【感想・ネタバレ】教養として学んでおきたい神社のレビュー

あらすじ

神社について学ぶ。それが、この本の目的です。
多くの人たちは、普段神社とかかわることは少ないかもしれません。
ですが、正月になると、神社に初詣に出かけます。
子どもが生まれたときの初参りや七五三の際にも、神社に参拝します。
神社は、私たちの日常の暮らしのなかにしっかりと根づいています。
それは、私たち日本人にとって、神社という存在が必要不可欠なものであることを意味します。
本書では、神社で祈ることの意味、その場所が持つ価値、神社の成り立ちや
神仏習合、神仏分離といった過程、神社の格などについて、
宗教学者の島田裕巳先生に詳しく丁寧に解説していただきます。

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Posted by ブクログ

神社は、とっても身近な存在なのですが、それゆえか、その存在について、あまり疑問を持ってきませんでした。
が、タイトルを見て気になったので、読んでみました。

名称に「神宮」が入っている神社は天皇にまつわる神社であること、神話に基づく神社の存在、実在の人がまつられた神社の区分など、神社についてあいまいだった知識が、かなり整理できました。

また、「伊勢神宮」の本当の名称は単に「神宮」であることや、神社の本殿は後付け、とか、神道は教えを持たない、とか、改めて得られた知識もいろいろとありました。

この本を読んで、神社や神道と日本人の相性のよさを感じました。
仏教との共存(神仏習合を含めて)が可能な(可能だった)理由も、少し理解できた気がします。

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2022年08月22日

Posted by ブクログ

キリスト教・イスラム教・仏教などには、「経典・教典」がある。
しかし神道には「経典・教典」がない。
だから仏教を取り入れるがで一部争いはあったものの、日本の土着宗教である神道の中に、概ね大きな争いはなく仏教は溶け込んでいった。
というのは、なるほど、と思った。
僧侶や親など、人づてに「教え」が受け継がれていったものの「教典」がないから解釈違いで争いがないし、時代に合わせて柔軟に変わっていくことができる。同じ宗教に属していながら異なることを言っていても、納得できる理由があるならそれでいい。
今、「禅」や「マインドフルネス」などが一部でブームだが、仏教ではなく、このような日本民族宗教と仏教とが流合して源流があるんだろうか。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

神道を学ぶにあたり初手で読むには苦しいが、1-2冊読んだ上で望めば楽しく読める。

神仏習合・分離のくだりは知らなかったので非常に勉強になった。人では到底敵わない神も、時代の流れの中で人間のエゴに振り回されているというのが分かったり、時代は変われど、神を扱えど、ビジネス的な感覚で統制を図ってこられたというのも知れてよかった。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

神聖な空気を発する神社が大好きです。
関西だと大神神社、下鴨神社、春日大社など、深い森の中に建っている神社にら辿り着くまでの参道や鳥居や苔むした石造物、
と思い、手にしましたが、私には難しかった。わかったような、わからなかったような。
私が求めていたのは、宗教学見地ではなかったのかも。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

明日神社を直しにいく。
ちょっとその前のinputとして読んでみた。

神道は、「ない」宗教 (創唱者、教え、経典がない)
日本の民族宗教というのは確かに言われてみれば新鮮だった。

また、仏教と一時期は融合して、明治に神仏分離が起こったことも書いてあった。(確かに歴史の授業でやった気がする)
他の国の自然宗教、民族宗教が世界宗教に飲み込まれていていったものが多いなか、日本に神道が残ったのは大変興味深い。

別件だが、クリスマスはヨーロッパの土着宗教がキリスト教に与えた影響だというのは知らなかった。

(神宮と名がつくのは、伊勢神宮を始め皇室関係の寺院を指すことも知らなかった。)

「神社の境内の中には、人の住む場所はない」(cf. 寺院)
というのも新しい発見だった。

本居宣長いわく、良いものも悪いものも、それが他に比べて秀でているものを「神」と呼ぶらしい。

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2021年09月19日

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