西村京太郎作品一覧

  • トンネルに消えた・・・
    4.3
    遠見峠に長さ210メートルのトンネルがある。このトンネルは、完成までに2回の落盤事故があり、5名の作業員が死んだ。そのため、幽霊が出るという噂が流れた。そして噂が下火になった頃、現場で一人の若い女性が消えた…。興味をもったテレビ局がドキュメントを制作中、今度は美人タレントが消えた!!事件の裏にあるのは? 傑作短編集。
  • 十津川警部「悪夢」通勤快速の罠
    4.3
    東京駅近くの会社に勤務するサラリーマンの本間。八王子から中央線で通勤する彼は、電車内で若い会社員の中村と知り合う。ある日の終電で二人は乗り合わせるが、その夜中村は何者かに刺し殺される。犯人に心当たりのある本間に襲いかかる恐るべき“悪夢”。謎めく事件の真相を十津川はどう解き明かすのか? (講談社文庫)
  • 四つの終止符
    4.3
    下町のおもちゃ工場で働く晋一は耳の不自由な青年だった。ある日、心臓病で寝たきりの母が怪死する。栄養剤から砒素が検出されたとき、容疑は晋一に集中した。すべてが不利な中で彼は無実を叫びつつ憤死する。そして馴染みのホステスも後を追う。彼をハメたのは誰? ヒューマニズムに裏打ちされた秀作。(講談社文庫)
  • 北帰行殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    4.3
    寝台特急「ゆうづる13号」と青函連絡船で、二人の男が殺された。ともに裸で後ろ手に縛られ、口紅を塗られた猟奇惨殺事件である。急遽、北海道に飛んだ十津川警部は、容疑者として浮かんだ橋本刑事の重大な動機をつかむ。北の大地に響く「北帰行」の歌声は、彼の犯行を証明するものなのか。橋本の運命の事件を描いて、累計一二〇万部に迫る、愛と慟哭の傑作長編推理!
  • 長崎駅(ナガサキ・レディ)殺人事件~駅シリーズ~
    4.3
    イギリスの流行作家V・ヘイズが、日本人妻を伴い来日することになった。ところが、ある国際的テロ組織が警視庁に脅迫状を送りつけてきた。「来日したら夫妻を殺す」というのだ。警告を無視するヘイズのため、十津川警部は英国人刑事とともに必死の警護に当たる。だが、長崎へ向かう特急「さくら」車中で、夫人が誘拐されてしまった! 圧巻の傑作推理サスペンス。
  • 夜間飛行(ムーンライト)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    4.2
    北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。彼らは、いずれも羽田発札幌行きの最終便、通称「ムーンライト」の乗客だった。たまたま同機に乗り合わせた新婚旅行中の十津川警部は、北海道警の要請で、捜査に協力することになった。事件の陰に潜む驚愕の真相――。累計一二六万部の興奮! 賢夫人・直子が、シリーズに初登場した、記念碑的傑作長編推理!
  • 華麗なる誘拐
    4.1
    新宿超高層ビル街の喫茶店で若いカップルが殺された。シュガーポットに入れられた毒物による無差別殺人の始まりだった。事件の3日前、蒼き獅子たち(ブルーライオンズ)と名乗る男から首相公邸にかかってきた怪電話が現実のものとなったのだ。「日本国民1億2000万人を誘拐した。5000億円を支払え」大胆な着想の本格長編推理。(講談社文庫)
  • 新装版 殺しの双曲線
    4.1
    差出人不詳の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー。西村京太郎初期作品中、屈指の名作! (講談社文庫)
  • 近鉄特急殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    京都発賢島行近鉄特急ビスタEX(エックス)の車内で大学准教授が殺された。彼はテレビ番組の過激な司会者として知られ、番組で伊勢神宮を貶める自説を主張する予定だった。一方、東京では歴史雑誌編集者が殺され、同棲していた同僚の女が姿を消した。二つの殺人に関連を感じ伊勢神宮に向かった十津川警部が内宮門前町〈おかげ横丁〉で発見したのは、容疑者の意外な姿だった。長編トラベルミステリー。
  • 十津川警部 怒りと悲しみのしなの鉄道
    4.0
    軽井沢、上田、小諸、別所温泉、浅間山…… 一週間で真犯人を捜せ! 十津川警部、刑事の誇りを賭けた緊急捜査! 傑作トラベル・ミステリー初文庫化! 警視総監が狙われた 列車爆破事件の真相は!? 後藤警視総監が誘拐された。犯人の山中悦夫は、二年前に起きた列車爆破事件の真犯人を、一週間以内に捜し出せと要求する。当時の警視総監をはじめ二十二人が死亡したこの事件では、山中の父親が逮捕され、容疑を否認したにもかかわらず死刑判決を受け、獄中で病死していた。再捜査を指示された十津川警部は再びしなの鉄道に乗りこむが……!?
  • 十津川警部 両国駅3番ホームの怪談
    4.0
    会社員の宮田は、普段は使われていないJR両国駅3番ホームで、深夜に二人の不審な人物を目撃する。 翌日、3番ホームに入り込んだ宮田と恋人の千里はランの模様が入った指輪を拾うが、 ある理由から指輪の複製を依頼した宝石店の店員が殺害された。 そして優勝力士と両国から館山に向かう臨時特急に乗った千里が行方不明に。 3番ホームでの怪異と指輪の謎に、十津川警部が迫る! 十津川警部が着目した「知られざる悲劇」とは?
  • 十津川警部 スーパー北斗殺人事件
    4.0
    特急スーパー北斗で札幌に通学する関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだくが、その後行方不明になる。上京した関口は、浅草の祭りで理佐子にそっくりの料亭〈まつだいら〉の娘、松平かえでに出会うが、かえでは毒殺される。十津川警部が捜査に乗りだし、事件の背景には松平家にまつわる黒い野望が渦巻いていることを掴むが……。
  • 富山地方鉄道殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    「宇奈月から黒部への旅」と書き残し、政界スキャンダルの鍵を握る若手官僚が姿を消した。彼を追う女性新聞記者の死体が、黒部峡谷を走るトロッコ列車の終点・欅平で発見され、十津川警部は黒部に向かう。その先には行くことが難しい終点駅から、犯人はどこに消えたのか? そして、事件の舞台は、路線距離100キロ超と地方鉄道ながら有数の規模の富山地方鉄道に。好評「地方鉄道」シリーズ。
  • 仙台駅殺人事件
    4.0
    毎年12月1日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。ところがその、高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆきは、1千万円もの大金を仙台駅でゆすられ続けていた。行方をくまらしたみゆきを追跡する十津川警部と亀井刑事は、仙台駅に網を張るが、何者かに発煙筒で妨害され、失敗。再度の張り込み中、駅構内で「綾」のホステス・久保カオルが絞殺された。1千万円の行方と殺人容疑者、恐喝犯を追う十津川の前に明かされる意外な真相は…。 24時間眠らぬ、東北の玄関口・仙台駅を舞台にした駅シリーズ。
  • 殺意の設計
    4.0
    新進の画家の田島と結婚して3年たったある日、夫の浮気が発覚した。妻の麻里子は、夫の旧友である井関に相談を持ち掛けるものの、心惹かれていく。三人で集まった際、田島夫妻が毒殺される――。
  • 十津川警部C11を追う
    4.0
    友は本当に復讐するつもりか? 迫真のトラベル・ミステリー――高校時代の友人・宮下が、当時の級友に復讐を画策しているらしい、と聞かされ、十津川警部はおどろく。8年前、大型バンの事故で、宮下が妻を失くした際、5人の級友が同乗していたという。十津川は半信半疑だったが、その5人を乗せたSLが山奥の鉄橋から墜落して、不安は現実化した! 第一人者の旅情推理傑作集。
  • 北陸の海に消えた女
    4.0
    自殺か、他殺か? 初冬の海に殺意が漂い、殺人事件の容疑者は水死体に……。十津川の推理は? 傑作ミステリー集――北陸・山中温泉で、製薬会社の役員が、背中を刺され殺された。黒いコート姿の若い女性に、容疑がかかるが、彼女は、海岸で水死体となって発見される。所持品のバッグからは、殺された役員と同じ型の血液が付着したナイフが! 十津川警部の執念の捜査が、事件の真相を暴く、という表題など、全4編の傑作短編ミステリー集。
  • 松島・蔵王殺人事件
