ハーレクイン・ロマンス小説作品一覧

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  • 脅迫は甘く切なく 恋の冒険者たち III
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    祖父の遺言により、サンドラは半年後の二十一歳の誕生日に、オーストラリア奥地の大牧場を相続することになった。当面は牧場監督のダニエルが後見人となる約束で、空港に出迎えた彼は力強く、頼りになりそうな男性だった。だが、屋敷へ向かうヘリコプターが湿原の上空で失速する。墜落すれば鰐の餌食になるに違いない。死を覚悟した次の瞬間、ダニエルの神業とも言える操縦で不時着した。命拾いしたものの、サンドラの胸にある疑惑がよぎった。この事故は誰かが仕組んだのではないかしら?父がセスナ機の事故で命を落としたときのように……。★ご好評いただいているベテラン作家マーガレット・ウェイによる四部作〈恋の冒険者たち〉。第三話は大富豪の跡取り娘がヒロインです。次回第四話は6月5日と20日に上・下巻刊行となります。★
  • ハッピーエンドは永遠に
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    どうか少しでもなにかわかりますように。シェルビーは必死に祈りつつ、玄関ベルを鳴らした。自分を捨てた産みの母親の家かもしれないと聞きはるばる車を走らせてきたのだ。ドアが開くとそこには小さな男の子と女の子、それに信じられないほどハンサムな男性グレイがいた。兄夫婦がいないあいだ双子の甥と姪の世話をしているという。しかしどうやら彼は子どもの扱いになれていないらしい。「帰らないで。どうしたらいいかわからないんだ」そんな彼の頼みを断れる強さがシェルビーにはなかった。★D~1283『オフィスの秘密』、D~1292『キスより甘く』の関連作をお届けします。人気作家ジョー・リーの次回作は6月5日に刊行予定。どうぞお楽しみに!
  • スリルはお好き?
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    シンシアは生まれ変わった。六年間つき合った恋人とも別れ、髪形もメイクも服も、思いきって一新した。すべては“スパイ”になるためだ――もちろん、昼間はごく平凡な会計士だけれど。二軒隣に引っ越してきたFBI捜査官ジェイクからこのとんでもない計画を持ちかけられたとき、シンシアはわくわくする気持ちを抑えられなかった。母の言いつけどおりの地味で堅実な人生には、もう二度と戻るつもりはない。すばらしい成果を収めるわ。自分と、そして何より……ジェイクのために。★明るくウィットに富んだ作風が人気の作家、ナンシー・ウォレンの作品をお届けします。地味で平凡な会計士シンシアはFBI捜査官ジェイクと出会って、人生が180度変わってしまうのですが……。
  • さらわれたレディ
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    ローラはある夜、婚約者エドワードとともに馬車で帰途についた。二年前、夫ルーカスが、海の事故で亡くなったと知らされた。それ以来、夫の遺した領地を女主人としておさめてきたが、最近になって地元の有力者エドワードと婚約したのだ。早く式を挙げようと迫るエドワードの言葉を聞き流しながら、外を見ていたローラは、馬車の前に二人組の男が立ったのに気づいた。追いはぎだわ! 異変に気づいた御者が馬車を止め、片方の男が近づいてきたかと思うと、ローラは暗がりに連れ込まれた。なぜか洗練された身のこなしに、魅惑的な瞳を持つ男性だ。次の瞬間、口を覆うハンカチを外した相手を見て彼女は言葉を失った。★亡くなったはずの夫が、追いはぎとなって再び目の前に現れた!ヒロイン、ローラの数奇な運命はどうなるのでしょうか? 情熱的な作風のヘレン・ディクソンの世界をご堪能ください。★
  • 十二夜すぎれば
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    ハリケーンの被害から復興が著しい南部の街、ニューオリンズ。フレンチクオーターにある名門ホテルで働くジュリーは、数日前から、新任の警備主任マックのことが気になっていた。元モデルのジュリーは、男なら誰もが振り返る容姿の持ち主だが、マックが向けてくるまなざしはそんな憧れに満ちたものではなかった。あれはそう、まるでわたしを見張っているような保護者みたいな視線。新年の十二夜のパーティを控え、ただでさえ忙しいのに、彼はことあるごとによけいな世話をやいてくる。何かわけでもあるの?だが間近の準備で頭がいっぱいの彼女には、それ以上考えられない。ところが、やっと迎えたパーティの夜、街は突然の停電に見舞われ、招待客であふれる会場は深い闇に閉ざされてしまう!★古き良き時代のアメリカ南部の面影を残す街、ニューオリンズ。ホテル・マルシャンは農園屋敷の美しさを現代に伝える街の名物です。そのホテルに今、存続の危機が……。様々な人々がホテルを舞台に織りなす恋愛模様を、今月から作家競作でお届けします。
  • スパイが愛した男
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    中央アメリカの小国マドリレーニョで、経済省のアナリストを務めるマルガリータには、もう一つの顔があった。アメリカでの留学中に秘密組織〈SPEAR〉に加わり、ひそかに諜報活動の任務についていたのだ。彼女は幼なじみの国防副大臣カルロスから求婚されていたが、彼の昔ながらの古い結婚観を受け入れられず、断りつづけていた。そんなとき組織の壊滅をたくらむ宿敵、サイモンの策略にはまり、マルガリータは拉致されてジャングルの奥地まで連れていかれる。よりによって、なぜ彼女がこんなことに……。詳しい事情もわからないまま、愛する女性を奪われたカルロスは、マルガリータを捜して決死の救出作戦に乗りだした。★かつてシルエット・ラブストリームで話題を呼んだ人気作家競作のミニシリーズ『ラブ&ミッション』。今月から三カ月連続でその続編をお届けします。マリーン・ラブレース、リンダ・ターナー、そしてシャロン・サラが描く、愛と冒険の物語にどうぞご期待ください。
  • 無垢な同居人
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    旅行中の知り合いから豪華なフラットの留守番役を頼まれたタリーは、一日の疲れと汚れを洗い流そうと、シャワーを浴びていた。だが温かい湯の快さにひたっていたのもつかの間、突然、見知らぬ男にシャワーブースのドアを開けられた。恐怖に怯えるタリーに、男は意外なことを言う。「ぼくのフラットで何をしているのか説明したまえ」彼はフラットの真の所有者で、マーク・ベネディクトと名乗り、勝手に部屋の管理の話を持ちかけたのは、彼の異母弟だという。「では、フラットだけじゃなく、ぼくの面倒も見てくれ」彼は着ているものをタリーの目の前で脱ぎはじめた!
  • 真夜中の訪問者
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    嵐の夜、ダンテは車を飛ばしていた。もうすぐ十七年来の復讐が完結する。愛憎劇の舞台となったホテルをついに買収したのだ。ところが、宿泊するスイートルームのベッドには先客がいた。赤毛を枕に広げて眠る美しくセクシーな女性だ。新しいオーナーとなった自分への歓迎プレゼントだろうか?その魅力に逆らえず、ダンテはプレゼントを受け取ることにした。一方、ホテルの支配人マッケンジーは情熱的な恋人の夢を見ていた。鋭い雷鳴に甘い眠りから覚めると、男性の顔が目の前に……。彼女は愕然とした。彼こそホテルをつぶそうと企む憎き相手だった!
