島田裕巳のレビュー一覧
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『日本の10大新宗教』の続編とも言うべき書籍。
前著に引き続き、いろいろな宗教教団についてざっくりと知識が得られます。
宗教=カルトではないし、カルト=反社会的活動をしているというわけでもないとのこと。
キリスト教を始めとしたどんな宗教もはじめはカルト的な性格を持っていますし、宗教とは関係ない集団でもカルト的な性格を持つことがあります(ブラック企業とか部活とかね)。
線引きが難しい世の中を生きていくうえで、カルトについて考えることは避けて通れない問題なのかもしれません。
旧統一教会、オウム真理教、エホバの証人、顕正会、浄土真宗親鸞会、幸福の科学、サイエントロジー、ライフスペース、パナウェー -
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いわゆる「カルト」とは考えられていない(と著者が考えている)10の新宗教について取り上げて、その成立を簡単に解説しています。
このような新宗教に関わっている人と知り合い、それについてちゃんと知りたいと思って手に取りました。ネットには悪い噂しか書かれず、アレルギー的に「宗教はすべてダメ」という話ばかり目に入ってきて不安が募るばかりでしたが、こちらの書籍は比較的中立的に事実を述べていて、冷静に考えることができるようになったと思います。
新宗教に何らかの興味(ネガティブであろうと好奇心であろうと)を持っている人がある程度ざっくりと知識を得るうえでは役に立つ本だと思います。
以下に取り上げられて -
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神聖とされた磐座(いわくら)から山のような巨大なものが祭壇になり、社殿が建てられることで神職の立場を守るとともに神を閉じ込めた。逆に磐座は開かれたものとなった
社殿がない時代は沖ノ島で天照大神と須佐之男による誓約(うけい)が再現されていた
八幡宮は当初は渡来人が祀っていたが、15代天皇応神天皇を祀るようになった。その後に源家が氏神として祀ることで武士の神となった
仏教は解脱は可能だが、祟りを収めることができない主教であったため、菅原道真(雪冤の神)などの祟は神道で収めている。また、徳川家康などの特の高い人物や靖国の英雄なども神道で祀っていた。靖国神社は現在は政教分離の影響から浸透ではなくな -
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増補版ということなので、基本的に既刊に加筆されたもの。最初の方だけが新たな文章なのはわかっていたが少し残念。批判でも礼賛でもなく、組織や歴代会長を分析しており、そういう意味では古さはあまり感じない。日蓮正宗とはもともと相互関係があったが寄進による【堕落】と資金を自分たちに使いたいという思惑から、檀家から離れて葬儀をできなくなるデメリットをおして決別した経緯が理解できた。一つの見方かもしれないが。
文化会館が多数建設されてるのも、以前の大石寺への寄進がなくなったことを考えたら納得。
会長とは著者は会ったことはないそうだが、色々な角度から人物像に迫られており興味深く読むことができた。
最後に戦後社 -
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お布施や戒名料も献金のひとつ。実は身近で献金をしているのでは?
一神教の世界では「利子の禁止」が大きな問題となってきた。旧約聖書では、神は同胞から利子を取ってはならないと命じているから。その命令がとても重要なことになった。商品経済が発展し、貿易が盛んになっていくと、多額の資金が必要になり、徴利の是非が問題として浮上するようになる。キリスト教はユダヤ教にはない原罪の教えがあり、その罪を賄うために教会に通った。原罪がなければ、賄罪の必要もない。利子が禁止されているとはいえ、経済活動が活発になれば、どうしてもそうした神の意識に従っているわけにはいかなくなる。そのため、キリスト教では神学が鍛えられ、利 -
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法外な戒名料にお布施。
日本の葬式費用は優に
諸外国の十倍以上。
これを異常値と言わず
に何と言うのでしょう。
当事者たる日本人にも
葬式仏教を疑問に思う
人は少なくありません。
かく言う私もその一人
・・・
だった、というべきか
本書を読んで目から鱗。
多くの寺院は葬式以外
に収入源がない実情。
現代のこの状況を考え
れば葬式仏教化は必然。
そして住職は毎日本尊
の前で、
檀家の故人たちの冥福
を祈り読経しています。
そう、私たちは檀那寺
に対し御先祖様の供養
を委託しているのです。
私たちにはその自覚が
足りません。
足りないが故に高額の
戒名料やお布施に不満
を感 -
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神道とはいったいなんなのだろうか、その謎に挑むのが本書である
・いったいいつ生まれたのか
・だれが始めたのか
・そもそも教義などはない、
・そして、聖典なるものもない、それに代わるものとは、古事記や日本書紀に記された神話である。
現在、その問いに応えることができるものはいない。
歴史に見え隠れする、神道とは、本当に宗教なのであろうか。
気になったことは以下です。
仏教伝来は6世紀とされる、されば、それまでに神道はすでに成立していたのか
仏教と神道は融合して、神仏習合となった。儒教や道教も日本に伝わったが、独立した体系としては日本に定着することはなかったが、仏教や神道に影響を与えた。
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