島田裕巳のレビュー一覧

  • 新宗教 戦後政争史

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    イワケン本棚から。このご時世だから、統一教会の話題に収斂していくのかと思いきや、さにあらず。天皇が現人神で無くなった終戦後、言ってみれば当然のごとく出現した、”それなら自分が”的新宗教に始まって、政界に入り込んでいく過程が描かれる。こうして時系列で纏められると、分かりやすくて良い。

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    2023年10月05日
  • 最強神社と太古の神々

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    基本的に格上の神社とは、古事記·日本書紀に登場する神社。
    本書に掲載される神社とその祭神は、
    伊勢神宮 アマテラス
    氷川神社、八坂神社 スサノオ
    出雲大社 オオクニヌシ
    大神神社 オオモノヌシ
    浅間神社 コノハナサクヤビメ
    宗像大社 宗像三女神

    神社の形態の第1段階は、磐座などで祭祀を行っていた。第2段階では、磐座が鎮座する神体山が信仰の対象となる。大神神社では三輪山、伊勢神宮では朝熊山がそれにあたる。第3段階になると、神体山の前に、俗界と区別するために鳥居が建てられる。第4段階で拝殿を建てられ、最後の第5段階で本殿が建てられる。
    との変遷があるようだ。

    何気に訪れる神社に、このような歴史

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    2023年08月24日
  • 葬式消滅 お墓も戒名もいらない

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    時代の流れといってしまえばそれまでだが、経済が悪化して人付き合いも縮小したら葬式の意味はかなりなくなると思う。必然。前は友人が「親戚の○回忌に参加する」と聞くと日本伝統のイベントっぽくて憧れたものだが、そのうちそういうのも珍しくなるのだろう。

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    2023年06月26日
  • 無宗教こそ日本人の宗教である

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    日本人の宗教観から歴史、宗教について説明がされている。

    日本人が抱いている宗教への価値観、諸外国への関わり方など、宗教の歴史の知識以外にも感じることができるかと。

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    2023年05月20日
  • 新宗教 戦後政争史

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    宗教はどこからどのようにして生まれてくるのか。特定の人の内面からある日突然発生(降臨)することもあるだろうし、周りで生活する人々の状況が後押しする事で成長していく。生まれも育ちもそれぞれだと感じるが、何かしらの悪意に近い意図を持って近づくこともできてしまう。
    本来的な宗教が生まれた意味を教義として実践している間は理解できる(破壊活動など人を傷つける行為は理解しない)が、その道を外してしまった時、仮に心が縛られてしまった人たちが抑えられない力になってしまう危険性を感じた。
    近年騒がれる団体だけでなく、どの様な歴史背景から様々な団体が生まれてきたか、わかりやすく書かれていた。
    票の獲得や就職に利用

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    2023年03月11日
  • 浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎

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    浄土真宗についての本というより、日本の仏教史とその中心人物について宗派ごとにまとめた本。日本史の復習や仏教の入門としては読みやすく面白い。しかし、肝心のタイトルの「浄土真宗はなぜ~」という問いに関しては「おわりに」でさらっと述べられているだけでかなりタイトル詐欺に感じる。この本を足掛かりに、親鸞や空海などの有名な人物や宗派に焦点を絞って何冊か読んでいくと、だいぶ仏教に詳しくなれそう。

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    2023年02月12日
  • 教養として学んでおきたい仏教

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    広く浅くといった感じ。この世の中で再び仏教の価値を見いだすことは人々の心が救われるきっかけともなるのではないかと思った。

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    2023年01月18日
  • 葬式消滅 お墓も戒名もいらない

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    簡素化、消滅へと進む葬式のこれまでとこれからについてエッセイのような感じで解説。
    今のような仏教式の葬式の原型は曹洞宗の葬式で、それは儒教の影響を受け、教団を経済的に支えるというビジネス的な背景のあるものだったということなど、葬式についてこれまで知らなかった知識や最近の流れをいろいろ知ることができた。
    個人的には、高額な戒名や故人と直接関係のない人を大勢呼ぶような大規模な葬式はいかがなものかとは思うが、遺族として気持ちを整理する、故人との別れの場として、従来の仏教式の葬式も悪くないと思っているので、葬式消滅に向かう流れには、一抹の寂しさを感じる。

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    2023年01月14日
  • 葬式格差

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    今まで出した本のまとめ本のような感じでした。東西の宗教の違いとか、地域のしきたりは実は違う地域ではやってなかったりとか。戒名の格式とか。ここの地域ではこうだけと場所が違えば変わってくるから葬式は自由にして良いんだよという本だと理解しました。

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    2023年01月12日
  • 教養として学んでおきたい仏教

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    「仏教とはどういう宗教なのか」から始まり、仏教の成立ち、広まり方、変化などを分かりやすくまとめられた1冊。
    なぜ仏教発祥の地であるインドでは仏教が衰退していったのか、日本で受入れられるようになったのかが良く分かった。
    これからの仏教の立ち位置の提案は、今の時代だからこそ必要なのかもしれないと思わされた。

