする人々の声を無視して彼女は町へと歩き出す。無人の修道院を見つけたベスは、そこで仕方なく一晩を過ごすことに・・・  翌朝、旅先で奇妙な噂を耳にしたロジャーとバージニアは、自宅に戻っていない友人を心配し、彼女が滞在したと思われるベルザーノへと向かう。廃墟でベスの衣服を見つけるものの、彼女の痕跡はない。そして、そこは中世の墓地や燃やされた十字架などがあり、不吉な場所であることは明らかだった。捜索を進めようとしたところ、検査官が現れ、彼らにベスの死体が発見されたことを告げる。  ベルザーノの古代伝説。現代人は信じないと言われているが、今も教訓として語り継がれ人々に恐れられている。13世紀、東洋戦士たちはベルザーノの絶対的な支配者であり、生を求めて乙女の血を悪魔に捧げる儀礼的殺人を行っていたという。ベスの遺体は、その儀式を思い出させるかのように悲惨で、死因は複数の噛み傷による出血死だという。真相を明らかにするため、ロジャーとバージニアは動き出す。果たして彼らは真実にたどり着くことが出来るのだろうか・・・
  • 星影のセレナーデ(二)婦人達の色香の巻
    -
    1巻330円 (税込)
    赤嶺洋は左翼の佐々とは付かず離れず、ノンポリの妙子とは親しくした。夏休みは間借りの恩から果物店で盆までスイカ配達のバイト、帰省の汽車賃を稼ぎに訪ねて来た佐々に市場の牛乳屋の拡販バイトを紹介した。 その間、赤嶺は百貨店で中元配達のバイトする在日の中学生と親しくなり映画に連れて行き少年雑誌を買ってやったら、その子は父親からバイト代をくすねたと殴られ社会の格差を知った。 夕涼みで近隣の婦人達のあれくれを見物、勝子ママから誘惑されるも光子小母さんに救われた。
  • 歪なはなし 9つのショートホラー。30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 おや? こんな時間に訪問者とはめずらしい。 さあ、中へお入りなさい。外はもう極寒でしょうに。ほら、扉を閉めてストーブの近くへ。 あなた見たところ巡礼者のようですが、いったいどうしてこんな時間にここへ? ……まさか、町へ出る汽車に乗るおつもりだったのですか? ……そうですか、図星ですか。残念ですが、今日の最終の汽車はすでに発ってしまいました。次に汽車がここにやって来るのは、夜が明けてからになってしまいます。 ……歩いて山を下りる方法ですか? ほっほっほ、なかなかに元気なお方ですなぁ。 ですがやめておきなさい。外は雪をも凍る極寒です。人間の身体では耐えることはできません。 それに、この山は夜が深まると魔物や怨霊が出没します。あれらは寒さよりも厄介だ。憑かれたら最後、人間に戻ることはできません。 悪いことは言いません。ここで始発の汽車を待ちなさい。心配せずとも夜が明ければ汽車はやってきますから。 そうだ、あなたの退屈しのぎに私がいくつか面白い話をして差し上げましょう。じじいの話なぞ耳障りに聞こえるかもしれませんが、暇つぶし程度にはなるかと思います。 【目次】 九時(夜明けまで九時間) 零時(夜明けまで六時間) 惨時(夜明けまで三時間) 【著者紹介】 壇希(ダンキ) 関西在住のオカルトライター 怪談、伝承、妖怪話など、あらゆるオカルトな話題を収集中
