国内ミステリー - 光文社 - 光文社文庫作品一覧

  • 霧氷
    3.0
    八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。その後、雲仙の雪中を彷徨っているところを、女流陶芸家の乾陶子に救われる。妊娠中の陶子は行方不明の恋人を捜していた。やがて、由花の子殺し事件の公判が進行するなかで、意外な事実が明らかになる。二人の女性の生き方を通して、「子は誰のものか」を問う力作。

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  • Wの悲劇
    4.1
    新雪に包まれた山中湖畔。日本有数の製薬会社・和辻薬品会長の別荘で、突然、悲劇の幕は開いた! 和辻家のだれからも愛されている女子大生の摩子が、大伯父に当たる当主の与兵衛を刺殺したのだ。一族は外部からの犯行に見せかけるため、摩子の家庭教師・一条春生に協力を要請し、偽装工作を……。名作『Yの悲劇』に挑戦する、著者会心の本格長編推理傑作!

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  • 人を呑むホテル
    -
    「クローズの晩に泊まると誰かが行方不明になる」という奇怪な噂が伝わるホテル精進湖。赤司行彦の恩師・坪坂教授と夫人が、その日に宿泊し、行方不明になった。行彦は、婚約者の畑野テオリとともに、閉鎖中のホテルへ忍び込むが収穫はない。その後、坪坂の首吊り死体が山中で発見されるが、夫人は……? 死体移動の謎と愛憎の揺れ動きを描く、恐怖サスペンス巨編!(『人をよぶホテル』改題)

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  • その子は目撃者
    -
    牛乳配達の少年が谷川に落ちそうなところを、青年に助けられた。それを近くで見ていた人妻の桂木朝子は、密会からの朝帰りだった。彼女は翌日の新聞で、そのときの青年が殺人犯人らしいと思いあたる。だが、自分は出頭するわけにはいかない。一方、犯人は口ふさぎのためか少年を襲った!? 表題作をはじめ、抒情性と謎が見事に融合した傑作集!

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  • 独り旅の記憶
    -
    野末総子はバンクーバーへの独り旅の折り、ホテルで素敵なカップルを見かけた。その男に東京で再会したが、何故か男は迷惑そうに足早に立ち去った。その夜遅く、麻布署の警部補が総子を訪問。まさにその男と出会った時間に、バンクーバーでの連れの女性がガス中毒死したことを知った。(表題作)さまざまな男女の愛のありようを鋭く描く、本格推理傑作集!

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  • Cの悲劇
    -
    もうすぐ結婚十年目を迎える芦田和賢と千巻。閑静な一戸建てに住み、和賢はコンピュータのシステム・エンジニアで在宅勤務。子供のいない千巻は、テニスのコーチをしながら、優雅な夫婦生活を送っていた。だが、平穏な日々に戦慄の罠が! 夫の不審な行動に続いて、隣りに一人の男が越してきて……。名作『Wの悲劇』『Mの悲劇』に続く傑作サスペンス長編!

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  • 光る崖
    4.0
    名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。事件を調べ進めると、背後に女子高生売春グループの存在が浮かび上がってきた。――初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」!

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  • 目撃~ある愛のはじまり~
    3.5
    東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか? 夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。思い余った末、匿名の投書を警察に送ったことから、麻子は新たな殺人事件の罠に……。

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  • 蒸発~ある愛の終わり~
    3.0
    満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!? 新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。そこで彼は、美那子をかつて愛していた男の失跡、そして殺人事件に出遭う。愛しい女に対して深まりゆく疑惑。蒸発の真相は……。男女の愛を叙情豊かに活写したミステリーの名著。〈日本推理作家協会賞〉受賞作!

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  • 77便に何が起きたか
    5.0
    東京発福岡行きの太平洋航空77便が、空中爆破された! 乗客の手荷物に時限爆弾が仕掛けられていたらしい。一方、爆死した乗客51名の中に、わずか人口5万のT住民が4人も含まれ、搭乗を取り止めた者の中にも1人、T市住民がいた。だが、5人の間には何の繋がりも見いだせなかった……? ――表題作ほか、乗りものを舞台に描いた、異色の交通ミステリー傑作集!

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  • Mの悲劇
    -
    北海道・釧路よりさらに東の厚岸町。東京からこちらへ移って七回目の海霧(ガス)の季節をむかえた真淵早奈美は、この海霧を見るたびに、夫・洋造との平穏な生活の崩壊を懼れとともに期待していた。そんなある日、突然一人の青年が夫のもとに弟子入りし、彼女の予感は現実のものとなった。名作『Wの悲劇』に続く殺意と愛憎(サスペンス・ミステリー)の傑作!

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  • 中途半端な密室
    3.5
    テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ4メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!? そんなバカな(^_^; 不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人(とがわかずひと)が鮮やかに解明する(表題作)。謎解きの楽しさとゆる~いユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作5編。

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  • 探偵くるみ嬢の事件簿
    3.0
    暴力団の幹部が刺殺された! 唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは!? (「くるみ観音」) 北海道来内別(きないべつ)市は、原始林のなかに突如出現したピンク街。安心して遊べる街だが事件も起きる。そんなとき警察が頼る名探偵が、人気風俗嬢・岸本くるみだ。明晰な頭脳と魅力的な身体で、今日も彼女が謎を解く! 大真面目でユーモラス。爽やかな読後感保証つきの連作推理。(『ソープ探偵くるみ事件簿』改題)

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  • 抹殺
    3.0
    宮崎一晃(みやざきかずあき)は、難病に冒(おか)された車椅子の画家だ。ゆっくりと全身が麻痺(まひ)していき、10年後には寝たきりになる運命……。しかし、彼にはプロの殺し屋という裏の顔があった。美貌のヘルパー兼愛人・垣本篤子(かきもとあつこ)の世話を受けながら、困難な依頼を確実にこなしてゆく。車椅子は時に武器の隠し場所となり、時に隠れ蓑(みの)にもなるのだ。ユーモラスでシニカルな連作ハードボイルド。

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  • 眠れぬ夜の悪魔
    -
    加納光子は27歳。夫の維彦は家電会社の技術者。資産家の祖父に愛されて育った光子は、祖父の死後、不眠症に悩む。ある夜、夫に与えられた睡眠薬を飲んであやうく死にかける。また、夫が見知らぬ母子と一緒に写っている写真を見つけ、従姉の佳代は、その赤ん坊が夫に似ていると言う……。巧妙に仕組まれた心理サスペンス小説。

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  • 完全犯罪の女
    -
    その日、会社社長西条宏助の家には、すでに結婚して家を出ている息子英一と妻馨子、英一の妹聖子が来ていた。兄妹は父に財産の生前贈与を願い出ていた。彼らは遺産が後妻に行くのが我慢できなかったのだ。緊急にお金がいる事情があったのだ。そして夜、惨劇の幕が上がり、殺戮は為された! 女流俊英が描く完全犯罪の謎!

