知念実希人のレビュー一覧
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天久鷹央シリーズ屈指の感動作と呼び声高い1冊。
超人的頭脳と変人っぷりが同居し、面白そうな“謎”には嬉々として首を突っ込む鷹央先生が、今回はある事情から珍しくキレの悪さを見せる。
医師としての苦悩や、自身の特性に対する葛藤に悩み、なかなか一歩を踏み出せずにいた鷹央先生が、部下でよき理解者(被害者でもある)小鳥遊にも助けられつつ、自身の“弱さ”を克服するラストが熱く、前評判に違わない感動を与えてくれた。
いつも通り、ワチャワチャしたコミカルな部分と、シリアスな部分がよい感じのバランスで同居していて、サクサク読める。
重厚なミステリーもいいが、こういう軽く読めてシンプルに「あーおもしろかった♪」と思える作品もやっぱりいいなと。 -
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ネタバレ傷跡のメッセージを読んでから知念さんの本を読みたいと思って手に取った1冊。
こちらもとても面白かったしすごく読みやすかった!
それぞれの事情を抱えた患者さんの真実に近づく様子が興味深かった。一人ひとりと向き合うというところが私は好きで、でも病院だとどうしても流れ作業になってしまうところもあると。実情も交えながら、でも理想も追いたい。病院で働いてる人たちには本当尊敬しかなくて、自分には絶対に出来ないお仕事No.1だと思っているから、そこにさらに想いを持って働く様子が描かれていて好きでした。
どんな仕事でも、人に寄り添うってとても素敵なことで、病院ならではの寄り添いができるってさらに素敵だなぁと思った。結局は人と人の関わりだなぁ。 -
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ネタバレ誘拐ものミステリ。
女子高生誘拐事件。犯人は“ゲームマスター”を名乗る。
約三年前の女子中学生誘拐殺人でも同じくゲームマスターを名乗る人物の犯行があった。
自殺した桃井一太を被疑者死亡で書類送検し、高輪台女子中学生誘拐殺人事件は幕を下ろしたはずだった。けれど、もし桃井一太が真犯人ではなかったとしたら。ゲームマスターがまた生きていて、再び動き出したのだとしたら……。
犯人は交渉役に元警視庁特殊班・上原真悟を指名。身代金五千万円。
上原には、四年前に“ゲームマスター”と名乗る犯人に敗れ、救えなかった少女の記憶が残っていました。
上原慎吾は心神喪失し、妻とも離婚され、娘は妻に引き取られ、癌にも侵されているため、このゲームマスターを捕まえることが自分の使命だと感じる。
慎吾は犯人に命じられるまま 池袋、豊洲、代々木、そしてこのスカイツリーを回り、犯人のクイズを解こうとする。
「皇居、今日俺が回った四ヶ所の中心、東京の真ん中にある五角形だ! お前はそこにいる」
しかし、ゲームマスターの問題に敗れ、
人質死亡。
佐和奈々子。性経験あり。もしかして、恋人はゲームマスター?
