ハーレクイン・ロマンス小説作品一覧

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  • 過去からのラブレター
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    その朝、レイチェルの家で電話のベルが鳴り響いた。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十二年間、かたときも忘れたことのない声だった。「トリスという名前に心あたりがありますか?」トリス――私の一生に一度の恋。豪華客船の旅で、めくるめく情熱をともにし、すぐに結婚しようと誓って……それきり姿を消した男性。レイチェルはひどく動揺した。なぜ今になって電話なんか?だがトリスは、レイチェルを捨てたわけではなかった。愛し合った日々の記憶を失っていたのだ!★数々の受賞歴を誇るレベッカ・ウインターズの最新作をお届けします。自分の存在さえ忘れてしまった婚約者を、ヒロインは再び愛することができるのでしょうか?時を超える強い絆が胸を打ちます。★
  • 誘惑の手ほどき
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    モリーは今まで結婚願望とは無縁に生きてきた。そんな彼女が、ある日突然ひらめいた。そろそろ結婚して、幸せな家庭を持つのもいいんじゃない?でも、それにはまず恋をして、プロポーズされなくちゃ。あいにく、恋がどんなものかすら知らない。幸い、兄の友人のホアキンはその道の達人だ。元有名サッカー選手の彼は、常に華やかな噂が絶えない。彼ならきっと、男女の駆け引きについて詳しいはずよ。モリーはさっそくホアキンのところに押しかけた。「あなたを雇いたいの。私に恋のレッスンをしてくれない?」★ベテラン人気作家の待望の新作です。筋金入りのプレイボーイに恋のレッスンを受けることにしたモリーは、予想もしない展開に翻弄されて……。★
  • オフィスを飛びだして
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    ラクランを目にした瞬間、キーリーの鼓動が止まった。なんてすてきな人だろう!どこまでも青い瞳に、つややかな黒い髪。ティーンエイジャーのころ思い描いた、理想の男性そのものだ。でもラクランは大切なクライアントだし、この仕事にはわたしの昇進がかかっている。たとえ彼が思わせぶりな態度をとっても、心ときめかせている場合じゃないわ。そんな堅い決意に加えて、キーリーには男性と絶対につきあえない理由があった。★大都会メルボルンのおしゃれなオフィスで、せつない恋が芽生えます。★
  • 臆病なシンデレラ
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    姉の探偵事務所を臨時で手伝っているロクサーヌは、行き慣れないバーで、軽い女を演じるはめになった。ある女性から婚約者が結婚相手としてふさわしいか、誘惑をして確かめるよう依頼されたのだ。しかし、依頼人の本当の目的は、ロクサーヌを利用して婚約を解消し、新しい恋人と一緒になることだった。なにも知らないロクサーヌは、セクシーなドレスをまとい、ひときわ目立つ魅惑的な男性ケイドに声をかけるが……。★ウィットに富んだ作風のオーストラリア人作家、ダーシー・マグワイア。ヒーローを誘惑するヒロインの懸命な姿がユニークに描かれています。どうぞお楽しみに。★
  • 仕組まれた恋心
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    カフェでぶつかった男性を見あげたとたん、フラーの胸がきゅんとした。この人は、言葉にできない強いオーラを放っている。ぼうっとしているあいだに、彼はフラーが落とした書類を拾い集めてくれた。「きみのアイデアに興味を持った」いきなり名刺を差しだして言う。まさか行きつけのカフェで、仕事のチャンスが巡ってくるなんて!こうなったら、ぜひ彼に雇ってもらわなくては。フラーはざわめく心を抑えつけた。ボスに惹かれるなんてルール違反だもの。★2005年のデビュー以来、ときめきの再会、契約結婚、情熱あふれるロマンスと、さまざまなテーマに挑んでいるニコラ・マーシュ。今回はオフィスを舞台に、年の離れたカップルのすれ違う恋心を描きます。★
  • はるかな願い サザンクロスの恋 III
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    リードと出会った瞬間、サラは恋に落ちた。黄金の草原が似合う、雄々しい人。やがて二人は、だれもが認める恋人同士になった。だがある日を境に、幸せに満ちた関係は暗転する。一言も理由を口にしないまま、リードはサラのもとを去っていったのだ。あれから十年の歳月が流れた。今も私を見つめるとき、彼の瞳には悲しげな渇望が浮かぶ。まだ愛してくれているはず……それなのに、なぜ?ひたすら彼を待ち続けたサラは、ついに大きな賭に出た。★バーバラ・ハネイ渾身の作品。愛よりも深く、情熱よりも強い思いに胸を打たれます。バーバラから読者の皆さまへの特別メッセージも掲載しています。★
  • シチリアで愛して
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    「妹のためにシチリアに帰ってきてほしい」別居中の夫リコの言葉に、スターシャは唖然とした。事故にあった彼の妹が、病床でスターシャを呼んでいるという。スターシャは甘い蜜月を過ごしたシチリアへ舞い戻った。だが、彼との再会で思い知らされたのは二人の溝の深さだった。尊大で冷酷なリコの性格は前と少しも変わっていない。そしてスターシャを惹きつけてやまない、あの魅惑的な瞳も。どうしてわたしを信じてくれなかったの?別居の原因となった、誤解されたままのあの出来事が彼女の脳裏によみがえってきた。★2003年にハーレクイン・イマージュから日本デビューして以来、次々とヒット作品を送り出している、人気作家サラ・モーガンの最新作です。★
  • 無邪気な恋人 サザンクロスの恋 II
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    “人里離れた場所で寂しく暮らす二十四歳の女性です。インターネットを通じて、すてきな男性と知り合いました。すぐに彼のところへ飛んでいきたいのですが、せっかちすぎるでしょうか? アドバイスをください”“なぜ思いきって彼に会ってみないの?幸せは、それを心から願う人に訪れるものよ”人生相談の回答に後押しされて、アニーは大都会へと旅立った。牧場育ちの田舎娘でも、この恋だけは逃がさないわ。ああ、ついに夢の男性とデートするのよ!★先月から始まったミニシリーズ〈サザンクロスの恋〉第二話です。オーストラリアの美しい牧場を守る三人きょうだい。末っ子のアニーは情熱的な恋に憧れて、ひとり大都会を目指すのですが……。★
  • ボスとの契約
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    秘書のクレアには秘密があった。卑劣な恐喝者から高額な金を請求されているのだ。借金を返すためには1セントだって無駄遣いはできない。そんなとき彼女は突然、憧れの社長ニコラスからプロポーズされた。しかし自分の思いとは裏腹に彼が求めているのは便宜上の結婚だった。愛のない結婚をするつもりはない。だからと言って断れば秘書の仕事を失ってしまう。窮地に立たされたクレアはある決断をした。★オーストラリア人作家ジェニー・アダムズが、ハーレクイン・イマージュから日本デビューします。しっかり者のヒロイン、クレアの揺れ動く乙女心が共感を呼びます。シドニーの港が一望できるオフィスでの、ちょっぴりせつないラブストーリーをお楽しみください。★
  • もう一度恋して
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    新婚当初、ドミニクはわがままばかり言って夫を困らせた。年上で経験豊かな彼にいつも引け目を感じていたし、いつ捨てられるかもしれないと、びくびくしていたせいだろう。でも今のわたしならアンドレアスに堂々と向き合い、もう一度やり直す自信がある。彼女は決意を胸に、彼のもとを訪れた。「ひと月いっしょに暮らして、二人の可能性を確かめたいの」アンドレアスは驚いたようにこちらを見つめている。無理もない。離れて暮らしていた間に、わたしはすっかり生まれ変わったのだから!★卓越した筆力で名高いレベッカ・ウインターズ。今回の作品は、心が離れてしまったひと組の男女が、数々の障害を乗り越えて再び恋に落ちるお話。ギリシアの青い海も、ストーリーに華を添えます。★
  • はるかなるローマ
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    チャーリーは初めて訪れたイタリアで途方にくれていた。小さな港町のアパートメントを祖母から相続した彼女は、そこを訪ねる途中で、道に迷ってしまったのだ。そのとき、運よく、マリーナにいる男性が目に入った。今まで見たこともないほどハンサムでセクシーな男性だ。話しかけると、幸いにも英語が通じ、彼はマッシモと名乗った。彼の案内でアパートメントにたどりついたものの、中に入ることができない。ここに泊まるつもりでいたのに……。「よかったら僕の家に泊まらないか」マッシモが言った。いかにも危険な感じがする彼の厚意に甘えていいものかしら?★カレン・ヴァン・デア・ゼーが久々に登場! 情熱の国イタリアで繰り広げられる恋物語。セクシーで強引なイタリア人ヒーローとの熱いロマンスをお楽しみください。★
  • しとやかな誘惑 サザンクロスの恋 I
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    牧師の娘として生まれたチャリティは、昔からしっかり者だった。亡くなった母のかわりに家を切り盛りし、弟の面倒もみてきた。その弟が、オーストラリアで消息不明になった!チャリティは手がかりを求めて、イギリスから南半球へ飛ぶ。だが、弟のボスだったケインは彼女を冷たくあしらった。すてきな男性だけれど、彼はなにかを隠しているわ。あきらめきれずに街へ出て、情報を集めるために慣れない酒を飲む。目覚めると見知らぬ寝室にいた。目の前にはケインが立っている。チャリティは愕然とした。私がなぜこんなところに?そこへ彼が追い討ちをかけた。「ゆうべの君はすばらしかったよ」★オーストラリアの雄大な自然の中にある美しい牧場、サザンクロス。そこを守る三人きょうだいに、思いがけない恋が訪れて……。★
  • 侯爵に愛されて
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    カシアが働くグラナダの豪華ホテルに、スペインでも指折りの貴族、シモン・モンドラゴン侯爵がやってきた。優雅で魅力的な侯爵は、いかにも遊び慣れたふうで、カシアにも親しげに声をかけてくる。数日後、侯爵は彼女をディナーに誘った。「君に提案があるんだ。僕のスイートルームで食事をとろう」カシアは耳を疑った。提案というのはいったいなにかしら。まさか、つかのまの情事なんかじゃないわよね?★2004年1月刊「マドリードの恋人」(I~1655)にも登場していた二人のロマンスです。天涯孤独のカシアが初めて恋した男性は、手の届かない相手でした。身分違いと知りながら、思いは募る一方で……。★