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  • 密室に向かって撃て!
    3.8
    烏賊川市警(いかがわしけい)の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。ホームレス射殺事件、そして名門・十乗寺(じゅうじょうじ)家の屋敷では、娘・さくらの花婿(はなむこ)候補の一人が銃弾に倒れたのだ。花婿候補3人の調査を行っていた《名探偵》鵜飼(うかい)は、弟子の流平(りゅうへい)とともに、密室殺人の謎に挑む。ふんだんのギャグに織り込まれた周到な伏線。「お笑い本格ミステリー」の最高峰!

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  • 密室の鍵貸します
    3.8
    しがない貧乏学生・戸村流平(とむらりゅうへい)にとって、その日は厄日(やくび)そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作!

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  • 交換殺人には向かない夜
    3.8
    不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫(うかいもりお)。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平(とむらりゅうへい)。寂(さび)れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密(ひそ)やかに進行していた……。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線! 傑作本格推理。

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  • 完全犯罪に猫は何匹必要か?
    3.5
    「招き寿司チェーン社長・豪徳寺豊蔵(ごうとくじとよぞう)が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫(うかいもりお)に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!? そこでは10年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた! 事件の鍵を握るのは“猫”? 本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者(あなた)を招く!

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  • 「須磨明石」殺人事件
    3.7
    大阪の新聞社に勤める新人記者・前田淳子が失踪した。依頼を受け、神戸に飛んだ浅見光彦は、淳子と最後に会った女子大の後輩・崎上由香里と捜索を始める。明石原人について取材中だった淳子は、当日二人連れの男を気にしていたという。足取りを追う浅見が発見したのは!? 源氏物語の舞台となった風光明媚の地を血に染める悲劇。連続殺人の謎に浅見光彦が迫る!

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  • 記憶の中の殺人
    4.0
    春分の日の午後、僕は軽井沢のセンセから平塚亭(ひらつかてい)に呼び出された。春のお彼岸に内田家の墓に花を飾る女性がいるので調査してほしいという。ひと月後、内田家の隣の墓の持ち主が殺された。兄・陽一郎(よういちろう)は被害者とは旧知の仲らしい。それは幼少時の僕だけが憶えていない、軽井沢の事件につながっていて……。 浅見光彦(あさみみつひこ)自身の言葉で語る、過去と現在を結ぶ殺人事件!

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  • 青い国から来た殺人者
    -
    東京、大阪、そして京都。三都で起きた連続殺人事件の現場には、同じ筆跡のカードが遺されていた。殺された3人を結ぶ接点は何か? 青い海と空、そして緑の山に恵まれた四国を舞台に、十津川(とつがわ)の必死の捜査が始まった。愛と友情と裏切りをテーマに、巨匠が描くトラベル・ミステリーの傑作。第8回日本ミステリー文学大賞受賞記念特別書下ろし作品!

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  • 讃岐路殺人事件
    4.5
    母・雪江(ゆきえ)が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。ほどなく記憶を取り戻したある日「瀬戸大橋自殺者第1号?」というニュースを見て声をあげた。自殺したという久保彩奈(くぼあやな)が、雪江を轢(ひ)いた加害者だったのだ。事故を苦にした自殺かもしれない、という母の命(めい)により、浅見光彦(あさみみつひこ)は高松の彩奈の家を訪れる。彼女の死には、不可解な点が残されていた!

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  • 朝日殺人事件
    -
    「アサヒのことはよろしく頼みますよ」列車の中でそう話していた男が都内のホテルで殺された。たまたまこの言葉を耳にした母、雪江(ゆきえ)に、浅見光彦(あさみみつひこ)は事件の真相を調べるように命じられる。言葉の真相を探すため、光彦は「アサヒ」を追う旅に出た。調べるほど混迷の度を濃くしていく被害者の周辺。「アサヒ」という言葉につながった真実はどこにあるのか……。

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  • 萌黄色のハンカチーフ~杉原爽香三十五歳の春~
    3.9
    夫婦水入らずでの欧州旅行を楽しんだ爽香と明男(あきお)。フランクフルトで、爽香は女優の笹倉弥生(ささくらやよい)、劇団主宰の喜多原光夫(きたはらみつお)と知り合う。帰国後、爽香が出席したパーティ会場に二人の姿が。会場ホテルのトイレで喜多原が殺される! 一方〈G興産〉社内では、爽香を退職に追い込もうと謀略を企(くわ)だてる同僚が――。読者とともに登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ第21弾!

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  • 桜色のハーフコート~杉原爽香三十四歳の秋~
    3.9
    爽香は無断欠勤している部下・宮本(みやもと)の自宅を訪ねた。玄関の前に立つと、娘の怜(れい)が飛び出して駆けていった。人気(ひとけ)のない自宅に上がると、宮本の死体が――。怜と同様に、宮本の妻・正美(まさみ)も事情を明かさずに行方をくらます。母娘の不可思議な行動の裏側に、複雑な家庭事情があると、爽香は敏感に感じとって……。読者とともに登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ第20弾!