    4.0
    十津川警部、ニセ名刺のナゾを追う! ――区議会議員の名刺を持った男性の死体が、上野公園で発見され、多摩川では、会社社長の名刺を持った女性の死体が……。被害者の名刺は、どちらもニセ物だった。十津川と亀井は、身元調査のため松島へ向かうが、情報提供者は失踪していた。さらに、捜査に協力した亀井のかつてのマドンナも、行方不明に。傑作トラベル・ミステリー。
  • 最終ひかり号の女
    4.0
    最終ひかり号個室に男の死体! 傍に香水の残り香が! 性感あふれる旅行推理傑作集。消えた美女の謎に悩み、噂の美女を追う、十津川警部の奮闘――東京駅発の最終ひかり号グリーン個室に、毎晩、美女が乗る。ある夜、そのひかり号個室で、会社社長が殺された。現場には、香水の妖しい残り香が……。謎の美女が、その夜限りで消えたのを知り、彼女こそ事件の関係者と確信した十津川警部は、ある秘策を実行に移した! 絶好調のトラベル・ミステリー傑作集。
  • 恨みの陸中リアス線
    4.0
    北へ走る三陸鉄道を襲う殺意。殺人予告を知りながら救えなかった、十津川警部痛恨の事件――北へ走る三陸鉄道リアス線の車内で、水産会社社長が殺された。男の身元を知って、十津川は自責の念にかられる。殺害予告の脅迫状に怖えた被害者の娘が、父の死の前日、捜査一課に助けを求めていたのだ。そして、上野で起こった第2の殺人が、十津川を宮古へと向かわせた。怒りに燃え真相に迫る十津川警部の推理。
  • 釧路・網走殺人ルート
    4.0
    公金横領の上に、殺人者の汚名まで着せられた会社員の逃亡ドラマ! 逃亡者の陰の真相を追う十津川警部――会社の金1億円を持ち出して、北海道に逃走した古谷は、寝台急行の車中で愛人と合流するが、そのときすでに愛人は、何者かに殺されていた。古谷は、横領犯に加え、殺人犯の汚名まで着せられる。なおも彼を追い詰めてくる、謎の男の正体は? そして意外な真相とは? 十津川警部らが北海道を駆ける長編。
  • 阿蘇殺人ルート
    4.0
    死者が殺人を予告? 十津川警部を翻弄する謎――火の国での殺人を予告する手紙が、東京警視庁に届いた。だが、差出人とみられる井上は、成城の自宅で死体となって発見された。3日後、阿蘇の雄大な裾野を走る急行「火の山」の車内で、不動産業者が殺される。そして再び、事件の続発を予告する電報が、警視庁へ。発信人は何と井上! 十津川警部を翻弄する奇怪犯罪とは?
  • 京都感傷旅行 十津川警部シリーズ
    4.0
    安倍晴明、小野篁の伝説が蘇る。京都歴史ミステリー。 還暦を迎えた沢田秀一は、大学時代の「鉄道友の会」の仲間と、 かつて交際した西野京子が営む京都の料亭旅館で再会した。 だが、仲間の男は「私は、欺されたのか?」とメモを遺し不審死を遂げ、 さらに京子の生家は陰陽師だと詮索した女も遺体で見つかった。 10年前、 東京で起きた事件との関連に気付いた十津川警部は京都へ向かう。 陰陽師は、人を、殺せるのか。 千年続く呪法と古都の闇に、十津川警部が挑む。 ※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 哀しみの北廃止線
    4.0
    幸福駅の災厄に十津川が名推理!! 奇妙な頼みを果たして訪ねた依頼人の部屋には、血が飛び散りかつての仲間十津川警部がいた! ――幸福駅の切符がもたらす災厄を、十津川警部が推理。探偵事務所を開いた元警官に舞い込んだ奇妙な依頼は、廃線となった北海道・幸福駅の切符を買い、駅に絵馬を掛けることだった。約束を果たし訪ねた依頼人の部屋には血痕が飛び散り、かつての仲間・十津川警部たちが居た。4つの難事件に十津川が挑む、傑作短編集。
  • オホーツク殺人ルート
    4.0
    北海道と伊豆で女性が怪死! 新機軸の野心作――北海道の観光地めぐりだけ、という好条件のアルバイトに、狂喜した女子大生ふたり。存分に旅を楽しんだあと、彼女らは別行動をとる。ところが直後、ひとりはサロマ湖畔の砂丘に埋められた! 同じ頃、伊豆下田では、女性作詞家の死体が発見された。2つの事件の背後に浮かんだ人物とは? 新境地をひらいた、トラベル・ミステリーの傑作。
  • 十津川警部 山手線の恋人
    4.0
    有楽町の出版社に勤める星野は、山手線で見かける美女に憧れ「山手線の恋人」と呼んでいた。星野は、物故作家の作品を再び刊行するために、その作家の娘を捜す過程で見た顔写真が「山手線の恋人」と似ていることに気づく。田町と品川間の山手線新駅工事現場近辺での脱線や、爆破予告などが続けざまに起き、そこにも彼女の影が。そして捜査にあたる十津川警部を嘲笑うかのように、新たな事件が発生する。 密かに想う女性が犯罪者なのか。「恋人」の正体は?十津川警部が 連続犯罪の真相に迫る!
  • 特急街道の殺人
    4.0
    雷鳥、はくたかなど多くの特急が行き交った“特急街道”北陸。越前一乗谷遺跡を買い取りたいと、戦国大名朝倉氏の末裔を名乗る麻樹という女が現われる。一方、東京で、人気ゲーム作家武井要の刺殺体が発見された。富山県高岡市にも姿を見せた麻樹が「タケイ」という相手に電話していたとの情報で、警視庁の十津川警部は富山に飛ぶ。だが、その矢先、新たな殺人が!
  • 十津川警部 長崎 路面電車と坂本龍馬
    4.0
    警視庁捜査一課の西本刑事が、群馬県の世界遺産・富岡製糸場で毒殺された。難事件に共に挑んできた若きエースの死に、十津川警部は悲しみをこらえ、捜査に乗り出す。西本は九カ月前に捜査を休み、富岡を走る上信電鉄を撮影していた。さらに、同じ頃、恋人の牧野美紀が失踪していたと判明し、十津川は西本の死との関連を疑う。そんな折、高崎で女性の他殺体が発見され……。
  • 現美新幹線殺人事件 十津川警部シリーズ
    4.0
    旅するアートカフェ新幹線に隠された謎! 絵画に隠された〈不都合な真実〉とは? 越後湯沢で休暇中の画商・竹田幸太郎は、東京の自宅で妻子が殺され、新進の画家・渡辺久の絵を盗まれた。 だが、その絵は、越後湯沢―新潟間を走る観光列車「現美新幹線」になぜか渡辺の自選で展示される。当の渡辺は渡米し所在不明に。 捜査の糸口も掴めない十津川は絵の秘密を追い“世界最速の美術館”に乗り込むが……。 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 十津川警部 捜査行 北国の愛、北国の死
    値引きあり
    4.0
    札幌近郊のホテルで殺人事件が発生した。被害者は都内在住の女性と判明。その後の捜査である男が捜査線上に浮かぶが、その男は、十津川警部の相棒、亀井刑事の姪の恋人だった! 鉄壁のアリバイを持つその男。果たして真相は……。 (本書は2016年8月に実業之日本社より刊行され、2019年9月に小社より刊行された同名文庫の電子書籍版です。)
  • 十津川警部 仙石線殺人事件
    値引きあり
    4.0
    青梅の精神科病院で殺人未遂事件が発生した。被害者は入院患者の千石典子。容疑者として浮上した男性が、松島海岸近くで遺体で発見された。殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられたグズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繫がり、十津川警部はそこに潜む闇資金の謎を追う。
  • 寝台急行「銀河」殺人事件 十津川警部クラシックス
    4.0
    東京―大阪間を9時間強で結ぶ寝台急行銀河。そのA寝台で女性の他殺体が見つかった。容疑をかけられたのは、乗り合わせたサラリーマン、井崎。十津川警部の旧友にして、被害者の愛人だった――。潔白を主張する井崎を、十津川は救えるか? 今はなき寝台急行を舞台にした傑作が30年の時を経て新装版で登場! 解説・寺本光照
  • 十津川警部 金沢・絢爛(けんらん)たる殺人
    4.0
    都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装をまとった男の死体が発見された。被害者は死ぬ前に能を舞ったらしい。近くのホテルに滞在する某国の大統領に見せるためだったと推測された。学生時代に金沢に滞在していた大統領が昔愛した女性が、2年前に失踪していたことが判明。現地で捜査を続ける十津川を待ち受けていたのは、古都に秘められた大きな陰謀だった。
  • 十津川警部 南紀オーシャンアロー号の謎
    4.0
