あらすじ
男子のみを襲う謎の疫病が国中に流行り、男子の数が激減。男女の立場が逆転した世界に生まれた貧乏旗本の水野は、大奥へ奉公することを決意する。女性の将軍に仕える美男三千人が集められた女人禁制の場所・大奥で巻き起こる事件とは…!?
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Posted by ブクログ
この作品を読み終わって最終巻のページを閉じた時、「この世に生まれてきてよかった」と思った。たぶん人生で一番影響を受けた本。最終巻はいろいろな涙が出て止まらなかった。
よしながふみ以外にこんな物語を描ける人はいるのだろうかと思う。とにかくぶっ飛んだ設定ですが、圧倒されるほどの緻密さで途中でフィクションであることを忘れてしまうほどの説得力があります。
粋
吉宗の話からスタートするこの大奥。吉宗の裁量の深さ、思慮深さにスカッとしました。水野の漢気と粋さに江戸の町を思いました。そしてなぜ女性の徳川将軍がスタートするかにさかのぼる。何度も映像化されるのは必至。すばらしいです。
何と尊い作品だろうか!😃
神々しいまでの作品かと。史実に基づく仮説なのに全く矛盾を感じず幾度も心が震えました。
水野の物語から始まり、徳川の其々の将軍の時代を生きた一人一人の人生を
これほどまでに丁寧に、そして緻密で壮大な物語に仕上げたよしながふみ先生に敬意を表します😭
Posted by ブクログ
読書期間;~12月9日
本作は、事実から離れた江戸時代。赤面疱瘡という、原因不明の疫病が若い男性を襲い、死者が相次ぐ。その結果、女性が数を増し、男性は子孫を残す上で貴重な存在になっていた。貧乏旗本の水野は、家を助けるため、大奥に奉公に向かうが…。今作は、徳川吉宗が登場。
紙の方で買わせていただきました
何度も泣けるそれでいてシリアスすぎない程よい塩梅で一気に読み終えてしまいました。
本当にあったかもしれないと思うほど、歴史が絡められていて面白かったです!!
迷っている人は迷わず買っちゃいましょう!
匿名
最後はまで一気に
この作品を読み終わって最終巻のページを閉じた時、「本当に良い作品に出会えた」と思いました。
最終巻はいろいろな涙が出て止まらなかった。
読んでない方がいたら是非読んでみてください!
最終巻まで一気に読めますれ
大奥
このアイデアは凄い❗️ 斬新だし絵も良い。久しぶりに良い物に出会えて嬉しい。買う価値のある一冊です。この作家の他の本も読んでみたいな❣️
丁寧な描写
一巻を読了。
一言で表すなら、男女逆転版大奥を舞台にした話。一話からなぜ史実とは異なる歴史をたどることになったのかについて丁寧に描写されているので世界観にとても没頭できましたし、絵がきれいでとても読みやすかったです。続きも読みたいと思いました。おすすめです!
Posted by ブクログ
よしながふみ先生のエッセイ本を読んでまた久々に読み返したくなったので2週間近くかけて一気読みしたけどやっぱりめちゃくちゃ面白い!!最後の終わり方までゾクっとして全然飽きない。何回もメディア化されるのも納得する。
設定が驚き。男性上位の日本と真逆の世界。
大奥での男性の扱い方には極端過ぎて驚かされるけど、日本の威張りくさった男たちに味わって欲しいとも思う。
ストーリーに引き込まれる。
Posted by ブクログ
ドラマの方が結構マイルドかつ同性愛の表現少な目なんだなあ…
どっちも好きだけど
1番違ったのは水野と杉下さんの関係かな…
杉下さんは吉宗に気に入られたっぽいし、この後も出てくるのかな?