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    2023年01月10日
  • 日本の10大新宗教

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    宗教学者である島田裕巳さんが、日本の新宗教についてそれぞれの成り立ちなどを解説した本。この本には、いわゆるカルト宗教とされている団体は載っていない。
    面白かったのは、割とどの宗教も相互に影響を受け合っていたりしたこと。あとGLAの「エジプトの神ワンツースリー」は面白かった。英語やん。

    面白かったんだけど、私は宗教の成り立ちよりはそれを信仰している人達のこころの方に興味があるようで、教科書を読んでいるような気持ちだった。

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    2022年11月30日
  • 日本人の神道 ――神・祭祀・神社の謎を解く

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    ネタバレ

    星3.5
    神がいわくらからご神体なき山、そして神社へ封じられたのはなぜか? 問いは興味深いが答えが物足りない。梅原猛のようなダイナミックな論理展開を期待したのだが。パワースポットよろしくどこでも神がいる場所にでき、教義がない自由な宗教だからこそ、日本の神道には未来があるとの結論。そうか? まあサブカル利用で世俗の文化として生き残るのが現状ではないかしら

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    2022年11月06日
  • なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 【最強11神社】八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春日/熊野/祗園/諏訪/白山/住吉の信仰系統

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    日本神話にゆかりのある神社が好きなので、八幡神社という聞きなれない神社に興味を持ち、本書を読んだ。
    八幡神社に限らず、人気の神社を取り上げられているので、各神社の祀られている神様や由来などを知ることができた。
    八幡神社について詳しく知りたい人には物足りない内容かもしれないが、日本の神社の特徴を網羅的に知りたい人にはおすすめできる本だった。

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    2022年10月28日
  • 無宗教こそ日本人の宗教である

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    島田裕巳(1953年~)氏は、東大文学部卒、東大大学院人文科学研究科博士課程満期退学、放送教育開発センター(現・メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東大先端科学技術研究センター特任研究員等を経て、東京女子大学非常勤講師。宗教学者として、宗教に関連する一般向け書籍を多数執筆。
    私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。
    章立て及び内容は以下の通り。序章:「無宗教」は恥ではない!、第1章:日本人は本当に「無宗教」と思って

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    2022年10月27日
  • 親が創価学会

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    本当に親が創価学会員じゃなくてよかった!友人葬ってのに出たことあるけど吐きそうになった。だけど楽かもね。戒名ないってのもいい。

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    2022年10月13日
  • 宗教対立がわかると「世界史」がかわる

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    高校は世界史選択だったのだけど全く興味を持てず成績も散々だった。本作を読んでいると名前だけは知っている出来事がたくさん出てきて、なるほどちゃんと切り口を絞って捉えるともう少し分かりやすかったのかもな、と当時を思い出して感じた。とはいえ本作も教科書的な書かれかたで途中ちょっと挫折しそうになってしまったので、一般書として出すなら読み物としてもう少しエンタメ性というかキャッチーさが欲しかったな、と思ってしまった。

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    2022年10月10日
  • 葬式消滅 お墓も戒名もいらない

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    0葬、良いねえ。関西の火葬場もっと良いねえ。戒名いらないよねえ。お葬式の形本当に変わったよ!でも寺も困っちゃうよね。

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    2022年10月02日
  • 日本の10大新宗教

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    統一教会の件で少し新興宗教関係の書籍を読んでいるが、その中の一冊。タイトルにあるように「日本の」宗教団体に限っているためキリスト教系などは論究がない。従って統一教会も含まれない。
    10の団体(法人)が解説されているが、どれも平行に書かれているため、信者数など規模の異なる団体も濃淡の差がわからない。
    各章を読む前に Wikipedia などで概要を予め知ってから読み出すとよい。その団体のホームページにも飛んでみるといいと思う。GLAなどはホームページを見ると本書の内容とかなり印象が違って見える。

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    2022年09月13日
  • 捨てられる宗教 葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路

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    現在と違い、いつまで生きるのかわからない時代に宗教は生まれており、長寿社会への転換とともに、宗教は急速に力を失ってきている。
    持て余し気味の余生をどのように生きるのか。大変に難しい問題です。
    提言しているのは、いつまで生きるのかわからない余生といえる年代に達したとき、世俗の世界から一歩ひいた視線をもち、現実に起こることを学ぶ。そのために、芸能、芸術、学問、文化に触れて学んでいくこととある。生涯勉強という事。なるほど、そうがもしれない。

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    2022年08月24日
  • 小説 日蓮 下巻

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    ネタバレ

    上巻の方が面白く読めたな~と思って読んでいましたが、最後がとても良かったです。
    心の底から突き動かされる真っ直ぐな気持ちに、人は感動したり心動かされ変わっていけることを見た気がしました。

    日蓮が斬首になる過程が、あっさりとしていて今一つよく分からなかったし、人々が念仏にすがる時代背景をもう少し描いて欲しかったかなと思いました。

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    2022年08月16日