十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」

748円 (税込)

3pt

昭和20年4月1日。少年・矢島喜八郎、のちの作家・西村京太郎は、エリート将校養成機関「東京陸軍幼年学校」に入学した。8月15日の敗戦までの、短くも濃密な4か月半。「天皇の軍隊」の実像に戸惑い、同級生の遺体を燃やしながら死生観を培い、「本土決戦で楯となれ」という命令に覚悟を決めた――。戦時下の少年は何を見て、何を悟ったのか。そして、戦後の混乱をどのように生き抜いて作家となったのか。本書は、自身の来歴について、著者が初めて書き下ろした自伝的ノンフィクション。いまこそ傾聴したい、戦中派の貴重な証言である。【目次】第一章 十五歳の戦争/第二章 私の戦後――特に昭和二十年(前半は戦争、後半は平和だった時代)/第三章 日本人は戦争に向いていない/主要参考文献

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十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年11月19日

     敗戦時15歳だった著者が、戦争前後の体験や思いを語るように書き下ろした本である。著者は歴史学者でもルポライターでもなく、言わずと知れたミステリー作家であり、語られることはあくまで個人的な回想である。しかし語られる体験が個人的だからこそ、戦争が「兵士」としての人でなく。生身の人間の普通の人生を如何に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月13日

    最後の陸軍幼年学校生徒。その目から見た敗戦直後の日本の姿はリアル。日本人は現代戦に向かないという指摘はその通りだと思う。戦中の精神主義、組織体質は現在も変わっていない。

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    Posted by ブクログ 2023年01月28日

    人生初の西村京太郎作品  実家の本棚で見つけたため一読したきっかけ 

    陸軍幼年学校での実体験が克明に記され、当時の状況が想像できる。特に、及川の死が印象的だ。
    作品自体は前半では,筆者の経験、後半では日本の戦争論に移り「日本人が現代戦争にいかに向いていないか」について実例を挙げ主張していた。

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    Posted by ブクログ 2021年09月24日

    本書の三分の一は陸軍幼年学校を中心とした話、三分の一は戦後、ベストセラー作家になるまでの話、最後は西村氏の戦争についての考え方だった。とても読み易く、真っ当な反戦の方だとお見受けした。氏の小説は一度も読んだことはないのだが、今度読んでみようかなと思っている。

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    Posted by ブクログ 2020年03月31日

    かのミステリー作家が、自らの戦争体験を語る一冊。
    細かいことはさておき
    「本来なら自軍の兵士を生きて帰らせてこその戦略であるべき」
    というような指摘だけは絶対に忘れない。

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    Posted by ブクログ 2019年10月29日

    戦中を生きた筆者による回想録であり、なぜ日本が戦争に負けたのか、が記されたエッセイ。先日読んだ「失敗の本質」にも通ずる内容が分かりやすい言葉で書かれていて、読後感は相通ずるものがあった。軽い絶望感、だ。
    日本人なら誰しもが、多少なりとも共感できる部分が書かれていると思う。
    日本人には戦争はむいてない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月25日

    著者には珍しい自伝エッセー。昨今の右傾化に危機感を覚えて書いたということらしい。前半は自身の戦争体験についてで、後半は太平洋戦争で日本が敗れた理由について、著者が考えていることを率直に述べたものである。とても共感する話が多く、実際のその時代を体験された人ならではの重みもあり、とても興味深く読めた。

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    Posted by ブクログ 2018年12月26日

    百田尚樹の「戦争と平和」を読んだ直後に読んだため、内容がかなり重複していた。だが、中心は西村氏の戦争体験。終戦時は八王子の幼年学校で兵隊の訓練をしていた。貴重な体験をこの年になって書いたのはすごい。

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    Posted by ブクログ 2017年12月19日

    さすが惹きつける文章と飾らない表現で、雰囲気に飲まれてしまう。面白い。実際に当人が感じた感覚をそのまま表現している感があって、リアリティがスゴイ。前半は半生記、後半は意見となっていて、前後半で面白さの意味が違う。戦争反対が左に寄らない珍しい一冊。おすすめ。

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    Posted by ブクログ 2017年10月13日

    1,2章は自分の体験をもとにして書いてあるので、特徴があったが3章は一般的な資料をもとにした意見であった。

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