ちょいちょい挟まれるギャグが面白かった
突然将軍に襲われるのは性別がどっちでも嫌だけど
Posted by ブクログ
面白すぎる!設定もキャラクターも新鮮で、ページをめくる手が止まらない。有り得ない世界観ではあるものの、もしかしたら成立するのではないかと思わせる根拠がある。次作も早く読みたい。続きが気になる。
よしながふみ
どちらかといえば昔はBL の人ってイメージでした
紙本でずいぶん集めていたけれど引っ越しの為、泣く泣く処分
でも、この[大奥]はやっぱり凄い
女将軍という発想は元より個々のキャラクターの性格や考え方、行動
たぶん、よしながふみじゃなかったら描けなかったろうなと思う
素敵な作品ありがとうございました
Posted by ブクログ
謎の疫病により男子の人口が1/4までに減った日本
女性が男性の代わりに働き、男性を買う世の中に
大奥に入ることになった水野は、貞操を奪わんと襲われるなど様々なことを乗り越えまぁまぁ偉くなる
そして新しく将軍となった女性の初めての相手となるが、初めての男は将軍を傷つけた罪で殺される決まり
だが、将軍の計らいにより別の名で再び街へと戻ることができた
将軍は男性中心とも思える文化の名残に疑問を持ち、過去の文献を調べ始める
Posted by ブクログ
何度も何度も読み直して、その度に何度も何度も泣いてる。
疫病が流行り、男子が育たず、実は徳川家光以降は女性だった…なんて突拍子も無いようで、でも確かに血筋は確かだなんて思ったり。史実に忠実なので、本当に女性だったんじゃ?なんて錯覚しそう。
そしてそれぞれの徳川にストーリーがあり、苦しみ悲しみ、そして忠義が、大人世代に刺さる話だと思う。
あと、女の横顔美しくて好き。女の顔も色男描くのもうまくて、絵が本当に好き。
Posted by ブクログ
流行り病で男性の数が少なくなり
女性が男性名を名乗って家を継ぐことも起きる
という奇抜なif世界ながら、説得力があり
読ませる物語に仕上がっている。
男女逆転、男ばかりの大奥というコピーに
正直敬遠していたのだが、読んでみると非常に練り込まれ
実は本当にこんな歴史があったのかもしれないと
ふと思えてしまうほどだ。
少女漫画としての体裁もきっちり保っており
バランスの良い作品だと思う。
男女逆の大奥の話って全然イメージ湧かなくて話題になっててもなかなか手が出なかった。一巻読み終わる頃にようやく面白くなってきた感じ。それにしても顔の見分けが付かない。
Posted by ブクログ
全巻読みました。
徳川の世をめぐる最高の男女逆転SF…!食わず嫌いしていたことを後悔したし、ようやく徳川将軍を全員暗誦できそうです。総じてもっと早く読めばよかった。
男女逆転
友人の勧めで読み始めましたが、思った以上に面白くて驚いています。
流行り病で男性の数が女性よりも少なくなった架空の世界の大奥の話です。
よしながふみ先生の絵が美しくなんとなく耽美な雰囲気が魅力的ですが、何よりも自分の内なる差別意識に気付かされます。
読んで絶対に後悔しない作品になると思います。
過不足なく
1巻は8代将軍吉宗から始まります。
1巻だけでまとまったお話になっており過不足なく大奥のシステムがわかるのが素晴らしいです。
そしてここから過去編へつながります。
Posted by ブクログ
奇しくも現代に似た時代背景を思い出し、再読。
我身の危険は省みず、周囲の者の大切を一番に行動した水野。己の國の行く末を案じる若く賢い将軍。よく似た二人の一夜の恋、改めて感じました。
Posted by ブクログ
女が将軍になるという大胆な設定だが、作品の力で違和感なく読まさせる。
江戸ものでありながら、現代にも通じる。特殊な物語のはずが、身近な話として感じられる。作者の物語のバランス感覚が絶妙。
そして正しく少女まんがでもある。
男だらけの江戸モノということで、大島渚の「御法度」を思い出した。
Posted by ブクログ
そうだ、大奥を読もう、という軽い気持ちで読んでみた大奥…。
マンガで涙したのは何年ぶりでしょうか…。
ええ話ですよ、おくさん…。
私の感想よりもぜひに、ぜひにお手にとってみてくださいまし!!
ボーイズラブが苦手な方もどうか頑張って読んで下さい!
私も頑張りましたんで!