  • 五億ドルの愛人 恋はポーカーゲーム III
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    スーパーモデルとして活躍するシャーメインは、その日、ドゥバル王国のプリンス・アリの目をずっと意識していた。美しい獲物を追う、黒くて美しく傲慢な、世界的プレイボーイの目だ。アリは競馬場のボックス席にシャーメインを招き、予想どおり、その夜のディナーにも招待した。魅力的な富豪の男性は大嫌い。鼻を明かしてやるわ。シャーメインはアラブのシークである彼の誘いを言下に断った。それからおよそ一年後、チャリティオークションを企画した彼女は、自分とのディナーを高額で競り落としてくれる男性を待ち望んでいた。だが、その権利を途方もない額で落札したのは、あのアリだった。★『恋はポーカーゲーム』は情熱的な作風で大評判のミランダ・リーが、ポーカー仲間であるゴージャスな男性たちをヒーローにした連作です。熱い恋の駆け引きをどうぞお楽しみください。
  • 不機嫌なボスに愛を
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    派遣社員のソフィアは社長のアシスタントとして働くことになった。今度のボスは、不動産開発会社を率いる大富豪グレイ・バーロウ。怪我をして別荘で療養中だという彼のもとに行き、回復のための手助けをするのがソフィアの本来の役目だった。ところがグレイは静養先にまで仕事を持ちこんで彼女に手伝わせ、それ以外の世話など必要ないと言わんばかりの態度だ。ソフィアはくじけそうになる気持ちを奮い立たせた。私の料理と看護で、この不機嫌なボスの心を開いてみせるわ!そう誓う一方、本当は少し不安を覚えてもいた。あの魅惑的なグリーンの瞳と思わずキスしたくなるような唇に……。
  • 妖精たちの甘い夢
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    小さな体に淡い金髪の美しい“ケーキの妖精”ナタリーは、結婚式のプランニング会社〈ウエディングベルズ〉のケーキ職人。見かけは少女のようでも、ボストンで一番のケーキ作りの腕を持ち、お転婆な双子の娘たちを女手一つで育てているタフなママだ。だが、亡き夫の親友だったクーパーとの再会をきっかけに、ナタリーは思い出してしまう。恋の、ほろ苦く甘美な感覚を。今や優秀な小児外科医として名を馳せているハンサムなクーパー。彼は親友の遺した家族を気遣って、経済的な援助を申し出たが、母であり一家の大黒柱である彼女は、同情や哀れみを受けつけない。たとえ心は一人の女に返って、彼に惹かれていたとしても……。★〈ウエディング・プランナーズ〉、次回は経理のオードラのお話です。一話目「幸せのブーケ」で、結婚式の直前に新郎に逃げられてしまった彼女。もう恋愛はこりごりだったはずですが……。どうぞお楽しみに!★

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  • 荒野の堕天使 恋の冒険者たち I 上
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    新進インテリア・デザイナー、ジェシカに大きな仕事が舞い込んだ。ノーザン・テリトリーの牧畜王、ブロデリック・バナーマンから、神殿さながらの新しい屋敷の内装を依頼されたのだ。かつてバナーマン牧場で起きた女性の失踪事件を思い出し、何か心に引っかかるものを感じながらも、仕事への意欲が勝って、ジェシカは奥地へと旅立つ。ダーウィン空港では、息子のサイラスが彼女を待っていた。そのあまりに優雅な容姿に驚きながらも、彼の目に冷酷な光を認めて、ジェシカは凍りついた。サイラスにとって、わたしは招かれざる客なの?★情熱に満ちた作風で魅了する、ベテラン作家マーガレット・ウェイの四部作をお届けします。長編を含むため、4月5日より連続6点の刊行となり、次回は4月20日に本作下巻を発売!お見逃しなく。★
  • 嵐に乾杯
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    買い取った古い家を改装して生まれ変わらせ、売りに出す。サラは自ら現場で働くこの不動産開発の仕事が大好きだった。頑張っている彼女に、名づけ親のオリヴァーがご馳走してくれた。連れていかれたのは湖のほとりに立つ超高級レストラン。そこでサラは建築業界のやり手、アレックスに出会った。若く魅力的だが、鋭い目を持つ男だ。彼はかつてサラの父親の建築会社を乗っ取り、父は失意のうちに亡くなったという因縁がある。しかも明らかにサラをオリヴァーの愛人と見なしていた。サラは許せなかった。昔のことも、今度のことも。
  • ダイヤモンドは誰の胸に 疑惑のジュエリー IV
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    「きみにジュエリーを作ってもらいたい」宝石デザイナーのダニエルは、クインからの思わぬ依頼に耳を疑った。クインはブローカーとして宝石業界に名を馳せており、いつもダニエルのデザインをけなす、いわば天敵だ。半ば脅迫され、ダニエルはしぶしぶ依頼を受けるが、クインはさらにとんでもない条件を提示してきた。貴重な石を使うため、完成するまで彼の屋敷に滞在しろというのだ。ダニエルは困惑した。彼は傲慢で憎らしいけど、とてもセクシーだ。そんな人とひとつ屋根の下で暮らせるかしら?いったいクインは何をたくらんでいるの?★〈疑惑のジュエリー〉4話目をお届けします。天敵のクインから仕事を頼まれたダニエル。世界的に有名な石を使い、報酬も桁違いの今回の仕事ですが、はたしてクインが彼女を指名した理由とは?★
  • 秘密のメロディ
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    チェルシーの経営するペット美容室の評判は上々で、近々店舗を拡大する予定になっていた。不遇な子供時代を過ごした彼女にとっては、夢のような成功だ。今日は、唯一の肉親である姉から久しぶりの会食に誘われた。地元メルボルンの人気レストランに出向いたチェルシーは、クロークで携帯電話を預けると、姉のテーブルへ急いだ。ところが慌てた彼女は、つまずいてバランスを崩し、見知らぬ男性の胸の中に飛びこんでしまった。秋を思わせる香りとたくましい感触――チェルシーは思わず、恍惚となった。その後に起こる“事件”のことなど気づかずに。★ハーレクイン・イマージュでも多くの読者から支持を得ている作家A・ブレイクの作品をお届けします。携帯電話の取り違いというハプニングから、真実の愛は生まれるのでしょうか?★
  • キスより甘く
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    メアリ・ジェーンは親友の夫モーガンの奇妙な留守番電話メッセージに胸騒ぎを覚える。「実はきみに伝えなければならないことが……」そのあとすすり泣きのような音が聞こえ、急に切れてしまったのだ。大丈夫だと自分に言い聞かせるが気になって仕方ない。眠れないまま連絡を待っていると、憔悴しきったモーガンが真夜中に訪ねてくる。彼からの信じがたい知らせにふたりは抱きあって泣き崩れた。そしてメアリ・ジェーンは直感したのだった。この悲しみから救われる方法はひとつしかないことを。★本作は3月5日刊『オフィスの秘密』の関連作です。★
  • 恋はひそやかに
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    クレアの住むバンガラータの町で、舞踏会が開かれることになった。主賓は人気TVドラマのヒーロー、マット・シェフィールド。その彼の隣に座ることになり、クレアは不安に襲われた。マットは自分を傷つけたかつての恋人に驚くほど似ているのだ。魅力的な笑顔の美男子。でも本当は浅はかで不誠実な男に違いない。そんな偏見は、マットがバンガラータを悪く言うのを偶然聞いた瞬間、怒りに変わった。見ていなさい、マット。思い知らせてあげる。ドレスアップして席に着いたクレアはそっけない態度をとり続けた。にもかかわらず、マットは二人きりで会いたいと言いだした。なんて恥知らずな男なの。下心が見え見えじゃない。彼がその気になったところで冷たくあしらってやるわ!作戦は順調に見えたが、蠱惑的なマットにペースを乱されてしまう。
  • 波濤を越えて 愛は華麗に I
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    エリザベスはある晩、きまぐれに訪れた仮面舞踏会で、思いがけない人物と出会った。彼女の実家、モスティン家と長年敵対してきたトレヴィシック家の現伯爵、マーカスだ。彼には積年の恨みがある。だがマーカスも、エリザベスとは別の理由で彼女に興味を持った。謎めいた仮面の美女を誘惑したいと思ったのだ。ふたりはそれぞれの思惑を胸に、ゲームで賭をすることにした。チャンスはたった一度だけ。勝てば、望むものはなんでも与えるという条件で……。
  • まやかしのクイーン キング家の花嫁 II
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    一年間だけぼくの妻になってくれ――。幼なじみのトラヴィスにそう頼まれ、ジュリーは唖然とした。聞けば、商談相手が娘の結婚相手として彼に目をつけているらしく、交渉が成立するまでの間、身を守るために“妻”が必要だという。多額の報酬を提示されたものの、ジュリーはすぐさま断った。いくら赤ん坊の頃から知っている仲でも、愛のない結婚などできない。しかもトラヴィスは裕福で有名なキング家の人間。片やジュリーはキング家に仕えていた料理人の娘だ。住む世界が違う。だが、かつて夢中になったこともある魅惑的な瞳で懇願されるうち、ジュリーの心は揺らぎだした。そうよ、一年くらいなら……。そして、彼女はついに口にした。「わかったわ。あなたと結婚するわ」
  • 三度目のキスは…
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    古着屋を営むローズは、親友のサラに頼まれて彼女の子供を預かり、しばらく世話をすることになった。ところが突然ローズのもとに、サラの兄であり弁護士のレオが訪ねてきた。何を誤解しているのかひどく険悪な様子で、今にも姪を連れ帰りそうな勢いだ。私に姪を預けるのがそんなに不安なのかしら?どうやら名門バランタイン一族にとって、個性的な生き方を貫いているローズは、妹家族に悪影響を及ぼす存在と見なされ疎まれているらしい。レオに気圧されまいとにらみ返した彼女は、彼の冷たい目の奥に欲望の炎が燃えていることに気づいた。
  • 今宵、カジノで
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    ケイトは上司に命じられ、ラスベガス出張に随行した。だが、出張の真の目的は仕事以外にあったらしい。ケイトは関係を強引に迫る上司からなんとか逃れたものの、下着姿のままホテルの廊下に閉め出されてしまった。二人の騒ぎを聞きつけたホテルのオーナー、ザックはケイトを自分のオフィスに呼びつけて詰問した。「君の名前は宿泊者名簿に載っていなかった。君が誰で話が真実だと、どうやって証明するつもりだ?」卑怯な上司は彼女の荷物ごとすべて引き払ってしまっていた。追いつめられたケイトは、ザックに驚くべき提案をした。
  • 背徳の烙印 地中海の恋人
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    身重の姉キーラが事故で重体に陥り、その夫アンジェロは即死。ロンドンで働くシャノンのもとに衝撃の知らせをもたらしたのは、アンジェロの兄で、彼女の別れた恋人ルカだった。「君ひとりなのか?」ルカは勝手に家に上がりこみ、部屋のドアを次々と開けながらきいた。男が隠れていないか探しているのね――怒りに身が震える。二年前、二人は互いの欲望に忠実な恋人同士だった。だがルカは、出張中にシャノンが浮気をしたと思いこみ、弁解も聞かずに一方的に別れを告げたのだ。身勝手で憎らしい相手なのに、そんなルカと一緒に、フィレンツェに行かなければならないなんて!