  • 不気味なはなし 9つのショートホラー。30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 すみません、そこのお方。お隣、失礼してもよろしいですか? ああ、どうも。 この汽車はいつも混むのですよ。今日も座れないのかと、肩を落としていたところなんです。いやあ、助かりました。 ……おや? あなた以前お会いしたことがありますね。こんな所で再会するとは奇遇ですな。 以前お会いしたのも確か汽車の中でした。あの時あなたは、私のする話をたいそう面白そうに聞いてくれましたな。いやあ懐かしい。 ……覚えておられませんか? いえいえ、謝るようなことではございませんよ。人とは忘れる生き物なのです。 忘れた分、あなたは新たな出会いを経験されたということでしょう。素晴らしいことです。 今日はどこまで行かれるのです? ほう、無量まで。無量というと、終点ですな。これまた長旅になりますな。 かくいう私も、その手前まで行くのです。この汽車は亀よりも遅いから、それはそれは長い時間が掛かりますよ。 しかしあなたは運がいい。私がいれば退屈などさせません。時間は十分にあるのです。以前のように、面白い話をたくさんお聞かせいたしましょう。 おや、そろそろ発車するようですよ? まもなく扉が閉まるでしょう。もう未練はありませんか? 【目次】 十勝―極上間 酒豪―京間 大京―賞間 大賞―無量間 【著者紹介】 壇希(ダンキ) 関西在住のオカルトライター 怪談、伝承、妖怪話など、あらゆるオカルトな話題を収集中
  • 汽車に手を振った少女の物語
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    やってきては去っていく汽車に 手を振ることで輝く一生がある。 サザン・パシフィック鉄道の定期貨物列車で働く男たちは タフで、ユーモアを解し、人に温かく そしてみな、クッキーが大好物だ。 貴重な荷物を運んでくる彼らには、小さな小屋に住む2人の女性から とっておきのクッキーと熱いコーヒーがふるまわれるはずだ。 彼らもまた、彼女たちとは仕事の域を超えた付き合いがある。 去り行く汽車に手を振る、そのシンプルで嘘のないふるまいが 人の一生の長さをそのまま祝福し、手を振る側も振られる側も 等しく幸福の中にある。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 返り道
    -
    1巻275円 (税込)
    生まれ育った新潟県新発田市―― “散らかしたまま放置した子供部屋のような町”から まもなく旅立つ少年は、思い出の場所を巡るうちに 自らの記憶の狭間迷い込んでいく。 幼い頃に遊んだ城のお堀、市役所の庁舎、そして学校―― 歩き疲れた少年の前に、そのSLは現れた。 無遠慮で奇妙な車掌と言葉を交わし、街で過ごした時間を走馬灯のように振り返りながら走る汽車はどこへ向かうのか。鮮烈な幻想青春譚。
  • SF小説 始まりのフェルメイユ
    -
    人間とアンドロイドの『未来』を考えるSF小説 人間とアンドロイドの戦争が終わり、気の遠くなるほどの時間が経った世界。 カメラマンのドレ・リクサーはフェルメイユ行きの汽車に乗り、千年の旅を続けてきた。 戦争を終わらせた街『フェルメイユ』まであと少し。 ドレは人間とは何かアンドロイドとは何かについて考える。 しかし、そんな考えを揺するような事件が幾度となく彼に襲いかかる。 これは人間とアンドロイド、二種族の「未来」を考えるSFロードノベル。 イラスト・岩村月子 【目次】 「プロローグ」。第一章「ラヒュイム」。第二章「クランセラ」。第三章「汽車」。第四章「ベール」。第五章「メシリア教国市」。第六章「ケイストリート〜メハ島」。第七章「キリアス」。第八章「オールドステイト(過去)」。第九章「フェルメイユ」。「エピローグ」 【著者】 杉村修 杉村 修(すぎむら おさむ、1988年12月13日‐)は日本の作家。岩手県出身。 人物 小説家、SF作家。いわて震災小説2020「さよならプレゼント」入選。 著作 『神話世界のプロローグ』(2019年、マイナビ出版) 『始まりのフェルメイユ』(2020年、株式会社ボイジャー)ほか
  • ライク・ア・ローリング・ストーンだって?