  • 心やさしき敵
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    雑誌に掲載された男の写真を見て、ジェスは身を震わせた。キャラハン――父の会社を倒産に追い込んだ男だ。彼の毒牙は今や、私が経営する会社にも及んでいる。いつか彼に復讐してやりたい。そのとき偶然にも、キャラハンがジェスのいる店に入ってきた。彼への恨みを晴らすなら、今をおいてほかにないだろう。ジェスは彼に歩み寄ると、手にしたカクテルを顔に引っかけた。「あなたは根性の腐った人でなしよ!」言い放った瞬間、ジェスは息が止まったような気がした。彼のサファイアのような青い瞳に射すくめられたからだ。★
  • 今夜だけ踊らせて ヒーローに恋したら II
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    ダナは大学の同窓会に誘われて困っていた。あまり会いたくない人物も出席するし、なにより一緒に出かける恋人がいない。すると話を聞きつけた同僚のアダムが、エスコート役を務めると言い出した。確かに彼は見栄えのするセクシーな男性だけど、いつも喧嘩ばかりの二人が恋人同士に見えるはずはない。しかし、アダムはさらにこう続けた。「一晩だけ仕事を忘れ、ただの男と女としてふるまおう」危険な予感に、ダナの胸がざわついた。★先月からお送りしている二部作〈ヒーローに恋したら〉の後編です。筋金入りのプレイボーイ、アダムの見事な大変身をお見逃しなく!★
  • 月影の水都
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    ここなら死に場所にふさわしい。薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。そう観念したとき、月影に照らされて一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れていって介抱してくれた。老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しいまなざしに、思わずジュリアは心を許しかけた。しかし、あわててそんな自分を押しとどめた。わたしはもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。★これまでRITA賞を二度も受賞した実力派ルーシー・ゴードン。今回の作品は、つらい過去のせいで心を閉ざすようになったヒロインが、温かい心を取りもどしていくストーリー。読み終わったときには、せつなくも前向きな気持ちになれること、請け合いです。★
  • エーゲ海に抱かれて
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    シャーロットはエーゲ海の小さな島に降り立った。過去はロンドンに置いてきた。これから半年、のどかなこの町で働きながら、心の傷を癒して新しい自分を見つけよう。ところがギリシア人の新しいボスは、端整な顔にこのうえなく冷たい表情を浮かべて出迎えた。そして突然、奇妙な質問を口にした。「今、恋人はいないんだね?」どうしてそんなことをきくのだろう。彼の瞳をのぞきこむと、思いがけない苦悩が浮かんでいた。★看護師としての経験を執筆にも生かしているマーガレット。今回もすてきなドクターが活躍します。★
  • 天使のたくらみ
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    母を亡くして初めての十二月。ジュリーは悲しみに沈んでいた。せめて愛する男性でもいれば話は別だが、お世辞にも美しいとはいえない教師に恋の予感は訪れない。そもそも運命の出会いなど信じていなかった。クリスマスも近いある日、彼女は通勤中に高級車にはねられた。奇跡的に無傷だったものの、車を運転していた男性はあくまで高圧的だ。どうやら、彼こそが悪名高き億万長者ロイ・フレッチャーらしい。冷血漢ときいていたけれど、やっぱり評判どおりだわ!謝罪や気遣いもなく金ですべてを解決しようとするロイに怒りをつのらせ、ジュリーは再三の示談金を拒否する。するとロイがとった行動は……。彼女は我が目を疑った。★世界的な人気を誇るデビー・マッコーマーが、シアトルを舞台に心あたたまる奇跡のストーリーを描きます。発売わずか二週目でニューヨークタイムズのベストセラーリストに登場した秀作です!★
  • さよならも言わずに サザン・スキャンダル
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    数年ぶりに帰郷したレイチェルは、若く、純真で、幸せだった当時の自分に思いをはせた。あのころは最愛の人ルーカスとの約束された未来を信じ、輝いていた。だがそれも、彼女の兄の謎の転落死で一変する。ルーカスは町の人々に犯人扱いされ、彼女の前から姿を消したのだ。今、レイチェルは思い出の場所に来ていた。今日で何もかも忘れよう。私を待つ恋人はもういないのだから。そう、誰もいないはずだ。それなら、あれは幻?胸の痛くなるほど懐かしい声に、彼女は息をのんだ。「やあ、レイチェル。ここで君に会えるとは思わなかったよ」★心にしみるストーリーで日米問わずファンの多いジーナ・ウィルキンズ。人気ミニシリーズ『サザン・スキャンダル』および『マクブライド兄弟』の関連作をお届けします。★
  • 反逆者の娘
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    スコットランド貴族の娘アン・マリーはイングランド最北の地に幽閉されていた。彼女は父親が敵国に差し出した人質だったのだ。小さな城の、塔のいちばん上の部屋で、彼女は息を殺すようにして生きてきた。ある晩、いつものように十字架に向かって祈りの言葉を唱えたあと、唯一の窓である細い石壁の隙間に顔を近づけ、外を覗いた。「どうか」彼女は言った。「どうか自由の身になれますように!」声が天に届いたのだろうか、その瞬間、夜空に流れ星が光った。★スコットランド女王メアリー・スチュアートの失墜は、三人目の男性と結婚したことを機に決定的なものとなりました。彼女は王位を追われ、エリザベス女王の慈悲にすがろうとします。こうして、ますます両国の政治的な亀裂は深まっていったのでした。★
  • 宮廷の黒い影
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    エリザベス女王の治世が始まって十年あまりがたった。だが貴族による反乱が起こるなど、国はいまだ混沌の中にあり、治安も決してよくない。貴族の娘キャサリンがならず者に襲われたのはロンドン市街の馬車道だった。護衛もつけずに宮廷へ向かっていたのだ。危機一髪のところで、彼女はニックという男性に救われる。彼には以前会ったことがある!キャサリンはそのときのニックの奇妙なまなざしが気になってしかたなかった……。★
  • ドクターに片思い 富豪一族の肖像 IX
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    私がフォーチュン家の血縁だったなんて!祖母の古い手紙から事実を知ったジェシカは、闇に光明が差したような気がした。あの一族なら、白血病に冒された娘の命を救えるかもしれない。彼女は故郷のイギリスを離れてアメリカに渡ったが、フォーチュン一族は彼女を詐欺師扱いし、とりあおうとしない。そんななか、娘の主治医になったスティーブン・ハンターが、同僚である一族の一員にかけあってくれて、治療の見込みがついた。何かと親切にしてくれるスティーブン――彼に対して、信頼とは別の感情が芽生えてジェシカは戸惑う。でも、もしかしたら、彼も同じ気持ちかも……。★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』を再刊行してお届けしています。本作では、謎の存在だったジェシカがいよいよ登場します。そしてトラブル続きのフォーチュン家にさらなる厄介ごとが――。★
  • 百年前から愛してる 富豪一族の肖像 VII
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    その古い家に引っ越してきた当初から、ジェーンは壁にかけられた肖像画が気になって仕方がなかった。描かれているのは黒髪の男性――百年前ここに住んでいたという天才科学者、ザカリヤ・ボルトンだ。彼はタイムマシンの開発に没頭していたが、息子が死ぬと悲嘆に暮れ、忽然と姿を消したらしい。ある日、大きな物音を聞きつけてベッドルームへ駆けつけると、黒髪の男性が苦しげにうずくまっていた。彼の顔を見た瞬間、ジェーンの心臓は早鐘を打ち始めた。なんてこと……肖像画の男性にそっくりだわ!★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』を12話連続で再刊行してお届けしています。人気作家がリレー形式で執筆する当シリーズ、今回はフォーチュン家の令嬢ジェーンが、過去からやってきた科学者と恋に落ちます。★
  • 偽りの愛はいらない 富豪一族の肖像 XII
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    魅力的だけど、絶対に恋してはいけない人。レベッカはフォーチュン家が依頼した私立探偵ゲイブのことをそんなふうに思って距離を置いていた。レベッカのただ一つの望みは夫と子供なのに、彼は家庭を持つつもりはないと言ってはばからない。それでも、兄ジェイクにかけられた殺人容疑を晴らすためゲイブと行動をともにするうちに、どうしようもなく惹かれていく。そしてある夜、暴漢に襲われそうになったところを彼に救われ、気持ちが高ぶるままに愛を交わしてしまった。しかし情熱が静まったあと、ゲイブが彼女に告げたのは……。★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』もいよいよ最終話となりました。本作では、一族のなかで唯一独身のレベッカが愛を見つけます。★
  • 残酷なレッスン 富豪一族の肖像 XI
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    マックスが所有する海辺の小さなホテルに、フォーチュン家の令嬢、クリスティーナが乗り込んできた。彼女は亡くなった祖母からホテルの共同所有権を譲り受けたと言い、勝手にホテルの改修計画を進め、従業員まで解雇しようとした。彼女の美しさとスタイルのよさに魅力を感じつつも、身勝手なふるまいにマックスは顔を合わせるなり激しく対立した。ある日、クリスティーナは梯子から落ちて頭を強打してしまう。そして意識をとり戻したときには、記憶をすべてなくしていた。マックスは彼女を“調教”するいい機会だと思ってこう告げた。「きみの名前はクリス・バレンタイン。このホテルのメイドだ」★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』。本作のヒロインはクリスティーナ。事故で記憶を失い、別人のようになってしまった“フォーチュン家一のわがまま娘”が愛した人は?★