  • 裏切られたレディ
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    カサンドラは職場に向かっていたある朝、公園で銃声を聞いた。人が倒れているのが目に入り、駆けよった彼女は思わず息をのんだ。整った鼻筋に、官能的な唇を持つハンサムな男性だ。優美な雰囲気からして、間違いなく貴族だろう。応急処置を施し、医者に行こうというカサンドラの申し出を断って、男性は苦痛に顔をゆがめながらカーロウ伯爵と名乗った。カーロウ伯爵――傲慢といわれていて、ロンドンじゅうのあらゆる美女との噂が絶えない男性。魅力的だけれど、私とは住む世界の違う人だわ。言葉もなくただ相手を見つめるカサンドラは知るよしもなかった。彼と思わぬかたちで再会することになるとは。
  • 王女の初恋
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    欧州の小国モンテヴェルデのプリンセスであるイザベラは、他国からの攻撃で危機に瀕する自国を救うため、単身で英国にわたって援助を求めることになった。欧州支配の足がかりを得るため、英国はイザベラを歓待し、滞在中の護衛役として海軍大佐のトーマスをつけてくれるという。だが、ある伯爵の私邸に着いてすぐに、彼女は不満をあらわにした。「できの悪い使用人ばかり。こんな屋敷に滞在できるものですか!」トーマスは言葉を失い、目の前の女性を呆然と見つめた。こんな横暴な女性を見たのは生まれて初めてだ。海軍での昇進のためとはいえ、これはやっかいなことになりそうだ。
  • 天使の住む丘
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    カサンドラはイギリスの小さな村の病院で看護師をしている。ある日、かかりつけ医ジョンの診療所を訪れた彼女は、思いがけずベヴァンと再会して呆然とした。ジョンが心臓発作で緊急入院し、ベヴァンが代診医としてやってきたのだという。彼はカサンドラにとって二度と会いたくない男性だった。かつて誤解からカサンドラに非難の言葉を投げつけたベヴァン。ところが、彼女を覚えていないのか、彼は初対面のように接している。このまま彼が私を思い出さずにいてくれたら……。カサンドラにはひそかにそう願わざるをえない理由があった。
  • プリンスはプレイボーイ 王宮への招待
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    この五年間、ケリーは世間から身を隠して暮らしていた。それはアルプ・ドゥ・シエルの王子さまと、間違った結婚をした報い。幸せは束の間で、ケリーはふしだらな女という噂を流され、国を追われてしまったのだった。いまはオーストラリアの片隅に身を置く彼女のもとに、ある日、ひとりの男性が訪ねてきた。その男の名はラファエル。夫のいとこだった。彼はケリーの夫の死を告げ、彼女に国に帰ってほしいと訴えた。断りたかった。しかしある思いに突き動かされ、ケリーはラファエルとともに旅立つ決心をした。
  • 仕組まれた王家の結婚
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    新進の建築家ブリアは建築会議に講演者として招かれた。その出張中、彼女はエキゾチックな男性、サムと知り合う。別れ際、サムは謎めいた目をして再会をほのめかし、情熱のこもったキスで、彼女を魅了した。旅先で出会っただけの男性に惹かれるなんてどうかしている。それでも運命を信じたくなっている自分に彼女はうろたえていた。やがて次の出張先、中東の王国アダラに向かったブリアは、そこで、サムの予言どおり、彼と再会することになった。なんとサムはアダラの王子で、彼女にこう告げたのだ。「僕は君と結婚しようと思っている」
  • ブラックジャックの誘惑
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    サリーの養父で富豪のレオナルド・マグワイアが世を去り、その遺言状が顧問弁護士の事務所で公開されることになった。養母と妹とともに出席したサリーは、レオナルドの実子で、実業家として成功したジャックと再会する。ジャックは父たちに見捨てられたも同然の人生を送ったが、すでに父の遺産を手中に収め、養母に復讐するために現れたのだ。だが彼は、サリーには好条件の申し出をする。彼女の生きがいである馬術競技をこれまでどおり続けてよく、遺された屋敷の管理責任者として給料を出すという。その見返りは何かと問うと、ジャックは答えた。「君が手に入る」
  • 木曜日の情事
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    今夜は華やかな映画の完成披露パーティが催されている。監督を兄に持つダーシーは魅惑的なドレスを着てその場にいた。目的はただ一つ──プロデューサーのルークと知り合うこと。親友のメリーをもてあそんだ人でなしを誘惑して、彼がその気になったところで、冷たく突き放してやるのだ。傲慢な男の鼻をへし折ることが何よりの復讐になるに違いない。だが、実物のルークは強力なオーラを放つ圧倒的な人物だった。“会ったとたん、あなたも彼に夢中になっちゃうんじゃない?”もう一人の親友ケリーの言葉が予言のように不吉に頭の中で響く。いいえ! 絶対に、そんなことにはならない。
  • ボスと秘書の休日
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    あのゼイン・ロレンソンの秘書になれですって?婚約者ポールの頼みに、ゲイルは愕然とした。ゼインは七年前、高校生だったゲイルが一方的に熱を上げ、悲惨な結末を迎えた初恋の男性……もう二度と会いたくない。それでも、僕を愛しているならできるはずだとポールに迫られ、彼女はやむなくゼインの会社の機密情報を入手する役目を引き受けた。再会を恐れながらゼインとの面接に出向いた彼女だったが、すっかり大人の女性になったゲイルにゼインは気づく様子もない。その場で秘書に採用され、出張への同行を命じられて、ゲイルの心は揺れ動いた。何もかもが急すぎ、危険すぎて……。
  • 庭園の誓い
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    継母にいじめられ、つらい日々を送っていたジェミーは、とつぜん、おまえの結婚が決まったと言い渡される。そして、婚約者が来るはずの夜に訪ねてきたのは、信じられないくらいハンサムな紳士だった。あの人がまさか、わたしの夫に?淡い期待も束の間、彼とは似ても似つかない貧相で好色そうな老人が、ジェミーの結婚相手として紹介された。こうなったら、かねて考えていたことを決行するしかない――彼女は少年になりすまし、月明かりの下、家から逃げだした!
  • 希望は君の瞳の中に 危険を愛する男たち III
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    もう一度、海軍特殊部隊SEALの現役に復帰したい。ひざに重傷を負って以来それだけを生きる望みとしていたフリスコは、回復の見込みなしという医師の宣告に愕然とした。自暴自棄になった彼は、酒に溺れる日々を送るようになる。いまは誰ともかかわりたくない――それなのに、姉に頼みこまれて5歳の姪をあずかるはめになってしまった。小さな女の子の世話など、どうすればいいんだ?途方に暮れるフリスコに手を差し伸べたのは、美しい隣人マイアだった。
  • 冷たい瞳、熱い唇 キング家の花嫁 I
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    ジーナはキング家の長男アダムに、長年恋心を抱いている。だが、彼はジーナなど眼中にないらしく、永遠に片思いのままだろうとあきらめかけていた。そんな折、ジーナの父がとんでもないことをしでかした。以前から父の土地を欲しがっていたアダムに、娘と結婚するならば売ってもいいと持ちかけたのだ。ジーナはその勝手すぎる行動に憤慨し、アダムがすぐさま断ってくれたことに胸をなで下ろすが、ふと考えた。もしかしたら……これはチャンスなのかもしれないわ。後日、ジーナはアダムのもとへ向かった。ある決意を胸に。★人気作家モーリーン・チャイルドによる、名家の三兄弟の恋模様を描いたミニシリーズ〈キング家の花嫁〉がスタートします。一話目は長男のアダムが登場。もう恋などしないと決めていた彼に、運命は思わぬ試練を用意していて……。来月は次男の恋をお届けします!★
  • 百万ドルの償い 疑惑のジュエリー III
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    「きみとベッドをともにしたい」そうジャロッドに告げられ、ブリアナは目をまるくした。四年前に互いの姉弟(きょうだい)が結婚したため、ジャロッドは今や親戚にあたる男だ。ブリアナがスーパーモデルという華やかな職についているせいか、ジャロッドは彼女のことを軽い女と決めつけ、いつも蔑んできた。それなのに、突然こんなぶしつけな誘いをかけてくるなんて……。ブリアナは怒りに駆られて言い放った。百万ドルを払うなら申し出を受けても構わない、と。冗談で口にしたその条件を、彼があっさりのむとは思わずに。★美しきブリアナと、冷静で傲慢な富豪ジャロッドのロマンスを、どうぞお楽しみください!★
  • 罪深きファンタジー
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    新天地で新しい冒険、新しい人生を始めよう――ダーシーは初めて得た自由にわくわくしていた。思い返せばつらい人生だった。長い介護のあと父を看取り、その直後に、当時別れ話の出ていた恋人が交通事故に遭い、脳機能障害を負ってしまった。結局ダーシーは、彼が回復するまで献身的に介護を続けるしかなかったのだ。でももう肩の荷はすべて下りた。あとは自分の人生を謳歌するだけ。旅立つまでの束の間の休日、ダーシーはふと名案を思いついた。ちょっとしたファンタジーを実現するのも悪くないわよね?例えば今、うちの壁を塗っているあのセクシーな男性と一緒に……。
  • 偽りの伯爵夫人
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    南仏育ちのマーガレットは意気揚々とイギリスへやってきた。亡き叔母を冷たく締め出した社交界の面々に一泡ふかせるためだ。結婚しなくても叔母の遺産で暮らしていけるし、ある出来事のせいで男性不信に陥ってもいた。マーガレットは身分を偽り、舞踏会場へ乗り込んだ。でも、まさかあのときの男性と再会するなんて……。ジャイルズはその夜、舞踏会で出会ったド・グルネル伯爵夫人を摂政皇太子をつけ狙う暗殺者ではないかと怪しんでいた。妖艶な女スパイなら敵の目を欺くことはたやすい。彼女を誘惑して愛人にしたら、正体を暴けるかもしれない。★女スパイを追う外交官ジャイルズと、謎めいた奔放な美女。策略を隠したまま二人は惹かれあい、愛人契約を交わしますが……。大人気ヘリスが描く時代に弄ばれる切ない愛。ご堪能ください。★
  • 逃げ出した王女 王宮への招待
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    マハイル王子との結婚式の直前、ショショーナ王女は何者かに命をねらわれた。その場で彼女を救ってくれたのはボディガードのローナンだった。安全が確認されるまでは姿を隠したほうがいい。王女はローナンとともに一週間、孤島に身をひそめることになった。もともと望まない結婚からたとえ短期間でも逃げ出せて、ショショーナは幸せだった。これまでできなかったふつうの女性としての生活を楽しもう。しかも、一緒に過ごすローナンはたくましく魅力的な男性だ。彼女はなじみのない感情が自分の中で芽生えるのに気がついた。★ハーレクイン・イマージュの人気作家や期待の新人作家がお届けしている〈王宮への招待〉。今月は北米の実力派、カーラ・コールターが南国の島にある架空の王国を舞台に執筆しました。★
  • 雪原のウエディングドレス ウエディング・プランナーズ III
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    容姿端麗で才能豊かなセリーナ・ジェームスは、業界注目のウエディングドレス・デザイナー。みんなの期待を決して裏切らないパーフェクト・ウーマンだった。半年前、理想的な結婚相手と信じた恋人にふられたことを除けば。がっかりされるのが怖くて同僚たちに言い出せないまま、自己嫌悪から逃れるように、遠いシアトルまでの出張を志願した。手配されたプライベート・ジェットのパイロットはケイン・ワイリー。ワイルドで無遠慮で、セリーナの理想とは正反対のタイプだ。こんな人と二人で長時間のフライトなんて、と顔をしかめた彼女だが、シアトルからの復路、突如ケインの飛行機は制御不能に陥り――!