ただこの方のマンガのボーイズラブは不思議とそんなに無理じゃない感はあります。やはり内容力でしょうか。
映画にもなってるんですね。
でしょうね、だって歴女にも腐女子にもそうじゃない女子にもウケるポイントがあるんだもん。
私はそうじゃない女子なんですが、歴女だったらもっと楽しめたんだろうなーと些か残念でございます。
Posted by ブクログ
男女逆転大奥。
フィクションなのにとてもリアリティ溢れてます。
1巻は8代将軍吉宗の時代のお話。
人には絶対オススメしたいんだけど、貸してあげるのがもったいない。いつでも読めるように手元に置いておきたい。ぜひとも買って読んでみてください。
Posted by ブクログ
漫画はいれないつもりだったんだけど、これは入れてしまうよ。
評判いいのは知っていた。見かけたので読んでみたらすごい。面白い。
男女ともに(格好いい人は)格好いい。
とっぴな設定が単に男を一杯出すためだけじゃないってことがわかってきたらなお面白くなった。謁見の場面なんかは歴史好き的にもニヤリ。そうきたか!
普通だと思っていることが実は普通じゃないのかもしれないと気づくには「自分」が要る。
スポットがあたる人たちはみんなそれがある。
にしても将軍様たち素敵過ぎる。吉宗様、惚れる!
Posted by ブクログ
なにやらドラマやら映画やらになっている男女逆転版の大奥。
野生のクマさんから人に感染した特殊な病気で若い男性ばかりが死んでいき、男性は女性に比べてはるかに少ない江戸時代って設定なんだね。
吉宗公(お信)と水野くんとその幼馴染のお信ちゃんのお話はきれいにまとまっていたけれど、セクシー要素が強めで大人向けって感じかな。ハッピーエンドなのが良かった。
大奥ならではの「いじめ」も主役の水野くんがサバけたまっすぐな性格&大奥に良い人もたくさんいたので読んでいてつらくはなかったです。
やはり困難な環境でも腐らずオープンマインドでいることは大切なんだな。
Posted by ブクログ
第1巻〜第3巻、男女逆転の大奥は想像以上に面白くて、歴史もなぞることができて次巻を読みたくなります。
設定に違和感を感じないのも面白い。意外性もあって驚かせてもくれるので次巻も期待します。
再放送のドラマもあるので楽しみ。
Posted by ブクログ
若い男子だけが罹患する赤面疱瘡により、男子の数が女子の1/4まで減ってしまったため、男女の役割が逆転した世界が大奥を舞台に描かれている。
TVで見て、意外性が面白かったので、原作を読んでみた。
第1巻は、6代将軍家継が亡くなり7代将軍、吉宗が誕生。質素倹約を謳い、これまでの大奥のしきたりを変えていく様子が心地よい。
それにしても、よしながふみの発想、スゴすぎる。
Posted by ブクログ
テレビドラマがよかったので、原作を読むことにした。思ったより淡々とした感じ。起きていることが、凄まじいので、これぐらいがバランスが取れて良いのだろうか。
面白かった
昔、1巻だけ読んでましたが
ふと読みたくなり全巻購入。
すごくよかったです…
もしかしたら、こうだったかもしれない
架空の歴史漫画。ロマンがありますね。
Posted by ブクログ
男女逆転の大奥という特殊世界は実に面白い。徳川の歴史的背景、家光、吉宗のキャラがよく分かった。将軍の最重要な役割は世継ぎを確保すること、水野祐之進が旗本から大奥に行くのだがあっという間に死んでしまうところにはかなさを感じた。
ただの色物じゃない、のは評判で知ってるけれど中々食指が動かなかった。ドラマもチラ見してどんな感じかわかったので今回チャレンジしました。奇天烈な設定なのに、冒頭からしっかり理由づけされてるので、ありそうかもと納得して読める。早々に市井に生きるお八重さんの心情が胸に迫り切なくて、挿話が上手いなぁと話に入れました。
衣装の仕立てや、初めて知った組香についてなど人間ドラマのほかにも見どころあり。大岡裁きなストーリーもと1巻だけでも盛りだくさんでした。
奥が深い
ただ単純に大奥の男女逆転版かと思ったら、予想外に奥が深い感じでした。なかなかの読み応えがあります。気軽に胸キュンとかエロキュンではないストーリー重視の内容です。
匿名