    トレインジャックした主犯の男の正体は!? 京都を出発した特急オーシャンアロー17号。その列車には、次期駐日大使のウィリアム・コテッティ、その夫人と娘、それに白浜に向かう十津川警部の妻直子と叔母の美津子も乗車していた。異変に気づいたのは、美津子だった。停車予定の天王寺を通過したのだ。直子は、十津川警部からの電話でそれを告げた。  そして、犯人と称する男が外務省に電話をしてきた。神木昌幸とそのグループと名乗り、トレインジャックしたとしてコテッティ一家の身代金として日米両国で合わせて10億円、ほかの100人を超す乗客乗員の身代金として、JP西日本に対して10億円を要求してきた。  そのうち、その列車には生け花の小暮流家元、小暮龍園が乗車していること、主犯格がフランスの外人部隊にいて、ギニアで政府軍に雇われて反政府ゲリラと戦っていた高木健介という男であることがわかった。そして、アメリカ政府は、ギニアのアメリカ大使射殺は高木の仕業と見ておりアメリカ軍も動き出してきた。さまざまな思惑が錯綜する中、十津川は犯人逮捕と乗客の安全確保の双方ができるのか――。  クライマックスまで一気読みの、スリリングな長編ミステリー!
  • 伊勢路殺人事件(十津川警部シリーズ)
    4.0
    十津川警部の妻・直子がゴールデンレトリーバーを飼い始め、愛犬家の会に入会した。会長の小原は、かつて犬のお伊勢参りがあったと知り、愛犬の茶々を伊勢へ向かわせる計画をたてた。茶々が出発した日、自由が丘で木村という男が刺殺される。現場付近で、茶々の目撃情報があったことに着目した十津川警部は…。東京と伊勢を結ぶ難事件に挑戦! 有名観光地を舞台に描く傑作長編旅情ミステリー。
  • 十津川警部「幻覚」
    4.0
    身に覚えのない三人の女から「責任を取って欲しい」という脅迫電話を受けた実業家の中山憲之には、記憶の欠落があった。三人のうちの一人と思しき女が死体となって見つかると、十津川が捜査に乗り出す。中山も記憶を蘇らせるべく、鍵となる長野・別所温泉へ向かうが、そこにはどす黒い陰謀が待ち受けていた。
  • 夜の脅迫者
    4.0
    約束された次期重役の椅子が――!? 営業部長の安田は、房総へ愛人とドライブへ出かけた帰途、人身事故を起こしてしまう。出世の危機と不安を抱くが、轢いたのは小柄で貧相な男。これは示談で済む、そう安田は安堵した。だが、そこには信じられない落とし穴が待っていた……。傲慢なエリート男を襲った恐怖とは?(「脅迫者」より)推理小説界の巨人が描くサスペンス傑作集!
  • 九州新幹線マイナス1
    4.0
    警視庁吉田刑事の留守宅が放火、焼け跡から女性の刺殺体が発見された。愛娘と鹿児島県指宿へ向かう最中の事件だった。被害者のホステスと吉田は面識がないと言う。直後、吉田の愛娘が失踪。“走る密室”九州新幹線から忽然と姿を消したのだ。やがて黒い噂が浮上し、吉田に疑惑の目が…。東京、九州、山陰、各地で仕掛けられた頭脳犯の大掛かりな罠に十津川警部が挑む!
  • 十津川警部 北陸新幹線「かがやき」の客たち
    4.0
    細野新司は、金沢の女子大生竹内綾と遠距離恋愛中。北陸新幹線開業日に綾と東京から乗車する計画を立てる。だが、綾は待ち合わせ場所に現れず、細野は金沢の彼女のマンションを訪ねるが留守だった。やがて、江戸川で綾らしい女性の溺死体が発見されたと連絡が入る。捜査担当の十津川警部は細野の行動に疑惑を……。東京、金沢を結ぶ連続殺人に挑む推理行。有名観光地を舞台に描く長編旅情ミステリー。
  • 謀殺の四国ルート
    4.0
    四国へプライベート旅行に出かけた女優・野村美矢子は、不審な視線を感じていた。誰かが監視している?不安を抱き高知・中村へ向かうが、特急の車窓から殺人事件を目撃。それは前夜、道後温泉のマッサージ師が予言した通りだった。脅迫電話、旅先で出会った女の死、そして東京で新たな殺人事件…怪事件の連続に、十津川警部の推理は?傑作トラベルミステリー集!
  • 郷里松島への長き旅路
    4.0
    フリーライターの森田章人は、月刊誌の依頼で仙台にやってきた。震災の被害が比較的少なかったといわれる仙台市から松島の周辺までをレポートするためである。森田は、松島での取材を終えて駅に戻る途中、墓地から離れたところに一基だけ立っている墓を見付ける。その墓石には、明らかに削られた後があり、小さく「立川家之墓」と彫り直してあった。違和感を憶えた森田は、その墓石を調べることにする。すると、どうやらその墓の主は、特攻隊員であり、さらに先日東京都内で死んでいることが分かった。そこへ、十津川警部が現れて、一緒に捜査に協力することに。戦争の残酷さを改めて問うた、十津川警部、長編シリーズ!
  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    4.0
    昭和20年4月1日。少年・矢島喜八郎、のちの作家・西村京太郎は、エリート将校養成機関「東京陸軍幼年学校」に入学した。8月15日の敗戦までの、短くも濃密な4か月半。「天皇の軍隊」の実像に戸惑い、同級生の遺体を燃やしながら死生観を培い、「本土決戦で楯となれ」という命令に覚悟を決めた――。戦時下の少年は何を見て、何を悟ったのか。そして、戦後の混乱をどのように生き抜いて作家となったのか。本書は、自身の来歴について、著者が初めて書き下ろした自伝的ノンフィクション。いまこそ傾聴したい、戦中派の貴重な証言である。【目次】第一章 十五歳の戦争/第二章 私の戦後――特に昭和二十年(前半は戦争、後半は平和だった時代)/第三章 日本人は戦争に向いていない/主要参考文献
  • 十津川警部 殺しのトライアングル
    4.0
    水上温泉で三木めぐみ、草津温泉で山西ひろみ、伊香保温泉で広瀬香織――三人の若い女性が相次いで行方不明になった! なかなか動こうとしない警察に業を煮やした広瀬香織の姉・千鶴の依頼を受けた私立探偵の橋本豊は、捜査の途上、東京からきた十津川警部と出会う。一方、東京では少年によるホームレス殺人事件が発生。何の接点もないように思われた二つの事件だったが…。
  • 十津川警部 影を追う
    4.0
    東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。国土開発省エリート官僚の妻だった。解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。十津川らの極秘の捜査は難航。厳重な緘口令がしかれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに記事を書いた編集長も殺害される。困惑する捜査本部。そこへ、犯人の名前が記された手紙が届いたのだ! 差出人の<シャドーX>とは何者か? 事件は予想外の展開を見せ始めた……。傑作長篇ミステリー。
  • 殺人者はオーロラを見た<新装版>
    4.0
    沖縄出身の歌手・南田ユキが殺された。首には赤いスカーフ、胸には小さな銀色の矢が。その後、捜査本部に、殺人事件をなぞったアイヌの叙事詩ユーカラの一節が書かれた手紙が届く。一週間後、第二の殺人が起き、またしてもユーカラの詩が! トラベル・ミステリーの巨匠が贈る傑作ミステリー。
  • 十津川警部の対決
    4.0
    伊豆の海に白いポルシェごと転落死した中年男。ところが彼の手帳に、半年前の3億円強奪事件の犯行メモがあったことから、十津川警部らは色めき立つ。しかも共犯者がいて次の犯行を計画中と知った十津川は、亀井刑事をおとりにしてグループに近づくが見事失敗してしまう。十津川警部、生涯最大のピンチ!
  • 外国人墓地を見て死ね――十津川警部捜査行
    4.0
    警視庁の西本刑事は、大学の同窓生篠塚美奈に会うため横浜の外国人墓地に赴く。だが、待ち合わせの墓石前では、女性が刺殺されていた。被害者は「篠塚美奈」と判明するが、見知らぬ人物だった。同姓同名の女性が偶然殺されたのか? しかも美奈本人は直後に失踪。一方、東京・新橋でその墓石に縁の男が殺害され、事件は複雑な様相を見せ始めた…。十津川の推理は!?
  • 十津川警部の挑戦(上)
    4.0
    「小樽へ行く」という手紙を残して元刑事・佐々木が失踪した。十津川の制止を振り切り、小樽へ向かった佐々木の一人娘・季見子は、原因が20年前の事件にあることを知る。直後、鍵を握ると思われた行商の老婆が殺され、季見子の周辺にも不審な男が…。やがて佐々木の他殺死体が東京で発見された時、十津川の胸中に、かつて佐々木が担当し、警察が闇に葬った連続殺人が浮かぶのだが…。
  • 十津川警部 二つの「金印」の謎
    4.0