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  • 十津川警部「友への挽歌」
    2.3
    大学時代の友人・永田(ながた)から、十津川(とつがわ)警部の自宅にかかってきた電話。しかし、電話は、2発の銃声とともに途切れ、永田のものと思われるバラバラ死体が、北海道の洞爺湖(とうやこ)岸で発見された。「トカレフを持った殺人鬼」とは、何者なのか? フィリピンをめぐる黒い利権の構造とは何か? 雪の北海道から、暴動の街・マニラへ。十津川の必死の捜査が、事件の真相を追いつめる!

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  • 三州吉良殺人事件
    4.0
    浅見光彦(あさみみつひこ)は、母・雪江(ゆきえ)にお供を命じられ、三州(愛知県東部)へ旅に出るはめとなった。目的は「殉国七士の墓」に参拝すること。そこで出会った老人が、翌朝、死体で発見された。警察から疑いをかけられた光彦は、犯人を捕まえて、身の潔白を証明すると宣言。伊良湖(いらご)岬、三河湾の美しい風景のなかで、“名探偵”光彦が、複雑な真相を鮮やかに解き明かしていく――。

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  • 熊野古道殺人事件
    3.7
    補陀落渡海(ふだらくとかい)。観音浄土での往生を願い、死を覚悟で小舟に乗って熊野那智(くまのなち)から旅立つ儀式。それが現代に再現されると聞いた推理作家の内田康夫は、いやがる浅見光彦を誘い取材旅行に出た。熊野詣(くまのもうで)の古道をたどる2人が遭遇したのは、南紀山中での奇妙な殺人事件だった。犠牲者は渡海再現で僧に扮(ふん)する男の妻だという。浅見の不吉な予感をよそに、渡海は強行され……。

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  • 尾道・倉敷殺人ルート
    4.0
    日下(くさか)刑事の両親が乗った観光バスが消息を絶ち、身代金として、1億円相当の宝石が要求された。事件は、容疑者の事故死によって、解決の様相を見せたが、第2、第3の殺人事件が発生。十津川(とつがわ)警部の必死の捜査にもかかわらず、謎はさらに深まった。バスジャック事件の背後にあるものは? そして、日下の淡い恋の行方は? 刑事の「宿命」が胸を打つ、傑作長編推理!

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  • 真珠色のコーヒーカップ ~杉原爽香三十三歳の春~
    3.7
    〈レインボー・ハウス〉も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治(いろべけんじ)が暴走族同士の抗争で殺されていた……。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが……。読者とともに登場人物たちが年齢を(とし)重ねる人気シリーズ第19弾。

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  • 枯葉色のノートブック ~杉原爽香三十二歳の秋~
    3.9
    新しいケア付きマンション〈レインボー・ハウス〉の建設が進み、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。そんななか、爽香の同僚・寺山(てらやま)が会社のお金を不正に使用しているとの疑惑が! 部下の麻生(あそう)に真相を探らせると、数々の不審な点が発覚する! 一方、爽香の周りに、あの殺し屋・中川(なかがわ)の影が……。登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第18弾!

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  • 鳥取・出雲殺人ルート
    3.0
    鳥取砂丘に出現した神秘の湖で、アマチュアカメラマン・三谷(みたに)は、女性の絞殺死体を発見した。その女性の名前を名乗り、三谷に接近してきた謎の女。そして、心中を偽装して殺された代議士の秘書――。錯綜する事件の真相を追って、十津川(とつがわ)警部は、ブルートレイン「出雲」で、山陰に向かった。隠蔽された「薬害」犯罪を追いつめる、社会派トラベル・ミステリーの傑作!

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  • シンメトリー
    3.9
    百人を超える死者を出した列車事故。原因は、踏切内に進入した飲酒運転の車だった。危険運転致死傷罪はまだなく、運転していた男の刑期はたったの五年。目の前で死んでいった顔見知りの女子高生、失った自分の右腕。元駅員は復讐を心に誓うが……(表題作)。ほか、警視庁捜査一課刑事・姫川玲子の魅力が横溢する7編を収録。警察小説No.1ヒットシリーズ第3弾!

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  • ソウルケイジ
    4.3
    多摩川土手に放置された車両から、血塗(ちまみ)れの左手首が発見された! 近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに? なぜ手首だけが残されていたのか? 姫川玲子(ひめかわれいこ)ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる――。大ヒットシリーズ第2弾!

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  • ストロベリーナイト
    4.2
    溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された! 警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。超人気・姫川シリーズ第一作、待望の電子書籍化!

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  • 軽井沢殺人事件
    -
    謎の言葉「ホトケのオデコ」を遺(のこ)して、インチキ商法で世間を騒がせた商事会社の幹部社員が事故死した。全国手配で浮かんだのは、政界に隠然(いんぜん)たる力を持つフィクサーの影。一方、軽井沢で、警視庁の公安部員が不審な死を遂げた――。お馴染み名探偵・浅見光彦(あさみみつひこ)と、「信濃(しなの)のコロンボ」こと竹村(たけむら)警部が初共演! 霧の軽井沢を舞台に、上流社会と日本の暗部を暴く!

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  • 城崎殺人事件
    -
    名探偵(ルポライター)・浅見光彦(あさみみつひこ)が、兵庫県の城崎温泉を訪れたのは、母親雪江のお伴でだった。だが、浅見の行くところ、必ず事件あり。城崎の通称「幽霊ビル」で奇怪な事件が起こっていたのだ。以前、首吊り、服毒死と変死事件が続き、今度で三回目。興味を持った浅見は、『旅と歴史』の取材、母親のお守りをこなしながら、城崎、出石(いずし)、豊岡(とよおか)……と事件の謎に挑んでいくのだった。

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  • 東北新幹線「はやて」殺人事件
    2.5
    十和田(とわだ)への帰郷を楽しみにしていた奥田(おくだ)は、なぜ殺されたのか? 彼を慕うスナックのママ・明子(あきこ)は、奥田が乗るはずだった「はやて13号」で、青森に向かった。奥田の過去を調べる明子に襲いかかる魔の手。十津川(とつがわ)警部の必死の捜査が、事件の背後に潜む欲望の利権構造を炙(あぶ)り出す! 旅情あふれるトラベル・ミステリーに、社会派のテーマを盛り込んだ意欲作!