男女逆転大奥です。一巻は男女逆転した大奥がどんなところかって感じのお話で、逆転してもしなくても余り変わり映えしていない印象でした。続きが気になるし、掴みとしては面白いです。
Posted by ブクログ
若い男だけがかかり死に至る奇病が蔓延し、男女の人口比率が大きく偏ってしまった江戸時代。将軍は女性が、大奥には多くの男性が囲われるのが当然となった8代将軍吉宗の時代から物語は始まる。
1巻はBLみが強く、自分にとっては読むのが辛かったが、ラストで吉宗が春日局時代からの右筆に出会うところでぐっと面白くなりそうな気配を感じた。
発想が素晴らしい
2010年以降、映画化およびTVドラマ化された作品の原作マンガ。
男女が逆転し、将軍が女性になるという発想がすごい。
(まあ、少女漫画ならではと言えなくもないが)
また、その結果生じる変化を、大奥の「せつなさ」に絞っている面も新しい。
吉宗編となる映画もキャストが豪華で、かなり良かった記憶がある。
その後の家光編のTVドラマと、綱吉編の映画続編もまた豪華キャスト。
(ちなみに、堺雅人と菅野美穂のビッグカップルの誕生も、この2作目の映画がきっかけだそう)
その思いがあった上での原作初読だが、想像以上に良かった。
映像版が好きな人でも納得できる内容だし、また映像版を見ていない人でも十分満足できる内容だと思う。
男性の私からすれば、少女漫画はなかなか読む機会が無いが、本作や「ちはやふる」など、少年・青年マンガに勝るとも劣らない名作があるから面白い。
すごい
よしながふみさんの作品はどれも面白くて、才能豊かな作家さんだなと感心してしまいます。
大奥は誰にでも描けるものではないと思います。発想が凄すぎます。
疫病のなかで
若い男にのみかかるという謎の疫病によって男子の人口が減った江戸時代の大奥を舞台にしたIFを描くSF長編大作の第一巻。
最初はある村の定吉という男の子が山で熊に襲われて亡くなったことだった。
その後定吉の兄弟をはじめ、父も近所の人も原因不明の発疹によって亡くなるということが瞬く間に広まっていった。
それはやがて赤面疱瘡と呼ばれ数十年後には男子の人口は女子の四分の一にまで減っていた。
それによって男は子種として大切にされ女が稼ぎ手、大黒柱として外に出るようになった。
そんな中の江戸城の中も将軍をはじめ要職は女が継ぎ、男は大奥に集められるようになった。
貧乏旗本の息子である水野祐之進は裕福な商家の跡取り娘のお信といい雰囲気だったが、貧しいながら自分に体を売らせることなく育ててくれた母親に恩返しをするつもりで大奥に行くことを決心。
そこではたくさんの美男があらゆる仕事をしながら上様のおなりをお待ちになっているのだった。
ただ公方様が幼いので男同士で関係を持つことが多いらしい。
その公方様も亡くなられて次の将軍が決まった。
紀州の方から来た八代将軍吉宗はまず金のかかる大奥の人員削減をしたのだった……。
もし~だったら、というのはどういう話でも思いつくがこれはジェンダーの観点から見てもとても面白い。
女が外に出て働き、男は体を売ることが当たり前という世界観がこれからどう話が進んでいくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
若い男子しか罹患しない疫病「赤面疱瘡」の突如の流行により、男の人口が女の4分の1になってしまった江戸時代が舞台。『三代家光/以降/将軍職もまた/女子の継ぐ所と/なる』とあり、歴史や人物の性格や信条など、実際の史実にもできるだけ忠実に沿わせた「男女逆転・歴史改変SF」。1巻、すごく面白かった。少し前のアトロクの影響により、ついに読み始めてしまった。この巻の終わりのように、なにか開けてはならぬモノを開けた気もしている。
文字通りの大作
史実とフィクションを巧みに組み合わせた質量ともに大作である。ストーリーの舞台設定は男女が逆転してしまった江戸時代の大奥の話だが、やや無理筋。それでも骨太に話を進めてゆく作者の力量はたいしたものである。各所に出てくる江戸幕府のトリビア的な知識の紹介もまた楽しい。
大奥
映画になりテレビ放送された大奥を見たことがあるので読んでみました。私達が知っている江戸の話とは違うけれど、こんな歴史も面白いかも引き込まれて読みました。全くあり得ない話ではなく、社会の縮図や人の心や駆引きがあり、面白く読めました。再度江戸時代のこと、知りたいと思いました。
