島田裕巳のレビュー一覧

  • 疫病退散 日本の護符ベスト10

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    表紙の角大師がかわいい…。
    他に取り上げられているアマビエも
    件も、なんかユーモラスなんだよね。
    威厳とか怖さを押し出しているのは
    牛頭天王や天刑星、鍾馗さん。

    あとは蘇民将来に虎狼狸、魔多羅神
    源為朝…は人間が護符になってるんだ!
    為朝が守っている土地だから
    疫病が来ないという信仰なわけか。

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    2021年04月18日
  • いつまでも親がいる~超長寿時代の新・親子論~

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    「いつまでも親がいる」よくぞこの題名で本を出版してくれた、この本の最高点はこの題名だ。

    何か解決法、というか心の持ちようが示唆されているのかと思い購入。もはや自分にとってこれは喫緊の命題なのだ。例えば戦争をしていたり戦争直後、1960年ころはまだいつ死ぬかわからない社会、これを「生死観A」、現在はあるていど病気の治療などが進み皆が長生きする人生100年時代、といわれる社会で「生死観B」とする。

    「生死観B」の社会は大人になった親と子が共に長期間暮らす社会。今は「生死観」を変えて生活するようですね、と言っている。

    そして厄介なことに「生死観」を変えるのは子供の方だ、ということだ、と思う。年

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    2021年03月28日
  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    0葬(ゼロそう)
    ~あっさり死ぬ

    著者 島田裕巳
    集英社
    2014年1月29日発行


    日本特有の「告別式」を最初にしたのは誰の葬儀だったでしょう?
    正解は、「葬式は、要らない」と近代に入って最初に公然と主張した、自由民権運動に携わった中江兆民の葬儀でした。

    仏教式の葬儀方法を編み出したのは、何宗でしょう?
    禅宗の曹洞宗が正解。経済基盤を支えるための苦肉の策から生まれた。

    東日本と西日本では、火葬場から持って帰る骨の量が違うのをご存じでしたか?東日本はすべて、西日本は3分の1~4分の1。

    東北では、通夜の後で火葬にするので、葬儀・告別式の時には遺体がないのをご存じでしたか?

    のど仏は

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    2021年03月17日
  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    0葬ーーあっさり死ぬーー 島田裕巳

    第1章 人を葬ることは相当に面倒である
    第2章 なぜ葬儀や墓はこんなにも厄介になったのか
    第3章 生老病死につけこむ資本の論理
    第4章 死者が増えるから
        葬儀で儲けようとする人々が次々と現れる
    第5章 世間体を気にするがゆえに
        資本の論理につけこまれる
    第6章 仏教式の葬儀は本当に必要なのか
    第7章 マイ自然葬、そして究極の0葬へ
    第8章 人は死ねばゴミになる



    宗教学者、島田裕巳氏による著書です。

    現代における社会の動き、人の流れを
    厚生労働省が示した社会のデータを証拠としてあげ、
    それらが葬儀や墓へどのような変化をもたらしたかを示

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    2021年02月15日
  • 疫病vs神

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    仏教は、疫病のために、発展してきた。この言われてみれば当たり前の事実を、このご時世にこうも正々堂々と言われると、「ああなるほど。」という納得感にご馳走様する。疫病をどのように理解して、どのように対面して、日本史を歩んできたのか、これを振り返ることが、このご時世の苦悩を読み解くキッカケになっている。政治経済に文句言ってる飲み屋のオヤジよりも、このほうがよっぽど改善できる気がしてくる。

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    2021年01月15日
  • 疫病vs神

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    タイトル、神よりも「日本の宗教」としたほうが適切じゃないのかなぁ。
    コロナフレーバーの一冊。歴史を追って章が進むので、日本の疫病史をざっくりと覚えられる。他の章がダメなわけじゃないけど、やっぱり日本の神様が絡む2,5,6章が興味深い。
    それとは別に、1章で述べられている『医療宗教学』ってのはとても面白そうでそそられる。こちらで是非一冊書いてほしい。

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    2021年01月14日
  • 疫病退散 日本の護符ベスト10