  • ガラスの幸せ
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    妊娠検査薬が陽性反応を示したのを見て、アナリスは呆然とした。私たち夫婦は子供を持たないと決めていたのに。だが時間がたって動揺がおさまるにつれ、愛する夫との間に子供ができた喜びがふくらんできた。あとは夫のドミニクにもそのすばらしさをわかってもらうだけだ。アナリスが打ち明けると、子供は欲しくないと彼は言い張った。子供に束縛され、今の生活を変えるのはごめんだと。なぜそこまで頑固に反対するのかといぶかるアナリスにドミニクは突然、信じられない事実を明かした。妻にさえ秘密にしていた衝撃的な過去を。★先月刊「愛を禁じた契約」(I~1992)のヒロインだったリアンの双子の妹アナリスの物語をお届けします。予想外の妊娠をきっかけに夫との間に溝が……。夫が子供を拒む理由とは?★
  • 華やかな情事 ギリシアの光と影 II
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    アリスは客の訪れを待っていた。十年前の恋人、キュロスを。彼は故郷のギリシアに帰って同じギリシア人の女性と結婚すると言い、一方的に別れを告げてアリスの心に深い傷を残した男だ。なのに突然電話してきて、ちょっと立ち寄るだなんて。それでもアリスは、彼にきれいだと思ってほしかった。別れたことを後悔させたくて、黒いサテンのドレスでセクシーに装い、彼を出迎えた。浅黒い肌、海賊のように野性的な風貌、たくましい体は昔のままだ。その姿を見たとたん、アリスの心はかき乱された。彼の魅力には抵抗できない。いくら歳月が流れても……。★1月刊「情熱と絶望のはざまで」(R~2352)に続き、ハーレクイン・ロマンスの人気作家シャロン・ケンドリックがギリシア人双子兄弟をヒーローに据えて贈る華麗な物語をお楽しみください。★
  • 恋は炎に似て
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    人気モデル、リビーが化粧品の宣伝用撮影をしている現場に、亡き夫の兄であるロマノが突然現れた。若くして結婚したリビーは、息子の誕生と夫の死を同時に経験した。直後、息子のジョルジョはイタリア人の祖父母に奪われ、義兄ロマノからも、金目当てで行動する女と思われてきた。そのロマノが、精神的に不安定なジョルジョの生活を改善するため、リビーにイタリアに来てほしいという。愛する幼い息子と再会できる!心は浮き立つが、ロマノの瞳に浮かぶ暗い欲望が気にかかる。そして彼に接して熱くなる自分が怖い。★エリザベス・パワーの新作をお届けするのはなんと2007年以来のこと!イタリア人大富豪とブレイズ――炎――と名乗るモデルの情熱的なストーリーをご堪能ください。★
  • 恋に落ちる一週間
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    スタイリストのアビーは、一流ファッション誌の仕事でサファイア島を訪れた。今回の仕事を成功させれば、業界のトップに立つのも夢ではなくなる――アビーは明るい前途に心を躍らせた。現場に到着すると、昔懐かしい顔が出迎えた。ジャドがなぜここにいるの?野生動物の写真を撮るために世界を巡ってきた彼が、ファッションの仕事を引き受けるなんて。学生時代から親友として深い絆を築いてきた彼と、こんな形で再会することになるとは思わなかった。アビーは胸に奇妙なうずきが広がるのを感じて、うろたえた。
  • シークの国のシンデレラ
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    アメリカ人のマギーが中東の王国エルデハリアにやってきたのは、カーディル王子が所有するクラシックカーの修理をするためだった。自動車整備士であるマギーは、最近恋人と別れたばかり。だから、国王がすすめる縁談を断るために、王子から交際しているふりをしてくれと持ちかけられたとき、マギーは玉の輿にのることなど考えもせず、ただ好きな車の修理を続けられるならと思い、承諾した。でもふたりで過ごすうち、偽りの恋人役なのに、彼女はカーディル王子に心引かれるものを感じはじめる。そんななか、マギーは元恋人の子供をみごもっているとわかり、事態は予想もしない方向へ転がりはじめた……。★昨年11月、人気連作〈アラビアン・ロマンス〉の続編「砂漠に降る雪」でハーレクイン・プレリュードに華やかに登場したスーザン・マレリー。今月はその続編、第二弾をお届けします。プレイボーイ・プリンス、カーディルの恋の行方をお楽しみください。★
  • 後見人は億万長者 年上と恋に落ち
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    クリスティンは少女時代から後見人のデリクに憧れていた。妻を亡くして以来、心を閉ざす彼を慰めたいと、二十五歳になってまもなくプロポーズした。彼女の真剣な思いとは裏腹に、デリクはまともに取り合おうともしなかった。その後、彼のことは忘れて新たな人生を楽しむべく、クリスティンは別人のように女らしく変身した。だがデリクに今までにない欲望もあらわな目で見つめられ、彼女は再び乱れた心をどうすることもできなかった。★“年上の男性との恋物語”――裕福で世慣れていて、罪なほど強引な大人のヒーローの魅力がちりばめられている名作をお届けします。現在発売中のK・ガーベラの新作D~1286「白いドレスに憧れて」でも、年上の伯爵に魅せられたヒロインの物語をご堪能いただけます。★

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  • 御曹子のプロポーズ 億万長者に恋して
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    “仕事と結婚した女、マロリー・エリス”世間からそう見られることに疲れ果て、マロリーは気分転換をかねてポルトガルにやってきた。そこで出会ったのはラファエル・ダフォンソという男性。王家の血を引く名門貴族で、この国でも指折りの実業家だという。ラファエルの妻は出産後すぐに亡くなり、以来十年、彼は一人娘アポロニアのみに愛情を注いできた。ふとした偶然でその娘の命を救ったことがきっかけとなり、マロリーは彼から強引に結婚を申し込まれる。しかし、彼女に求められているのは妻の役目ではなく、娘の養育係としての務めだけだった。★“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語。現在発売中のサラ・モーガンの新作R-2372「大富豪の醜聞」でも、ギリシア人の裕福なヒーローが登場しています。★
  • 再会のテムズ川
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    ジョシュが帰ってきた?本当に?ファーンと彼は小さいときからずっと一緒だった。二人の関係が変わってしまったのは、ファーンの兄が亡くなってからだ。ジョシュは一箇所に落ち着かず、旅ばかりするようになった。ファーンはつねに安定を望み、危険なことは避けるようになった。そして、彼への思いは封印したと思っていた。今、ジョシュはやさしく笑っており、彼女はどきどきした。あんなにひどく傷ついた過去があるのに、またしても彼女は、またジョシュしか見えなくなっていた。
  • シークへの贈り物
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    メリッサは砂漠の国ザヒールにやってきた。この国を訪れたのは、親友の結婚式に出るためだが、メリッサにはもう一つ目的があった。親友の夫となる男性の双子の弟で、兄とともに国を治めるシーク、アーロンに会うという目的が。四カ月前、二人は情熱に満ちたひとときをともにした。だが、メリッサとアーロンの住む世界はあまりにも違う。しかもアーロンは、結婚する気はないとはっきり言っていた。メリッサは、まだ目立たない腹部のふくらみにそっと手をあてた。この妊娠を知らされたら、彼はどう出るだろうか……。★「砂の魔法」で幸せを見つけたジェンとカム。いよいよふたりの結婚式が執り行われます。本作の主人公はジェンの親友メリッサとカムの双子の弟アーロン。悩み多きヒロインの恋のゆくえは?★
  • 男と女のゲーム 恋はポーカーゲーム II
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    毎週金曜日の夜にホテルの一室でポーカーを楽しむ四人の仲間。仲がいいはずなのに、テレビで料理番組の司会をするリコと、モデル事務所を営む未亡人のルネは口喧嘩ばかりしている。しかしリコは、本心ではルネに強く惹かれていた。ある夜、誰にも負けないすごいカードをリコは手にするが、ルネもなかなかの手を得たらしく、ゲームは二人の勝負になった。リコは彼女に、現金以外のものを賭けないかと持ちかける。負けたほうは必ず相手の要求をのまなければいけないのだ、と。“きみは今夜から一カ月間、ぼくの愛人になる”勝ったときにルネから受けとれる賞品を、リコは紙に書きつけた。
  • 胸騒ぎのハネムーン
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    理学療法士のシエナは患者のフィンから、ある依頼を受ける。彼の屋敷へ同行して治療を続けてもらえないかというのだ。フィンは牧場を経営する大富豪マクラウド家の家長で、男らしい風貌は、どんな女性も引きつける。その魅力に不安を覚えていたシエナは、即座に断ってしまう。だが同じ日、彼女のもとに妹から結婚式の招待状が届いた。妹の結婚相手は、かつてシエナの婚約者だった男性。屈辱をはね返すには、とびきりのエスコート役が必要だ。結婚式に出てくれれば同行するとフィンに持ちかけたら?シエナは名案を考えつくが、そこには思わぬ落とし穴が……。
  • 情熱の燃える島
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    ソフィーは母クリスティーナの葬儀を終えた翌日、コスタスという見知らぬギリシア人男性の訪問を受ける。母はギリシア人の祖父から勘当され、見放されたままだった。最初ソフィーは、コスタスが祖父の使いと思い、怒りをぶつける。しかしコスタスがやってきたのは、自分の幼い娘のために骨髄移植を受けてくれと、クリスティーナに頼むためだった。あてがはずれたコスタスは翌日、半ば強制的にクレタ島へソフィーを連れて帰った。初対面の彼女に欲望を覚えていることはおくびにも出さずに。
  • 誰かとめて、この愛を
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    ヴェネチアの学校で英語教師をしているジョージアは、夏休みの間、家庭教師を頼まれてトスカーナで過ごすことになった。やはり休暇中の姉夫婦と三人で飛行機に乗ったときのこと、隣席のハンサムなイタリア人が親しげに話しかけてきた。ちょっときざな人だけど、俳優かなにかかしら?なんとなく見覚えがある。実は、彼はかの有名な元F1レーサーのルカ・ヴァロリで、しかもジョージアが英語を教える子供の叔父だった。ところが、トスカーナで再会したルカは敵意をこめた視線をジョージアに向ける。どうやら体調の悪い姉を部屋に残して義兄と食事をしている彼女を見て、不倫をしていると思いこんでしまったらしい。冗談じゃないわ。私がそんな女じゃないことをわかってもらわなくちゃ。こんな魅力的な男性に誤解されたままなんて耐えられない!