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    生まれたのは汽車のなか 流しのハスラー。それはもはや商売というより男が生きている状態そのものだ。なにしろ、生まれたのは汽車の中。幼い時からビリヤードがめっぽう得意で、なんでも巻き上げてしまうから共同体に置いてもらえない。それで旅に出ることになる。日銭を稼ぐ流儀はお手のものだ。彼は必ず勝つ。そして勝つから、またよそに行かなければならない。その生き方は孤独そのものだが、他人にまるで関心がないわけでもないようだ。その片鱗は随所に見られる。ただ他人に執着はまったくなく、すぐに忘れるだけだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 大正ロマン奇譚
    -
    大正時代の空気を蒐集して奇譚にまとめた短編集。短編にそれぞれ怪談短歌を並記。一、がま口二、かくれんぼ三、ひょうたん四、振袖五、にわか雨六、金魚鉢七、雪見障子八、蔵の袋九、三峰さんとお稲荷さん十、汽車十一、洋傘十二、かさぶた怪談短歌ひとり百物語
  • 花の嘘<醜悪悲哀姉妹伝>(分冊版) 【第1話】
    完結
    -
    1945年、古沢梅子14歳・古沢菊子12歳は、東京行きの汽車に乗っていた。貧乏のせいで都会に売られていく姉妹の顔は、姉の梅子はカエル醜女顔。妹の菊子は美しい顔の半分が火傷でただれ、村ではバケモノ姉妹といわれ忌み嫌われイジメられていた。そんな菊子をいつも守ってくれたのは梅子で、菊子は梅子を誰よりも慕っていた。しかし菊子を守る梅子の優しさは偽りで、顔が美しいだけで母から大事にされた菊子への復讐へのプロローグだった――。昭和を舞台に繰り広げられる、顔面格差姉妹の愛憎劇の行方は――!? ※この作品は『ダークネスな女たち Vol.18』に収録されています。重複購入にご注意ください。
  • 江戸川乱歩作品集 一
    4.0
    1~14巻110円 (税込)
    日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の短編三本を収録。「二銭銅貨」乱歩処女作。江戸川乱歩が世に出るきっかけとなった作品。当時としては斬新なアイデアが素晴らしい。「押絵と旅する男」汽車の中で出会った風変わりな男。その男が持っていた押絵について奇妙な話をする……。「人間椅子」家具職人が作った椅子、その中で生活する男。知らぬ間に日常を見られていたのか。すぐそこまで迫ってくる恐怖。ラストは鮮やかなどんでん返し。
  • 緑衣の女
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    1巻110円 (税込)
    【松本泰】イギリスに6年間在住。帰国後は経験を生かした小説を発表する。探偵小説、推理小説作家。「緑衣の女 」 画家の泉原はイギリスに住んでいる日本人。2年前、恋人だったグインにお金を持ち逃げされて生活は困窮している。ある日、駅で緑色の服を着たグインを見かけて汽車に乗るが見失ってしまう。途方にくれたところ知り合ったのが探偵のギル。一緒に街中のホテルを探すがどこにも宿泊していない。果たしてどこに行ったのか。「謎の街」日本へ帰国する船に乗るためサンフランシスコへ来た川瀬。公園を歩いていると日本人青年から助けを求められる。何者かに狙われているという青年。絶体絶命だと言う。その日の夜ホテルで待ち合わせの約束するが青年はいっこうにやってこない……。「P丘の殺人事件」坂口はロンドンの伯父の家に3ケ月前から住んでいる。坂口も伯父も近所のイギリス人の母娘と親しくしていた。ある日、母親の不審な行動を心配した娘のビアトレスは坂口に調査を依頼する。しかしビアトレスは何者かに誘拐されてしまう。そして夜の公園で男が殺され、そこには坂口の伯父の姿が。果たして犯人は伯父なのか。殺された男は何者?短編三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • プロジェクトX 挑戦者たち 開拓者精神、市場を制す 運命の最終テスト ワープロ・日本語に挑んだ若者たち
