知念実希人のレビュー一覧
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純正会医科大学附属病院で2年間の初期臨床研修を受けている研修医諏訪野良太。精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科の各指導医の元で研修を受けながら患者さんを担当するのだが、患者さんにはそれぞれ抱えている事情や秘密があり、治療もままならず…。そんな患者さんの抱えている問題を研修医の諏訪野が患者さんに寄り添うことで謎を解き明かす医療ミステリー。
定期的にリストカットしては自分で救急車を呼ぶ女性にはどんな理由があったとしてもそれはダメ!と言いたくなった。救急車を本当に必要としている人にとっては迷惑この上ないし、病院の救急の現場はただでさえ人手不足。でも似たような患者さんはきっと実際いるのでしょうね -
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ネタバレ天久鷹央シリーズ第五弾。
「私には解決できない」と鷹央。
犯人の病気を診断し、遺体の「瞬間移動」の謎も解いた。
だが本当の解決、
すなわち事件のきっかけとなった「犯人」にせまり、
その告白を引き出し、心を解きせるのは小鳥遊しかいない…。
ストーリーとしては良かったが(失恋した小鳥遊には良くないが)
超絶空気が読めない鷹央がした心遣いとはちょっと不自然。
今回は謎解きとしてちょっと面白かった。
ごみ屋敷の事件では、
犯人が被害者であるごみ屋敷の住人に化けて、
鷹央達に応対していたというトリックに全く気が付かなかった。
犯人にとっては苦肉の策だったが、
自分だったらごみ屋敷の中に長時間いること -
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ネタバレ最後に「○○さんのような医者になりたい」とつながっていく終わり方に感動した。
病院としては、「権力争い」という社会の黒いところが顕著な部分まで描かれていた。小さい頃は、病院は人の命と向き合う場所として疑わなかったけれど、自分も社会人となり、働くようになってから、理不尽は当然のように身近に転がっていると知り、あってほしくはないが何かと現実的に感じた。最初は、それこそ自分よがりの動機で引き受けた研修医の指導ではあったが、彼のありのままの姿が、徐々に研修医たちの心をひきつけ、最終的には彼らに「本気で自分たちの将来を考えてくれた」と思ってもらえていたのがよかった。理不尽だらけの世界の中で、まだその理不 -
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ネタバレ「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ16
小鳥遊が赴任して1年以上。熱帯夜の天医会総合病院に搬送されてきた身元不明の男性。死因はなんと凍死。この不可思議な状況にも関わらず、警察は動く気配を見せない。
しかし、「屍は師なり」と診断医の技量を遺憾なく発揮する鷹央は遺体の観察から身元を割り出すことに成功する。そこから凍死の謎へ迫れるかと思いきや、この謎を解き明かすことは日本を救う大事件へとつながっていくのだった。
統括診断部はタカタカペアからタカノイケトリオへなりきれるのか!?
目に見えない体内の疾患であっても、症例によっては体に現れ、見る人が見ればそれがわかるという診断医のすごさを感じました。