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  • 茜色のプロムナード ~杉原爽香三十歳の春~
    3.8
    〈G興産〉で新しい高齢者用ケア付きマンションの準備計画に加わり、爽香は多忙な毎日。 建設候補地に住む門倉矢市郎(かどくらやいちろう)は、定年後の静かな生活が一転、妻を脳出血で突然失う。更に、借金を抱える息子夫婦が、立ち退き料のつり上げを画策する……。一方、明男(あきお)に思いを寄せる三宅舞(みやけまい)にも危険な影が忍び寄る! 登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第16弾!

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  • 透明な檻
    5.0
    会社員の佐田弘史(ひろし)は、娘のかなえが通う女子校の美術教師・柳本靖代と関係を持ってしまう。罪悪感を持ちながらも、別れることができずにいた。佐田が再び彼女と二人きりで過ごしていた夜、娘の同級生が何者かに暴行された――。浮気を公(おおやけ)にできず、アリバイのない佐田に容疑が向けられる。平穏な生活を奪(うば)われ「絆(きずな)」を失いつつある家族に、さらなる事件が襲(おそ)いかかる!

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  • シベリア鉄道殺人事件
    2.5
    新宿のホテルで外国人娼婦が殺された。被害者は偽造パスポートで入国していた。現場にあった商社マンの名刺から、ソ連邦崩壊後のロシアに狙いをつけた、国際謀略が発覚、事件を捜査する十津川(とつがわ)警部に、ロシア行きの密命が下った。モスクワへ向かうシベリア鉄道の車中で、殺人と諜報戦の火蓋(ひぶた)がきられる。手帳も拳銃もなく孤軍奮闘する十津川。国際サスペンス大作!

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  • ラットマン
    4.0
    結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮(ひめかわりょう)は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。いまもっとも旬な直木賞作家・道尾秀介が思いを込めた「傑作」。

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  • キャンパスは深夜営業
    3.5
    大学生・大久保良二は、同級生の若林知香と恋に落ちた。ところが、良二が夜に電話しても、知香はきまって家にいない。何か謎がある? 知香を見張ると、はたして彼女は黒ずくめの服で現れ、中年男の車で出かけた。その後、良二は警察から、彼女が泥棒の親分であることを知らされる! 一方、二人が通う学園内でも学部長選挙を巡り殺人事件が! 傑作学園ミステリー!

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  • 殺人はサヨナラ列車で
    -
    北海道のローカル線「白糠線」が廃止になる。人々の思い出を乗せたサヨナラ列車が走り去り、そして女の死体が残された。「月刊トラベル」の記者高木は、取材中に写した写真のなかに、ある男の姿を見つけた。「あの男、まえに会ったことが……」――表題作をはじめ「第六病棟の殺人」など、単行本未収録の珠玉作五編を集めた。

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  • 三毛猫ホームズのクリスマス
    4.0
    片山刑事は、大学時代の親友・久保の頼みで、全寮制の女子高校の寮に警備員の代打(ピンチヒッター)で泊り込むことになった。その久保は、今日結婚したのだという。ところが、女子寮で深夜、頭を割られた久保の死体が発見された! しかも、久保の結婚相手が自殺をはかり、近所の旅館の女主人までも……!? てんやわんやのクリスマス。

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  • 釧路湿原殺人事件
    -
    北海道の釧路湿原で、他殺の疑いがある男の死体が発見された。国立公園管理官の友利恵一は自らの新婚旅行をキャンセルして現場に向かったが、嫌疑はなんと、友利にかけられた。被害者との確執が明らかにされたからである。――そしてじつは、友利の新婚の妻・郷子は、『湯布院殺人事件』の名探偵・和泉直人教授と麻子夫妻の娘だった。教授夫妻は事件に挑戦した!

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  • 間奏曲 赤川次郎ショートショート王国
    3.9
    ファンクラブ会誌「三毛猫ホームズの事件簿」に、毎号書き下ろされているショートショート。会員から募集したタイトルを基に書き上げられた名品たちは、サスペンス、ミステリー、恋愛ものなど多彩なジャンルに及ぶ。そのなかから本書に収録された27編は、どれも意外な結末であなたを待ち受ける。面白さ抜群! 小説の旨みを凝縮した、贅沢かつ極上の一冊。

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  • 湯布院殺人事件
    3.0
    霧の底に沈み幻想的なたたずまいをみせる湯布院。この静かな盆地の町で、疑獄事件の渦中の前文部次官秘書が首を吊った。数カ月後、前次官と関係のある旧家の高梨家を、和泉教授夫妻が訪れた。和泉直人は哲学出身の法律学者、しかも犯罪心理学では世界的に認められている。旅行中に、妙なことから預った男の子? 和泉が着いたその日から、高梨家では連続殺人が!

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  • 横浜殺人事件
    -
    横浜でTVレポーターの女性と、会社員の男性が殺された。事件を探る横浜テレビの藤本紅子と被害者の遺児、浜路智子。二つの事件の接点を求めて、名探偵(ルポライター)・浅見光彦は外人墓地を訪れたが、そこには……!? 横浜を舞台にした童謡「赤い靴」と「青い眼の人形」に隠された秘密! 山下公園、金沢八景……旧(ふる)くて新しい街・横浜でくりひろげられる美しいミステリー。

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  • 天城峠殺人事件
    4.0
    名探偵(ルポ・ライター)・浅見光彦は事件に巻き込まれた。――天城峠付近の崖下(がけした)で発見された老人の死体。そして、疑惑に満ちた、アイドルタレント・桜井夕紀の心中事件。浅見と夕紀は、前に雑誌のインタビューで会って意気投合していたのだ。老人が残していった千社札を尋ね歩くうち、この二つの事件が交差した!?……伊豆に伝わる手毬歌(てまりうた)が、おそるべきトリックを暗示する本格推理。

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  • 多摩湖畔殺人事件
    4.5
    丹波篠山(たんばささやま)にいるはずの父が、なぜ700キロも離れた多摩湖畔で死んでいたのか? 車椅子の美少女・橋本千晶は父の死を、その明晰な頭脳で推理しはじめる――。〔221588〕六つの数字は何を意味するのか? 「ハリのないハチ」とは何か? 千晶の執念は刑事を動かして、完璧のアリバイを誇る完全犯罪を追い詰める!