慎吾、犯人斗思われる人物に接触しよとしたら、癌で苦しむ。
10年前、慎吾が壊滅させた組織が売りさばいていたヤク。グリーングリーン。
桃井一太がグリーングリーンを、使っていた。そこでゲームマスターと知り合った。
慎吾、元恋人(浮気相手)の楓といい感じになるが、楓はゲームマスターに殺される。
ゲームマスター、慎吾を苦しめるため、目の前で娘を殺そうとする
ゲームマスター堂本死亡。かつて、慎吾がグリーングリーンで捕まえた1人。
間一髪でゲームマスター、堂本から娘を救う。
4年前こ事件は堂本の犯行ではなかった。
妻とよりを戻す(再婚するわけではないが)。妻が別れた理由は、娘が夫大好きだったので、娘を夫にやらないため。
ゲームマスターから慎吾が佐和邸に戻された理由は? 慎吾、池袋、豊洲、代々木八幡、スカイツリーの四角形の中心を皇居だと思っていたが順番が関係していた。五芒星ができた。そして、中の五角形。それが、ゲームマスターが探せと指示してきた場所だと気づく。
代々木八幡で突き返された五芒星のペンダント。
その中に電話番号。
4年前のゲームマスターは桃井一太だった。
真犯人はノートからその犯行を知った。
真犯人。堂本と奈々子をくっつけるよう仕向けた。
真犯人の動機。3年前に犯人桃井に死なれて慎吾が別人になった。刑事に戻ってほしかった」
慎吾を、打ちのめした犯人が生きているかもしれないと思えば必ず捜査に参加する。
娘の優衣が真犯人。
伏線、ファザコン。
イヤミス系のどんでん返しだった。娘がファザコンなのは伏線あったので納得だったが、娘が色んな人物を操っていたのが出来過ぎではと思った。
慎吾の浮気相手のくだり、必要だったかなとも。慎吾は離婚しているので、必要かもしれないが、主人公に共感できないのが難点。
でも、真犯人は主人公のことをよく知っていて近くにいる誰かだとは思っていたので、仲間の刑事とかだと安直だったので娘が犯人なので、意外性があり面白かったかな。
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主人公は脳外科医を目指す研修医の碓氷。彼は実習先の病院で、不治の脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界を恐れる彼女と、過去の傷を抱える彼。二人が静かに心を通わせていく様子は、死が前提にあるからこそ、一分一秒がかけがえのないものとして胸に迫ってきた。しかし、実習を終えて地元に戻った彼に届いたのは「ユカリの死」という報せだった。そこから物語は、彼女の死の真相を追う緊迫したミステリーへと一変する。
中盤からの展開には、文字通り言葉を失った。医療ミステリーの名手である著者が仕掛けた巧妙なトリックにより、それまで信じていた光景が次々と覆されていく。しかし、ただ驚かされるだけではない。謎が解明された先に見えてくるのは、ユカリの深い覚悟と、碓氷への純粋な愛情だった。「脳が崩れる」という極限の状態にありながら、互いの存在を唯一の光として抱きしめ合おうとする二人の姿に、私は深い感銘を受けた。 -
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人の心を読む力を持つ医師・天久翼が、訳あり患者が集まる神酒クリニックで診療にあたる医療ミステリー。
本格的な謎解きの緻密さを楽しむというより、全体がひとつの“仕掛け”として組み上がっていくタイプのエンタメ作品。
個々のキャラクターや情報が無駄なく配置され、それぞれの役割が噛み合いながら、最後に一気に収束していく展開が心地いい。
段取りよく進んでいく流れと、迷いなく核心に踏み込んでいくテンポの良さが、この作品の魅力だと感じた。
天久翼の読心という能力は強力だが、それが物語の推進力となり、ためらいなく真実に迫っていく痛快さにつながっている。
その一方で、浮かび上がるのは人が抱える事情や感情であり、軽やかな読み味の中にも人間ドラマとしての余韻が残る。
天久鷹央シリーズとはまた違った楽しさがあり、こちらのシリーズも追っていきたくなる。
キャラクター同士の関係性も含めて、読み進めるほどに“推し”ができていきそうな予感がある一冊だった。
このクリニックはキャラが濃すぎる。 -
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9歳〜大人まで楽しめる知念実希人先生が本気で書いた児童書、だけど本格ミステリ…という触れ込み通り、本当に本格ミステリで面白かった。