  • 運命の指輪
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    サビーナが同居している親友のナタリーは、いつも人に裏切られてきた。そのナタリーが、今度こそは本物の愛を見つけたと宣言し、ロッドという青年と二人で、自由な旅へと出発していった。ナタリーがロッドから贈られた指輪は、紛失を恐れて家に置いてある。ある日、息をのむほどハンサムなヨークと名乗る男性が現れ、あの指輪は瀕死の重病で入院している祖母のものだと言い出した。ヨークはロッドの従兄で、ロッドが祖母の指輪を盗み取ったようだ。祖母は、ヨークが結婚したい女性にその指輪をつけてもらい、二人で病院に見舞いに来てくれるのだけを待っているという。ナタリーを裏切ることはできないが、病重い老婦人のことも心配だ。サビーナは問題の指輪をはめ、ヨークの婚約者役を務めるしかなかった。だが事態が複雑に展開し、つらい恋の悩みまで抱えることになるとは……。
  • 秘書は恋わずらい
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    シェリはボスのトリスタンに思いを寄せている。トリスタンはフランスの名家サビナ一族の子息で、美女とのツーショットでゴシップ紙をにぎわすプレイボーイだ。一方のシェリは、自他ともに認める地味で野暮ったく、冴えない秘書。実ることのない恋心だと諦めていたシェリだが、ある日彼に、十日間ミコノス島で一緒に過ごしてほしいと頼まれた。親友の結婚式に参列するのに同伴者が必要らしく、シェリなら他の女性と違って妙な期待を抱かないと判断したようだ。悩んだ末、シェリはトリスタンの頼みを受け入れた。これはボスに女として見てもらう、万に一度のチャンスなのだから。★先月刊行しましたD~1267「エーゲ海に呼ばれて」の関連作品です。親友クリストスの結婚式に秘書を同行させたトリスタンは、いつもと違う秘書の一面を垣間見て心揺さぶられますが……。★
  • パリに恋して
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    世界一大好きな街パリを闊歩しながら、キミの心は躍っていた。人気女性誌のファッションエディターである彼女にとって、春のクチュール・ウィークはまた格別のものだ。有名デザイナーのショーを慌ただしく巡っている途中、キミは奇妙な男性に声をかけられた。ぼさぼさの髪に、よれよれのジーンズ。ふるぼけたコートは古着だろうか?だが、キミはすぐに気づいた――みすぼらしい身なりを装っても、危険な獣を思わせる鋭い目は隠せていない。彼は何者なの?ホールデンと名乗るその男は、ショーに入れずひどく困っていた。「正体を明かしてくれたら手を貸すわ」キミはほほ笑んで言った。
  • 摩天楼の影
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    研修医のタニアは過酷なER勤務に必要以上に没頭することで、十七歳のときの悪夢をよみがえらせまいとしていた。このまま姉たちのように医師になり、病院でひっそりと過ごせたら。だがそんな思いも、宝石泥棒を捕まえ、負傷したジェシーが救急車で運ばれてきて以来、大きく揺らぎはじめた。ジェシーのようなハンサムな男性に近づいてはいけない。わたしは過去の苦い経験から十分すぎるほど学んでいる。夢中だった大学生に幼い恋心を暴力によって踏みにじられて以来……。でも彼のやさしさは、タニアの気持ちを徐々になごませていった。ところが、ようやくつらい過去をのり越える勇気を奮い起こし、心を開き始めた彼女のまわりで、奇妙な事件が相次ぐようになった。
  • シークと再会 魅惑のシーク
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    星空の下で異国の王子にすべてを捧げた夜の思い出は、甘く切なくアンドレアの胸で生き続けていた。そして今、変わらぬセクシーな笑みをたたえ、サムが目の前に立っている。「君に会わずにはいられなかった」七年間手紙のひとつもよこさずにいたくせに、なぜ今ごろになって私に近づくの?怒りと動揺を覚えつつも、アンドレアの全身を熱いおののきが走り抜けた。★“アラブの首長(シーク)との夢恋物語”――情熱と神秘の国アラブ。そのアラブの国のシークは、誰よりも強くて傲慢、圧倒的な魅力の持ち主です。アラブの国を舞台にした新作も現在発売中。スーザン・スティーヴンスの「砂漠の王と月の女神」(R-2365)とキャロル・グレイスの「異国の誘惑」(I-1994)もお見逃しなく!★
  • 優しいフォトグラフ
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    ボヘミアンなファッションで明るく奔放に生きるレジーナは、結婚式のプランニング会社〈ウエディングベルズ〉のカメラマン。彼女の夫は、同じ町で育ちながら上流階級の別世界を生きてきたデル。ひょんなことから出会った二人は、ある悲しい出来事をきっかけに、お互いのことを何も知らないまま契約だけの結婚をした。一年半が過ぎ、レジーナは悟った。こんなこと無意味だわ。私は恋愛なんてこりごりだけど、夫にはもっとふさわしい女性がいる。私を気遣う優しい彼を、早く解放してあげなければ。ところがデルは、結婚を続け、もっと互いを知り合おうと提案する。離婚は彼の家名を傷つけるから?それとも……。★〈ウエディング・プランナーズ〉の二作目は、契約結婚をきっかけに本当の愛を見つける心優しい二人の物語です。アメリカ東部十三州の古都ボストンの魅力的な名所も数多く登場します。お楽しみに!★

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  • 遅すぎた再会
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    F1界のスター、セザール・ヴィヨン――デビュー以来、数々の記録を塗り替えた実力の持ち主であり、貴族出身で世界中の女性のあこがれの的。そして、サラが愛する男性だ。その彼が、レース中に事故に巻き込まれた!サラは意を決してイタリアへ飛び、セザールの病室を訪ねた。六年ぶりの再会だった。案の定、彼の顔に浮かんだのは嫌悪感だけ。彼はいまだにわたしを許していない。でもあのとき彼の招待を拒んだわけを今こそ知ってほしかった。それが彼に生きる力を与えてくれるかもしれないから。
  • バレンタインの夜に
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    バレンタインの夜、初めて訪れたロンドンのレストランで、ジョイは思いがけず大物スターのルーカスと出会った。探るようなブルーの瞳に見つめられ、ジョイの背筋に震えが走る。有名人とはいえ、初対面の男性をこれほど意識するなんて……。彼からダンスに誘われたとき、ジョイは思いきって承諾した。田舎暮らしの地味な司書だって、少しくらい楽しんでもいいはず。踊りつつ不意に唇を重ねられ、ジョイは我を忘れて激しく応えた。するとその直後、マーカスは彼女をふしだらな女性だと思い込み、けわしい顔で侮蔑の言葉を浴びせかけてきた!
  • 心を捧げた侍女
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    1561年、フランス皇太子の夫と死別したスコットランド女王メアリー・スチュアートに付き従い、侍女のグウェニスは久々に祖国の地を踏んだ。港で一行を迎えた貴族たちの中に、ひときわ目を引くローアン・グレアム卿の姿があった。彼は忠臣ながらメアリーの手腕に懐疑的で、グウェニスは猛烈な反感を抱く。女王は珍しく激した侍女に、彼に恋してはだめよ、と意味深な忠告をした。しばらく後、ロンドンのエリザベス女王のもとへ遣わされることになったグウェニスは、メアリーの決定に動揺する。同行の護衛役がローアンだというのだ!
