島田裕巳のレビュー一覧
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≪目次≫
序章 日本の神々と神社
第1章 八幡ー日本神話に登場しない外来の荒ぶる神
第2章 天神ー菅原道真を祀った「受験の神様」の謎
第3章 稲荷ー絶えず変化する膨大な信仰のネットワーク
第4章 伊勢ー皇室の祖先神・天照大神を祀る
第5章 出雲ー国造という名の現人神の圧倒的存在感
第6章 春日ー権勢をほしいままにした藤原氏の氏神
第7章 熊野ー浄土や観音信仰との濃密な融合
第8章 祇園ー祭りで拡大した信仰
第9章 諏訪ー古代から続くさまざまな信仰世界
第10章 白山ー仏教と深くかかわる修験道系「山の神」
第11章 住吉ー四方を海に囲まれた島国の多士済々の「海の神」
≪内 -
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まだ全部読み終わっていませんが、なんというか、スターウォーズエピソード1を観終わった時の、なんともいえない香ばしい感じを思い出しました。
...いやぁ面白いですよ。
1500円という価格は、探していた本を新本特価で発見したような喜びもありますし。
内容は、本のあとがきのデラックス版といった趣きで、カスタネダシリーズの美味しい所の全部盛りの構成なので、興味は有るけど、どれから読んで良いのかが解らない人や、全部揃えるは正直しんどい人、最適だと思います。
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序章に、作者がカスタネダとの出会いに関する、どうでも良いような事が書いてありますが、この本の発している香ばしさは、島田裕巳自身が -
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副題が「仏教宗派の謎」です。中身は日本のおもな仏教宗派について発生から派生までくまなく取り上げ、歴史的経緯をふまえ解説したもの。なので副題の方が中身に対しては正確で、より直截な題名にするなら「日本の仏教宗派の歴史」なんて言う方が合ってます。が、こんな題名では手に取る気も起きないでしょう。「浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか」という書名は大当たりです。
で題名に対する回答ですが、他の宗派は修行して仏教の教えを自らの力で悟らなければならないのに対し、浄土真宗の教えは「南無阿弥陀仏」を唱えれば極楽浄土でき、阿弥陀仏の力で成仏するという「他力本願」であるというシンプルなものであるから、ということらしい -
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日本にいながら様々な場面でキリスト教に私的にも公的にも触れる機会があり、根本的な理解を始めるために本書をとった。
そもそも聖書における翻訳の問題や、キリスト教における神を大日と表現し、大日如来とほぼ同一視していたことなど非常に興味深い記載があった。
また、未読ではあるが遠藤周作の「沈黙」に触れながら、日本におけるキリスト教は、本来のキリスト教から、日本の測りえない文化的・社会的・宗教的受け入れ能力である「底なし沼」に飲み込まれ、全く異なるものに変質してしまっているという記載にも興味を感じた。
また、日本においてキリスト教の布教率が0・8%にとどまっていることは、戦後においてインテリ層には -
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私は、家の宗教が金光教(こんこうきょう・岡山県に本部がある)で、幼稚園がルーテル(キリスト教系)、大学の友人が創価学会で、仲人さんが立正佼成会で人間ドックも去年まで佼成病院という無節操な「宗教遍歴(?)」があります。
この本では金光教は「10大」には漏れて、「おわりに」で「言及できなかった新宗教」の一つとして名前が挙がっている程度だったのがちょっと残念ですが、
1.天理教
2.大本
3.生長の家
4.天照皇大神宮教と璽宇
5.立正佼成会と霊友会
6.創価学会
7.世界救世教、神慈秀明会と真光系教団
8.PL教団
9.真如苑
10.GLA
の10の「新宗教」が取り上げられています。なかなか面白か -
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まず創価学会だけで1700万人もの会員がいるという事実にびっくり。曹洞宗の寺院がセブンイレブンをしのぐ1万4604カ所もあるなんて。
タイトルの浄土真宗の信者は1240万人。創価学会が日蓮正宗と袂を分かってからは浄土真宗が一番信者が多い、ということになる。(形式的には日蓮正宗が破門したらしいが、実態は仲違い)
本書はタイトルにある「なぜ」に答えるために書かれたのではなく、日本の仏教の歴史と今の宗派の分析だ。
浄土真宗を開いたのは親鸞(鎌倉時代)だ。しかし本書によれば親鸞が生前に大きな活動をして信者を増やしたのではなく、死後に弟子達や教団が大きくなるにつれてカリスマ性を協調した面が強いようだ。
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