  • 二度目の恋は熱く 富豪一族の肖像 X
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    敬愛していた上司の殉職を目の当たりにし、警察官のマーシーは心の傷を癒すために、フォーチュン一族のグラントが営む牧場に身を寄せることとなった。十二年ぶりでグラントに再会すると、彼に幼い恋心を抱いた少女のころがよみがえる。迷惑も顧みず、グラントを追いかけ回していたものだ。彼は昔よりもさらにたくましく、セクシーになっていたけれど、彼女を邪魔者扱いし、都会の女に対する嫌悪感を隠そうともしない。マーシーの気持ちは沈んだが、気に病むのはやめた。彼のもとに滞在するのは、ほんのしばらくの間なのだから。★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』。本作は、「プレイボーイの純愛」にも登場したグラントがヒーロー。仕事に打ち込む彼の心に、恋が忍び込む余地などないはずでしたが……。★
  • 傷だらけの恋人 タナー家の遺産
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    ローレンは瀕死の犬を見つけ、通りがかりの車に助けを求めた。中から出てきた男の容貌に、彼女は一瞬驚く。帽子で顔を隠し、長袖シャツのボタンは首まで留められている。ローレンが獣医のところへ行ってほしいと頼むと、彼は無愛想に犬を連れて去っていった。二日後、所有するロッジの改装を進めるローレンのもとに、手伝いを申し出る人物が現れ、彼女はまたも驚いた――なんとそれは、あのときと同じ男性だったのだ!相変わらずのいでたちの彼を怪しむ一方で、帽子の陰からのぞく美しい瞳に、彼女の胸はざわめいた。★心身に傷を負ったヒーローの心情を、人気作家P・モアランドがこまやかに描いた感動の物語です。★
  • 待ちわびた夜
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    図書館司書のグウェンは今日、誕生日を迎えて愕然とした。これまでの人生に欠けているもの……それは男性経験だ。これからの人生を楽しむために、彼女はセクシーな姿に変身し、地元で人気のナイトクラブに出かけた。だが彼女が夜遊びに不慣れなことを一目で見抜いた男性がいた。クラブのオーナー、イーサンだ。彼はグウェンに近づく怪しげな輩を追い払い、家まで送ろうとした。しかし、彼女はこのまま帰りたくはなかった。どこに行きたいのかというイーサンの質問に、彼女は思いきって答えた。「あなたの家よ」★イーサン自身のロマンスは、うぶなヒロインを相手に、どのように展開するのでしょうか?★
  • 億万長者の愛人
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    カースティンは母と妹の面倒を見るため、故郷の町に新しく豪邸を購入した億万長者、セスの個人アシスタントとして雇われた。いい仕事につけたと喜んだのもつかのま、すぐにカースティンは別の悩みを抱えることになる。雇い主のセスに惹かれてしまったのだ。彼は女性の噂が絶えないプレイボーイ。恋してはいけない。そう言い聞かせ、必死で自分を抑えたものの、ある日セスと熱い口づけをかわしてしまう。動揺するカースティンに向かい、こともなげに彼は言った――愛人にならないか、と。★大地主ヘイゼルの縁結びは首尾よくいくのでしょうか?★
  • 明日なき結婚 富豪一族:知られざる相続人 VII
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    十年前、ミシェルは最愛の恋人サムからプロポーズされた。しかしある深刻な悩みを抱える彼女は、理由を告げずに断腸の思いで別れを決断した。今、彼女は偶然サムの姿を見かけ、彼への愛が今なお消えていないことを思い知った。二人の間に未来はないと知りつつも、未練から声をかけてしまう。するとサムはいきなり驚くべき言葉を口にした。さきほど友人夫婦が事故で亡くなったという知らせを受け、後見人の彼が今日から双子の赤ん坊を育てることになったという。あと先も考えず、気づくとミシェルは手伝いを申し出ていた。★『富豪一族:知られざる相続人』もいよいよ今回が最終話。ホットなシーンに定評のある人気作家モーリーン・チャイルドの筆が冴えます。★
  • ドクターの週末
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    看護師のレベッカは、手ひどく捨てられた経験から、医者とは個人的にかかわり合いにならないことに決めている。最近ボスになった外科医のジョンも避けるべき人物の典型だ。優秀なうえにハンサムなので女性患者には大人気だが、部下に対して冷淡な彼には反感を抱かずにいられない。ある日、レベッカは出先で立ち往生してしまい、偶然そこに居合わせたジョンに車で送ってもらうはめになる。背に腹はかえられないと自分に言い聞かせて車に乗り込むが、ギヤを換える彼の手が脚をかすめたとき、我が身に走ったおののきに、彼女はただ戸惑うしかなかった。
  • 遠い恋人
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    ハンナは親友マギーの花嫁付き添い人として、遠路はるばるサウスダコタを訪れた。親友同士ひさびさの再会を楽しんでいると、マギーが、とある警告をした――花婿付き添い人のジャスティンには注意すること。彼は女性を性の対象としてしか見ないのだという。粗野な男を想像し、彼女は警戒態勢を整えた。だがいざ対面し、心構えが甘かったことを知る。彼の瞳にゆれる欲望の炎が自分の心に飛び火するなど、ハンナは予想だにしなかった……。★約五年ぶりにジョーン・ホールがシルエット・ディザイアに帰ってきました!★
  • 眠れぬ夜の誘惑
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    ある事件に巻き込まれたフィービーはマスコミの執拗な追跡を逃れるため、友人の兄ケインの屋敷にしばらく滞在することになった。彼はしぶしぶフィービーが来ることを認めたものの、いっさいかかわりを持とうとはしない。豪華で広大な屋敷で一人過ごすうち、かつて彼と交わした、一度きりの口づけの思い出がよみがえり、甘いときめきとともにフィービーは決意した。ケインの心をつかんでみせる、と。★熱い作風で大人気の、エイミー・J・フェッツァー久々の新作は優雅な大邸宅が舞台。眠れぬ夜を過ごす二人の関係は、期待を裏切らないホットな展開を見せます。★
  • 素顔の億万長者
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    元モデルのメリは虚飾に満ちた生活から逃れるため、地味な服と黒縁眼鏡で変装してテキサスにやってきた。そこで億万長者タイソンのアシスタントとして働き始める。彼女は飾らない人柄のボスに急速に惹かれていくが、彼は過去の苦い経験により、嘘つきを最も嫌っていた。正体がばれぬよう、彼に近づきすぎないようにしなければ。そう思った矢先、メリは誤ってボスにぶつかり、よろめいた拍子に彼の腕の中におさまってしまった。そのとき、彼女の眼鏡の奥を見つめるタイソンの瞳に、紛れもない欲望の光がきらめいた。
  • 独身貴族の策略
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    カライナはつらい思いをしたため家にひきこもっていたが、ある日社交生活を再開しようと決めた。そんな折、テキサスの名家の御曹子ジュードと知り合う。彼のような世慣れたプレイボーイなら、今の私にぴったりだ。気軽なデートだけして、心が癒えるのを待てばいい。そう感じたカライナは彼の誘いに応じ、二人で出かけるようになる。だが一つ誤算があった。ジュードとともに過ごすうち、カライナは彼に恋をしてしまったのだ。
  • カリブの一夜
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    アニーは仕事でカリブの島に立つ城を訪れた。雇い主はヨーロッパの著名な一族の御曹子ニコラス。彼が事故で負った脚の傷を治すのが彼女の役目だ。ニコラスの姿はまるでおとぎ話の王子様のようだったが、その心は閉ざされ、態度も冷淡で厳しかった。二人でリハビリを続けるうちに、彼の傷はほぼ回復した。次はなんとしても心の殻を破ってあげたい。彼が健康を取り戻した今、解雇される日も近いはずだ。嵐が近づき人々が避難するなか、アニーは城に残ることにする。ニコラスと二人きり……彼女はこの一夜に懸ける決意を固めた。
  • プレイボーイの困惑
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    アンジーは新たな仕事を得てキャリアを積むという希望に燃え、兄の住むシアトルへとやってきた。ところが兄は彼女を子ども扱いし、親友のタイに面倒を見てくれと頼み込んだ。アンジーは失望したが、世慣れたタイと一緒にいることにときめきを覚える。彼は私をお守りしているだけ。女性として見てはいない。そう自分の胸に言い聞かせていたある日、タイが突然情熱的な口づけをしてきた。
  • 謎めいたシーク 華麗なる紳士たち:闇の子守り歌 VI
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    4月のニュース速報――最近、ラスヴェガスが騒がしくなっています!アレックス・ケントが美しい妻ステファニーを伴い、かの地から帰ってきました。思いがけない婚約として始まった二人のロマンスはラスヴェガスで深まった模様。その情熱は草原を燃やす炎のように広がっています。シーク・ダリン・シェイカーもラスヴェガスにいるところを目撃されています。取材で現地まで飛んだ記者によると、この神秘的な〈テキサス・キャトルマンズ・クラブ〉のメンバーは、とてもセクシーな赤毛の女性といっしょだったとのこと。彼を目にする女性はことごとく心を奪われます。ただ、二人の関係は行きずりの恋とは思えません。ドクター・バーケンフェルドが逃走して以来、ロイヤルではさまざまな騒動が起きました。それを知った保安官は腹を立てて、怒りを記者たちにぶちまけましたが、内容が本紙にふさわしくないので記載できません。バーケンフェルドがどこにいるのかは誰にもわかっていません。いつ戻るかも不明。〈テキサス・キャトルマンズ・クラブ〉のメンバーは会見を避けていますが、事態を憂慮しているのはたしかです。はたして、犯人を逮捕し、めでたし、めでたしとなるのでしょうか?
