知念実希人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著名な「作家」3名が、お金・インプット・編集者など様々な角度から「作家としてのサバイバル術」を赤裸々に語ったエッセイ。
葉真中さんの本は読んだことがない(気がする)けど、中山さん知念さんの本はよく読んでいるので「へぇ、こういう人なんだ」という発見もあり、楽しく読むことができました。
新人賞はプロになる前の人達との戦いで、そこを突破したら一気に有名な人達と戦わなくてはいけないというシビアな世界がよく分かります。
何より良かったのが、「作家」ではない自分にも参考になる生き方であり、何かを突き通している人達だからこそ学べることも多いなと思えたところです。
とはいえ、感銘を受け過ぎるのではなく(ここは -
Posted by ブクログ
面白かったしサクサク読めたので、「天久鷹央の推理カルテ」「天久鷹央の推理カルテ ファントムの病棟」「天久鷹央の推理カルテ 密室のパラノイア」と3冊連続で読んでしまった(笑)
何といっても「天久鷹央」という最強キャラクターを産み出した功績が大きい。新・本格派のミステリ作家であり医師でもある知念実希人の持ち味を最大限に生かすことのできる探偵役を主人公にしたことによって、かくも面白いシリーズが誕生した。
いくつかの書評で書いているように個人的には説明調になりがちな"本格派"は好きではない。しかし知念実希人は「硝子の塔の殺人」などのように単なる本格派ではなく、きちんとストーリー構築 -
Posted by ブクログ
医療過誤を起こしたことで職を失った外科医・九十九は、恩師の紹介で新しい職場を得る。秘密厳守、そして医療技術の優れたスタッフが揃う神酒クリニックには、医療以外の問題にも関わる裏の顔があった。ずば抜けた能力を持ち、そして魅力的なキャラクターたちが活躍する、スリリングで楽しいミステリです。
天久鷹央シリーズと関連はあるものの、こちら単体でも充分に楽しめます。とにかくキャラクターがどの人もとんでもなさすぎて、楽しすぎる! その中に放り込まれた九十九にしても、採用されたんだからいろいろと有能なんですよね。ある患者の依頼から始まり、バラバラ殺人、密輸事件等々に深く関わっていく神酒たちに、しっかりついていっ