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    借りたもの。
    COVID-19の疫病退散に因み認知度が上がったアマビエ然り。それに端を発して、疫病退散の護符について何が描かれているかまとめたもの。
    内容的にはさわりだけ。
    護符に描かれた神仏について、何が描かれているかその逸話を掲載。それらには都市伝説?的な民間信仰?妖怪?が描かれたものについても言及している。
    悪いものを家の中に入れない比叡山の角大師、異神・牛頭天王と来訪神の系譜だろうか?蘇民将来、真言の九字切り、鍾馗様、予言に纏わるアマビエ(アマビコ)と件など……さらには神格化された源為朝まで。
    印象としては、国津神よりも渡来神、大陸からの信仰の対象が多い。

    著者は疫病など天災を予言す

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    2020年12月14日
  • 疫病vs神

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    海外との交流で疫病が日本に入ってきた。それと同時に仏教を受け入れたことが、その後の展開の分かれ目になった。

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    2020年11月09日
  • スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力

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    確かに、スマホ(そしてAI・IoTも、もはや同義)が、あらゆるビジネスを破壊している。
    紙の書籍はもちろん、音楽CD業界も、DVD&TVなど映像も含めたコンテンツビジネス業界。
    もちろんゲームも、パッケージゲーム(家庭用ゲーム機)は、完全にスマホに置き換わった。
    自動車産業も、電気自動車になってしまえば、既存の内燃エンジンノウハウは必要ない。
    さらに自動運転になってしまえば、物流が大きく変わってしまう。
    「医療」も「教育」も、遠隔での操作が出来るならば、地域による格差は無くなっていく。
    そんな中、「宗教」こそスマホに駆逐されてしまうのではないか?というのが本書。
    今まで「ビジネス」にし

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    2020年10月17日
  • 神社で拍手を打つな! 日本の「しきたり」のウソ・ホント

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    しきたりは変わるし、意外と新しい。サンタクロースはキリスト教とは無関係。恵方巻きは企業戦略。二礼二拍手一礼は決して正式な作法ではない。
    学者さんらしく小説や俳句などから用例を検証して考察してある。

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    2020年10月03日
  • 反知性主義と新宗教

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    反知性主義は、己の視野の狭さゆえ理解できぬ知性を敵視するもので、ポピュリズムの温床である。そう片付けてしまうのは簡単だが、それは、書物でなく現実に軸足を置く立場として(著者の言葉を借りれば、知性よりも知能を重んじる立場として)、人々の生活に根ざしたものでもある。著者はそのことを、アメリカの宗教的な原理主義や日本の宗教史などをたどりながら確認していく。その中でいろいろな事象を反知性主義と結びつけていくわけだが、若干無理を感じるところもある。著者があとがきで主張していることには同感。

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    2020年08月15日
  • 日本人の信仰

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    自分が宗教を信じているのかと問われると首肯しがたく、かといって信仰心がないのかと言われると素直にうなずけない、そんな気持ちからこの本を手に取った。このあたりの主題について知りたいと思っていたので、そのとっかかりにいい本だったと思う。
    いわゆる一神教が信じられている国々と日本では何が違うのかということや、日本人は無宗教だと自称する傾向にあるが本当にそうなのか、またその傾向はどこから来ているのかということを検討するあたりは読んでいて興味深かった。
    もっと深く掘り下げたりデータを示してほしいと思ったところもいくつかあるが、新書である以上致し方ないし、より詳細に論じているものを読みたいと思える内容だっ

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    2020年06月06日
  • イスラム、ヒンズー、ユダヤ教…… 宗教別 おもてなしマニュアル

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    イスラム教を中心に、ビンズー教やユダヤ教といった、仏教、キリスト教以外の宗教を信仰する人たちの世界を描く。

    教科書や字面からは理解しづらい、感覚の部分に踏み込んでいるところが、本書を“使える”一冊にしている。

    まったく勘違いしていたのが、イスラム教における「断食」の意味。仏教における断食は、修行、苦行のイメージだが、それとは印象が異なる。むしろ心待ちにするイベントなのだ。日が暮れると食べられる、くらいの知識はあったが、その背景はよく理解できていなかった。本書を読めば、むしろ普段より、豪華な料理が食べられるなど、「イベント」としての断食の意味がよくわかる。

