村山早紀のレビュー一覧
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今回の一冊は、3話の中編で構成されている。
大筋は⋯
主人公の月原一整は、辺鄙な田舎で営業していた桜風堂書店という本屋にカフェを併設し、営業を引き継ぐことを決意した。
その前は、街のデパートに入っている銀河堂書店に勤務していたが、独立して自身が理想とする本屋を開店することが夢だった。
もう一人の主人公である卯佐美苑絵は、街の本屋に勤め、一整とも一緒に勤務していた。
一整が独立をすることになり、苑絵をはじめ前の本屋に勤務していた仲間たちは、一整の本屋開店に協力を惜しまない行動をする。
実は一整と苑絵はお互いに惹かれ合うものがあるのだが、二人とも消極的な性格が災いし、お互いの気持ちを伝えることなど -
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『桜風堂ものがたり』続編
「四月の魚(ポワゾンダブリル)」ヒットの立役者になった
一整だったが、奇跡はそこで終わらなかった。
書店だから、1冊売ったら終わりじゃない。
読んでいると、心が痛い状況が見えてくる。
実際に、電子書籍で読もうとは思わないの?って、何度も
聞かれたけど、電子書籍だと本を捲る感触やインクのニオイが
しないでしょって、答えるに留まっている。
そういう読者の一人でもある自分も、シリーズものが
すぐに手に入らないのは、辛いって気持ちはよくわかる。
それを思う書店員さんの気持ちにも初めて触れた感じ。
そういう細かいところがすごくリアルです。
優しい奇跡・・・本当に優しい -
Posted by ブクログ
感想:
リアルとファンタジーの融合。
四季の移ろいを感じるお料理と情景のあたたかな暮らし。
意識しなければ気付けない、日常の中の大切な実はお気に入りだったひととき。
時々は気づいて大切にすくいあげようと意識するのに、いつのまにかまた指の隙間から零れ落ちるようにおざなりになってしまう。
慌ただしい日常の全てのそういう瞬間をすべて大事にすることは難しいけれど、紛れもなく自分にもそういうひとときはあるんだと、思い出させてくれる。
三章のセンシティブなトピックについては、急に現実を突きつけられたようでなかなか消化できずにいたけれど、キャラクターによって意見が違い、すんなりと受け入れられるものがあったこ -
Posted by ブクログ
空港を利用する人たちのそれぞれの思い出が、人や場所から蘇ってくる。
ひとりでいる空港は、誰かを待っているのか…ひとり旅なのか…いろんな思いを纏わせているのかもしれない。
何かのきっかけでふっと夢の世界にいるような空間に浸ってしまうまでを描いている。
「十二月の奇跡」ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人に顔の傷の原因を作った若かりし頃の思い出が蘇る。
「雪うさぎの夜」海外で気ままに過ごす画家兼ライターのあずさは、久しぶりに帰郷した後、空港のフラワーショップの前で、絵の上手だった亡き母のことを思う。
「竜が飛ぶ空」医師を目指して浪人中の翔太郎は、悪天候で欠航か決まった空港で、亡き父に似た