島田裕巳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
島田裕巳氏の比較的最近の著作。日本の主だった新宗教を10選び、それぞれを概括的に解説している。さすがに宗教学者だけあってよく勉強しているなという感を覚えた。キリスト教以外の宗教についての知識が殆どない小生にとっては、日本全体の宗教的様相を改めて考察するいい材料となった。なお本書を、小生はマーケティングの見地からも読んでいた感がある。成功している新宗教は、いずれも日本の歴史的ニーズに対応しており、その結果として多くの信者を獲得している。なお、これはべつに宗教は多くの信者を集めるのが良いという意味ではなく、あくまでも精神的消費者としての大衆のニーズをつかむことに成功しているという意味である。その意味において、本書はマーケティングを研究する者が読んでも大いに価値があると考えられる。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ題名のとおり、世界の代表的な宗教を、ざっくりと説明してくれています。
第1章では、西側のユダヤ教、キリスト教、イスラム教を中心に、2章ではアジアの宗教、バラモン、仏教、ヒンズー教、儒教、道教等、そして3章では、日本の宗教について。
それぞれの宗教がどのように影響を与え合ってきたかということも、ざっくりと説明。
で、そのざっくりさ加減が絶妙で、知的好奇心を刺激します。
特定の宗教について、もっと知りたくなった方には、あとがきで詳しい本をおすすめしてくれています。
前に読んだキリスト教についての本がイマイチだったからか、この本の印象はとてもよかった。
宗教を分析するのではなく、淡々と、歴史的に流れを説明してくれています。
特に興味深かったのは、「日本人は無宗教か」という第3章。
実は日本の生活の中にしっかり宗教が根付いているがゆえに、無宗教だと感じているという。
うん・・・確かに、神仏世俗ごちゃまぜ生活の中では「信仰」という考え方って育たないのかもしれない。
しかも、「信仰」という概念が日本に入ってきたのは、明治時代だという。(じゃ、江戸時代のキリシタンはどうなのかって話だけど、それは一部ということで除かれているのかも)
なんか、宗教を中心に考えると、自分のことがわかってないような、がっかりな日本なのではありますが、
著者は、日本が日本という独立した国でいられるのは、意識できないほどに
生活に溶け込んだ宗教にも理由を求められるとしている。
さらに、この「無宗教」感覚に、平和を導くヒントがありそうだ、とも。
そして、終章の、いま世界の宗教は、 という章がさらに興味深い。
これまたざっくりとではあるが、911の同時多発テロの起きた理由にも触れられている。
本編に興味のない方にもぜひ読んでいただきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
平成元年、週刊誌が坂本弁護士事件を報道して糾弾を開始しオウム真理教はにわかに注目を集める。
その後オウムは一連の騒動を起こし、その間、幸福の科学も台頭、宗教は社会の重大な関心事となり、ついに平成7年、地下鉄サリン事件を迎える。
一方、平成5年、万年野党だった公明党が連立政権に参加、11年以後、与党として君臨し、ついに日本は新宗教団体が政治権力を行使する国となった―。
オウム、創価学会以外にもさまざまな新宗教やスピリチュアル・ブームに沸いた現代日本人の宗教観をあぶり出す。
[ 目次 ]
昭和63年(1988年)自粛騒動と時代の転換
平成元年(1989年)バブルの頂点とオウム真理教
平成2年(1990年)オウムの選挙と変わる創価学会
平成3年(1991年)幸福の科学の台頭と散骨の容認
平成4年(1992年)オウムのロシア進出と合同結婚式
平成5年(1993年)集団自殺とマインド・コントロール
平成6年(1994年)サイババ・ブームと政治問題化する創価学会
平成7年(1995年)地下鉄サリンと私へのバッシング
平成8年(1996年)麻原初公判と宗教法人法改正
平成9年(1997年)破防法の棄却と酒鬼薔薇事件〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
