島田裕巳のレビュー一覧
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ひいきとは何かを考察した本。 言葉の定義について、歴史を遡って考察する。
著者は歌舞伎や相撲などを事例に構造を説明しているが、少々わかりにくかった。「いきの構造」や「甘えの構造」という過去の名著に倣って書かれているけれど、これを読んだことない人にはピンと来ないと思う。 自分の感覚では、贔屓とは単純にファンのことであって、著者のように深く考察して言葉を使い分けするほどのことでもなさそうな気がする。
自分の傾向として、スポーツなどで応援する人やチームには、判官びいきのバイアスが掛かる。小林一茶の俳句「痩蛙負けるな一茶これにあり」。弱い方を贔屓する方が楽しめるのだ。 また、えこひいきするのは嫌なもの -
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ネタバレ曹洞宗や臨済宗といった禅宗の場合には、不立文字と言うように、教えを文字にして表現することを戒める傾向が強く、他の宗派を批判したり、攻撃する事はなかった
戦前の昭和15年に、現在の宗教法人の前身となる宗教団体法が制定されるが、それ以前の段階では13宗56派が存在した
宗教法人は認証されるものであるにもかかわらず、多くの人たちは認可されるものと誤解している
比叡山が10世紀末以降、支配下に置いたのが祇園社、つまり今の八坂神社である
南都北嶺は兵僧を抱え、武力を所有することで、独立性を保っていた
織田信長の比叡山焼き討ちや豊臣秀吉の検地や刀狩りは、寺社勢力から領地や兵力を奪い、世俗の権力の支配下に置 -
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ネタバレp4
神社は神道の施設でお寺は仏教の施設である
神社には鳥居があるけれどお寺にはない
ミシュラングリーンガイドジャポンに山では富士山と高尾山だけが三ツ星となっている。
高尾山には薬王院と言うお寺があり真言宗に属している仏教寺院がある。ところがそこには本社あるいは権現堂と呼ばれる神社があってその前には鳥居が立っている
…
鳥居の立つお寺は各地にある。
鳥居のない神社もある。
第1章 神のための場と人のための場
釈迦よりも宗祖を尊ぶ日本仏教
神社特有の分霊と勧請(かんじょう)
神社は神のための場所だから人が住めない
仏の場としてのお寺と修行のためのお寺
第2章 神社の歴史
神社におい -
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ネタバレp9
南都六宗>法相、倶舎、華厳、律、三論、成実。
天台宗>
法華系……日蓮宗→日蓮正宗
禅系…曹洞宗、臨済宗→黄檗宗(おうばくしゅう)
浄土系…融通念仏宗、浄土宗→浄土真宗、時宗
p20
奈良時代、僧侶が官僚の時代で宗派は学派に近かった。
国の試験で正式な僧侶に。持統天皇時は10名。
奈良の東大寺は南都六宗+天台真言の「八宗兼学」の寺。
p23
鎌倉時代。
法然が浄土宗を起こす。念仏以外の教えや実践を聖道門と呼び、念仏で極楽浄土を目指す浄土門を目指した。
法然を批判した日蓮が法華経への信仰以外を否定。
禅宗の曹洞宗や臨済宗は不立文字(ふりゆうもんじ)と言うように教えを文字にし -
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明日神社を直しにいく。
ちょっとその前のinputとして読んでみた。
神道は、「ない」宗教 (創唱者、教え、経典がない)
日本の民族宗教というのは確かに言われてみれば新鮮だった。
また、仏教と一時期は融合して、明治に神仏分離が起こったことも書いてあった。(確かに歴史の授業でやった気がする)
他の国の自然宗教、民族宗教が世界宗教に飲み込まれていていったものが多いなか、日本に神道が残ったのは大変興味深い。
別件だが、クリスマスはヨーロッパの土着宗教がキリスト教に与えた影響だというのは知らなかった。
(神宮と名がつくのは、伊勢神宮を始め皇室関係の寺院を指すことも知らなかった。)
「神社の境
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