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  • 特急「にちりん」の殺意
    2.5
    会社社長・工藤のもとに届いた脅迫状は、「お前を殺してやる」に始まり、日を追うにつれエスカレート。ついには、「26日に死ぬんだ」という殺人予告に変わった。その当日、工藤は故郷の九州へ逃げたが、特急「にちりん」のグリーン車で、毒殺死体となって発見された! “毒殺”ゆえに可能な殺人トリック――十津川警部の推理が冴える表題作ほか、計4編を収録。

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  • 完全犯罪の使者
    4.0
    甘い情事の直後、不倫相手の昌子が殺された。重要容疑者にされた笹村は、家庭も職も失う。一枚の写真から独自に犯人を追う笹村を、新聞記者・清原が訪れた。自分も心理的理由でこの事件を追っているという。しかし、清原も死体となって発見された! 清原の義妹・悠子と出会った笹村は、重大な事実をつかむが。二転三転する真犯人像。人間関係の背後を抉(えぐ)る、傑作推理。
  • 謀殺 北穂高岳
    4.0
    北アルプス・北穂高岳山中で女性登山者の転落死体が発見された! 当初は事故と思われたが、女性に同行者がいたことが判明。一転、殺人の可能性が疑われ始め……。長野県警豊科(とよしな)署の刑事・道原が、一枚の写真を手がかりに謎の男を追いつめてゆく――。地を這うような捜査の末に浮かび上がってきた、冷酷無比な犯罪者の正体とは? 本格山岳ミステリーの傑作!
  • 凶通項
    -
    「私に似た男が凶悪犯!」――平凡なサラリーマン・万波(まんなみ)は、暴力団組長を狙撃した犯人と瓜二つだったため、抗争に巻き込まれた。誤って報復の標的にされる万波。自衛のための孤独な戦いが始まった。一方、捜査員の刑事も私的怨念に燃えて真犯人を追う。天のいたずらで闇の世界に踏み込んだ男の恐怖を描く力作!

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  • 殺人山行 燕岳
    -
    死者34人を出した銀座の雑居ビル火災現場から、二人の男女が姿を消した。10日後、男のほうが、北アルプス燕岳山頂付近で他殺体となって発見された! 失踪したと思われていた男が、なぜ山中で殺されていたのか? また、いまだ行方のわからない女との関係は? 長野県警刑事・道原は、男が抱えていた、過去への暗い恩讐に辿り着いた……。胸に迫る傑作山岳ミステリー!

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  • 蝶ヶ岳殺人事件
    -
    北アルプスで行方(ゆくえ)を絶ったはずの男が、東京・世田谷で他殺体となって発見された! その直後、北アルプス・蝶ヶ岳では別の死体が見つかる。驚いたことに遺体は、世田谷の被害者の登山装備を身につけていたのだ! 二人の男には、一体どんな関係が? 男たちの周辺を洗う豊科(とよしな)署刑事・道原(みちはら)は、一人の美しい女の存在に辿(たど)り着いた……。謎が謎を呼ぶ本格山岳ミステリー!

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  • 穂高殺人ケルン
    -
    豊科署(とよしなしょ)の道原伝吉(みちはらでんきち)を、かつての先輩刑事・鍋島(なべしま)が訪ねてきた。ある小説に、8年前に硫黄岳(いおうだけ)で起きた転落事故そっくりの話が書かれているというのだ! もし小説の通り、偽装殺人だったとしたら……。事件の洗い直しを始めた道原の元へ、穂高付近の稜線で起きた新たな転落事故の報が届く。二つの事故はあまりにも似過ぎていた――。迫真の本格山岳ミステリー!
  • 砂の山稜
    -
    山仲間二人と現金強奪事件を起こし、八千万円の現金を手にした青野。だが、待っていたのは、いつ終わるとも知れない暗く淋しい逃亡生活だった。そんな時に出会った、二十歳以上も年下の女・真弓。彼女もまた過去から逃げる女だった。名前と経歴を偽り、真弓と一緒に暮らし始める青野だったが……。“逃亡者“の心理をリアルに描いた犯罪小説の白眉!

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  • 三毛猫ホームズの最後の審判
    4.2
    「二〇〇〇年の一月一日になる瞬間にね、この世の終りが来るの」。久しぶりに会う旧友の桜井恵利は、晴美に突然話し始めた。一方、片山刑事の目の前では、高速道路からタクシーが落下。奇跡的に助かった乗客の人気キャスター、立野里枝は、運転手が事故直前に「天の声だ! 終りが来た!」と叫んだと証言する。三毛猫ホームズが“教祖様“の仮面を暴く、大人気シリーズ!

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  • L特急踊り子号殺人事件
    4.0
    東京駅総合指令所に、「踊り子5号に爆弾を仕掛けた」と、電話がかかった。緊急停車をした踊り子号の車内点検が徹底的に行われたが、爆発物は発見されなかった。その代わり、背中にナイフが突き刺さった、サラ金会社の社長の死体が発見された。有力容疑者が捜査線上に浮上するが、アリバイが……。十津川警部は、踊り子号の、特異な運行に着目する(表題作)。

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  • 槍ヶ岳 幻の追跡
    -
    槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、恋人に宛てた遺書が発見された。山岳救助隊員・紫門一鬼(しもんいっき)は付近を捜索するが、遺体は発見されず、それらしき人物の失踪届も無い。遺書はいたずらか、それとも……。新聞の記事を見て名乗り出てきた来宮(きのみや)亜綺子の話は、紫門にある重大な疑惑を抱かせた──。孤独な魂と魂を結ぶ愛のかたちを描き切り、胸を打つ傑作!
  • 十津川警部の標的
    3.3
    殺人犯はどこへ逃げるのか? 犯人の深層心理を読む十津川警部。新宿のホステス殺しの容疑者・竹田淳(じゅん)の逃走経路を推理した十津川は、北陸・芦原(あわら)温泉の潜伏先をみごとにつきとめる。竹田を越前海岸の名勝・呼鳥門(こちょうもん)におびき寄せた十津川は、逆にライフル銃の標的となり狙撃された! 山陰・北陸の温泉郷を舞台に、難事件に挑(いど)む十津川警部の、隠された一面を描く力作。