     食習慣に非常に多くのページが割

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    2020年05月31日
  • 仏像鑑賞入門

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    いつもながら、島田氏の本は、適度な専門性がありつつ、大胆な単純化がされているので分かりやすい。仏像は、飛鳥奈良が至高というのは、賛否両論ありそうだけど、それも一つの見方だとは思うし、そこを基準に各時代の仏像をみていけばよいと思う。個人的には快慶が一番好き。

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    2020年05月23日
  • 神社で拍手を打つな! 日本の「しきたり」のウソ・ホント

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    意外に何故そのしきたりが存在しているのか、何故続いているのか分からないしきたりも存在する。

    商業主義から生まれたしきたりも、そこそこあるようだ。

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    2020年05月21日
  • 親が創価学会

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    ネタバレ

    池田大作氏の存在感の低下、二世、三世学会員の割合増加に伴い、今後、影響力が減少していくであろうことがわかった。

    つまり、公明党の影響力はいつまでも続かないのではないか、ということだ。
    政策的には国民に寄り添っている部分もあるのだろうけれど、特権階級に優しい自民党にも寄り添っている政党だからね。

    創価学会では、自分の姿勢を変えるのではなく、折伏をして相手を変えようとする、というのがわかりやすかった。

    払ってもいい金額:600円

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    2020年05月05日
  • 葬式は、要らない

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    ネタバレ

    葬儀は、誰のためのもの?葬儀は、残された者が故人への感謝と気持ちを切り替えるためのもの。

     父は90歳と高齢であったため、。告別式だけの1日葬(参列者11人の小さな家族葬)でした。葬儀は故人のためというよりも、残された者が故人への感謝と気持ちを切り替えるために必要な儀式なのだと思いました。

    ◆葬儀屋さんは、事前に決めておこう…
     父の葬儀に際しては、スマフォで検索した!にわか仕込みの知識しかなくて、ほとんどの事を葬儀社の担当者に助けられながら決めたのですが、簡素にするにしても仏式で葬儀を行うのであれば、少なくともこの本に書かれていることぐらいは、知っておきたかったと思いました。
     生前に何

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    2020年05月02日
  • ブッダは実在しない

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    ・日本で定着しているのは、ブッダの没後に生まれた大乗仏教で、伝承に関った宗派の宗祖たちは、ブッダの存在すら知らなかった?という説は、葬式仏教しか知らない私のような人にとって、驚きでしょう。

     この本の目的は、仏教という宗教の特徴を明らかにすることにある、とのことです。

     島田裕巳さんは、様々な資料を読み解き「ブッダは実在しない」と考えた方が自然だ、と説いた後で「仏教は、つねに発展を続けていく宗教であり、開かれた宗教なのである。」と締めくくっている。仏教は、破滅に向かう暴走列車のような世界を止めることができるだろうか?

     ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)が、悟り、教えを説いたのは、2500

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    2020年04月29日
  • なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 【最強11神社】八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春日/熊野/祗園/諏訪/白山/住吉の信仰系統

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    社数の多い神社11系統のそれぞれについて歴史と特徴を解説した一冊。情報の羅列が目立ち、そのため説明の重複が多く、各神社の違いが分かりづらい面があります。必要な部分を拾い読みするだけでいいかもです。

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    2020年02月23日
  • 二十二社 朝廷が定めた格式ある神社22

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    2020年9冊目

    22社とは、天変地異が起きたときに国が神前に供物を捧げた22の第一級神社のこと。
    京都や畿内を中心とした22の神社を解説。伊勢神宮という天照を奉る天皇家に縁のある神社。藤原家に縁のある春日大社を中心とした奈良の神社など。時の権力者たちの庇護を受けた神社たちも多いけど、北野天満宮のように藤原道真を沈める神社もあり、改めて日本の神社の神話や歴史に面白さを感じます。

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    2020年01月29日