    東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。現場には“歴史を正しく見ようとしない者”への死刑宣告文と、国宝「金印」の朱印が。十津川警部が捜査に乗り出した直後、怪しげな団体が幻の「卑弥呼の金印」を発見したと発表し、古代史学会は騒然とする。さらに代表の男は殺人犯を知っているというのだが…。十津川警部が古代史と連続殺人の謎を解き明かす。
  • 十津川警部 日本のエーゲ海、日本の死
    4.0
    新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生。その一週間後、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で駐車中の車から男の絞殺死体が発見された。岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者がパルテノンI号というヨットを共同所有するメンバーであることを突き止める。しかし、そのヨットは二年前に伊豆の伊東沖で沈没し、他のメンバー四人は失踪していることが発覚した! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川警部の前に当時の金塊強奪事件が浮上し、その背後には財団法人あけぼの会の理事長であり元国務大臣の衆議院議員・石田健作とその秘書・相原敬の姿が見えてくるが……。東京~岡山、760キロの殺人!
  • 十津川警部 しまなみ海道追跡ルート
    4.0
    白昼、観光会社「瀬戸内ビュー」社長の愛娘が誘拐された。身代金は五億円。ライバル会社社長の、岡山県牛窓の銀行口座に振り込めというのだ。身代金を回収し、モーターボートで逃走を図った犯人は、クルーザーに衝突して沈没。新たに六億円の要求が……。だがそれは、さらなる悪夢への序章にしか過ぎなかった。十津川警部を愚弄する犯人側の意図とは!?
  • 聖夜(クリスマス・イブ)に死を
    4.0
    クリスマス・イブの新宿歌舞伎町で、サンタクロース姿の若い男が刺殺された。自首してきた元弁護士の男は正当防衛を主張。だが、その公判の法廷に催涙弾が打ち込まれ、騒ぎに紛れて被告は姿を消してしまう。東京地検特別執行課の佐伯は、背後にとんでもない計画があることに気づく。決行の日は次のクリスマス・イブ!? 二転三転する展開に息を呑む傑作サスペンス!
  • 十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌(十津川警部シリーズ)
    4.0
    東日本大震災から2年。近藤の携帯電話に行方不明の婚約者渚の歌声が入る。以後歌声だけの電話が続き、近藤は真相を確かめようと渚の故郷K村へ向かう。婚約者からの電話が、愛の奇跡と話題になった頃、村長が殺される。一方、東京で大臣殺害事件を捜査する十津川警部は、現場の指紋から村長殺人との繋がりを見出し、岩手へ飛ぶが……。哀しき愛の奇跡の裏に隠された謎を追う十津川警部の名推理。
  • 十津川警部 金沢・絢爛たる殺人
    4.0
    都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装に女面をつけた男の死体が見つかった。被害者の死ぬ前の舞いを見たと思われる南米の大統領も、金沢に関係しているらしい。事件の手がかりを求めて十津川警部は現地へ向かうが、謎は深まるばかり……。歴史ある古都で巻き起こる絢爛たる事件に、十津川はどう挑むのか。
  • 韓国新幹線を追え
    4.0
    日韓関係が緊張を続けるなか、日本側特使を暗殺する計画が密かに練られていた。舞台は、韓国新幹線KTX。危険を察知した十津川と亀井は韓国に飛ぶが、時速三〇〇キロで疾走するKTXは、犯人グループにハイジャックされてしまう。十津川らは計画を阻止できるのか。犯人の目的は? 終盤の闘いは、まさに瞠目!
  • 龍野武者行列殺人事件
    4.0
    推理作家でニュースキャスターでもある沢木麻沙子は、レギュラーキャスターを務めるテレビ番組「ニュースタイム7」で、小京都といわれる兵庫県龍野市のさくら祭りを取材することになった。取材を進めていくうちに、かつてこの祭りのメインイベントの武者行列で、騎馬武者に扮した若者が3人も死んでいることがわかる。そして今年も、麻沙子たちの目の前で若武者が落馬して死亡した! 事故か? それとも殺人か? 麻沙子の挑戦が始まった。山村美紗未完の遺作を西村京太郎が完結させた、二大巨匠による豪華リレー・ミステリー!
  • 消えたなでしこ 十津川警部シリーズ
    4.0
    選手は全て実名で登場! 壮大なる誘拐劇 米国遠征から帰国したなでしこジャパン21人が消えた――。十津川警部は一人難を免れた澤穂希選手と協力しながら捜査を進めていく。
  • 十津川警部 捜査行 みちのく事件簿
    4.0
    一人旅をしていた警視庁の刑事・酒井は同宿の女性にふとしたきっかけで誘われて一緒に露天風呂に入った。翌朝、その女性が露天風呂で死体となって発見され……。「死体は潮風にふかれて」他、4編収録
  • 上越新幹線殺人事件
    4.0
    かつて東京を震え上がらせた爆弾魔トキオ。犯人は自爆して死んだはずだったのだが……。5年後、同様の手口の犯行が起こり始める。デパートやスーパーに脅迫状を送りつけ、要求額が支払われないと、容赦なく時限爆弾を炸裂させるのだ。十津川警部は、トキオを追っていた元刑事を訪ねるが、その妻が上越新幹線車内で爆殺されてしまう! 手に汗握る傑作サスペンス。
  • 南紀新宮・徐福伝説の殺人
    4.0
    二千年以上も昔、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて旅立った徐福。在野の徐福研究家である観光会社の社長が、東京のホテルの一室で殺害された。十津川警部は、現場から姿を消した、徐福研究の第一人者で大学准教授の木村修を追って、「特急ワイドビュー南紀」で、徐福上陸伝説の残る南紀新宮へ向かう。古代の伝説に隠された秘密に十津川警部が挑む、長編トラベルミステリー。
  • 無明剣、走る
    4.0
    五代将軍綱吉の治世。江戸の幕閣の争いに巻き込まれ、江戸家老の謀略によってさらなる窮地に陥った阿波藩二十五万石。存亡の危機に立ち上がった若き剣客荒木田隼人、闇の棟梁・仏の源十郎らは、阿州剣山に眠る伝説の埋蔵金を死守するため一路徳島へ!国民的ミステリー作家が壮大なスケールで贈る、手に汗握るこれぞ時代小説の傑作!
  • 新装版 D機関情報
    4.0
    第二次大戦末期、密命を帯びてヨーロッパへ向かった海軍中佐関谷は、上陸したドイツで、親友の駐在武官矢部の死を知らされる。さらにスイスでは、誤爆により大事なトランクを紛失。各国の情報機関が暗躍する中立国スイスで、トランクの行方と矢部の死の真相を追う関谷。鍵を握るのは「D」。傑作スパイ小説!
  • 十津川警部「故郷」
    4.0
    <刑事がホステスと無理心中!?>死体で発見された部下の無実を信じ、十津川警部は彼の故郷・若狭小浜に飛ぶ。一年前のお水送りの神事で起きた市議殺しを極秘に調査し、高校時代の友人の容疑を晴らそうとしていたことを知る。そして、部下の汚名を雪ぐため奔走する北陸の小京都で十津川が知った悲痛な真実とは!?
  • 十津川警部 三河恋唄
    4.0
    左腕を狙撃された衝撃で、記憶を失ってしまった吉良義久。自分の記憶を取り戻すために、以前自分が書きかけていた小説の舞台の三河に旅立つ。十津川警部も狙撃犯の手がかりを求め亀井とともに現地へ向かう。
  • 十津川警部捜査行 北陸事件簿
    4.0
    とき403号が終点の新潟駅に到着したとき、車内から刺殺体が発見される。持参していた履歴書は60代の男性だったが、30代のフリーライターだと判明。何のために変装したのか……。他、4篇を収録。
  • 南伊豆高原殺人事件
    4.0
    東京・神宮外苑と神奈川県・平塚で発生した二件の婦女暴行殺人事件の手がかりはB型の血液型と輸入車のスポーツカー。十津川と亀井の必死の捜査をあざ笑うかのように第三の事件が起こった! 三年前に大阪で起きた連続殺人事件と関連して、予想外の展開を見せ始めるが……。巨匠の傑作長篇トラベル・ミステリー。
  • 十津川警部 神話の里殺人事件
    4.0
    N銀行の元監査役が「神話の里で人を殺した」と遺書を残して自殺した。捜査を開始した十津川警部は、遺書に書かれた事件を追うことに……。日本各地にある神話の里は判明するのか。十津川シリーズ長編。
  • 十津川警部 箱根バイパスの罠
    4.0