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  • 風炎連峰
    -
    初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。数日後、被害者の勤務先近くで、今度は主婦がレイプ未遂の末、メッタ刺しにされる。二つの事件に関連性があると見た豊科(とよしな)署・道原刑事は、「日系ブラジル人の街」群馬県太田市で調べを進める。捜査が難航する中、西穂高付近から第三の死体が発見された―。人間の哀しい業(ごう)を描き、胸に迫る傑作ミステリー!
  • スーパーとかち殺人事件
    5.0
    六本木のクラブで、客同士が突然喧嘩(けんか)になり、まきこまれた男が殺された。生前、北海道旅行の計画を楽しげに話し、飛行機や特急列車の切符を見せていたという。しかしその切符は、犯人とともに消えていた。狙いは切符にあったと睨んだ十津川警部は、被害者が乗るはずだった列車を〈スーパーとかち〉5号と推理。そして、車内に……?! 長編トラベル・ミステリーの傑作。

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  • 碧(あお)の十字架
    3.0
    深夜、コンビニを襲った二人組の強盗にアルバイト店員が殺された。被害者の恋人は独自に犯人を追う。同じ夜、銀行マンの南雲は、轢き逃げにあった記憶喪失の若い女性を助けた。彼女の記憶の回復を待つ南雲は、2年前に失踪した妹の部屋を提供する。だが、働きに出た彼女に過去からの魔の手が伸びる。人間が過去に負った債務を描く、社会派ミステリー意欲作。
  • 殺人山行不帰ノ嶮
    -
    日本有数の難所・後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)「不帰ノ嶮」で、一人のニュージーランド人登山家が転落事故を起こした。遺体の側にはなぜか奇妙に中途半端な長さのロープが!「これは本当に事故なのか?」山岳救助隊員・紫門一鬼(しもんいっき)は、遭難者の身辺を洗ううち、ニュージーランドで起きたもう一つの悲劇に辿(たど)り着く……。大氷河を舞台に繰り広げられる迫真の人間ドラマ!
  • ガラスの密室
    -
    東京・中野のアパートで七条由香(しちじょうゆか)の絞殺死体が見つかった! この残忍な事件の解決は早そうに思われた。第一発見者・北前真司(きたまえしんじ)の靴に由香の体液が付着しており、逮捕されたからだ。だが、北前犯人説に疑問を抱く棟居(むねすえ)刑事は、由香の部屋の天井にある覗(のぞ)き穴を発見、意外な目撃者の存在に気づく……。最大のヤマは衆人環視の殺人事件! 森村推理の傑作長編。
  • 北アルプス殺人連峰
    -
    北アルプス・槍沢(やりさわ)のキャンプ場で、中年男性の刺殺死体が発見された! 家族に単独行(たんどくこう)と告げて出かけた被害者だが、彼は女性と二人連れだったのを目撃されている。当然、捜査陣は痴情のもつれを疑うが……。男の周囲に女の影は一切ない。長野県警・豊科(とよしな)署の道原(みちはら)伝吉刑事が迫る事件の真相とは!? 人間心理の暗部が起こす数々の難事件。舞台は北アルプス!
  • 三毛猫ホームズの大改装(リニューアル)
    5.0
    警視庁の片山刑事は、夜の盛り場で女子高生・立石千恵と出会った。以来、悪い遊びを返上し変身(リニューアル)した千恵は、勝手に片山の「彼女」に。千恵の父で売れっ子漫画家だったみつぐは、マンションの改装工事(リニューアル)計画推進のため利用され……。一方、窓際編集者・平栗悟士(さとし)は、リニューアル雑誌の編集長に突然抜擢された! 三つの大改装(リニューアル)の陰には―─!?

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  • 殺人株式会社
    -
    事件の発端は西麻布だった! 銀座のバー「やしろ」のママが、自宅マンションで絞殺されていたのだ。情痴怨恨(えんこん)の殺人と思われるが、決定的証拠がない。捜査が難航するなか、今度は多摩川でアベックが襲撃され、女性がレイプされる事件が起きた! 不思議なことに、被害者の手には「やしろ」のマッチが……。 恐るべき犯罪集団とは!? 都会の喧噪(けんそう)にひそむ冷徹な殺意。
  • 偽完全犯罪
    -
    自分の偽者が出現!?──小説家・北村直樹を騙(かた)る男が、女性をたぶらかし、詐欺行為を繰り返しているという。困惑の果てに、北村は偽者と思(おぼ)しき脇野弘を訪問。ところが、直後に脇野が殺され、北村に嫌疑がかかった! 三年前、イタリア・ツアー参加者を襲った悲劇とは? 殺人現場から消えた署名本の謎は? 牛尾、棟居(むねすえ)両刑事が活躍する特別長編!
  • 殺人の組曲
    -
    対人関係には、おのずと暗黙のルールが成立し、それを無視する者には制裁が加えられる。異動してきたばかりの厚生課で勝手な振舞いを繰り返す井野係長の場合は……?(「黙契」)迷いこんだ空地から何気なく眺めたアパートで、OLが殺されていた! 動機に潜む複雑な心理劇とは?(「影の方位」)社会の病理をえぐりだし、人生を凝縮した、傑作推理小説!

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  • 九州新特急「つばめ」殺人事件
    2.0
    日航機に乗っていたはずの二人が、同時刻、鹿児島本線新特急「つばめ」の車内で目撃されていた。その二人、銀行員・石田淳と君原真紀は、指宿の海で殺されていたのだ。目撃の事実を捜査本部に通報した、つばめレディ・山本宏子に襲いかかる魔手。佐賀・嬉野温泉での第二の殺人。全力で捜査をつづける十津川警部。事件に絡む政界と、浮かびあがる意外な黒幕!?