格差社会が到来したと言われ、勝ち組と負け組との差が大きくなったとも伝えられている。
このまま将来性のある職につかなければ、負け組になってしまうのではないか。
そうした恐怖心を抱えている若い世代も少なくない。
では、どうしたらいいのか。
この本では、自分の生きる道をどこに見出したらいいのか、それを考えるヒントを与えることをめざしている。
その出発点になるのが、三種類の日本教、三つの属性ということであり、自分がそのどこに属しているのかを知ることで、考えるための道筋がはっきりしてくるはずである。
[ 目次 ]
序章 本書がなぜ人生を変えるのか
第1章 サラリーマン系に属すべき人々
第2章 自営業・自由業系に属すべき人々
第3章 公務員・教員系に属すべき人々
第4章 三つの属性が伝えられる過程
第5章 三つの属性に対応する大学
第6章 一流企業に入ると不幸になる人々
終章 正しい属性で生きる人間の可能性
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
私自身、折伏のターゲットになった経験はないが、学会員のクラスメイトから、公明党議員への投票を頼まれたことはある。だいたい、そういう経験がない人のほうが少ないのかもしれないが。このときの経験から、公明党と創価学会に嫌悪を抱いていた。政教分離の原則はどうなっているんだとも思うし、そういう政党が政権を握っている現況に恐怖を感じてもいる。しかし、本書によれば、我々が生まれる前ごろのほうがより攻撃的で危険な集団だったようだ。
本書では、創価学会の足跡とともに、公明党の歴史もかなり踏み込んで述べられている。そして両者が同一のものではないということも。政治の流れに沿って説明がなされており、非常にわかりやすく、勉強になった。著者が一貫して中立的な立場での記述を心がけている点も、読みやすさの一因であると思う。
本書で学んだことは非常に多い。ぜひ身近な人に薦めたい1冊である。ただ、著者は本書の中で軽く否定しているが、文化的側面から、学会がある意味でカムフラージュしつつ、社会的影響を強めていることは、最も影響力のあるメディアであるテレビが学会批判をできないことから、自明のことと考える。
ネットや、一部のメディアでは学会への監視の目がはたらいてはいるが、なにせ国家権力を手にしてしまっている政党の支持母体である。「ポスト池田」という事態になった後の創価学会の動向は、やはり注視せざるをえない。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
現代人にとって、宗教についての知識・教養は不可欠なものになりつつある。
そしてその本質に迫るには、宗教のもつスキャンダラスな側面を無視することはできない。
仏教伝来、大仏開眼、空海VS最澄、末法思想の広がり、信長の蛮行、お蔭参り、大本事件、天皇の人間宣言、踊る宗教、宗教の「お一人様化」…さまざまな意味で対立を引き起こしたもの、一般の宗教史ではあまり触れられないものを中心に、24の事件を現代と通じるかたちで取り上げながら、日本人と宗教の歴史をダイナミックに描く。
[ 目次 ]
新しくやって来た仏教とそれを迎え撃つ神道との対決
大仏開眼という国際的イベントと環境破壊
命をかけて海を渡ってきた鑑真は本望をとげたのか
空海と最澄との戦いはけっきょくどちらが勝利したのか
往生への異様な情熱が時代を席捲する
日蓮の真の敵は空海だった
蓮如がいなかったら親鸞は生き残ったか
茶道はドラッグとして輸入された
禅寺で中国語が使われていた深いわけ
日本を一挙に近代化した織田信長の蛮行
キリシタンは日本をキリスト教化する可能性を持っていたのか
人を神として祀ることは冒涜ではないのか
出開帳という新しいビジネス・モデルの登場
宗教バブルとしてのお蔭参り
廃仏毀釈に飲み込まれた大寺院
宗教的原理主義の先駆けとしての明治政府
天理教は天皇制に対抗したのか
熱病のように広がった聖霊降臨
徹底して弾圧された大本の真の野望は
宗教国家としての満州国と日蓮主義
天皇の人間宣言は何を意味したのか
踊る宗教と戦う宗教が戦後日本を変える
地球温暖化と戦う明治神宮
お一人様宗教の時代
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。