男性大奥の世界が生々しく、想像以上に面白い!自分が好感を持ったのは杉下。この誠実な男性が、後に抜擢され、大出世するのも爽快である。また、吉宗がかっこいい!女性から見て潔く、文武両道に秀でた男前である。将軍を支える久通もソツがない女性だが、実は相当な策略家であることがすごい!この作品、とても研究されて作られているなあと感じた傑作だ。
Posted by ブクログ
物語の舞台は日本の江戸時代をモデルとした世界。男子のみが罹る謎の疫病により男子の人口が急速に減少し、儒教思想など当時の概念はそのままであるが、社会運営の根幹や権力は男から女へと移っていく世界を江戸城の大奥を中心に描く。
一巻は、そういう社会が常識化していた第八代将軍、徳川吉宗の治世から始まる。
貧乏な武家の息子、水野祐之進(みずのゆうのしん)は、金を稼ぐためとかなわぬ恋のせいでお婿に行きたくないため、大奥に入ることを決意する。
大奥に入った祐之進は、名を水野と改名し、「御三の間(ごさんのま)」という役職を与えられる。
新参いじめを受けるが、先輩の杉下(すぎした)さんに助けられながら、なんとかがんばる。
ふとしたことから剣の腕を大奥総取締役・藤波(ふじなみ)に買われた水野は、一気に大出世して将軍の側室候補、「御中臈(おちゅうろう)」になる。
そして吉宗の側室になることに…。
だが、吉宗は新将軍。新将軍と初めて床をともにした男は「ご内証の方(ごないしょうのかた)」といわれ、将軍の体に傷をつけるため死罪になってしまう決まり。
水野は、その運命を受け入れようとするが、吉宗の温情でこっそり逃がしてもらって、幼馴染+恋人だった薬屋の娘お信のもとで町人として生きることになる。
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ドラマは観ていたけど始まりは全然違うんだな。衝撃的な幕開けだった。
絵がさっぱりしてるので好み。
水野はこれで退場なのかな?
まだ少し盛り上がりに欠けるけど、続きが気になります。
Posted by ブクログ
面白いんだろうな~とは思いつつも、ハマるのが嫌で手をつけずにいた作品。やっぱり面白かった。水野の最期の場面は、少女漫画らしく、かつ時代劇らしくて、実に良かった。あ~続きを早く読まなくちゃ。(2013-08-03L)(2017-04-23L)
初めて本作を読んでから約10年。完結して2年。NHKでドラマの放映が開始された。吉宗役に冨永愛、水野は中島裕翔。水野役は芝居が上手い和風の男前でさえあればどの役者さんでもハマったと思うけれど(映画のニノも良かったよ)、富永吉宗のハマりっぷりときたら。貫地谷しほりの久通、片岡愛之助の藤波も原作イメージ通りで良かった。次回以降も楽しみだ。(2023-01-11加筆)
Posted by ブクログ
若い男性だけに感染し(本当は女子も潜在感染かもしれない)発症すると100%死滅する「赤疱瘡」が江戸時代初期に発生し、冒頭は8代将軍吉宗の年間。女子が肉体労働も権力の座も担うパラレルワールドの江戸時代。この男女逆転世界の江戸時代では、致命的感染症に罹りやすい男は小児のうちから人混みを避けるよう育てられ(集団生活である兵営などとんでもない)感染のピークを過ぎる三十代以降になっても従属的立場で女々しく女は社会運営の責任を負って雄々しい。
日本に限らず、歴史のポイントで改革派のキーパースンが権勢側に都合よく急死することが多い。作者は目が無いと思われた吉宗が将軍になった過程に毒殺を匂わせている。
継ぎ候補が次々亡くなって(史実)将軍八代目に紀州の吉宗(女)が就いた。美男子数百人が揃う大奥(日々、剣道など武芸の鍛練にいそしみ外界では絶えた衆道も横行する)を始めとして早速、質素を旨とした行政改革の豪腕を振るう婚姻制度は廃れ、入り婿を得られるのは希少な富裕家のみ、一般人は種付け料で懐妊する(男女比1対4なら一夫多妻でいけそう、それと日本だけの風土病というへんは無理があると思うが作者の構想は幕末まで見据えていたらしい)。
Posted by ブクログ
何の役にも立たぬ大奥という金魚鉢の中でただ飼われている事が我等の仕事なのだ 近々に大奥には大鉈を振るってやらねばなるまいよ 吉宗は大奥での仰々しい作法も嫌った