島田裕巳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ひいきとは何かを考察した本。 言葉の定義について、歴史を遡って考察する。
著者は歌舞伎や相撲などを事例に構造を説明しているが、少々わかりにくかった。「いきの構造」や「甘えの構造」という過去の名著に倣って書かれているけれど、これを読んだことない人にはピンと来ないと思う。 自分の感覚では、贔屓とは単純にファンのことであって、著者のように深く考察して言葉を使い分けするほどのことでもなさそうな気がする。
自分の傾向として、スポーツなどで応援する人やチームには、判官びいきのバイアスが掛かる。小林一茶の俳句「痩蛙負けるな一茶これにあり」。弱い方を贔屓する方が楽しめるのだ。 また、えこひいきするのは嫌なものだが、えこひいきされるのは何とも思わないし、気が付かないこともある。人間の感情は都合よくできていると思う。
ひいきについて、いろいろ考えさせられることは多かったが、読み終わってなんとなくスッキリしなかった。 もう少し構造を簡単に説明してほしかった。 -
Posted by ブクログ
読まずに生き残れるか?は、煽りすぎ。
高校で習った世界史を、宗教という視点から再構成してみましょうといった感じ。
そこに、現代史として、イスラム原理主義と、ウクライナとロシアの宗教観が混じってくる。
いつも思うのは、人が何かを信じるという、そのエネルギーが恐ろしい。
神話は、時に現実に生きてくるわけだし、教典に従って、生活をし続けている人々がいる。
(まあ、宗教がなくても、何かの規範の中で生きているわけだけども)
そして、何を信じるか、で進んできた時間の流れは、相手の信じるものを打ちこわし、正しくないと言い切ってしまう。
そういうものを、恐ろしいと感じ、私は私の都合のよい信仰で良いと思ってしまう。
一方で、これからやってくる社会を考えた時、知らなくても良いことなんだとも言えない。
世界史を学ぶに当たって、時間や国という視点だけでなく、色んな切り口を持つことが、ある意味では人の理解にも役立つように思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ曹洞宗や臨済宗といった禅宗の場合には、不立文字と言うように、教えを文字にして表現することを戒める傾向が強く、他の宗派を批判したり、攻撃する事はなかった
戦前の昭和15年に、現在の宗教法人の前身となる宗教団体法が制定されるが、それ以前の段階では13宗56派が存在した
宗教法人は認証されるものであるにもかかわらず、多くの人たちは認可されるものと誤解している
比叡山が10世紀末以降、支配下に置いたのが祇園社、つまり今の八坂神社である
南都北嶺は兵僧を抱え、武力を所有することで、独立性を保っていた
織田信長の比叡山焼き討ちや豊臣秀吉の検地や刀狩りは、寺社勢力から領地や兵力を奪い、世俗の権力の支配下に置く試みだった
親鸞の場合には、妻帯しており、血筋によってその信仰が伝えられていった。これは、他の宗派にはない浄土真宗の特徴である
戒名に関しても、浄土真宗はそれを法名と呼び、必ず釈の字を含む -
Posted by ブクログ
ネタバレp4
神社は神道の施設でお寺は仏教の施設である
神社には鳥居があるけれどお寺にはない
ミシュラングリーンガイドジャポンに山では富士山と高尾山だけが三ツ星となっている。
高尾山には薬王院と言うお寺があり真言宗に属している仏教寺院がある。ところがそこには本社あるいは権現堂と呼ばれる神社があってその前には鳥居が立っている
…
鳥居の立つお寺は各地にある。
鳥居のない神社もある。
第1章 神のための場と人のための場
釈迦よりも宗祖を尊ぶ日本仏教
神社特有の分霊と勧請(かんじょう)
神社は神のための場所だから人が住めない
仏の場としてのお寺と修行のためのお寺
第2章 神社の歴史
神社において重要なのは建物ではなく祭事だった
磐座(いわくら)に神を招く
高天原(たかまがはら、たかあまはら)に帰る
第3章 お寺の歴史
仏教における建築の重要性
お寺の歴史は仏舎利(遺骨)から始まる
キリスト教の聖遺物崇拝(骨)
奈良時代のお寺は大学のような存在
庶民(修行専念ムリ)の仏教のきっかけは浄土信仰、念仏
禅寺は仏像より人間の空間が重視された
江戸時代は共同墓地で土葬が多く墓は建てなかった
仏壇の位牌が供養の対象になった
寺請制で仏教の信仰が江戸幕府によって強制
「江戸名所図会」神社や寺はエンタメ空間
第4章 神仏習合 隠された神社とお寺の歴史
文明を取り入れるために仏教を受け入れた日本
神が仏教に帰依する? 神宮寺
仏教優位の理論 本地垂迹(ほんじすいじゃく)
仏は形に描かれやすいが、神は描かれにくい
p171
現代では、神社の前では拍手、お寺では合掌する。
しかし神仏集合の時代には神社で拍手を打つ習慣は無かった。それは明治になってから定められたもので以前はどちらも合掌だった。神と仏を区別しなかった。
神仏分離以降はどちらの信者か区別することになり、どちらを選んでいいか多くの人が迷うようになった。
第5章 現代の神社とお寺
国家に貢献した人物が神社に祀られた
金比羅宮にこんぴらさんが祀られていない
明治に権現(ごんげん)が否定され改称を迫られた
変わるお寺の存在意義
代々の第一次産業は先祖の供養が必要
寺の坊主は人間関係のしがらみがない相談役
上京した次男以下は現世利益の新宗教、葬儀不要
宗教の信仰は女性40代男性50代から
男は49歳まで2割弱、50代で41%、60歳で56%
女は29歳まで2割、10歳ごとに10%ずつ増える
文化財の博物館としてのお寺
清浄な神域の神社
地域で結束する必要がなくなる時代、神社やお寺も経営を求められるようになってきた。
若い頃は刺激的な事に心を奪われていた人でも、歳を重ねるにつれ心を癒してくれるものに惹かれていく。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。