    新宿のホテルで黒沢美佐男という男が毒殺された。捜査が難航する中、十津川警部は、事件の二ヵ月前、新聞に「あなたは、黒沢美佐男を知っていますか?」という奇妙な広告が載っていたのを見つける。広告の意図は何? 被害者は何者? 広告主が犯人なのか? 深まる謎を解決するため、十津川は掟破りの罠を張る!
  • 祖谷・淡路 殺意の旅
    4.0
    殺人事件の鍵を握る妖しげな「秘密クラブ」。かつての部下に掛けられた容疑を晴らすため、十津川はその組織を操る巨悪の実態を追う!
  • 十津川警部 特急街道の殺人
    4.0
    甲州街道に駐められていた車から、ゲームの神さまと称された武井要の刺殺体が発見された。捜査に着手した十津川警部は武井が滞在していた雨晴海岸の生活に着目した。そんな折、高岡駅傍の路地裏で中年女性が刺殺される事件が発生した。その被害者と武井とは意外な関連があり、十津川警部は富山県警と合同捜査に乗り出したが……!?
  • 十津川警部「目撃」
    4.0
    東京の高級マンションと富山のトロッコ電車で、いずれも青酸カリを使った殺人事件が起こった。事件の被害者に共通するものは何か? 捜査の指揮を執る十津川警部は、事件の背後に政財界の大物の存在を知る。
  • 消えたドライバー
    4.0
    このところ太陽テレビのイブニングショーの視聴率は下降線をたどっていた。その人気挽回策として、太陽テレビは一大キャンペーンを行った。一等賞品は300万円のスポーツカー。全国から83万通の応募があり、抽選の結果、世田谷の山田一郎氏が当選した。だが、その住所には山田一郎という人は存在しなかった。当選者はどこに?一方西伊豆で老人のバラバラ死体がみつかった。その後、第二、第三の殺人が……。無関係にみえる二つの事件の背後には意外な犯人が!? サスペンス推理の傑作。
  • 城崎にて、殺人
    4.0
    警視庁OBの岡田は、山陰への旅の途中で宝石店に勤める北野という青年に出会う。翌日、北野の死体が城崎で発見された。事情聴取を受ける岡田の元へかつての後輩、十津川が現れる。東京で殺された女性の部屋に、北野の名刺が残っていたのだ。岡田が北野の足跡を辿ると、彼から宝石を買おうとしていた地元の名士が連続して不審死していたという事実が分かり……。山陰の温泉町での連続殺人に秘められた、哀しき愛の形とは!?
  • ワイドビュー南紀殺人事件
    4.0
    十津川警部の部下・三田村警部は、恋人の久美との結婚に踏み切れずにいた。久美の父親が殺人事件で服役中だからだ。複雑な思いを抱いて、彼女の故郷南紀へと旅する二人だが、偶然殺人事件に遭遇。駅の待合室で男が刺殺されたのだ。協力を要請された十津川らは、久美の観察と記憶を手がかりに、被害者の仲間とおぼしき二人を割り出す。だが、久美が謎の失踪を遂げてしまった。事件と彼女の間にどんな関係があるのか。広域殺人の壁に挑む十津川警部の苦悩と決断。
  • 夏は、愛と殺人の季節
    4.0
    元刑事で私立探偵の橋本は、長谷部から河西という男を探して欲しいとの依頼を受け城崎へ向った。ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡していた。釈然としないまま帰京した橋本は、数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされる。橋本の依頼主である徳子が殺害されたというのだ――。二年前の交通事故を洗いなおす十津川たちを第二の殺人が襲い、難航する捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した! 長編トラベルミステリー。
  • 祝日に殺人の列車が走る
    4.0
    ラジオの深夜放送のリクエスト葉書で「祝日に殺人の列車が走る」という十津川宛の挑戦状が届けられた。そして5月の連休最後の日、特急「有明」の車内で殺人事件がおこった。被害者は千億円近い資産を持ち、2人の息子と5人の女がいた。そして第二の殺人が……。容疑は2人の息子へ。莫大な遺産をめぐり、愛人と息子達の骨肉の争い。土壇場に追いつめられた十津川警部に策はあるのか!? 興奮のトラベルミステリー!!
  • 宗谷本線殺人事件
    4.0
    殺意を刻んだ北の大地。十津川、渾身の推理! 白銀を切り裂いて走る列車内で、男が毒殺された。スーツケースを持ち去り、美深(びふか)という駅で姿を消した謎の女。死の間際に被害者から書きかけの原稿を託されたルポライター。事件の鍵は、かつて音威子府(おといねっぷ)で起きた残忍きわまる殺人事件にあった。急行「利尻」と「礼文」、死の連鎖を追って、十津川は北の果てへ!(講談社文庫)
  • 十津川警部の怒り
    4.0
    狡知な犯人に十津川が放つ逆転の痛打! 毒舌で有名なプロ野球解説者が、甲子園球場の近くで刺殺された。容疑者は低迷するチームのヘッドコーチ。かつてポストを巡って揉め、動機は十分だが、犯行時刻には寝台特急「出雲4号」に乗っていたという。血まみれの切符、車掌がもらったサイン。十津川、逆転の一手は。殺意を乗せて走る列車、3つの事件!(講談社文庫)
  • 西鹿児島駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で殺された男のポケットには、不思議なラブレターがあった。そして、同じ手紙を謎の女から受け取った田中刑事も刺殺された。接近する台風、降り注ぐ桜島の火山灰、さらに殺人の刑期を終えて復讐を狙う男・小西を迎え、混乱する西鹿児島駅。部下を失った十津川警部の活躍を描く、旅情と、息づまるサスペンスの傑作長編推理!
  • 上野駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が、上野駅周辺で発生。死因は、いずれも青酸中毒死だった。八千万円を要求する犯人からの脅迫状に記された「K」の署名は、何を意味するのか? そして、上越・東北新幹線の上野駅開業の日に、地下三階で爆発が起きた。駅構内の構造を熟知した犯人と、その犯行動機を、十津川警部の推理が追いつめる! 巨匠入魂の傑作長編推理!
  • 東京駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    東京駅の爆破を予告する脅迫電話が、駅長室にかかった。五十万人の乗降客を人質にとった犯人の要求は一億円。爆破予告時刻が迫るなか、受け渡しの舞台となった「踊り子号」には巧妙な罠が仕掛けられていた。首都の危機は回避されるのか。十津川警部率いる捜査陣と犯人との息づまる攻防を描いた傑作サスペンス! ファン待望の新装新版で贈る「駅シリーズ」第一弾!
  • 山形新幹線「つばさ」殺人事件
    4.0
    山形新幹線「つばさ」で東北ヘ向かった若い女性が次々と蒸発した。囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ北条早苗刑事に近づく謎の男・平沼。しかし、平沼は仙山線の踏切で列車と衝突して死亡。運転していた車からは若い女性の右足が見つかった。県警が平沼犯人説に傾くなか、十津川警部は独自の推理を展開する! (講談社文庫)
  • 殺人列車への招待(十津川警部シリーズ)
    4.0
    十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話がはいる。やがて、11月7日東京駅発の寝台特急『さくら』の車内で「ア」で始まる名前の女を殺すと、挑戦状が届く。悪戯か、本気か。当日は用心のため、「ア」で始まる女性二人を探し出し、ガードをつけた。だが、車内で別の女性が殺される。さらに、第二の挑戦状が……。窮地に追い込まれた捜査陣に大逆転はあるか!? 傑作鉄道トラベル・ミステリー。
  • 幻想と死の信越本線(十津川警部シリーズ)
    4.0
    旅行作家・川内が発表したエッセイに書かれているのは私の姉だ、殺されたに違いない、犯人を捜してほしいと一人の女性が十津川警部を訪ねてきた。しかし川内は上野発“特急あさま3号”の車中で殺されてしまう。この事件を追う十津川警部の手で、11年前に信州で起きた放火殺人事件までが明らかにされてゆく。この表題作他、「阿蘇で死んだ刑事」「北の果ての殺意」「南紀 夏の終わりの殺人」のいずれも十津川警部が活躍する3編を収録。
  • 十津川警部「射殺」
    4.0
    釣りを楽しんでいる亀井が拾ったビンの中に、「助けて」と七年前にナオミという人物が書いたと思われる紙が入っていた。時を同じくして女性の白骨死体が発見されると、「ナオミのために」というメッセージが現場に残された連続殺人事件が起こる。白骨死体はナオミなのか? 十津川警部は遺族による復讐殺人とにらむが、事件は意外な方向に……。

