島田裕巳のレビュー一覧
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まず創価学会だけで1700万人もの会員がいるという事実にびっくり。曹洞宗の寺院がセブンイレブンをしのぐ1万4604カ所もあるなんて。
タイトルの浄土真宗の信者は1240万人。創価学会が日蓮正宗と袂を分かってからは浄土真宗が一番信者が多い、ということになる。(形式的には日蓮正宗が破門したらしいが、実態は仲違い)
本書はタイトルにある「なぜ」に答えるために書かれたのではなく、日本の仏教の歴史と今の宗派の分析だ。
浄土真宗を開いたのは親鸞(鎌倉時代)だ。しかし本書によれば親鸞が生前に大きな活動をして信者を増やしたのではなく、死後に弟子達や教団が大きくなるにつれてカリスマ性を協調した面が強いようだ。
もうひとつ本書ネタ。仏教と葬式はいまやあたりまえの結びつきだが、元々は違った。曹洞宗が編み出した葬儀の方法が広まって現代に至っている。
宗教にすごく興味がある、というわけではないので本書に没入することはなかったが、それぞれの宗派がどういった流れで出来上がったかについては整理されているので本棚に置いておく価値はある。自分の宗教(私は日蓮宗)以外についてはあんがいわからないものだし、確かに親類の違う宗教の法事に出ると本書にあるような特徴が感じられる。それを確認するだけでも勉強になった。 -
Posted by ブクログ
うちは、亡父の実家が鹿児島の浄土真宗の寺、母の実家が兵庫の曹洞宗の寺なので、宗派による流儀の違いというのは、子供の頃から何となく意識はしていましたが、具体的にどこがなぜ違うのかについては、今まできちんと知らずに過ごしてきました。
この本では、これらも含めて、日本の主要な仏教宗派の成り立ちや現状を、実にコンパクトにまとめてくれていて、すっきり理解することができました。
タイトルだけみると真宗中心みたいですが、創価学会など仏教系新興宗教も含めた日本の全般的な仏教宗派の状況がバランス良く書かれていて、興味のある向きには、結構役に立つと思います。 -
Posted by ブクログ
新宗教、新々宗教を切り口にした平成20年史の筈が、一読感じたのが平成奇っ怪事件簿。ドイツ駐在を終えて帰国したのが平成元年であり、韓国に来たのが平成19年だから、私の知る日本の世相と内容がほぼ重なり、とても懐かしく読んだ。日本は仏教を除き外来宗教を殆ど受け入れておらず、キリスト教徒が1%にも満たない国は世界的にも珍しいらしい。某宗教がもはや民族化しているとの指摘には「上手い!」と思わず膝を打つ。最後に一言。気持ちは分るがオウム真理教騒動を巡る筆者へのパッシングに関する弁解、恨み節は別の本でやってほしかった。
平成宗教20年史 >> 読み易いというか、ちょっと読み易過ぎ。宗教と言うより流れるように語られる当時の世相が懐かしい。2012年02月25日 -
Posted by ブクログ
日本宗教事件史で私が知っていること…
神教と仏教が喧嘩して、相手の一族郎党を滅ぼしたり滅ぼされたりしてた。
織田信長が天台宗を奇襲してそこにいた人みんな殺した。
秀吉がクリスチャンを弾圧した。
オウムが恐ろしい事件を起こした。
ろくな知識がない。
信仰はピンとこない。幼稚園は仏教系で、小学校はキリスト系、氏神神社は京都にある。
それぞれ愛着を感じている。けれど私に信仰という習慣はついぞ身につかなかった。
仏教とキリスト教の教えはリンクしている部分も多い。読経も聖歌も同じように美しい。神道の伝説はどれもこれもぶっ飛んでて面白い。
教養としての宗教は心に響く。でも一線を越え信仰になったとたんに、うさんくさくいかがわしく感じる。つきつめると実態がない。現実的な目標も目的もない人間関係たち。何も生みださない。なのに時に大きな影響力を発揮する。うさんくさくてスキャンダラス。離れた所からたまに覗いてみると面白いかも。でも絶対巻き込まれたくない。
信仰を持つ人をおかしいとはもう思わない。国教はない方がいい。人が幸せになる方法はいくつでもあるのだし、下手に国教なんてできたら選択肢が減ってしまいかねない。
宗教は私にとって教養以上の意味を持たない。
先祖崇拝の感覚は何となく分かる。仏壇も墓もきれいにしておきたいもの。でも人間を神格化するのはやり過ぎ。
なぜ首相は国家元首としての役割を果たせないの?王室を持たず、国民の中から選ばれた代表が国家元首を担っている国はたくさんあるでしょうに。
個人的な意見を「私たち」の意見だと思うなよって、読みながら思っちゃった。
『チャタレイ夫人の恋人』
遠藤周作『沈黙』
マーティン・スコセッシ『最後の誘惑』
『夜明け前』島崎藤村
坂口安吾
深沢七郎
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