島田裕巳のレビュー一覧

  • 新宗教 戦後政争史

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    特定の宗教団体を取り上げるというよりは歴史的な流れからの日本政治との関わりを述べているように読めた。平明に書いてくれているので読みやすい。
    タイトルの政争に関わるとなると真打ちは創価学会となるだろう。大本教の場合は弾圧で政争でもない気がするし。
    戦争に負けた事で神格化された天皇が無くなった事が荒廃を極めた日本における第二の新宗教の勃発となり人々の拠り所となっていたのだろう。高度経済成長期に創価学会が力を伸ばした事(他の団体も同様ではある)、日本の経済的転落が人口減少に結びつき団体の弱体化となった事から見るに政治の票集めとして機能しなくなった場合どの様な顛末に至るか気になる。

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    2024年05月22日
  • 宗教の地政学

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    だいぶ読みやすく、宗教の入門編としても楽しめた。
    色んな書籍が紹介されているので他の本も色々読めそうではあるけれど、深めの知識を求めて読むと少し物足りないのかもしれない。
    ロシアのウクライナ侵攻には宗教が絡んでいそうな話は地政学をからめた説明でもう少し読みたかった。

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    2024年05月10日
  • 完全版 創価学会(新潮新書)

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    日蓮正宗との決別、あんなにすごい宗教施設が解体されたことなど、、、
    自分の知らない世界だったので、とても興味深かった。確かに、以前は学会員二世の知り合いから選挙協力の電話が実家にかかってきていたが、最近ないなぁと、、、学会の神通力も弱体化しているのかも??

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    2024年05月03日
  • 帝国と宗教

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    帝国は領土拡大のため宗教を利用し、宗教は信者獲得のため帝国を利用してきた。本書は、この二つの関係性をかつての帝国を示しながら紐解く。しかし、帝国にも宗教にも内在する「拡大性の本能」は何ゆえか。一人で静かに信仰し、ありのままの領土で満足する国家にはなり得なかったのか。この両者における人間の性欲にも通底する「拡大と支配」の論理が知りたかった。

    しかし、書かれるのは来歴とそこに偶発的に発生し、その偶発性を当時の利害関係で構造的に捌いてきた、ある種の連鎖反応のみだ。恐らく、生物のみならず、組織や信仰が拡大本能を持つのは、競合からの支配に対する、ゲーム理論のような状況だ。やらねばやられ、支配される。地

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    2024年03月24日
  • 日本の10大新宗教

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    十大宗教とそれに関連する宗教を記述することで結果的に多くの宗教について解説していたが、例えば白光真宏会は入っていなかった。他の宗教から分かれた、連携したということがあまりない宗教は入れづらかったのかもしれない。あとは有名どころでも、阿含宗、オウム真理教、幸福の科学などはあまり記述なし。

    気になったところのメモ。

    ・新宗教:キリスト教系以外は仏教or/and神道の影響をほぼ受ける
    修験の影響を受けた宗教も多い
    ・真光:野口整体の愉気と活元を宗教的に解釈
    ・世界救世教系:聖地建設、自然農法への関心
    ・天理教から璽宇まで:神道系

    ・高度経済成長期に巨大になった霊友会、創価学会、立正佼成会など

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    2024年02月09日
  • 帝国と宗教

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    人類がこの2千年足らずの間に複数の帝国を築き、そして滅亡を繰り返したその背景には、宗教の存在が大きく関わっている。日本には神道があり、古くには仏教やキリスト教が外部から入ってきたが、現代社会に至るまで日本の統治に宗教が大きく影響したとは言い難い。日本が海を隔て他国との接点が少なく、侵略されにくい位置にあったことが幸いし、宗教の力を借りずとも統制しやすかった事に起因するだろう。海外を見るとどうであろうか。ユーラシア大陸、ヨーロッパと陸続きで遊牧民などが馬を駆り攻め入ってくるような地域においては、支配者が次々と入れ替わり帝国化するに至っては、支配に宗教の力は大いに役立ってきた。
    本書は主に世界三大

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    2024年02月01日
  • 神社から読み解く信仰の日本史

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    神道を勉強したかったからなんとなく手に取ってみた。
    入り口には良かったなと思う。もう一歩踏み込んだ本を読んでみたくなった。
    神道は、日本人なら勉強したいね。

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    2024年02月01日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    宗教について簡潔にまとめ上げている。
    イラストや図が多くて見やすい。
    ただ1度読んで完全に理解することはできないので何度か読み返す必要があるかも。

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    2024年01月26日
  • キリスト教の100聖人 人名でわかる歴史と教え

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    12使徒、サンタクロースやバレンタイン、アウグスティヌス。有名人のオンパレードの聖人列伝。キリスト教の迫害時代が、聖人の大量生産の時期だったようだ。殉教へのハードルが大変低くかった時代で、近代になるとスコラ哲学など神の存在意義、キリスト教を体系的にまとめた試みで列聖に登った人が多くなった。

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    2024年01月24日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    宗教全般の理解が進む。ヒンデゥー教徒は肉全般を好まないこと、牛乳は好きなど知らないことが多々学べた。