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  • 十津川警部捜査行 神話と殺意の中国路
    4.0
    離婚した男女の再婚旅行に仕掛けられた鉄壁のアリバイトリック! 出雲から博多に向かう急行列車の中で、毒物による殺人事件が発生した。しかし、犯人の目ぼしがつかないまま、事件は迷宮入りになってしまった。ところが、スポーツ紙に載っていたアニメ・プロデューサーの結婚の記事を目にした十津川班の西本刑事が、奇妙な符号に気づいた。迷宮入りをした事件の被害者と、新聞記事の人物との接点を発見したのだ。事件は新たな進展を見せることになる。さっそく、十津川班の刑事が、事件現場に飛んだ。

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  • 十津川警部捜査行 愛と哀しみの信州
    4.0
    白鳥に魅せられた写真家は白鳥と心中したのか? 遠くシベリアの地から白鳥が飛来する初冬、信州松本に近い「白鳥の湖」の畔で、ひとりの写真家が首を折られた一羽の白鳥とともに死んでいた。その一カ月後、男の友人のカメラマンが、東京の自宅で血みどろの死体となって発見された。ふたつの事件に関連はあるのか? はじめは病死として処理されていた写真家の死に疑問を持った十津川警部は、直ちに松本に飛んで、事件の真相を探る!

