著者の武田和久氏は、キーエンスからプルデンシャルを経て、日本リーダーシップ協会代表理事。
感想。読み易い。TPOはあるだろうが、参考になった。
備忘録。
・「主体的に動け」という指示は、生まれて初めて泳ぐ人をプールの真ん中に連れて行き「端まで泳げ」というようなもの。適切な指導や情報提供は必要。
...続きを読む・上司が一番求めているのは「事実」だが、部下が求めているのは「評価」と「共感」。
「何を言いたいのかがわからない!」「もっとわかりやすく言ってくれ!」と叱らずに、「相手は何と言ってたの?」「相手の状況を教えて」と上司が知りたいことを具体的に尋ねる。
・どういう情報が優先順位が高いのか、部下と上司感で揃えるのは難しい。面倒でもその都度確認し合うしかない。
・上司にはゴマを擦り、後輩には偉そうに接する部下に対しては、期待を込めて「誰にでも謙虚に接する◯◯君を見習いたいな」というのが効果的。→本当か?
・「やります!」と宣言だけはするが、結局できない部下は多い。ただ部下はやりたくないわけではない、やろうという気持ちはある。上司はこまめに進捗を確認する。忙しくても部下のために時間をつくる。
・仕事を頼むと嫌そうな顔をする部下には「急ぎの仕事があるから力を貸してくれないか」が効果的。
・いつも言い訳ばかりしている部下には、ムカつくだろうが、先ずは否定せず話を聞いてあげる。こういう部下は自分ができない理由を他人や環境的な要因にしたがる。「よくわかったよ、で次にやるとしたら何を変えたらいいと思う?」が効果的。
・納期や約束を守らない部下に「なぜ?」で問い詰めない。仕事の改善に「なぜ?」は有効だが、人の育成には良くない。「◯◯君ならできると思っていたが。今後はどうすればいいだろう」がガッカリ感を伝えつつ、改善を促すらしい。
・完璧にこだわりすぎる部下には「どこをサポートすれば期限までに終わるかな?」と伝え、上司が期限を大事にしていることが伝わる。
・優先順位は繰り返し伝える。
・部下が自分から勉強するようにするには「今の自分の能力のレベルをどう思ってるのかな?」が良い。