島田裕巳のレビュー一覧
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うちは、亡父の実家が鹿児島の浄土真宗の寺、母の実家が兵庫の曹洞宗の寺なので、宗派による流儀の違いというのは、子供の頃から何となく意識はしていましたが、具体的にどこがなぜ違うのかについては、今まできちんと知らずに過ごしてきました。
この本では、これらも含めて、日本の主要な仏教宗派の成り立ちや現状を、実にコンパクトにまとめてくれていて、すっきり理解することができました。
タイトルだけみると真宗中心みたいですが、創価学会など仏教系新興宗教も含めた日本の全般的な仏教宗派の状況がバランス良く書かれていて、興味のある向きには、結構役に立つと思います。 -
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ネタバレ最近身近な人が亡くなり、宗教について考える事があり読んでみた。特に浄土真宗を信仰しているわけではないが、各宗派の成り立ちがわかった。タイトルの「浄土真宗は、、、」の答えは最後の最後に書かれている。浄土真宗は信徒の数1200万人を超えている、寺院は2万を超え、全国の総寺院数の約20%だという。理由は庶民の信仰だから、具体的な救済の手段が備わっている事。それは、称名念仏「南無阿弥陀仏」。又親鸞が「非僧非俗」の立場をとり、妻帯した事が血縁によるネットワークを広げた等々。最後に今は葬式仏教で寺は安泰だが、団塊の世代が亡くなった後、葬儀が減ってきた時に仏教宗派はどのになっていくのかと終わっている。無縁社
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新宗教、新々宗教を切り口にした平成20年史の筈が、一読感じたのが平成奇っ怪事件簿。ドイツ駐在を終えて帰国したのが平成元年であり、韓国に来たのが平成19年だから、私の知る日本の世相と内容がほぼ重なり、とても懐かしく読んだ。日本は仏教を除き外来宗教を殆ど受け入れておらず、キリスト教徒が1%にも満たない国は世界的にも珍しいらしい。某宗教がもはや民族化しているとの指摘には「上手い!」と思わず膝を打つ。最後に一言。気持ちは分るがオウム真理教騒動を巡る筆者へのパッシングに関する弁解、恨み節は別の本でやってほしかった。
平成宗教20年史 >> 読み易いというか、ちょっと読み易過ぎ。宗教と言う -
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日本宗教事件史で私が知っていること…
神教と仏教が喧嘩して、相手の一族郎党を滅ぼしたり滅ぼされたりしてた。
織田信長が天台宗を奇襲してそこにいた人みんな殺した。
秀吉がクリスチャンを弾圧した。
オウムが恐ろしい事件を起こした。
ろくな知識がない。
信仰はピンとこない。幼稚園は仏教系で、小学校はキリスト系、氏神神社は京都にある。
それぞれ愛着を感じている。けれど私に信仰という習慣はついぞ身につかなかった。
仏教とキリスト教の教えはリンクしている部分も多い。読経も聖歌も同じように美しい。神道の伝説はどれもこれもぶっ飛んでて面白い。
教養としての宗教は心に響く。でも一線を越え信仰になったとたん -
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天理教,大本,生長の家,天照皇大神宮教,立正佼成会,創価学会,世界救世教,PL教団,真如苑,GLAという,10の新宗教について,その成り立ちや仏教等との関連,他宗教との違いなどを解り易く説明している。
新宗教は,社会問題となる時にしか我々の前に出て来る機会はあまりなく,病気の治療法,予言などがきっかけになっている事が多い。このため,破壊的なカルトとして私も捉えてしまいがちだが,そんなことはない新宗教の方が多い。ただ,新宗教も信者を集めねばならず,そのためにはアクティブな活動を展開をする必要があり,注目の的になってしまうのだろう。
そもそも新宗教といっても,立正佼成会や創価学会,PL教団,世界救 -
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なぜこんなに日本の葬式にはお金がかかるのか、そのタネを明かした本です。
いかに、日本の葬式は、浪費であり贅沢であるかということを、
日本での仏教の変遷などとともに明らかにする、無理のない
葬式無用論といった本でした。
たくさんお金を取られる、死後に名づけられる「戒名」というものは、
実際は仏教の教義とは関係のない、葬式仏教として発展してしまった、
日本の仏教独自の慣習にすぎないことなのだなど、いろいろと、
葬式について知識のある人もない人も頷きながら理解を深められる内容になっています。
本の裏表紙にも書いてありますが、
日本の葬式の平均費用は231万円なんだそうです。
これが、お隣の韓国
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