  • 花嫁になる理由 富豪一族の花婿 IV
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    アンジェリカは早くに両親を亡くし、懸命に弟を育ててきた。その唯一の家族まで失った彼女に泣く肩を貸したのは、弟の会社の重役、ライリー・フォーチュンだった。ある夜、彼女は慰められるままに彼とベッドをともにしてしまう。翌朝目覚めると、ライリーは跡形もなく消え去っていた――彼女のおなかに命を残して。ところが三カ月後、それまで連絡一つよこさなかった彼が、アンジェリカの仕事場へ突然やってきて、驚くべき申し出をした。「僕たちは結婚しなければならない。できるだけ早く」★
  • 秘書の変身
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    デイジーは建築家アレックスのアシスタントとして、公私にわたって彼を支えてきた。だがもう限界だ。彼に思いを寄せるデイジーは、振り向いてもらえないことに深く傷つき、辞職を決意した。いったんは辞表を受け取ったものの、アレックスは最後の仕事として、三カ月間現場へ同行して手伝ってくれと言って聞かない。彼の心をつかむチャンスかもしれない。ほんとうは断るべきだと知りつつも、デイジーは承諾せずにいられなかった。★
  • 純真な願い 華麗なる紳士たち:闇の子守り歌 IV
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    2月のニュース速報――最近ロイヤルでは驚きの声をあげる間もなく、独身貴族が続々といなくなっています。まずはデイヴィッド・ソレンソンが子守りに雇った女性に首ったけになり、ついでクリント・アンドーヴァーがロバーツ看護師に夢中に。そして今度はトラヴィス・ウィーランがナタリー・ペレスと幼い娘を交えて、一家を構えるということです。地元では次は誰の番かと、賭が行われているほど……。ドクター・ネイサン・ベルデンはどうでしょう?最近町に来たばかりの彼は謎めいた部分がありますが、ハンサムなのは言うまでもありません!地元の人間と打ち解けていませんが、トラヴィスの妹のキャリーと〈ロイヤル・ダイナー〉でデートする姿が目撃されたともっぱらの噂です。キャリーは彼にねらいを定めたのでしょうか?そうだとすれば、過保護な兄の知るところとなり、いずれドクターは面倒なことに直面するかもしれません。なぜ彼女はドクター・ベルデンを選んだのか?ライアン・エヴァンズのようなハンサムでセクシーな男性に注目されているのに。その点が不可解――筆者ばかりでなく住民の半数もそう思っているはずです。それにしても、ベルデンに向けるライアンのねめつけるようなまなざしは、単にキャリーの友人としてのものか、はたまた嫉妬心のなせるわざか?〈テキサス・キャトルマンズ・クラブ〉の面々も、先行きを固唾をのんで見守っているようですが……。
  • 一途な花嫁 富豪一族の花婿 III
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    シンシアは父の葬儀のため、故郷アリゾナへ戻ってきた。かつての恋人に一方的に捨てられた苦い記憶の残る土地。ここにいると悲しみがよみがえるが、財産処理のためにしばらく滞在しなければならない。彼女はフォーチュン家の知人の勧めで、一族が所有しているという家に泊まることにする。深夜怪しい物音に気づき、恐る恐る真っ暗な家の中を探った。すると突然押し倒され、強い力で床に押さえつけられた。暗闇の中、恐怖におののく彼女の目に映ったのは、彼女が愛したただ一人の男性、シェーンの顔だった!★大人気ミニシリーズ『富豪一族の花婿』三話めの本作はあえて一族経営の大企業を継がずにドクターになった、シェーンの物語です。来月刊はその双子の弟ライリーの、一夜の情事から始まるせつないラブストーリーです!★
  • 億万長者の願い
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    高額な母の医療費を払うため、シャノンは代理母になる決心をした。子供を望む相手は、理想の結婚相手だと誉れ高い独身の大富豪、バーク・エリソン・ビショップだ。めでたく一度の人工授精で身ごもったシャノンは、やがて体だけでなく心の変化に気づいて呆然とした。なにくれとなく気遣ってくれるバークに、いつの間にか惹かれていたのだ。彼がほしいのは自分ではなく、おなかの子だけだと知りながら。★
  • よみがえる熱い夜 華麗なる紳士たち III
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    自分のことを~ナタリー~と呼びかけた男性を見て、記憶喪失のジェーンの心に、ある事実がよみがえった。私の本当の名はナタリー・ペレス。そしてこの男性は有能な検察官であり、億万長者でもあるトラヴィス・ウィーランだ。以前ナタリーは彼と恋に落ち、濃密な時を過ごした――彼が本名と職業を偽っていたことがわかるまで。二度と会わないつもりだった彼女はショックのあまりくずおれた。すると彼女の体を抱き留めて、トラヴィスが言った。「やっとつかまえたよ、ナタリー」★大人気ミニシリーズ『華麗なる紳士たち』新シリーズ三話めをお贈りします。恋の波瀾を巻き起こしそうな、ヒーローの妹、そして謎めいたシークなど、今後重要になる脇役たちも登場!★
  • 花嫁の誤算 富豪一族の花婿 II
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    ジュリーは図書館で働く、地味で目立たない女性。これまで男性とつき合ったこともない。でも、どうしても子どもはほしい。その夢をかなえようと、彼女は結婚仲介サービスに入会した。待ちに待った紹介相手のビデオテープが届くと、映っていたのはすてきな男性タイラー・フォーチュンだった。女性に不自由しているとはとても思えないのに、なぜ?とまどいながらもデートに応じたジュリーは、タイラーにいきなり告げられた。「この結婚は純粋な取り引きだと考えてくれ」★先月よりお届けしている『富豪一族の花婿』。今月の花婿はプレイボーイと評判のタイラー。ジュリーは彼のハートを射止めることができるのでしょうか?次の花婿も本作に登場しています。★
  • 燃えあがる情熱 選ばれし花嫁
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    看護師のケイトは勤め先の病院を休職して、ある特別な患者につき添うことになった。腕に大怪我を負った、別居中の夫リックだ。一年前に家を出ると決めたとき、彼に引き留めてもらえず、ケイトは自分は必要とされていないと思って傷ついた。今、リックは助けを必要としている。傷が癒えるまでの期限つきだが、彼の役に立てるのは幸せなことだった。ところが彼女が家を訪れるなり、リックは冷たく言い放った。「なんの用だ? とっとと自分の家に帰るんだ」★熱いラブシーンに定評のあるエイミー・J・フェッツァーの最新作が、シルエット・ディザイアから一年ぶりに登場!クールさと情熱をあわせもつヒーローの魅力が満載です。★
  • 奪われた花嫁
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    イザベルは絶望的な思いで鏡の前に立っていた。目の前にウエディング・ドレス姿の自分がいる。数時間後には、幼なじみジェレミーの妻になるのだ。大学を中退して医学の道をあきらめての結婚だった。両親はもちろん親しい友人たちは皆、イザベルの決心をいぶかった。なかでも虚をつかれ傷ついたのはロレンツォだ。豹のような魅力をもつ、ハイスクールの時からの恋人。彼はイザベルの心変わりが信じられず、ジェレミーを愛しているという彼女の言葉をいまだに疑っている。その疑いは的を射ていた。本当はジェレミーを愛してなどいない。彼と結婚する理由は永遠に胸に秘めて、新しい一歩を踏み出すのだ。
  • 結婚という名の偽り
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    クレアは四年前に交通事故で両親を亡くして以来、ブティックを経営しながら、妹ジルの面倒を見てきた。だが店の売り上げは少しずつ下がり、業績の回復もおぼつかない。なんとかしなければ、生活していけなくなってしまう。その日もクレアは帳簿とにらめっこしていた。もう店を閉めようとしたとき、クレアの店がある通りの店舗すべてのオーナー、ロスが訪ねてきて、あれこれと彼女のことを詮索したうえ、とんでもないことを言った。「君の妹さんは妊娠している。相手は僕の弟らしい」クレアは呆然としたが、ロスが妹をふしだらな女だと決めつけ、お金で解決しようとしているとわかると、怒りがこみあげてきた。こんな場合でなければ、とても魅力的な男性だと思っただろうに……。
  • 憂鬱な花嫁
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    ついにこの日がきてしまった。今日は私の結婚式……。だが、ソフィアは幸せどころか憂鬱でしかたがなかった。なぜなら、おなかの子の父であるゴドフリーと結婚するのではなく、その弟のジョナサンと結婚しなくてはならないからだ。しかも彼は、兄の死の床で交わした約束を守ろうとしているにすぎない。ゴドフリーの子供に幸せな生活を与えるための便宜的な結婚だ。ゴドフリーはあんなに穏やかで優しかったのに、ジョナサンは無愛想で、ただ威圧的なだけ。彼の前に出ると心臓は不安に速くなり、何を言うにも口ごもってしまう。でも彼は約束してくれた。結婚は形だけで、落ち着いたら離婚すると。それなのに誓いのキスは長いし、瞳の奥には情熱を秘めたきらめきが……。★大人気作家ミランダ・リーが、便宜上の結婚を強いられた花嫁の苦悩を描きます。★
  • 囚われのプリンセス