  • あの夜に想いを封じて
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    後見人の叔父に虐待されたすえ放り出されたリリーは、里親のもとで育った。やがてその家の息子タイに恋心を抱くが、兄妹同然ゆえに想いを秘めていた。そんな折、叔父が信託財産を狙って彼女を連れ戻そうとしていることを知ったタイが一計を案じた――リリーを事故死したように見せかけて都会へ逃がすというのだ。そうして、いつまた会えるとも知れないまま二人は離れ離れになった。10年後、リリーの前に突然タイが現れ、衝撃の事実を告げた。「今すぐ帰ってくるんだ。叔父さんが君の“死”を確定させ、財産を奪おうとしている」
  • 誘惑のエーゲ海
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    パーティ会場で、レアンドラは自分の格好にうんざりしていた。露出度の高い悩殺的なドレスを着て、まるで商売女だ。ギリシアの若き富豪デモスの頼みで愛人役を演じているのは、売れないとはいえ舞台女優である自分にはぴったりだが……。パーティには、デモスの従兄テオも加わっていた。余命いくばくもないデモスの祖父のたっての望みで、独身生活を謳歌する孫を早く許嫁と結婚させるためだった。テオはレアンドラを金目当ての女と決めつけ、蔑みの目でながめる。その態度に屈辱と怒りを感じながらも、彼女はテオに激しく惹かれた。彼の所有する島に閉じこめられることになろうとも知らずに。

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  • 嘘みたいなプロポーズ
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    「きみの婚約者はほかの女性とも関係を持っている」父の右腕であるグリフィンにそう告げられ、エバは頭が真っ白になった。どうやら結婚に反対していたエバの父親が、彼に調査させたらしい。グリフィンとは知り合って十年になるが、エバは昔から彼のことが好きではなかった。野心家で堅物で、今や二社のCEOを兼任するほどの仕事人間。何より、いつも見下したような態度でエバに接してくるのだ。よりによってその彼に、こんな話を聞かされなくてはいけないなんて。理不尽と知りつつ、エバは沸き上がる怒りをグリフィンにぶつけた。そのときとんでもないことが起きた。彼が突然、キスをしてきたのだ。
  • エーゲ海に呼ばれて
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    息子と暮らすアヴァの前に、ある日思いがけぬ人物が現れた。クリストス・シアキス――アヴァがかつて心から愛した男性だ。二年前、ギリシアを訪れたアヴァは彼と出会い恋に落ちたが、彼の兄との不貞を疑われて追い払われたのだった。もしかして、クリストスはようやく認めてくれたの?私の息子が、お兄さんの子などではなく彼自身の子だということを。だがクリストスの話を聞き、アヴァのはかない希望は打ち砕かれた。兄夫婦が事故で亡くなり、一族の海運会社を継いだクリストスは、次の後継者となる兄の息子をシアキス家に連れ戻しに来たのだという。クリストスは最後に、傲慢な口調でつけ加えた。息子と離れたくないなら、僕は君と結婚しても構わない、と。
  • 十日間だけの花婿 疑惑のジュエリー I
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    バカンスを終えてオークランドに戻ったキンバリーは、突然、空港でカメラマンや新聞記者に取り囲まれた。いったい何が起きているのかわからず呆然としていると、一人の男性が現れ、彼女を守るかのようにマスコミの前に立ちはだかる。リック?彼がどうしてここに?十年前に別れた元夫の登場に、キンバリーはさらに混乱した。夫といっても、リックと夫婦として過ごしたのはたった十日間。当時父のもとで働いていたリックが、出世のために自分と結婚したと知り、傷ついたキンバリーはすぐさま彼のもとを去ったのだ。リックに促され、キンバリーはマスコミから逃れて彼の車に乗った。そこでリックが口にしたのは、残酷で信じがたい事実だった。★大手宝石店を舞台に繰り広げられる恋物語をお楽しみください。★
  • 美しき証人
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    マンハッタンの高級ホテル〈ハッシュ〉で殺人事件が起きた。殺されていたのは、悪い噂の絶えないパパラッチの一人だ。第一発見者であるコンシェルジュのミアは、なんとかショックを抑え、警察からの聴取を受けていた。いったい誰が彼を殺したの?私なら犯人を見つけ出せるかしら?「ここからは僕たちの仕事だ。わかるね?」まるでミアの胸の内を見透かしたように、刑事が鋭く言った。バックス・ミリガンと名乗るその男は、挑発するような目つきで彼女を見つめている。なんだか面白くなってきたわ……。ミアはひそかに、その挑戦を受けることにした。★本作はHA-44『週末のファンタジー』HA-51『摩天楼に抱かれて』HA-54『マンハッタンの恋人』HA-60『ロマンスのレシピ』の関連作品です。事件の解決と恋の行方は……。★
  • アヴィニヨンの再会
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    車窓に広がる南仏ののどかな田園風景をぼんやりと眺めながら、ヴェロニカはパリでの秘密の情事に思いを馳せていた。まったく私らしくもなかった。革命記念日の夜、熱に浮かされたように出会ったばかりの男性、ルークと奔放な一夜を過ごすなんて。でも、彼の発する強力な磁力にはどうしても抗えなかった。今朝、彼は私のいないベッドで目を覚ましたとき、何を考えたかしら?列車がアヴィニヨン駅に着き、ヴェロニカはホームに降り立った。これから妹のカレンと一緒に、知人のヴィラで休暇を過ごす予定なのだ。駅を出たヴェロニカは、道の向かい側で女性と談笑する男性をひと目見るなり、凍りついた。ルーク!なぜ彼がここにいるの?★ハーレクイン・ロマンスやイマージュで活躍するS・ネーピアが、満を持してディザイアに初登場です。フランスを舞台に繰り広げられる、甘く危険な男女の駆け引き――はたしてその結末は?★
  • 侯爵の愛人
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    エマの父は賭博で負け、地所を奪われたあげく非業の死を遂げた。弟は行方知れずになった。災いの元凶はリザム侯爵……。友人のコンパニオンとしてどうにか暮らせるめどがついたころ、エマの前に現れたリザム侯爵は、呪わしい悪党などではなく、とびきりハンサムで魅力的な人物だった。そんな彼に、愛人にならないかとからかわれ、エマは憤慨した。なんて恥知らずな人なの!ところが、友人がトラブルに見舞われ、エマは職も住まいも失うはめになった。悩んだ末、エマは侯爵と愛人契約を結ぶ決意をする。★愛してはいけないと思うほど惹かれてしまう。妻の座を諦め、愛人になる――この選択は賢明なのでしょうか?大人気、アン・ヘリスが描く華やかで切ない恋模様をお楽しみください。★
  • 臆病なマーメイド
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    ケンダルの住む町の外れに、長らく放置されて荒れ果てた屋敷があり、彼女はその敷地内のプールで泳ぐことを密かな日課にしていた。そこなら醜い脚の傷をだれにも見られずにゆったりと水に抱かれて心を癒すことができる。ところがある日突然、日に焼けた長身の男が現れた。彼はこの屋敷の持ち主ハドソン・ベニントン三世だという。水着姿で泳いでいるところを見つかった彼女は家に逃げ帰った。ハドソンの瞳に魅せられ、心がざわめいたのが怖かったのだ。もうだれかに恋をすることなんてありえないのに。あの事故以来。愛する人を失って以来……。
  • 忘れえぬ香り
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    「しばらく子供たちの面倒を見てもらえないかしら。村の診療所で代診医の欠員が出てるから仕事の口もあるのよ」外交官の夫に同行しなければならなくなった姉に請われて、医師のヘンリエッタは数カ月間、都会を離れる決意をした。初日、慣れない診療所で一人奮闘していた彼女は、遅れて来た同僚医師マシューのぶしつけな態度にいらだつ。おまけにお気に入りの香水をつけていたことを非難され、反発心はぐんとふくらんだ。マシューが香水に難癖をつけたのにはわけがあったのだが、そのときのヘンリエッタは知る由もなく……。
  • 幸せのブーケ ウエディング・プランナーズ I
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    美しく奔放な自由人、キャリー・フィリップス。〈ウエディングベルズ〉のフラワーデザイナーとして、幸せいっぱいの花嫁たちのために、結婚式を溢れる花々で飾る。……皮肉なものね。キャリーはときどき自分に苦笑いしたくなる。さすらいのオートバイ乗りだった夫との駆け落ちに破れたあと、キャリー自身はもう、永遠の愛も、結婚も、信じてはいなかった。ほの暗いバーで、大学時代の友人ジャレッドと再会するまでは。勉強ができて、まじめで、めがねがいつもずり落ちていた彼。パーティの熱に浮かされて、一夜だけ共に過ごしたことがあった……まさか彼が、わたしを思い続け、再挑戦を仕掛けてくるなんて!★結婚式プランニング会社〈ウエディングベルズ〉で花嫁の夢をかなえ理想の夫と出会い、自らウエディングベルを鳴らす日までを描きます。★
  • 伯爵家の呪い
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    二十六歳のアンゼリカは半年前、初めて実父との対面を果たした。父はヨーロッパ随一の富豪と評判の著名な男性で、アンゼリカの存在を喜び、ふたりは親子の絆を深めつつある。ある宵、父に呼ばれたアンゼリカは、ウルフと名乗るシチリアの伯爵に引き合わされた。彼の名前はもちろん知っている――希代のプレイボーイとして。確かに、優雅でありながらたくましい彼はとても魅力的だが、アンゼリカに向ける彼の目には明らかに軽蔑がこもっていた。その理由を知ったときアンゼリカは激怒し、心に誓った。決してウルフを許さない。彼が私にひれ伏して謝罪するまで。★百戦錬磨の彼を悩ます女性がついに出現します。ご期待ください。★
  • 愛と復讐のララバイ 愛と復讐の物語
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    あの男が私の前に戻ってきた。デミアン・ホーク――かつての上司、かつての恋人。そして、四歳になる息子の父親が。なんのために戻ってきたんだろう?五年前、たしかに私は彼の会社の内部情報をライバル社に漏らした。けれど、故意にではなかった。知らずにしたことなのだ。デミアンは激怒し、私を解雇した。そんな私を拾ってくれたのが、レナード・コードウェルだった。私はデミアンの子を身ごもったままレナードと結婚し、彼の死後、コードウェル社を引き継いだ。デミアンの狙いは会社を乗っ取ることなのだろうか?それとも……そんなことは考えたくもないけれど、息子を奪うことで、私に復讐をしようとしているの?★“復讐から始まる物語”――愛情と憎しみのはざまで揺れ動く主人公たち。運命に翻弄される二人を描いたドラマチックなストーリーです。★
  • プリンスがいた季節
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    アランドラの家に舞い込んだ一通の分厚い封筒。それは、グレンドヴィアという国のプリンスからの手紙だった。アランドラは慈善パーティなどのプランニングを手がけているのだが、プリンスは彼女に、十二月のあいだグレンドヴィアに滞在し、国の慈善事業の見直しをはかってもらいたいというのだ。思いがけぬ大役に戸惑いつつも、アランドラは依頼を承諾し、地中海を臨むその国に向かった。だが、プリンスの姿を目にしたとたん愕然とした。先日のパーティで、ベッドをともにしようと露骨に誘ってきた男だわ。アランドラは悟った――彼の目的は仕事ではなく、私なのだと。★ハイディ・ベッツの新作は、クリスマス・シーズン真っただ中に芽生えたプリンスとの恋を描きます。プリンスと恋愛するには普通では考えられない試練がたくさん。果たして恋の行方は?★
  • 窓辺の戯れ
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    故郷のニューオリンズを遠く離れ、ジョージーは極寒のパリで一人、クリスマスを迎えていた。元恋人の手ひどい裏切りに傷つき、新しく現れた恋人候補もテキサスに帰省してしまった。雪の降る、こんな寂しい夜はひたすら絵を描くしかない。ワインをすすりながらキャンバスに向かって屈み込むと、ブラインドを開け放した窓に腰を突き上げる格好になった。ふと振り返ると、誰もいないはずの向かいの窓に人影が見える。誰かいる!私を暗闇からじっと見てる……長身で、おそろしくハンサムで、どこか危険な匂いのする男が──。★セクシー&ドラマティックな展開はお手のもの!人気作家アン・メイジャーのクリスマス・ストーリーをお届けします。★
  • 一夜の恋は永遠に
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    二十五歳の誕生日の朝、ジェーンは誓った。今日こそは、これまでしたくてもできなかったことをすべて行動に移す、と。まずその一。とびきりセクシーな男性とキスをすること。テムズ川のほとりを歩いていたジェーンは幸運にも、非の打ち所のない、完璧な理想の男性を見つけた。だが、やはりジェーンには大胆な行動に出る勇気はない。仕方なく彼の横顔を隠し撮りして、彼女がその場を立ち去ろうとすると、男性がいきなりつかみかかってきた。「おい、なぜ僕の写真を撮った?」ジェーンは恐怖と同時にわくわくする興奮を覚えて、愕然とした。
  • 忘れられなかった恋人
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    リジーは故郷テキサスを離れ、ニューヨークでの成功を目指してきた。名門一族の令嬢という肩書きを捨て、新しい自分になるためだ。だが突然の解雇に続き、同棲中の恋人にもふられてしまい、やけになってまぎれ込んだパーティである男性と出くわした。コール――父の仇敵の息子だった彼とは、十七歳のときに恋に落ちた。だが父の強固な反対にひるみ、その後彼はリジーの妹と結婚したのだ。胸が張り裂けそうだった私の気持ちも知らずに……。今でもコールを見るとときめく胸を抑え、大人の女性を演じて、リジーはその夜コールと一夜をともにすることにする――一度だけの逢瀬が、二人の運命を変えることになるとは想像もせずに。
  • 聖夜に愛して
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    伯母と共に訪れたバースでジョーは、亡き兄の妻を捜している貴族ハルと知り合った。ハルの兄は結婚に反対する父に勘当され、事故死したのだという。まもなくジョーは偶然、ハルの義姉で身重のエレンと親しくなる。困窮していた義姉をハルが別邸に住まわせ、出産の日を迎えるころジョーとハルは互いへの思いをつのらせていた。だが、いまだに長男の身分違いの結婚を認めずにいるハルの父親が司祭の娘との結婚など許すはずがない。ハルも父親の病状を案じ、愛なき結婚に甘んじようとしていた。彼をこんなに愛しているのに……。ジョーは絶望にうちのめされた。★HS~329『愛を知らない侯爵』のマリアンの妹ジョー。クリスマスにぴったりの、いくつもの温かい愛に出会えるハッピーな物語をお贈りします。どうぞご堪能ください。★
  • 遠ざかる愛
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    「君との友情を復活させたいんだ」再会したジャックに言われて、ティファニーは困惑した。数カ月前、彼女はジャックに秘めてきた恋心を打ち明けたが、かえって二人の間は気まずくなり、ジャックは海外へ行ってしまったのだ。戻ってきた彼は、また友達として付き合いたいという。それなのにどことなくよそよそしく、神経質になっている。ティファニーはそんなジャックにとまどい、いらだった。彼女がその不可解な態度に隠された痛ましい理由を知るのは、ずっとあとのことだった。
  • サンタはだれ?
