哲学・宗教・心理 - 佼成出版社の検索結果
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人生行路の護符「般若心経」
262文字にこめられた観音さまの智慧が説かれた般若心経を、人生行路の御守りとして携えようという視点で読み解く。人知を超えた観自在の力をいただくために、どんな心がけで日々を過ごすか、その秘訣を語る。 「殺しといてくれたらよかったのに」 癇癪を起こす私に祖母は涙声を絞り出すようにいった。「親が我が子を殺せるかいな。無茶なこといわんといてあげてえな」 岡本かの子、西郷隆盛、良寛、夢窓、乃木希次、大石内蔵助など偉人の、せつなく優しい気持ちになれる感動秘話を多数織りまぜ、「父母の愛」「観音様の救い」「空の世界」を語る。自殺、ノイローゼ、殺人、少年犯罪など現代日本の大問題に「般若心経」はどう答えるのか。泣ける! 安らぐ! 希望あふれる一冊! -
悟りから祈りへ
本書は、カトリックのシスターであり日本文学研究者でもある鈴木秀子さんと、礼拝行(五体投地)を実践すると共に「坐禅断食」を提唱・指導する禅僧野口法蔵さんによる共著本です。本書のテーマは、宗教・宗派の違いを超えた〈祈り〉のありようを明らかにしようとするものです。宗教遍歴の後、厳しい修行(礼拝行)を実践していた野口さんは、鈴木さんとの出会いにより、「修行とは他者の幸せを願うこと=祈ること」と気づいたと言われます。「他者の幸せを願う」という意味での「祈り」について、鈴木さんと野口さんの論述から浮き彫りにします。対談本でなく、各節を分担執筆しているため、お二人それぞれの論旨をゆっくり追いながら読むことができる一冊です。 -
名僧の生死観
誰しも生きているからには、いつかは「死」と直面しなければならず、それに対して自分なりの態度を決めなければならない。「死」に対する態度を決めるということは、すなわち「生」に対する態度を決めることである。この決断は生きる者にとっての宿命であり、この宿命に正面から対峙したのが名僧と呼ばれる人たちである。彼らが「死」と「生」をどのように捉え、その問題にどのような解答を与えたかということは、現代に生きるわれわれにとっても貴重なしるべとなるはずである。彼らの生死観を見ることによって、今日の日本人の生死観の骨格が見えてくるであろう。 -
構築された仏教思想 明恵
明恵(1173~1232 承安3―貞永1)は、山城高山寺の開山で、華厳宗中興の祖です。16歳のころ東大寺で受戒、顕密諸学を畿内の諸学僧に学び、1206(建永1)後鳥羽上皇より栂尾山を賜わり、高山寺を創建して華厳興隆の道場としました。戒律を重んじ、念仏の徒の進出に対抗し、顕密諸宗の復興に努力し、『摧邪輪(ざいじゃりん)』(法然の専修念仏は菩提心を否定すると批判する論書)を著します。数度にわたってインド旅行を計画しましたが病のため実現できなかったといいます。承久の乱(1221)では敗兵をかくまったり、死んだ武士たちの妻のために尼寺の善妙寺を開くなどしました。遺訓に「人は阿留辺幾夜宇和(あるべきようは)と云う七文字をたもつべきなり」と述べて持戒の心構えを示し、また毎夜の夢をつづった『夢記(ゆめのき)』も遺しています。これはユング心理学の第一人者河合隼雄に大きな影響を与えました。臨済宗の祖、栄西が宋から伝来した茶の種を栂尾山にまいて栽培したことも有名で、和歌も多く残しました。本書は日本文化にも影響を遺した名僧の生涯と思想を知るための入門書といえましょう。