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    ステファニーは真っ暗な地下室に閉じ込められていた。手錠と足かせをされたうえ、棺のような狭い箱に入れられている。耳栓のせいで、音もほとんど聞こえない。そのぶん、ほかの感覚は鋭敏になっていた。さっきから胸騒ぎがする。誰かが近づいてくる気配がするのだ。きっと、私を誘拐したふたり組のうちのひとりだわ。恐怖がよみがえり、ステファニーは息を殺した。やがて、音もなく箱のふたが開いた。「動かないで、ステファニー」目隠しを外してくれたのは、見たこともない男性だった。彼女はかすれた声できいた。「あなたはだれ?」
  • 妹と恋人の間
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    デイジーはイギリスの田舎にあるハミルトン家の家政婦の娘。ハミルトン家の息子マットとは兄妹のように育った。十歳上のマットは、デイジーにとってあこがれの王子さまだった。彼は大学入学とともに家を離れ、卒業後もニューヨークに住んで、今は実業家として成功している。一年半前、マットは家族に黙って人気ロックシンガーと電撃結婚したが、半年前に彼の妻は生後間もない娘を残して事故死した。そのマットが娘を連れてクリスマスに帰ってきた。胸を高鳴らせて彼を迎えたデイジーだったが、以前と違ってよそよそしい彼の態度にとまどうばかりだ。けれども子供扱いされるのは相変わらず。私は十八歳、もう大人よ。あなたを誘惑してそれを証明してみせる!★せつない初恋を描いた、シャロン・ケンドリックの作品をお届けします。★
  • 悲しみを愛に変えて
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    その日の朝、ホテルのテラスで出会った無礼な態度の男が、エドワード・カーライルだと知って、ジュリエットは茫然とした。彼は二カ月前に亡くなったカーライル不動産の社長の長男で、遺産として会社の経営権を五十パーセント受け継いでいる。残りの権利は社長の個人秘書だったジュリエットが譲り受けた。だが、エドワードの承諾なしには何も決定できないのに、国際的ホテルチェーンの社長である彼は、会おうともしない。ジュリエットは仕方なく、エドワードがこのホテルに来るという情報を頼りに捜していたのだ。彼はわたしが誰か知ったうえで、不意をつく機会を狙っていたんだわ。でも、こんな魅力的な男性だとは……。そのとき、彼女の心に七年前の悪夢のような出来事がよみがえった。★
  • 奔放な情熱
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    その日、婚約解消を申し入れにダンカンの屋敷を訪ねたキンバリーは そこで彼の兄ハリソンと出会った。彼は実業家として成功しているたくましく精悍な男性で 一目見た瞬間にキンバリーは強烈な魅力の虜になってしまった。けれどハリソンは、キンバリーを財産目当ての軽薄な女だと罵り、手切れ金をやるから身を引け、と冷酷な言葉を投げつけた。そればかりか、怒った彼女の唇を荒々しく奪ったのだ。穏和なダンカンにはないハリソンの圧倒的な魅力が怖くなり、キンバリーはわざと悪女を演じて小切手を受け取った。だが二年後、偶然再会した二人は憎しみと情熱をぶつけ合ううちに、激しい感情の嵐にのまれ、一夜を過ごした。そして、キンバリーは妊娠してしまい……。★強引なヒーローとの情熱的なロマンスが味わえる一作です。ハーレクイン・ロマンスで今月からスタートするシャロン・ ケンドリックの三部作〈地中海の王子たち〉もお見逃しなく。★
  • 甘すぎた罠
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    敬愛していた上司オリビアの死後、悲しみをこらえて、ジョージーは災害被害の後始末に全力を傾けていた。ところが彼女がオリビアの死にかかわっているのではないかと、刑事ジャック・ストライカーは日夜彼女につきまとい、尋問を繰り返している。以前から彼に惹かれていたジョージーはやるせない怒りにとらわれつつも、仕方なく質問に答えていた。ある日イベントで出会った二人は、そのまま夜をともにしてしまう。これでジャックも信じてくれただろうと思ったのもつかのま、彼は厳しい顔でジョージーのもとを訪れた。★突然急展開を見せる今月のサーティシックス アワーズ。ジョージーの切なさが胸を打つ作品です。★
  • 愛されぬ花嫁
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    看護師のベスは医師のトニーにずっと惹かれていたが、プレイボーイと評判の彼が振り向くことはないとあきらめていた。そんなある日、ベスは偶然トニーと外科部長との会話を耳にする。トニーが昇進するためには、結婚しているほうがいいというのだ。ベスは胸を躍らせ、思い切ってトニーに声をかけた。ベスの突然のプロポーズに、トニーは呆然とした。だが、考えてみれば願ってもないチャンスかもしれない。彼女は美人だし洗練されている。妻としていい役割を果たしてくれるだろう。トニーはすばやくベスにキスをした。★今月のシルエット・サーティシックス アワーズは、ベスとセクシーな医師トニーが主人公。二人の結婚はどんな結末を迎えるのでしょう?お見逃しなく!★
  • 禁じられた絆
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    アンは一族の宿敵と教え込まれてきたブラッド・アービングに、幼いころから惹かれていたが口に出せずにいた。ある夜ナイトスキーに出かけた彼女は、雪崩に巻き込まれて崖の岩棚にひっかかり途方に暮れていた。そこへブラッドが現れて彼女を救い出す。悪天候のなか、二人は近くの建物で暖をとりながら救助を待つが、やがて抑えきれない情熱に負け、夢のような時間を過ごした。ようやく彼と結ばれた――そんなアンの喜びも長くは続かなかった。迎えにきた父親が、断固として二人を許さなかったのだ。★今月のサーティシックス アワーズは、ロミオとジュリエットを思わせる切ない恋物語。★
  • 捧げた純愛
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    看護師ティナの勤務する救急病棟に、交通事故で意識不明の男性患者が運び込まれた。目を覚ました彼はすべての記憶を失っており、トムという名で身につけていた免許証も偽造だと判明したため、警察は彼を殺人事件の容疑者とみなした。ティナにはトムが悪人だとはどうしても思えず、慎重な性格に似合わず、何くれとなく彼の世話をしてしまう。やがてトムに惹かれ始めたのと前後して、ティナの周りで不審な事件が相次いで起こる。トムを信じたいと思いながらも、ティナは不安を覚えた。★今月のサーティシックス アワーズは息もつかせぬ展開。ティナの初恋は実るのでしょうか?★
  • 孤独な大富豪
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    シンシアはあるチャリティパーティへ出かけた。自分のおこした保健士派遣会社への資金援助をしてくれた、大富豪ジョナサン・スティールにお礼を言いたかったからだ。運よく彼と話すことができ、ダンスにも誘われた。まるでシンデレラになった気分で、彼とキスをした瞬間、あたりは突然闇に包まれた。様子を見てくると言い置き、ジョナサンが姿を消して数分後、今度は銃声が響き渡った。いったい何が起きたの?いてもたってもいられず、シンシアは彼を捜し始めた。★シルエット・サーティシックス アワーズ今月の作品は、災害後の後日談が描かれています。新たな事件も勃発し、目の離せない展開です。お見逃しなく!★
  • ドクターの策略
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    ある日スカイの経営するジュエリー・ショップに、激怒した男性が乗りこんできた。高名な形成外科医ドクター・ドミニク・ロドリゲスだ。彼の婚約者のためにスカイは指輪をデザインしたのだが、そのときにスカイがした助言のせいで、結婚が突如中止になったという。ドミニクはスカイを糾弾するにとどまらず、責任をとれといって譲らない。いったい何をしろというの?困惑するスカイに、ドミニクはとんでもない提案をした――婚約者の身代わりになれ、と。★大好評刊行中のシルエット・コルトンズも来月で大団円。最終話はスカイの兄グレイが主人公。お楽しみに!★
  • プリンセスの愁い 三つのティアラ III
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    テレーザは心と体の痛みに耐えていた――皇太子妃として。王位継承者に嫁いだ以上、愛よりも義務が優先する。それは充分承知しているものの、やはり夫には愛されたい。おまけに子宮内膜症を発症した今、襲いくる痛みとともに、王家の跡継ぎを産めない可能性もが彼女を苦しめた。もう身を引くしかない、とまで思いつめている。夫のプリンス・クラウディオには内緒にしているため、最近ふたりの気持ちは、何かとすれちがう。体の痛みから愛の行為に消極的な妻テレーザに対して、愛人ができたのでは、とクラウディオが疑いを持つほどに!★架空の国のプリンスをめぐって繰り広げられるロマンチックな三部作〈三つのティアラ〉もいよいよ最終話です。今月のヒーローは長兄。王位継承者だけあって彼の苦悩は深く……。★
  • 嘘と秘密とスキャンダル 華麗なる兄弟たち II
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    新人レポーターのタイラーに、大きなチャンスがめぐってきた。ハリウッドの人気スター、ザック・プリンスに一週間密着し、独占インタビューする機会を与えられたのだ!ザックは、タイラーが少女時代から憧れてきた俳優だ。しかし実際に会ってみると、彼は世間で言われているような、陽気で愛想のいい人物ではなかった。現実のザックはひどく無礼で、傲慢で、非協力的。壁にぶちあたってばかりのタイラーだが、なにより困惑させられるのは、ザックの圧倒的な男らしさだった。その魅力に惑わされず、仕事をまっとうするにはどうしたら……。
  • 花のウエディング