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    サリーは、小さな町で両親が経営していた雑貨店を引き継いだ。事故で突然両親を亡くした悲しみは癒えないが、クリスマス前で忙しい店をなんとか切りまわさなければならない。そんなとき、田舎町には似つかわしくない都会的な男性が店を訪れた。大手スーパーチェーンのオーナーの孫、ハンターだ。彼はサリーの父がハンターの祖父と交わしていた約束に従って、繁盛している店を手伝いながらその経営法を学ぶために来たという。まさか私の店を乗っ取るつもりでは?サリーは警戒するが、献身的に働くハンターと過ごすうちに、彼を頼りにしている自分に気づいた。
  • 誘惑はマンハッタンで
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    カーター・コンプトンと一緒にニューヨークへ行くよう命じられ、弁護士のマロリーはうろたえると同時に胸をときめかせた。カーターはロースクール時代の同級生で、ひそかに思いを寄せていた相手なのだ。だが、プレイボーイとして名をはせている彼は、真面目なマロリーのことなど眼中にない様子だった。案の定今回も、ニューヨークに着いた最初の夜から、カーターはほかの女性とデートに出かけてしまう。マロリーはバッグから一枚の名刺をとりだした。〈イメージ・メーカー〉――~新しいあなたがあっというまに誕生します~彼女はすがる思いで電話をかけた。★本作はロマンス小説界のオスカーとも言われるRITA賞受賞作。マンハッタンを舞台に繰り広げられる、ホットで切ないクリスマスストーリーをお楽しみください。★
  • 虹色のクリスマス 都合のいい結婚
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    十二月、一カ月後に出産を控えたヘイリーの前に、思いがけない人物が現れた。半年以上前に別れた恋人、マーカスだ。マーカスはヘイリーの大きなおなかを見て、それが自分の子供だと悟り、責任感から結婚しようと申し出る。今でも変わらず彼のことを思っているヘイリーだが、この結婚は自分の望むものではないと言ってプロポーズを断った。納得のいかないマーカスに、ヘイリーはある提案をする。「わたしは時間がほしいの。クリスマスが終わるまで、一緒にいて」それは、幼いころ家族の愛情を知らずに育ったヘイリーが、マーカスと子供で愛に満ちた家庭を築きたいと願う、心からの望みをかけた、最後の提案だった……。★人気連作「都合のいい結婚」の最新作をお届けします。12月、アメリカじゅうのブラボー一族が集まってクリスマスを祝います!なつかしい人物が次々に登場するパーティに、ぜひご参加ください。★
  • 大富豪の望み 億万長者に恋して
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    ジェナは人工授精で、亡くなった夫の子どもを身ごもった。ところがその六カ月後、病院から驚くべき事実を知らされる。担当者のミスで、ほかの男性の精子と取り違えたというのだ。その男性の名はブレイク・ウィンストン。警備会社のCEOで政治家や有名俳優たちともつながりを持つ大金持ちだった。ブレイクは赤ん坊が生まれたら引き取りたいと主張したが、ジェナは応じるつもりはなく、法廷で争うしか道はないかに見えた。ある日、ジェナは彼の豪奢な屋敷に招かれる。圧倒的な富を目の当たりにして、裁判に負けるかもしれないと心配しはじめたとき、ブレイクが意外な申し出を口にした。★“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語。現在発売中のK・ウォーカーの新作R-2349「憎めども恋しくて」でも、スペイン人大富豪との愛憎劇が描かれています。★
  • 邪悪な天使 華麗なる転身 II
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    ルチアーノ・ダ・バレンサが釈放された……。突然の知らせに、ケリーは衝撃を受けた。彼女の父親が経営する会社の金を横領した罪で逮捕され、ルチアーノは刑に服していたのだ。五年前、洗練されたハンサムなルチアーノに見そめられ、ケリーは用心深さも常識もかなぐり捨てて恋に落ちた。ところがルチアーノは信じられない裏切りを重ね、彼女の心を粉々に打ち砕いたのだった。そして今、そのルチアーノと会わざるを得ない境遇に追い込まれ、ケリーは恐怖にも似た不安を感じていた。
  • 優雅な略奪者
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    働きすぎの心身を癒そうと、ジゼルは熱帯の島ファライシを訪れた。ひとりで小さなヨットを操り、珊瑚礁に浮かぶ小島に上がる。寝ころんで読書に没頭していたとき、親しげな男女の姿が目に入った。のぞき見をしたつもりはないのに、ジゼルを見つけた男性は、この島は立入禁止だと言い放ち、無理やり彼女を本島まで連れ帰る。なんて尊大な男!でも、彼の素性を知って納得した。遠く地中海の島々を治めるプリンス・ローマンだったのだから。その夜、ジゼルは再びローマンに出会った。彼は昼間とは態度を一変させ、ジゼルを誘うようなそぶりを見せる。小島で見た連れのセクシーな女性は?ジゼルはとまどった。★ドラマティックな展開で大好評を博した三部作〈古城の恋人たち〉同様、イリュリア公国のプリンスがヒーローです。来年もまた、イリュリアのプリンス、プリンセスの物語を刊行してまいります。どうぞご期待ください。★
  • トスカーナの魔法
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    保育士のヘスターは、養育係が必要な家庭で住み込みで働いている。ある日、新しい仕事の面接に行き、雇い主を見て驚いた。コナー・ジョーンズ――学生だったころ、憧れた相手だったのだ。首尾よくヘスターはコナーの娘の養育係として採用され、立派な屋敷でのわくわくするような生活が始まった。よく働くし、娘もなついている。おまけに魅力的だ。ヘスターの仕事ぶりを見ながら、コナーは考えていた。妻として迎えるにはちょうどいい女性かもしれない。休暇へ同行させて、様子を見よう。★初恋の人に出会い、ときめくヘスター。その一途な思いは様々な事情とあいまってなかなかコナーに伝わらず……。キャサリン・ジョージが揺れる心を巧みに描いた作品です。★
  • 禁じられた恋人
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    「新しい恋人は君が莫大な遺産を受け継ぐのを知っているのか?」ああ、まただわ。財産目当てと疑っているのね。恋人ができるたびに邪推する彼に、サラはうんざりした。彼の名はニック、少女時代から憧れつづけてきた後見人。一度でいいから振り向かせたいという思いから、サラは男友達を恋人に仕立ててクリスマス・ランチに招待し、仲のよさを見せつけてニックの気を引こうとした。そのために挑発的なドレスを買い、ダイエットまでして。そして当日、訪ねてきた友達と、ニックの目の前で熱いキスをする。あまりに危険な賭。けれど、もう後戻りはできない。★叶わぬ恋に身を焼くヒロインの下した決断は?ハーレクイン・ロマンスを代表する作家ミランダ・リーの力作をご堪能ください。★
  • 眠れる竜
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    リリーは精神を病んだ母から生を享け、修道院で暮らしていた。あるとき、母がウェールズの首長と因縁があることを漏れ聞き、自分の素性を知りたい一心で、首長の住む城へと向かった。門前払いされてもあきらめられずに城壁をよじ登っていたところ、道半ばで首長の忠臣イアンに捕らえられてしまう。“ドラゴン”の名で恐れられる彼の威圧感にもひるむことなく、リリーは首長への謁見を申し込んだ。すると、イアンは火を噴く竜のごとく、辛辣な言葉を吐いた。「汚らしい小娘に首長のベッドを温めてもらう必要はない」
  • 聖夜が終わるとき
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    クリスマス・イブの吹雪の夜。オボイル家が穏やかな団欒のひとときを過ごしていると、チャイムの音が鳴り響いた。偶然、二階の部屋にいたキャットは、家族が見知らぬ二人の男を招き入れるのを階上から眺めていた。彼らは車が雪にはまって立ち往生したらしい。キャットが妙な胸騒ぎを覚えた瞬間、男は銃を取り出した。強盗だ──彼らは雪がやむのを待って逃げるつもりだ。私たちを殺して。見つからないうちに別荘を抜け出したキャットは、犯人の車で倒れている一人の男を見つけた。クレイグ!私の昔の恋人がなぜここにいるの?