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  • 悪魔の圏内(テリトリー)
    -
    「出勤の必要はなし、街に出て若者の嗜好を探れ」──時間も金も自由になる不思議な社命を諸橋直之は愉しんだ。だが、やがて疎外感が彼を襲う……。一方、老婆殺害事件が発生! 犯人の一人らしき青年・克司が死体となって発見された。捜査陣からマークされたのは、克司とつるんでいた諸橋だった! 現代社会にひそむ陥穽。すべてを知っているのは猫だけか?
  • 三毛猫ホームズの無人島
    3.5
    十年前、炭鉱の突然の閉山により無人島となった〈軍艦島〉に、謎の明かりが点った! 翌朝、かつての住人たちに、死者からの招待状が! 困惑しつつも懐しさにひかれ、島へと集まる旧島民たち。彼らとともに島へと渡るホームズたちの行く手に、十年前の悲劇が──。表題作ほか、「放火」「雪合戦」「キューピッド」の3編を収録。

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  • 殺人の赴任
    5.0
    デートクラブの手違いから、道浦良一はコールガール・明日(ぬくい)めぐみと知り合った。単身赴任者・道浦とめぐみは、その日から情の通った逢瀬を重ねる。ところが、めぐみは常連客・奥光利夫の絞殺体を発見、警察に通報したまま消息を絶った! ヤミ献金でマークされていた奥光は誰に殺されたのか? やがて、めぐみも死体となって見つかった! 牛尾刑事が迫る真相とは?(『猫型の宇宙』改題)
  • 「C62ニセコ」殺人事件
    2.7
    一代で財をなした早川卓次は熱烈なSLファンでもあった。愛人の女優・榊由美子と函館本線を走る特別列車「C62ニセコ」で寛ぐ早川。同時刻、札幌のホテルで早川の妻が絞殺された。鉄壁のアリバイ! ところが、それを証言する由美子が東京のTV局で殺害された。早川逮捕にふみきる道警。しかし、十津川警部は……!? トラベル・ミステリーの粋(すい)を集めた傑作集。

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  • 特急「あさま」が運ぶ殺意
    3.0
    「この子をお願い……」特急「あさま」で幼児を連れた小田ゆみ子は、隣席の北条早苗刑事にそう言い遺して毒死した。一カ月前に事故死したゆみ子の恋人の実家、小諸随一の料亭・日暮亭を訪れる矢先だった。ところが、日暮亭には婚約者を名乗る女性が先着していた!? 事件を追う北条刑事。さらに十津川警部に謎の電話が……。裏切り、そして憎しみを乗せて、列車は驀進する。

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  • 三毛猫ホームズの失楽園
    -
    いま話題の怪盗〈チェシャ猫〉から、「ニヤニヤ笑い」の猫の絵の脅迫状が! 警視庁の片山刑事は〈アダムとイヴ・コンクール〉の最終選考会が開かれる、画壇の重鎮・野上益一郎邸の警備に出かけた。〈チェシャ猫〉は入選作を狙っているのか、それとも──。はたして選考会当日、殺人事件が! ホームズ対〈チェシャ猫〉の対決が始まった!

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  • 伊豆の海に消えた女
    3.3
    東京南青山の高級マンションで、プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺された。十津川警部と亀井刑事の捜査で、五人の女の名前が浮かんだ。その一人、モデルの片山みゆきは、伊豆下田に向かったまま行方不明、石廊崎から身を投げたか、水死体で発見。さらに一人が天城峠で殺され……伊豆を舞台に次々起こる殺人。十津川警部の推理が冴えるトラベル・ミステリー。

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  • 三毛猫ホームズの好敵手(ライバル)
    3.7
    「主人が誰かを殺そうとしてるらしいのよ」──片山刑事が大学の同窓生・咲子からぶっそうな相談を受けている最中に、当の夫が現われ、いきなり殴られた! そして、ホームズには「好敵手(ライバル)」が出現!? 表題作のほか、晴美が石津刑事とハネムーンの予行演習(?)をする「写真館」、「有給休暇」、「殺人カクテル」の3編を収録。

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  • 一ノ俣殺人渓谷
    -
    北アルプスの常念岳に向かっていた会社員・重村保輔が、「不帰ノ谷(かえらずのたに)」の異名を持つ一ノ俣谷で行方不明になった! 懸命な捜索のなか、今度は捜索隊に加わっていた重村の友人・柿沼達行が刺殺されるという惨劇が発生! さらに、相次いで死に追いやられる重村の知人たち……。殺人鬼の正体、そして動機は? ご存じ道原伝吉刑事が、真相に鋭く迫る長編山岳ミステリー。

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  • 路

    3.0
    実兄・木部信夫が、時価数十億円の不動産をすべて処分して失踪!? 犯罪の匂いを感じる妹の谷せつだが、証拠が得られない。そのころ、財産を狙う木部の一人娘・麻里や区議会議員らが不審な動きを見せていた。──タクシー強盗殺人事件と木部蒸発の関連とは? 暴走族による死傷事件の行方は? さまざまな事件が都会の暗部で交錯する、長編力作登場!
  • 山手線五・八キロの証言
    3.4
    旅行雑誌の編集者が殴殺された。物盗りでもなく、人に恨まれることもない。しかし、彼が山手線一周の取材で、車窓から撮影した写真が消えていた。──彼はいったい何を撮ったのか? ここに動機を求めて、十津川警部は乗客の中から目撃者を捜し始めたが……。トラベル・ミステリー3作を収録。1冊で三様の推理の贅沢!

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  • 三毛猫ホームズの世紀末
    3.0
    高校時代の友達・沙織が勤めているTV局を訪ねた晴美。モニター画面に映る生番組のゲストは、若き天才詩人・白鳥聖人。終了後、聖人に声をかけられた番組参加の女子大生・石津雪子は、恋に落ちてしまう。しかし、その直後から謎の脅迫や、同じ女子大生の殺人事件が! 雪子は、石津刑事の従妹だったから、さあ大変! ホームズ出動!