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    十三年ぶりに生まれ故郷に帰ったケイトは、別れた恋人ジャックとばったりでくわした。かつて自分の可能性を試したくてロンドンに行くことにした彼女を、ジャックは温かく送り出すかわりに冷たく別れを告げたのだ。そして腹いせのように、すぐに別の女性と結婚した。しかし、再会したジャックは以前よりいっそう魅力的になり、ケイトの耳元でささやいた。「妻とはとっくに離婚したんだ」あんな仕打ちをしておいて、今さらよりを戻したいとでもいうの?ケイトは激しい反発を覚えながらも、意に反して胸が高鳴りだすのを抑えられなかった。
  • 過去はささやく
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    イヴが祖母とともにひっそりと暮らす館に、奔放な生活を送る母キャシーが男性を伴ってやってきた。母は三十代と年齢を偽り、彼には娘の存在を秘密にしているらしい。男性の名はジェイク・ロメーロ。自ら所有するカリブ海の島に住む、世界的な実業家だ。ジェイクは、若さに似合わず地味なイヴに関心を抱いたようで、館に滞在中、何かと彼女にかまってくる。キャシーという恋人がいるのに、いったい何を考えているの?イヴはジェイクに対してそっけない態度をとりつづけた。そうしなければ、初めて感じる胸のときめきに屈してしまいそうだった。
  • 王家の花嫁 地中海の宝石
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    見事な金髪をくすんだ茶色に染め、体の線を台無しにする服を着て、アビゲイルは別人になりすまし、静かに暮らしていた。すべては、亡き親友プリンセス・ジェンマの遺志にこたえるため。ジェンマはわが子が愛のない環境で育てられるのを嫌がり、幼子をひそかにアビゲイルに託したのだ。だがある夜、ジェンマの異母兄プリンス・カイランが、アビゲイルの居所をとうとう突きとめた。三年ぶりに会う彼を前にして、危険な記憶がよみがえる。満月の夜に一度だけ交わした、忘れもしないあのキス……。今、カイランの目に浮かぶ怒りと蔑みに、彼女は身を震わせた。★地中海の公国ダキア。そのバガトン王室のロマンスを描いた〈地中海の宝石〉が帰ってきました。ハッピーエンドを迎えた登場人物たちのその後も楽しめます。★
  • 恋は雨音とともに
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    雨のなかを急ぐソフィーに、その災難は降りかかった。あっという間に、奮発して買った靴もコートも台なしにされ、ソフィーは怒りのあまり、泣きたくなった。ロールスロイスが泥水をはねあげていったのだ。しかも、車の持ち主ドミニクは謝るどころか彼女の不注意をなじる。二人は偶然にも共通の知人の結婚式に出るところだった。披露パーティで同席してもいがみ合いは続いた。しかしその実、ドミニクは彼女に強烈に魅了されていた。そして、ソフィーも同じ思いに駆られていることを確信した彼は、大胆この上ない誘いの言葉を口にした。
  • 潮風のいざない
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    ミランダは過去を忘れるために故郷イギリスを出てギリシアの小さな島カルモスにやってきた。国際的バイオリニストとしての第一歩を踏みだした矢先、交通事故で演奏家生命を断たれ、マスコミに騒がれた。誰にも注目されず、たった一人で再出発したい――それが彼女の望みだった。ところが島を訪れて間もなく、運命は急転する。巨大企業〈サヴァキス・シッピング〉社を牛耳るセオ・サヴァキスが情熱的なアプローチをかけてきたのだ。セオの本当の思惑も知らず、ミランダは彼に惹かれていくが……。
  • 永遠のジンクス 華麗なる兄弟たち I
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    映画会社のオーナーであり、元俳優。映画監督に転身し成功――かくも華麗な経歴の持ち主ニック・プリンスが苦戦を強いられていた。ある小説の映画化を切望しているにもかかわらず、作者が世間から身を隠しているため、交渉に臨むことも叶わない。苦心の末に、ようやく作者と関わりのあるらしい人物をつきとめた。しかしジンクスという名の、その謎の美女は手ごわくて、ニックの数々の試みにも拒絶が返ってくるばかりなのだ。そう、ジンクスは固く心に決めていた。ニックがいくら魅力を駆使して迫ってこようと何ひとつ明かさない。小説には家族の悲しい秘密が隠されているのだから。★映画監督、俳優、脚本家として活躍するプリンス家三兄弟を描くキャロル・モーティマーの〈華麗なる兄弟たち〉がスタートします。★
  • その一言が聞きたくて
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    一年前、ルーシーの夫は彼女を捨てて出ていった。突然の出来事に、絶望のどん底に突き落とされたルーシーだが、かつての穏やかな日々を取り戻そうと、新たな道を歩みだした。そんなある日、悲惨な交通事故の現場にでくわす。うろたえる彼女を支えたのは、通りがかりの医師だった。その冷静な対応とあふれる自信に、ルーシーは目をみはった。同時に、彼が漂わす危険な雰囲気に強烈に惹かれる。だが、心のなかで警鐘が鳴り響いた。彼に近づいてはいけないわ。やっと手にしかけた平穏な暮らしがめちゃめちゃになってしまう。★これまでハーレクイン・イマージュからお届けしていたサラ・モーガン作品がハーレクイン・ロマンスに初登場します。医師と看護師のロマンスをお楽しみください。★
  • 燃えさかる運命
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    盛大な結婚式が行われようとしている大聖堂で、ベッカは後方の席につき、行動を起こすときを待った。花婿のアレックス・カリデスは、妹の心と体を弄び、無情にも捨てた男。式を妨害し、憎きカリデス一族に復讐してやらなくては気がすまない。ついに式が始まり、ベッカは真実を暴露しようと席を立ちかけた。その瞬間、肩に置かれた手が彼女を制した。「それはいい考えとは思えない」恐る恐る振り返ると、まれに見るハンサムな男性が立っている。復讐をしに来たこともつかの間忘れ、ベッカは彼に見とれた。この男性が、敵であるカリデス一族の長だとは夢にも思わずに。
  • 残酷な片思い
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    グレイがわたしのボディガードになるですって?シェルビーは愕然とした。メディア界の大物である父に届いた脅迫状には、娘にも危害を加えると書かれていた。心配はわかるけれど、父が頼んだボディガードが十年間思い続けているグレイというのは耐えられない。かつて酔った勢いで誘惑しようとしてはねつけられて以来、彼には近づかないできたのに……。グレイが言い放った次のひと言が、彼女の不安をさらにあおった。「ぼくたちは一心同体の間柄になるんだ」
  • カンヌで恋して
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    テレビに映る、二十年前に別れたきりの父の姿にリビーは驚愕した。父は死んだと聞かされていたが、実際は俳優として成功を収め、もうじき開催されるカンヌ映画祭に出席するというのだ。リビーはすぐさま、父の契約する芸能エージェンシー経営者マーク・クレイトンに連絡を取り、父に会わせてほしいと訴えた。するとマークは、カンヌでの面会を約束してくれたものの、その前に二人でディナーをとろうと持ちかけてくる。超多忙と噂される実業家が、なぜわたしをディナーに誘うのかしら?困惑しつつカンヌに降り立ったリビーを待っていたのは、マークの辛辣な言葉だった。「それで、君はいくら欲しいんだ?」
  • 復讐という名の愛
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    巨万の富を誇る名門マーサー家に十年ぶりに現れたケインは、すっかり洗練され、傲慢さを漂わせる男性になっていた。いまごろ、何をしに来たのだろう?ブライオニーは、使用人の息子だった彼の訪問に戸惑うと同時に、その目に宿る邪悪な光を認めておびえた。ケインは、マーサー家の財産はいまや自分のもので、犯罪行為に手を染めていた両親を刑務所送りにされたくなければ、彼の妻になれと言う。驚きのあまりブライオニーは絶句し、ケインの口もとを見つめた。そこに残る傷跡こそ、彼への愛と憎しみの原点だった。
  • 罪深い喜び
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    憧れのマーカスが、私にキスしている!ルーシーは信じられない思いだった。彼女を愚かな小娘と決めつけ、顔を合わせればお説教ばかりの彼に、熱く求められているなんて。パーティに出席していたルーシーは、倒産寸前の彼女の会社に投資したい人物がいると聞いて舞い上がり、シャンパンを飲みすぎて酔っぱらってしまった。そばにいたマーカスに、彼の家まで強引に連れていかれたのだ。本当は、彼も私を愛していたんだわ。だがキスが終わったときの彼の冷たい表情に、ルーシーは凍りついた。★〈華麗なる日々〉の最終話をお届けします。前二作で苦労のしどおしだったルーシーにも、とうとう幸せが訪れるのでしょうか。★
  • シークの囚われ人
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    船が私有の港に停泊するとすぐに、エミリーは逃げ出した。アフリカのザンジバルまで乗組員として航海する予定だったのに、船の所有者ジャックが麻薬密売人だったとは……。助けを求めてマングローブの湿原を必死で進んでいると、突然、ライフルを掲げた男たちに捕まえられた。連れていかれた先は宮殿で、彼女を迎えたのは、神々しいまでの威厳をたたえたシークだった。シークはエミリーの頭からスカーフを乱暴に取り除くと言った。「麻薬密売人によると、きみはバージンという話だ」なんですって?ジャックは私をシークに差し出したの?
