知念実希人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
強い未練を持った人間の魂が地縛霊化しないように、なぜか犬の姿になってホスピスにやって来た死神。
少しずつ時代が違うけれどその病院を舞台とした3人の患者たちの未練を、特別な力を駆使して解放しながら、3つの物語は1つの大きな話へとつながって、さらに大きな謎を解いていく物語。
人間に無関心な死神が、次第に感情を持ち人間に興味を、関心を、そして人情を持つようになっていく姿はとても愛らしく、また犬の姿をした死神が患者の話を聞く姿は、セラピードッグが人間の相手をしているようで、まさにお医者さんである作者ならではの発想じゃないかと思ってしまった。
ところで、地縛霊化するほどの強い未練って一体なんだろう。 -
Posted by ブクログ
自分がこの本を読んでいる2026年3月時点ではコロナ禍はすでに過去のものになりつつあるが、当時は多くの医療従事者の方たちが現場で戦ってくれていたことを思い起こされた。コロナという姿形や命さえない未知のウィルスという敵と自分の命を危険に冒してまで現場で戦っていた医療従事者はまさに戦士であり英雄であったと思う。誰のおかげでコロナ禍を乗り切り日常を回復できて今があるのか改めて感謝したい。
作品中では、そのような心身ともにギリギリの状況にも関わらず心無い言葉や無責任な報道、訳の分からない圧力団体も描かれているが、このようなことも実際にあったことだと記憶している。
英雄たちに戦わなくてもいい敵と戦わせて -
Posted by ブクログ
半分まで読んでるけど、すでに悲しい。ジャパニーズドリーム?アジアから学びに、働きに日本に来て。ボロボロになるまで働かされる現実。そして、ひとたび、闇の世界へ足を踏み入れると、抜け出せない。悪事の手先にされて、できなくなったら、体の内臓を売るために殺される?!ほんとにー?!全てが現実とは思わないけれど、似たようなことがあると思う。
アメリカの海外ドラマでも、似たような話がいっぱいあるよね。
それから病気の話も、そうなのか、そんな病気もあるのかと、またまた、面白い。
暗い悲しい話もあるが、鷹央先生とコトリ、コウノイケのトリオがまたまた、魅力的だ。全部読んだら、1に戻って読もうかなと思うくらい、面白 -
Posted by ブクログ
自分の婚約者を殺したかもしれない相手の命を救ってしまった時の感情なんて、想像しようとしても想像できなくて。
冒頭からやるせない思いで読み始めましたが、読み進めるほどに何が真実かわからなくなってしまう。
これが頭の切れる主人公なら、きっと何にも惑わされることなく真相を見抜くのでしょうが、いろんな相手の言動や状況によって、感情がゆらゆらと不安定になっていく様子は、歯がゆくもあるけど、これがリアルなんじゃないかなと。
彼女の立場に立って読んでましたが、誰を信じていいのか、何が真実なのか、本当に最後までわからなかった。
きっとこれがミスリードだなと思ったものは、確かにミスリードではあったけど、そこか