まず主人公たち。
メインキャラの総称が『ミステリトリオ』。
ミステリからだけじゃなく、それぞれの名前から取っているのも素敵だし、キャラそれぞれに得意なことがあり、それを謎解きに活かしていくのもヒーローっぽい。
などなど、子どもが憧れそうな設定が盛り沢山。
殺人事件は起こらないけど、謎が謎を呼ぶ展開でページを捲る手が止まらないし、最後に全てのパーツが繋がって綺麗に伏線回収するのも読んでいて楽しかった。
これは初めて読むミステリにぴったりかもしれない。こんなに綺麗に回収したら、謎解きの虜になっちゃうんじゃないかな。
私も子どもの頃『ズッコケ三人組』を読みまくっていて。たぶんミステリー本好きはそこからきているのじゃないかと思っている。
この本が今の子どもたちに、そんな風になってくれたらいいなぁと願わずにはいられない。
きっと知念先生も同じ気持ちなのだろうと思う。
もちろん子どもだけじゃなく、がっつり大人も楽しめたので、年齢問わず読んで欲しい。
これはシリーズを追わなくては! -
Posted by ブクログ
初めて医療ミステリーを読んだけどめちゃくちゃ面白かった、知念さんはお医者さんでもあるから最初の手術のシーンのリアルな感じとか緊迫感とか凄かった、ミステリーでもあり家族の話しでもあり、所々泣きそうになる部分もあった、犯人は最後らへんで薄々勘づいて分かったけど、最後はなんとも言えない読後感だった、犯人は最後らへんで薄々勘づいて分かったけど、最後はなんとも言えない読後感だった。
あと過去一レベルで想像しやすくて最初から最後まで映像で見てるかのような読書体験だった、「硝子の塔の殺人」でも思ったけど知念実希人さんの文体が合ってるのかめちゃくちゃ読みやすい、読んで良かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ長いもので、ことりは統括診断部で1年以上も働いているんですね。鷹央にビシバシ鍛えてもらって、診断を下しているというのがなんか感慨深いです。
臓器の記憶がテーマ?心臓移植で記憶が備わるってあるんだろうか?
美容外科の朝霧明日香、柊先生って、まさかまさか……『リアルフェイス』ではないですかー!わー!!!
この作品で、知念先生が好きになってずっと追いかけてます!こうやって、天久シリーズにも登場してくれてめちゃめちゃ嬉しいです!知念先生ありがとうございます!!!
組長は目が黄色で、お腹が膨らんでいるっていうことは肝臓悪い?
→肝臓癌でした。天久シリーズ読むと診断学、ミステリーを同時に学んで楽しむことができますね。そして、格闘術も。
竜一と同じ日に行方不明になっている子供気になるな〜。その子に臓器移植していたとか?もしくは、その子の臓器を竜一に移植してた?
→組長!!いくら組の伝統守るとはいえ、他の子供を自分の子供と偽って戸籍上死んだことにするなんて……
緑と赤ってことは、色彩の疾患があったはず、全部グレーっぽく見えてしまうやつ。
→色覚異常でした。色覚異常が基本的に男にしか発現しないのは知らなかったです。X鎖が重要なんですね。
そんなこと考えてたら、この『血脈』というタイトルは、最初は臓器の記憶のだけかと思っていましたが、血筋を重んじる鰐口組、近親婚の故の色覚異常、さらには、兄である翼の登場。色んなところにかかったタイトルなんだ!と思いました。相変わらず翼の読心術はヤバい。近くにいたらメンタルボロボロにされそう(笑)
クライマックスのところでは、ちょっと目頭が熱くなりました。竜一なのか彰二なのか。組長を手にかけてしまったら自分も竜一として組の渦中から抜け出せなくなってしまう。そして、『血脈』に囚われず、彰二としての行動をとってくれて感動しました!それにしても組長!ひどすぎる!!
思い返せば、北川彰二は一人息子なのに「二」が入っていることと、竜次郎の臓器の適合が完全一致だったことから、兄弟というワードに辿り着いても良かったんですね。「ナイトメア」の方にばかり目が向いてしまったのですが、ここでもやっぱり「血脈」が関係していたんですね。しっかり翻弄されました。感想の序盤で「臓器の記憶がテーマ」とかちゃっかり書いてますもんね(笑)
非常に完成度が高く気持ち良い読後感を味わえました。シリーズものでずっと続いているのもすごくありがたいです。本作で20作品目!これからも楽しみにしています!!!