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    日本語。48字のひらがなと5万もの漢字がおりなす世界に冠たる美しい言葉。しかし戦後、日本語はその複雑さゆえ、経済復興の足かせとなった。 昭和40年代、高度成長期の日本は企業間の取引が増大。サラリーマン達は契約書の作成に追われていた。欧米の企業は26文字のアルファベットを駆使、誰もがタイプライターで契約書を作った。一方、日本では数少ない和文タイピストに依頼するしかなかった。誤字があれば、また打ち直し。公の文書を作るコストは、欧米の3倍と言われた。「誰もが使える日本語ワードプロセッサー、ワープロを作ろう」立ち上がったのは、東芝の若き技術者と、どん底にあえいだ工場の男達。ひらがなを漢字に変換する、不可能と言われた技術に挑んだ。しかし、日本語の壁が立ちはだかった。 同音異義語、同じ発音の言葉を機械は区別できない。「貴社の記者は汽車で帰社する」どうやったら正しく変換できるのか。また、変換するのに20秒以上かかる言葉もあった。そして突然、商品化を決定する事業部長から開発中止命令が下った。 絶体絶命に陥ったプロジェクトは、一度限りのワープロの性能テストに全てをかけた。リーダーの森は、機械の操作を一人の女性に託した。タイピストではなく、総務の事務員。「素人でも使えなければ意味が無い」大ばくちに出た。 累計3千万台を売り上げ、国民的商品となったワープロの執念の開発物語を描く。

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  • ラ・プティット・ファデット【分冊版】 1
    完結
    3.0
    汽車で偶然乗りあった男が語った、のどかな田園で暮らす美しい双子と魔女と呼ばれた少女の「恋愛小説」――。いかなるときも一緒で、互いに思い合う固い絆で結ばれた兄と弟。しかし、弟が隣村に奉公に出たことで二人の関係は少しずつ形を変え、さらには少女の登場により、決定的に道をたがえることに……。ジョルジュ・サンドの小説『愛の妖精』(原題 : La Petite Fadette)を原案とし、クリスティの『ポケットにライ麦を』を絡めた意欲作。『爺さんと僕の事件帖』のしかくのによる、確かな描写力と余韻に満ちた、本格ミステリ・コミック堂々登場!
  • 宵待草事件簿【分冊版】 1
    完結
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    森田米松は帝大卒の文学士。平塚明子(後の平塚らいてう)は日本女子大学卒の哲学少女。二人は雪山で心中するため汽車に乗っていた。一方、明子の親から依頼を受けた私立探偵・明智小五郎は、米松と明子を尾行していて…。――夏目漱石、江戸川乱歩、竹久夢二、谷崎潤一郎、川端康成、伊藤春雨といった人物が登場。実在しない名探偵・明智小五郎と実在の文化人が交錯する歴史ロマン溢れる作品。
  • 破鋼
    完結
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    全1巻110円 (税込)
    1900年初頭、日本は『ヒヒイロカネ』という膨大なエネルギーを宿した鉱石を発見した。その鉱石は無限の可能性を秘め、燃料、医療、テクノロジーと多岐にわたって恩恵を与え大日本帝国はかつてない栄華を誇っていた。 世界の列強国がヒヒイロカネを狙う中、1人の天才科学者・中静ユキエが帝都に召還されるが、帝都行きの列車には列強国のスパイが潜んでいた!汽車の中で合流する予定で派遣された護衛の主人公『八神惣介』は、ヒヒイロカネによって人体強化された帝国陸軍の最終兵器ともいうべき少年だった。主人公・八神惣介と世界の列強国が激突する大正浪漫アクションファンタジー!
  • 田端の汽車そのほか
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  • 汽車
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  • ばかな汽車
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    1巻0円 (税込)
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  • 夜汽車
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    1巻0円 (税込)
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  • 鼓舞さるべき仕事 中野重治「汽車の缶焚き」
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    1巻0円 (税込)
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