都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装をまとった男の死体が発見された。被害者は死ぬ前に能を舞ったらしい。近くのホテルに滞在する某国の大統領に見せるためだったと推測された。学生時代に金沢に滞在していた大統領が昔愛した女性が、2年前に失踪していたことが判明。現地で捜査を続ける十津川を待ち受けていたのは、古都に秘められた大きな陰謀だった。
Posted by ブクログ 2019年09月18日
○主題と関係しつつ、十津川の推理と行動力が光る一作
出だしは、全く見えない殺人だった。
あるホテルの屋上で首を絞められて殺された荒井。能を直前まで舞っていたという情報もあるが、越前・金沢の能舞だということが調べによりわかる。
一方、すぐ近くのホテルにラテンアメリカの大統領が来日していたが、ちょうど...続きを読む