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    2023年12月30日
  • 帝国と宗教

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     もう少し掘り下げた帝国と宗教の理論があるのかと期待したが、ほとんどの帝国に言及しているので、まとまりがないように感じた。

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    2023年12月29日
  • 大還暦 ――人生に年齢の「壁」はない

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    島田裕巳(1953年~)氏は、東大文学部卒、東大大学院人文科学研究科博士課程満期退学、放送教育開発センター(現・メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東大先端科学技術研究センター特任研究員等を経て、東京女子大学非常勤講師。宗教学者として、宗教に関連する一般向け書籍を多数執筆。
    私は従来、死生観に関わる本をよく読み、著者の本でも、『「日本人の神」入門』、『人は死んだらどこに行くのか』、『無宗教こそ日本人の宗教である』等を読んできたが、アラ還世代に入った数年前から、人生後半の生き方を説いた本も読むようになり、本書を手に取った。
    本書は、人生100年時代と言われるようになった現代におい

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    2023年12月19日
  • 小説 日蓮 下巻

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    柴田錬三郎が言ったように日蓮は「法螺吹き」ではないか?良観との「祈雨対決」仏教者が「7日のうちに雨降らば弟子となろう」と思い切った挑発を言うだろうか。自伝的文章にあるといっても疑わしい(と思う)。女性信徒への情感溢れる書簡が有名だが、ほとんど色気なし。自ら「なぜ正しいことを主張して迫害される」と苦悩する人間像。対蒙古防衛体制に邪魔者なのを無自覚。 
    鎌倉から佐渡へ流罪。佐渡で曼荼羅を書き上げたところで小説は終わり。 名脇役の源空丸は、佐渡で怪我をして亡くなりその際、日蓮が念仏を唱えたのはちょっと不思議
    〇法門上は、本尊は最重要の争点。
    佐渡始顕本尊は実在せず(だから「文字が金色になった」と空想

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    2023年12月18日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    仕事柄、葬儀に携わることが多いことと最近地政学の本も読んだため、宗教と世界の関わりを勉強したくなり購入しました。

    本の内容としてはイラストが多用されておりとても分かりやすかったです。ただ、ふりがながほとんど振っていないので、これは何て読むんだろうという単語が多かったです。都度調べながら読み進めました。

    学生時代に宗教についても勉強したはずなのですが、お恥ずかしながらほとんど忘れており復習がてらとても勉強になりました。

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    2023年12月08日
  • 聖地にはこんなに秘密がある

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    宗教学者が日本の8ヵ所の「聖地」と呼ばれる場所についてその歴史やしきたり、現代の立ち位置などを解説している。

    比較的近代に創設された天理教本部のような場所から、神話の時代にまで由来が遡る沖ノ島など歴史の深さも様々。現代でも宗教上の重要な拠点だったり、パワースポットと呼ばれて観光客を呼び込む場所もあり、訪れる人たちの目的もまた多様化している。

    各地にあるしきたりや「封印」、伝統行事は誰がいつ、どのようにして決めたのだろうと思う。後の世の人達に不要と判断されればなくなってしまうものが今でも続いているのには、それだけ人々を惹き付ける物があるからだろう。

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    2023年12月03日
  • 宗教対立がわかると「世界史」がかわる

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    宗教対立、と一言で括ってしまうことの危険性を説いた本だと感じました。
    宗教というと、どうしても、どこかスピリチュアルなものだ〜と距離を置いてしまうというか……また、信仰というものの強さと頑なさを知っているからこそ、思考停止になってしまっていた面もあったのだなと実感させられました。
    時代に即して利用されたり、隠れ蓑にされたり、拠り所にされたりしてきている宗教。姿形を変えながら歴史に現れている宗教を、単純に理解しようとしてはいけない。でも、理解し切ろうとするとあらゆる分野の知識が要るからメチャメチャ難しい……!というもやもや。

    タイトルで、「わかる」と「かわる」の対比なのは何故なんだろうと考えて

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    2023年12月02日
  • 教養として学んでおきたい神社

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    神聖な空気を発する神社が大好きです。
    関西だと大神神社、下鴨神社、春日大社など、深い森の中に建っている神社にら辿り着くまでの参道や鳥居や苔むした石造物、
    と思い、手にしましたが、私には難しかった。わかったような、わからなかったような。
    私が求めていたのは、宗教学見地ではなかったのかも。

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    2023年11月19日
  • 日本人の神道 ――神・祭祀・神社の謎を解く

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    神道ってなんだろう?と思って手に取った。正直少し話が散漫なところは否めないが、全体として理解するにはちょうど良かったかもしれない。

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    2023年11月13日
  • 宗教対立がわかると「世界史」がかわる

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    専門用語が多くて私には難しかった
    が、なんとなく各宗教の立ち位置が理解できたような出来なかったような?

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    2023年10月28日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

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    実母のお話は強要されてないしお金を搾り取られてないし、宗教の話だけどネガティブな気持ちにはなりませんでした。詐欺には気をつけて、やりたい事は節度を持ってやる。それでいいのかなぁと思いました。

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    2023年10月17日