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  • 十津川警部「友への挽歌」
    4.0
    深夜の電話で叩き起こされた十津川警部。声の主は大学時代の友人・永田だった。生死にかかわる相談がある、と訴える永田の声は突然、二発の銃声とともに途切れた。十津川の耳に残るのは、試射で覚え知ったロシア製のトカレフのもの……。調査をすすめるうちにぶつかる連続殺人。十津川を待っているかのように仕組まれた手口。旧友の安否を気づかう十津川は、北海道、そしてフィリピンへと追跡を続ける。第一人者による長篇トラベル・ミステリー。
  • 十津川警部・怒りの追跡(上)
    4.0
    函館のグラウンドで、高校球児が覚醒剤の常習者に刺殺された。被害者の兄、警視庁の清水刑事は犯人を追うが、コンビニで買物客を殺した犯人は、その場で警察官に射殺される。事件の裏に覚醒剤の密売組織があると睨んだ清水刑事も、寝台特急・北斗星4号の中で殺害されてしまう。このままでは、もっと死者が出る。怒りに燃えた十津川警部が本格捜査に乗り出し、事件の舞台は函館から東京、そして海外へ。珍しく、十津川夫人・直子も登場する壮大なスケールのミステリー。
  • L特急やくも殺人事件<新装版>
    4.0
    事故死か、殺人か? 退職した刑事が娘を誘い、岡山県の吉備線の旅に出た。古代史好きの父は吉備路を歩き、その間、娘は旅情ある倉敷を訪れる計画である。L特急「やくも11号」の車内で待ち合わせた父は、しかし、伯備線との合流駅・総社に現れず、翌日、轢死体で発見される。岡山県警の事故死説に娘は納得せず、十津川警部は現地に飛ぶ! 表題作ほか3編を収録。