  • 御曹子とシンデレラ ある運命の物語 X
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    “独身者オークション”の司会を務めていたジェニーは、魅力的な独身男性が次々と落札されていくのを眺めていた。さえないわたしには縁のないことだわ。だからオークション終了後、権利証を渡されたときは心底驚いた。友人たちが一夜のデートをする権利をプレゼントしてくれたのだ。しかも、相手はエリック・ローガン。御曹子のプレイボーイで、ジェニーがひそかに思いを寄せていた男性だった。彼女は困惑しながらもその申し出を受けたが、デート当日、とんでもないことが起きてしまい……。★大型企画ミニシリーズ『ある運命の物語』では、名門ローガン家を取り巻くさまざまな愛の形を描いています。今月は、王子様のような御曹子エリックとジェニーの物語をお楽しみください。★
  • ボスの誘惑 富豪一族の宿命 II
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    クリスティーナは〈フォーチュン・ロックウェル銀行〉のあるプロジェクトに加わるよう雇われた。ボスはゴージャスなプレイボーイ、デレク・ロックウェルだ。過去に苦い経験を持つクリスティーナにとってはセクシーなボスなど厄介なだけだった。だがともに働くうち、彼女はしだいにデレクに惹かれていく。そしてある夜、仕事がうまくいったのに有頂天になったあまり、思わずクリスティーナは彼にキスをしてしまう。それが苦しみの始まりだとも知らずに。
  • キスの予感
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    幼い頃から美しい双子の姉イブと比べられ、テレーズは劣等感を抱き続けてきた。そんな彼女の前に、ある日突然一人の男性が現れた。イブの子供を養子に迎えたハンターだ。テレーズにとっては甥であり、彼にとっては大切な一人息子ジョニーが倒れ、緊急に輸血が必要だというのだ。甥のためにテレーズはすぐさま輸血に応じ、お礼に彼の経営する牧場に招かれる。ハンサムで心優しいハンターに惹かれながらも、テレーズは心の中で別の不安を募らせていた。★対照的な双子の姉妹テレーズとイブ。ハンターの出現によって、その運命はどう変わっていくのでしょうか?★
  • 恋に酔わせて
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    心に大きな傷を抱え、グロリアはテキサスに帰郷した。離婚のショックが引き金となったアルコールへの依存──必死の思いでそこから立ち直り、彼女は生活も新たにジュエリーショップを立ち上げた。故郷テキサスへの移転を決めたのは、母の友人パトリック・フォーチュンの後押しがあったからだ。店の前途は明るい。高揚した気分でエレベーターに乗っていたグロリアの背後から、冷たい命令が浴びせられた。「三十階」振り返ると、ゼウス神を思わせる傲慢な男性が彼女を見据えていた。★大型ミニシリーズ『富豪一族の宿命』。フォーチュン家をめぐる新たなロマンスの幕開けです。どうぞご期待ください。★
  • 月の光を抱いて
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    幼い頃から死んだと聞かされていた父がメキシコで生きていた。ずっと私に自分の存在を知らせたがっていた――急死した母の遺品から明らかになった事実に、ロレインは激しく動揺する。父に会わなければ。あれほど父を愛していた母が嘘をついた理由を知りたい。ロレインは周囲の反対を押し切り、一人旅立つ。その時の彼女は、まさか自分がマヤの秘宝を巡って生命の危機にさらされることになるとは夢にも思っていなかった。そして、その危機の向こうに運命の出会いが待ち受けているとは……。世界的ベストセラー作家の感動ロマンス。
  • この賭の行方
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    ★人気ロマンス作家たちも大絶賛、噂のベストセラー作家が日本デビュー。楽しくて切なくて、とってもホットな恋が今夜ラスベガスで花開く!★ラスベガスでショーに出演するトリーナは、ショーガールとしては微妙な年齢にさしかかり、将来に不安を抱いている。いつか自分のダンススタジオを持つのが夢だが、やむを得ない事情で貯金も使い果たしてしまった。そんなトリーナの前に、ある日ジャックスという素敵な男性が現れた。プロのギャンブラーという職業には少し疑念を覚えたが、育った境遇や価値観の近さ、彼といると思わず情熱的にふるまってしまう自分に気づいて、恋愛に奥手だったトリーナはついに運命の恋を予感した――彼にとんでもない目的があることも知らずに。
  • 甘い銃弾は最後に
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    ★RITA賞受賞作家マリーン・ラブレース渾身の作品!深海に眠る金塊と永遠に続く愛が、クレオを英国海峡へといざなう……。★イギリス駐在の米軍パイロットが殺害された。捜査を依頼されたクレオ・ノースは、パートナーが公私ともに息の合う捜査官ジャック・ドノヴァンと聞いて胸を躍らせる。やがて凶器となった拳銃が、第2次世界大戦時にまでさかのぼる古い型のものと判明。さらに被害者とダイビング業者との繋がりから、戦時中に大量の金塊を積んで海峡に墜落したという輸送機の存在が浮かび上がる。真相は海の底にある……? 難解な殺人事件を追うクレオとジャックの目の前に、まるで二人の絆を試そうとするかのような荒波の大海原が広がっていた。
  • 見つめる瞳 ジャッキー・カミンスキー II
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    ★人々の裏切りと欲望のすべてを、その瞳は見つめていた……全米で話題沸騰のジャッキー・カミンスキー・シリーズ、待望の第2弾!★一見なんの変哲もない家宅侵入事件を担当することになった女刑事ジャッキーは、事件の関係者に恐ろしくも淫らな脅迫状が届いていたことを知る。それは本人たちしか知り得ない過去の秘密を暴き、連続殺人を予言するおぞましいメッセージだった。悪質ないたずらと見られていたが、予告どおりに殺人は起こり、凶悪な事件は急展開を迎える。そしてついに、ジャッキーをも死へと誘う殺人予告状が届き……。タフで繊細な女刑事のスリリングなラブ・サスペンス。
  • ふたたびの切なさに
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    前回の事件から4カ月、クレオのもとに新たな捜査依頼が来た。ある船会社の社長が、失踪した社員を捜してほしいというのだ。さっそく依頼人のオフィスを訪ねたクレオは、そこで予期せぬ人物に遭遇した。ジャック・ドノヴァン――元同僚の政府捜査官で、クレオにとっては盟友以上、恋人未満といった存在だ。軍の積荷も扱うその船会社の誰かが、政府の機密情報に不正アクセスしたため、彼が調査に来たという。同時に起きた二つの疑惑。すべての鍵は地中海に浮かぶ一艘の船にあるらしい。クレオは陰謀の扉を目指し、マルタ島へ旅立った。
  • ブロートン・ハウス
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    イングランド、ウィルトシャー州の田園に立つ美しい館。その館を手に入れれば人生のすべてがうまくいくはずだと、3人の女性が考えていた。冷えきった結婚生活に疲れはて、たった一度の思い出だけを心の支えにして生きるファーン。家族や同僚との心のすれ違いに言いようのない孤独を噛みしめるエリナ。同じ喜びを共有できると信じていた恋人の苦悩に衝撃を受けるゾーイ。それぞれの愛のかたちが、今まさに試されようとしている!