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  • 十津川警部の逆襲
    3.3
    被害者はトラベル・ミステリーの第一人者、北川京介。白昼、観潮で有名な鳴門公園で取材中、わずか五分の隙に殺害されたのだ。さらに一週間後、調布・深大寺で女子大生・小西麻子が殺され、四国旅行の写真が消えた。この連続殺人に浮かぶ四人の容疑者。「ひかり号」を追い越すトリックとは何か? 犯人のアリバイ工作を十津川警部は逆転できるか? 胸のすく名推理!

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  • 三毛猫ホームズの〈卒業〉
    3.0
    片山刑事、晴美、ホームズが見守るなか、ウエディングドレス姿の花嫁がヴァージンロードを歩いて来る。そのとき、「この結婚はやめろ!」と若者が飛び込んで来て、花嫁をさらっていく。映画〈卒業〉のようなワンシーンのあと……花嫁が殺された! 表題作のほか、「衣裳戸棚」「招待席」「幽霊船」「噂話」を収録。あの“恐怖のお見合おばさん”児島光枝も久々に登場!

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  • 十津川警部の怒り
    2.5
    巨人―阪神戦終了直後、甲子園球場の近くで、野球解説者の早田規夫が刺殺された。現地には出雲市駅から血染めの特急券が……。早田の宿命のライバル、パイレーツのコーチ小笠原敬に嫌疑がかかる。しかし、彼は犯行時、東京行きの寝台特急「出雲4号」に乗っていたと主張。十津川警部は、この鉄壁のアリバイを崩したが……!?

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  • 死都物語
    -
    丹沢山中、“首欠け地蔵”の近くで傘木小夜子が、さらに小夜子の部屋で従妹の浅科みゆきが、絞殺死体となって発見された!――丹沢に駐車中の怪しい車から、北村直樹著『死都物語』が盗まれたことと事件に関連が? やがて、小夜子の部屋を覗いていた謎の男が出現、事件解決かに思えたが……。二人の女性の都会の夢を砕いた真犯人を暴く、異色長編推理。
  • 仮装の時代
    2.5
    「どんな卑劣な手段を使っても、あなたを叩きのめす!」野望に燃える若き挑戦者早川吾郎は、新聞・TVを牛耳る“マスコミの帝王”五味大造に宣戦布告した! 五味の愛娘に接近し、その背後に隠された疑惑に迫る早川。反撃に転ずる五味との死闘! 頭脳と権力の虚々実々な闘いに、謎とサスペンスを織り込んで描く傑作悪漢小説(ピカレスク)。

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  • 宗谷本線殺人事件
    2.3
    白雪の宗谷本線をひた走る急行「礼文」。その車中で男が毒殺された。被害者平野康生は死の直前、行きずりのルポライタ~田島徹に書きかけの原稿を託す。と同時に、謎のサングラスの女が平野のスーツケースを奪い去っていった。原稿に書かれていた驚くべき事実! 田島は、十津川警部に協力を求めた。急行「利尻」「礼文」を舞台に宗谷本線上で交錯する殺意の真相は?

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  • 十津川警部の決断
    2.0
    東京の地下鉄三田線の車内でOLが刺殺された。直後、犯人が自首、会社重役長谷川健と名乗るが、その会社にはもう一人の長谷川健が実在した!? そして取り調べ中、丸ノ内線で第二の刺傷事件が発生、十津川警部は長谷川を釈放して尾行をつけた。さらに第三、第四の惨劇! 犯人から挑戦状まで届く。「一週間以内に逮捕する」十津川はこう宣言し、大胆な秘策を決断した!

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  • いつもと違う日
    4.5
    郊外の駅近くにあるスナック。単調で辛い日々を送る男たちにとって、そこは唯一のオアシスだった。そのオアシスが、ある日突然失われ……。(「オアシス」) せっかくの休校日。一人で気ままに過ごそうと思っていたのに学校へ行くハメになり、まさか生徒会長の死体と対面することになるとは!(「本日は休校日」)ありふれた日常生活に忍び寄る恐怖を描く傑作ミステリー集!

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  • 奥入瀬・十和田湖殺人事件~「のぞみ13号」の消失~
    -
    深緑の奥入瀬で黒ずくめの男の死体が発見された。被害者の五木田は横浜の資産家。なぜか現場には、一年前、十和田湖でおきた、ある事件の新聞記事が残されていた。自殺・他殺説が入り乱れ、捜査は難航。……ルポライター・浦上伸介は、五木田の秘密を暴くが、十和田湖・奥入瀬―横浜―名古屋を結ぶ堅牢なアリバイの壁が立ちはだかった! 意表をつく犯罪構図!

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  • 万有引力の殺意
    4.0
    団地のベランダから植木鉢が落ち、下にいた男が即死! 第一発見者は、団地に住む新名明美と小学生・里美の母娘。明美は死体の顔を見て以来奇妙な様子……。里美のほうは、事件を知った担任の寺崎先生の態度を不審に思い、先生に匿名の手紙を出すが、その直後、先生が自殺を図って……。

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  • 第二の標的(セカンド・ターゲット)
    2.5
    終電車の車内で刺殺された男は、商事会社の社員。真面目で仕事第一、怨まれる理由などなかった。動機が皆目つかないまま、目撃者の女性が殺され、さらに容疑者も自殺! これで事件のけりをつけようとする上司に、納得できない刑事がいた。十津川である。奇抜な謎と心憎い結末。迷宮入り寸前の事件をみごと解決する、若き日の十津川などを描いた傑作集。

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  • 禁じられたソナタ(上)
    3.0
    日本楽壇の大御所・飛岡栄一郎は臨終の際、「送別」と題したピアノソナタの楽譜を孫娘の有紀子に贈った。「決して弾いてはならない」という謎の遺言とともに……。有紀子は幻の傑作を託されて戸惑い、楽譜を密かにしまいこんだが……。呪われたソナタが紡ぎだす恐怖のメロディ!

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