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  • 伊豆の海に消えた女
    4.0
    プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺され、付き合いのあった五人の女が捜査線上に浮かんだ。直後、その一人であるモデルの片平みゆきが、犯行を認める遺書を残し伊豆・石廊崎に失踪。事件は落着したかに見えたが、恐るべき連続殺人が開始され…!

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  • 尾道・倉敷殺人ルート
    4.0
    日下(くさか)刑事の両親が乗った観光バスが消息を絶ち、身代金として、1億円相当の宝石が要求された。事件は、容疑者の事故死によって、解決の様相を見せたが、第2、第3の殺人事件が発生。十津川(とつがわ)警部の必死の捜査にもかかわらず、謎はさらに深まった。バスジャック事件の背後にあるものは? そして、日下の淡い恋の行方は? 刑事の「宿命」が胸を打つ、傑作長編推理!

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  • 特急ひだ3号殺人事件
    4.0
    警視庁捜査一課の北条早苗が旅先の「ひだ3号」の車内で毒殺事件に遭遇。岐阜県警は容疑者を逮捕するが、早苗には、彼女の犯行とはとても思えないのだった。だが、彼女は拘留中、犯行を否認したまま自殺! 解決したように思われた事件だが、釈然としない早苗は……。表題作ほか、人気絶頂の名コンビ十津川と亀井の傑作トラベル・ミステリー集

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  • 幻奇島 〈新装版〉
    4.0
    雨の夜、車に飛び込んできて重傷を負った女が、謎めいた言葉を残して病院から失踪した。飲酒運転をしていた内科医の西崎は、院長から、南海の果て、滅亡を予告された御神島の診療所行きを命じられる。そして、第一の殺人が…!? 初期代表作。

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  • 悪への招待 新装版
    4.0
    あなたのお父さんは自殺ではなく殺されたのです――沢木真介の許に届いた一通の手紙。真相を探るため郷里の徳島を訪れた沢木を待ち受ける不気味な影。そして、沢木の調査に協力を申し出る謎の女――。手に汗にぎるノンストップ・サスペンス。

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  • マンション殺人
    4.0
    都心の高層マンションのモデルルームで、見学客の一人が撲殺された。持っていた名刺は偽物で、別人と判明。ついで北多摩ニュータウンで同様の撲殺死体が発見される。しかも被害者は、第一の被害者の偽名刺を持っていた! 長篇本格ミステリー。

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  • 下り特急「富士」殺人事件
    4.0
    北の果ての網走(あばしり)刑務所で刑期を終えた元刑事・橋本豊(はしもとゆたか)は、刑務所内で死亡した仲間の遺品を、友人に届けるために、南の国、宮崎へ向かった。しかし、寝台特急「富士」には危険が待ち受けていた。……忍びよる影の手、遺品をめぐる暗闘、そして連続殺人! 十津川(とつがわ)警部の救いの手は間に合うのか?! 愛と謎と恐怖を描く力作。

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  • L特急踊り子号殺人事件
    4.0
    東京駅総合指令所に、「踊り子5号に爆弾を仕掛けた」と、電話がかかった。緊急停車をした踊り子号の車内点検が徹底的に行われたが、爆発物は発見されなかった。その代わり、背中にナイフが突き刺さった、サラ金会社の社長の死体が発見された。有力容疑者が捜査線上に浮上するが、アリバイが……。十津川警部は、踊り子号の、特異な運行に着目する(表題作)。

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  • 伊豆誘拐行
    4.0
    人気スター、桂アヤが誘拐され1億円の身代金を要求する脅迫状が届く。巧妙な手口で身代金は略取された。彼女の部屋には“伊豆長岡へ行け 青い蛇“のメッセージが残されていた。事件の追及を続ける十津川警部の前に、「誘拐団(青い蛇)」の組織が浮かぶ。次々と起こる誘拐事件には必ず、哀しみにくれる事件被害者の家族の姿があった。ナゼ? 十津川警部、伊豆へ向かう。

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  • 名探偵が多すぎる
    3.9
    別府航路の船上で一堂に会した世界の名探偵、メグレ、クイーン、ポワロ、明智の4人に、かのルパンから届いた挑戦状。ルパン対4人虚々実々の対決はかくして幕をあけるが、ルパンに狙われた宝石商は鍵のかかった船室で殺害され、宝石も奪われる。ルパンは密室殺人で4人に挑戦してきたのか。会心パロディ。

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