  • 惑わされた女 ジャッキー・カミンスキー I
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    刑事に昇進して二年のジャッキーは、ある日ワシントン州の小さな町で起こった幼児誘拐事件を任される。被害者の母親は地元有力者の令嬢、父親はクロアチア人の大学講師。反目しあう元夫婦の周辺で事情聴取を進めるにつれ、謎は混迷を深めていく。少年の命だけは、なんとしても助けなければ……。ジャッキーは犯人を親族に絞りこみ、昼夜を問わず捜査を続けた。悲劇の母親、愛情あふれる父親、元州検事総長夫妻、クロアチア移民の大家族――善良な仮面の下で嘘をつき続ける悪魔は誰なのか? 全米で話題沸騰の人気シリーズ第1弾。
  • 殺意はやさしく誘う
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    ジェナの写真展初日の夜、離婚後一度も会っていなかった元夫アダムが会場に姿を見せた。彼女が撮った、あるパーティーの写真が欲しいのだという。大企業の顧問弁護士である彼は、何かのスキャンダルを暴こうと躍起になっているらしい。一晩考えたいと言って帰宅したジェナは翌朝、アダムが深夜の公園で殺されたことを知り衝撃を受けた。警察はすでに物盗りの犯行と断定し、疑念を抱いたジェナの言葉には耳を貸そうとしない。ジェナは意を決し、アダムが密かに協力を依頼していた人物――旧友フランクの探偵事務所のドアを叩いた。★米探偵作家クラブ主催、メアリ・ヒギンズ・クラーク賞にノミネート ★

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  • 悲しい罠
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    囮捜査官が捧げられるのは悲しいだけの愛だった・・・・・・。また一人、結婚後まもない男が殺され、新妻が行方をくらました。男の預金の全額が引き出され、一房の髪が切り取られている。間違いなく例の女、“ブラック・ウィドー”の犯行だ。FBIの敏腕捜査官ジョン・ミラーは大病を患う資産家になりすまし、容疑者が潜伏する島で囮捜査を開始した。顔のわからない容疑者をおびきよせる唯一の手がかりは、容疑者と親しいマライアという女性だった。計画通り、浜辺でマライアと“偶然の出会い”を果たすジョン。しかし彼女に触れた瞬間、抑えきれない甘いうずきが不意に彼を支配した。

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  • 過ちは一度だけ
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    サンタフェ映画祭に女優マリサ・コナーズの主演作が出品されることになった。マリサに同行するのは元空軍捜査官のクレオ。実は彼女には、マリサの警護という表向きの理由のほかに、映画祭に潜入したい訳があった。昔、担当した未解決の殺人事件に、映画祭の重鎮が関与していたらしいのだ。その矢先、元同僚のジャックが接触してきた。優秀な捜査官、そしてクレオの元恋人でもある彼がなぜ……? 数々の疑惑をはらみ、華やかな映画祭の幕が上がった。

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  • 清らかな背徳
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    燃えるような赤い髪を持つエリザベスは父の城で皆に疎まれ、使用人のように扱われていた。17歳のある朝ついに城を出ることにした彼女は、贖罪の旅の途上にあるウィリアム公の一行とともに聖堂へ向けて旅立った。国王の庶子である彼は貴族の娘を殺した危険人物で、暗い噂には事欠かない。だが何よりもエリザベスをおびやかしたのは、彼が放つ強烈な魅力だった……。ベストセラー作家が中世イングランドを舞台に描く愛と陰謀のヒストリカル・ロマンス。

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  • 令嬢マレーザの運命
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    ★百年に一度の愛かもしれない。愛を知らない少女がたどる数奇な運命を、男は優しく見守っていた。★18世紀末の英国。荒野にたたずむ貴族の館で産声をあげたのは、待望の世継ぎでなく五人めの娘だった。母の命と引き替えに生まれたその子はマレーザと名づけられ、愛を知らないまま美しく成長した。社交界の華となり、大勢の紳士たちに求愛されてもなお癒えぬ心の渇きを抱えていたマレーザは、ある日突如として知ることとなる――戦火よりも激しく、清らかに燃えあがる愛の炎を。ベストセラー作家が激動の時代を描く魅惑のヒストリカル・ロマンス。

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  • 炎の瞳
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    ★魔のバミューダ海域の孤島で繰り広げられる灼熱のラブ・サスペンス。★ダイビングインストラクターのサマンサが所有する美しい島に、リゾート客を装い11名の人物が集まった。彼らの目的はバミューダ海域の難破船に眠る伝説のルビー《炎の瞳》。難破船探しの鍵を握るサマンサは、やがて我知らず血塗られた陰謀に巻きこまれていく。命に危険が迫ったそのとき、頼れる相手はただひとりかつて激しく愛しあい、憎しみの果てに別れたアダムだった。H・グレアムがフロリダ沖に張りめぐらした謎とスリルと灼熱のロマンス。
  • 忘れえぬ嵐
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    英国の令嬢マドレーヌは婚約者の待つアメリカ大陸へ向け、豪華客船での旅を楽しんでいた。だが到着寸前、突然の嵐が船を襲った。ボートに乗り遅れたマドレーヌは黒髪の貴族アルマンとともに船室に残される。旅の間、大胆な振る舞いで船中の女性を魅了した危険な男。私は彼と一緒に死ぬのだ沈みゆく船の中、マドレーヌは最期のときを彼と愛しあって過ごすことを望んだ。だが情熱のひとときが去ったとき、風がやんだ。そして救出の船が近づいてきた。
  • 水辺の幻惑
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    未解決の殺人事件が眠る美しい湖畔で、ソフィーは危険なほどゴージャスな謎めいた男に出会う。どうやら彼は、かつての事件と関わりがあるらしい。あの魅惑的な仮面の下には、獲物を求める狂気が潜んでいるのかもしれない……。警鐘を鳴らす心とは裏腹に、ソフィーはなすすべもなく男の愛に溺れていく。初めて知った切ないほどの喜びが、おぞましい惨事を引き起こそうとは夢にも思わずに。全米ベストセラー作家が贈る珠玉のロマンティック・サスペンス。
  • この夜が明けるまでに
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    コンピュータ・プログラマーのカーラは、父親を事故で亡くし、悲しみに暮れていた。ところが、葬儀の席で近づいてきた謎の男性ニックにこの死には不審な点があるとささやかれて動揺する。さらに彼はカーラに一緒に調査をしたいと提案してきたのだ。その矢先、二人は何者かに命を狙われる。姿の見えない殺人者から逃れ、二人はホテルで一夜をともにすることになった。「君を抱くつもりはない」熱い欲望を宿した瞳と続いた言葉に、カーラの胸の不安は消え、なぜか甘い期待に満たされた。「僕が君を抱くときは……」★リンダ・ハワードもその実力を絶賛するゲイル・ウィルソン。元CIAエージェントたちをホットに描いた人気ミニシリーズ『孤高の鷲』をお届けします!★
  • 億万長者の純愛 続・闇の使徒たち II
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    エリザベスはふとした好奇心から豪華なパーティに忍び込んだ。主催者は億万長者のコール・ウィリアムズ。長身、ブロンド、端整な風貌と三拍子そろった社交界の寵児で、いまも大勢の人間が――とくに女性たちが、彼に群がっている。でも、エリザベスのお目当てはコールではない。彼の所有する幻の彫刻作品《ほほえむヴィーナス》なのだ。もっと近くで鑑賞したくなり、彫刻に歩み寄った彼女は驚愕に目を見開いた。これは……贋作だわ!メディア業界の名士でもある彼が贋作を展示するなんて。ふいに威圧的な気配を感じ、エリザベスは振り向いた。そこにはコールが目に冷酷な光をたたえて立ちはだかっていた。★遺伝子操作によって生まれた天才児たちの数奇な運命を描いて大好評を博した『闇の使徒たち』の続編!新たな恋と謎をお届けします。★
  • 稲妻に抱かれて ファイナル・ミッション
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    親友のエリーが誘拐され、パニックに陥ったサンディは意を決してトラヴィス・カントレルに連絡した。エリーの兄であり、政府の極秘機関に属するエージェントであり、忘れえぬ恋人でもあるトラヴィスに。駆けつけた彼の精悍な風貌を目にした瞬間、せつなさとほろ苦い思いが全身を貫いた。唐突に告げられた別れの言葉は、今なお彼女をさいなみつづけている。トラヴィスの瞳に浮かぶ感情にサンディはふたたび悟った。彼はまだわたしをうとましく思っている……。胸の痛みを打ち消すように、彼女はトラヴィスに口づけをした。★北米ベストセラー作家スーザン・カーニーの人気シリーズ続編をお届けしています。映画のようにドラマティックな展開をご堪能ください。★
  • さすらいの乙女 続・闇の使徒たち I
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    母を亡くして以来、ダニエルに安住の地はなかった。三つ子の兄と姉とは助け合ってきたが、いまは理由あって決別し、遠く離れた町でホテルのフロント係として働いている。退屈なほどおだやかな生活だが、今日は違った。ロビーにいる男性が、先ほどから彼女を監視しているのだ。同僚の話では、ダニエルについてあれこれ尋ねてまわっていたらしい。ハンサムだが表情は冷たく、暗く悲しげなオーラが漂っている。彼はいったい誰?まさか、私の秘密を知っているの?これまで封印してきた力を使うべきだろうか。ダニエルは苦悩した。私の体に流れるジプシーの血。その血に秘められたパワーを……。★遺伝子操作によって生まれた天才児たちの数奇な運命を描いて大好評を博した『闇の使徒たち』の続編がついに登場!新たな恋と謎をお届けします。★
  • 略奪者に魅せられて ファイナル・ミッション
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    婚約者の待つ教会に向かう豪奢なリムジンのなかで、花嫁姿のケンダルは孤独を噛みしめていた。幼くして父に去られ、つい最近母も病に奪われた。身寄りも財産もなく、平凡な事務員として働きつづける……。そんな生活に絶望して私は愛のない結婚を決意したのだろうか?ときに薄情とさえ思える婚約者との未来を暗示するかのように、激しい風雨が吹きつけ、車が急停止する。場違いな轟音に外を見やった瞬間、ケンダルは目をみはった。ヘリコプターからたくましい男が降り立ち、まっすぐ向かってきたのだ――まるで獲物を見つけた狼のごとく目を光らせて。★北米ベストセラー作家スーザン・カーニーの人気シリーズをお届けしています。息もつかせぬ展開とホットなラブシーンをご堪能ください。★
  • きみに捧げる祈り
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    シドニーはイエローストーン国立公園のレンジャーから高校教師に復帰し、新しい生活を始めようとしていた。その矢先、映画俳優のような美貌の男性の訪問を受ける。以前の赴任校で、人知れず恋い焦がれていたケンドル神父だ。しかし、神父はガウン姿ではなくスーツに身を包み、自分をジャロッドと名前で呼ぶようシドニーに言う。いったいどういうこと?あなたを忘れるために町を去ったのに。シドニーは混乱し、神父に向かって~帰って~と叫んだ。一度だけ交わした熱いキスに振りまわされてはいけない。彼は神のしもべ、結婚することの許されない身なのだから――。★2月刊「愛に戸惑うとき」(I~1874)でヒロインの親友として登場したシドニーが、禁断の恋の相手と再会します。世間の厳しい目にさらされながらも相手を思いやり続けるふたりと、応援してくれるよき友人たち。心温まるレベッカ・ウインターズの新作です。★
  • 記憶のなかの愛
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    グレースは十八歳のとき、初恋の相手ニックと密かに結婚した。だがハネムーンに旅立つ直前、彼は短い置き手紙だけを残し、グレースの前から永遠に姿を消してしまった。十年たった今、彼女はようやく前に進む決意をし、離婚を請求するために、私立探偵を雇って彼の居所を突きとめた。直接会って、早くすべてを終わらせてしまおう。そう思ってニックの住む町まで車を走らせている途中、グレースは嵐に巻きこまれて事故を起こす。病院で目覚めた彼女からは、いっさいの記憶が失われていた。そしてベッドのかたわらには、夫と名のる男性の姿があった。★これまでシルエット・ロマンスでご愛読いただいていたスーザン・メイアーの作品をハーレクイン・イマージュから初刊行いたします。記憶喪失に陥った妻を主人公にしたストーリーをお楽しみください。★

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