  • 風にゆれる花のように
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    花店を営むケイティは、男性を拒むようにひっそりと暮らしていた。けれどそんな彼女にも一つだけ、ひそかな楽しみがあった。花束を注文しに店に現れる得意客ディランの存在だ。ディランは、二軒先にオフィスをかまえる会社の経営者で、毎月のように違う女性に花を贈る名うてのプレイボーイ。彼みたいな男性とは、付き合ったら最後、確実に別れがやってくる。だからディランに心引かれながらも、あの手この手で彼からデートに誘われだしたとき、ケイティはかたくなに拒絶したのだ。もしかしたら、退屈した彼が始めた新しいゲームかもしれない……。
  • プリンセスはひとりぼっち 王宮への招待
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    夫亡きあと、ローズは彼の両親につくす毎日を送っていたが、二度目の命日に、夫の両親から理不尽な申し出を受ける。彼らとの隔たりの大きさを痛感したローズの心に、現実的でないと感じていたもう一つの申し出が浮かびあがった。“大公家に戻ってプリンス・ニコライと結婚してほしい”祖国アルプ・ドゥ・モンテスからの手紙にはそう書いてあった。プリンセスの地位を追われて十五年間、平凡に暮らしてきたのに。書面によれば結婚は一時的なものらしく、そのあとは自由になれる。婚家にとどまり、義父母の思うままに生きるよりはいい。ローズは新たな人生を歩むパートナーに会う決心をした。
  • 運命と呼ばせて
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    シンガポールの、とある高級ホテル。仕事を終え、ひとりバーで飲んでいたクリステンは、カウンターに座るハンサムな男性に目を引かれた。彼の鬱々とした様子は、まさにクリステンの気分と同じだった。自然に言葉を交わし、なぜか波長が合って、二人は一夜を共にした。知っているのは、彼の名前がネイトだということだけ。二カ月後、クリステンは新しい仕事につくためオーストラリアへ飛ぶ。勤務初日、CEOのオフィスへ挨拶に向かった彼女は、ドアを開けたとたん、めまいを起こしかけた。そこには、忘れもしないあのネイトがいたのだから!
  • ニューオーリンズに降る雪
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    ローラは祖父が遺したホテルで総支配人として働いていた。伝統こそあるものの破算寸前のホテルをどうにか立て直そうと奔走していた矢先、ホテルの新しい所有者だと主張する冷徹なビジネスマン、ジャクソン・ホークが現れた。ぜったいにホテルは渡さないわ!反抗的な態度のローラにジャクソンは賭をもちかけた。ローラが三十日以内に千五百万ドルを用意できれば買収はあきらめるという。ただしできない場合は、ひと晩ベッドをともにするという条件で。
  • 永遠が欲しくて
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    ナイトクラブで会計士をしているローリンは、クラブのオーナーであるアダムにとんでもない取り引きを持ちかけられた。百万ドル支払う代わりに、二年間だけ彼の妻になってほしいというのだ。アダムはビジネス協議会会長の座を狙っていて、貞淑な妻をめとることでプレイボーイのイメージを消したいらしい。実のところ彼の提案は、ローリンにとって願ってもないものだった。そもそもアダムのもとで働き始めたのは、彼の所有する家が、かつてはローリンの生母の家だったため。妻になれば、家に隠された自分の出生の秘密を探りやすくなるだろう。だけど……愛のない結婚なんてできる?しかもこんなに魅力的な人と。不安を覚えつつもローリンは覚悟を決めた。「あなたと結婚するわ」★〈マイアミで愛して〉第5話は三男アダムの登場です。世間体を良くするために妻が必要になった彼は、地味で目立たない部下に白羽の矢を立てますが……。来月はついに最終話です!★
  • 報復のカウントダウン ゴージャスな罠 III
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    テスは信じられない思いで、目の前に立つデイミアン・ザウアーを見つめた。愛する彼のもとを去ったのは、もう六年も前のこと。まさかこうして再会する日が来るなんて……。テスがうろたえていると、彼は平然とした口調で頼みがあると告げた。家の改装やパーティ・プランニングを職とするテスに、あるコテージの改修を頼みたいという。それはかつて、将来二人で住もうと誓った想い出のコテージ。息をのんだテスは、デイミアンの目に燃える炎を見て悟った。彼は私に復讐するつもりなのだ、と。★ミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉もついに最終話です。ラストを飾るにふさわしい、切なくて甘い罠をどうぞご堪能ください。★
  • ローマで愛して 恋の旅路はスキャンダラス
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    姉がパリで結婚し、ダイアナは家庭教師とローマへやってきた。けれど、黴臭い教会や廃墟巡りなんて退屈でたまらない。そんな折、真面目そうな英国紳士と知り合いになった。悪女ぶりを発揮して楽しむ絶好のチャンスだ。わたしの過去のスキャンダルを知らない彼なら誘惑できるかも。コロッセオで彼を待っていると、黒髪のセクシーな男性が現れた。数日前、派手な馬車から優雅に投げキスをした人だわ。男性は甘い言葉をささやき、名前も告げずダイアナにキスをして立ち去った……。“誘惑に成功しても、絶対に結婚はしない”。アントニオは、その賭のために彼女を弄ぼうとしているのだった。★HS~335『淑女を誘惑』に登場した奔放な妹、ダイアナ。運命の恋は絢爛豪華。ローマの魅力満載です。そして姉妹の次はなんとあの堅物のミス・ウッドが!どうぞお楽しみに。★
  • いくつもの夜と昼を
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    デイナはアメリカ政府直属の秘密組織〈オメガ〉で働く捜査員。今回の任務はスコットランドのゴルフトーナメントに参加し、北朝鮮の天才ゴルファー、キムリーを父親とともに亡命させること。かつてオリンピックのカヌー競技で優勝したスポーツ万能のデイナには、アマチュアゴルファーを装い、キムリーに近づくのは容易なことだった。ところが、現地のゴルフクラブで出会ったのは昔の恋人ルーク。彼は会うなりデイナを腕に抱き、いきなりキスをした。デイナは苦い思い出がよみがえり、すぐに身を引きはがしたが、このことが任務の妨げになるのは明らかだった。翌日、オリンピックの金メダリストと元恋人のキスが新聞をにぎわすと、デイナはとても極秘の行動がとれなくなった……。★ハーレクイン・スポットライト・プラスが装いも新たにリニューアル!シリーズ名がハーレクイン・プレリュードに変わります。ドラマティックで多彩な作品をお届けする中から、今月は待望の連作〈オメガ〉の最新作が登場。新シリーズの今後にご注目ください。★
  • 砂漠に降る雪
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    見習い修道女のケイリーンは、砂漠の王国エルデハリアへ派遣され、孤児院の学校で教えている。子ども好きで、自分も孤児の身の上だった。ある日、突然訪れた村の族長に、かわいがっていた三人の幼い姉妹が無理に連れて行かれるのを、彼女は黙って見ていられなくなった。離れ離れにされたうえ、十分な教育も受けさせてもらえないなんて。ケイリーンは断固立ちはだかり、姉妹を連れていかせまいとした。大騒ぎになる中、駆けつけたのが王国のプリンス、エイサドだった。彼は族長の体面を守り、子供たちの心配も解消するため、ある提案をする。エイサドが三人を引き取り、彼女にも養育係として来てほしいというのだ。思いがけない話にケイリーンは迷ったが、子供たちのために受け入れた。まさか王族とともに、宮殿に住むようになるとは思いもせずに。★ハーレクイン・スポットライト・プラスが装いも新たにリニューアル!シリーズ名がハーレクイン・プレリュードに変わります。多彩な作品をお届けする新シリーズにご期待ください。★
  • 伯爵のウエディング 華麗なる貴公子たち III
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    誰にも気兼ねすることのない、自由気ままな旅暮らし。セレナはそんな生活をこよなく愛している。ある日、彼女は旅の途中でイタリア人のレオと知り合った。無骨な印象を与えるが、彼は親切で思いやりがあり、ふだんは田舎の農場でつましい生活を送っているという。セレナはレオに親しみを覚え、しだいに思いを寄せていった。やっと私にぴったりの男性に出会えたんだわ。しかし、セレナの喜びはほどなく打ち砕かれた。レオが途方もない億万長者であるだけでなく、高貴な称号の持ち主でもあることを知ったのだ。★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
  • くちなしは誘惑の香り
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    キーラとパトリツィオは一目で恋に落ち、結婚した。そしてわずか一年後、破局を迎えた。原因はキーラの浮気だ。もっとも、彼女はその一夜のことはまるで記憶にない。覚えているのは、翌朝夫に激しく罵倒されたことだけ。離婚手続きを進めているうちに、状況が変わった。キーラの弟とパトリツィオの甥が大喧嘩し、放校寸前だというのだ。二人のためにとパトリツィオに偽装復縁を持ちかけられたキーラは、彼の愛を取り戻すチャンスだと、その提案を受け入れる。しかし、そんな彼女にパトリツィオは冷然と言い放った。「あいにくだが、君にはもはや憎しみしか感じない」

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