島田裕巳のレビュー一覧

  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

    Posted by ブクログ

    年老いた親を介護するため、職を失い、人生を失い、あげく介護殺人まで起きるニッポン高齢化社会。もはや、本書のタイトル通り「もう親を捨てるしかない」のかもしれない。

    とはいえ、著者は老人を処分せよと、現代の姥捨山を作れとSFのようなことを提案しているのではない。精神的に子は親を捨て、親は子を捨てることを勧めている。親も子も互いが身軽な状態でそれぞれの道を歩もうというのが著者の主張。

    介護によって、する側とされる側の両者が不幸になる前に親離れ、子離れを実現させておく。その上で、老いた親はとっとと死ぬことを頭に入れつつ、子に期待しない。冷酷なようだが、家族も故郷も弱ってしまった現代では現実的な選択

    0
    2017年02月13日
  • 仏像鑑賞入門

    Posted by ブクログ

    ああ、また奈良に行きたい。



    と、しみじみと思った一冊でした。

    そういう意味では、どんな旅行雑誌よりも、CMよりも強力でした。

    神社仏閣に行くのが割と好きなので。

    JRさんとか、こういう本をバラまいたら良いのではなかろうか。訴求力を持つ対象が少数派過ぎるかも知れませんが。



    中宮寺の半跏思惟像とか、良かったなあ。



    神社仏閣が好きといっても、そんなに強烈なフェチな訳でもなく。(多分)

    「棒瓦ってカッコいいなあ」とか。そういうレベルで。

    建築とか美術について、(少なくとも僕よりも)知識のある人は、もっと楽しめるのでしょうけど。

    僕としては、自分勝手なレベルで観賞して

    0
    2016年12月13日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

    Posted by ブクログ

    この人の本は、本当に考えさせられる。
    つか、そうじゃないのと何となく思ってることをズバっと言ってくれている。
    長寿一番で喜んでる場合じゃないのだ。
    あまりにも無責任。
    医療関係の、確かに死なせちゃ商売にならんという、割に当たり前のことは気がつかなかったけど、あとは大体そう感じていた。
    それを口にするのはタブーなのだが。

    俎上に上げるだけでも大変なことになるだろうな、日本では。

    だが、いつまでも目をつぶってて良いことなのだろうかと思っている。

    0
    2016年10月19日
  • 「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

    Posted by ブクログ

    日本には多くの神様がいることは認識していたが,こんな沢山とは知らなかった.天照大神,八幡大菩薩が二大神様の由.外来の仏教と土着の神道が明治以前は神仏習合という形で融合されてきたが,明治になって神仏分離,廃仏毀釈が起こっている.明治天皇が1869年に伊勢神宮を参拝しているが,それまで天皇は参拝しておらず,記録が残るのは692年の持統天皇.これは明治政府が神道を国家宗教に祭り上げるために行ったようだ.個人を祀ることも菅原道真以降事例が多いが,一般の神社の場合,誰が祀られているかはほとんど知らないし,関知しないようだ.また神社の伝統と称するものが,意外に新しいものであることも随所に記載してある.日本

    0
    2016年10月10日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

    Posted by ブクログ

    タイトルで購入した本。私も、もし親が生きていれば、だんだん老齢を感じるという年齢になってきたという世代です。私の両親、祖父母ももういませんが、身寄りのいない寂しさ、心細さ、不便さなどよりも、「今、一人でまだ良かったのかな」とも思わされました・・・。つらいですが、今の日本の、これが現実なのかなと思うことも実際に多いです。考えさせられました。

    0
    2016年10月05日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

    Posted by ブクログ

    インパクトのあるタイトルで読んでみたが、内容はそれほど過激でもないと感じた。親の介護で生活が苦しくなり共倒れになるぐらいなら、親を捨てる覚悟の必要性を説いている。ただ、世間の風潮がそれを許さないため、それに苦しむ人を解放させたという著者の気持ちには共感。

    0
    2016年08月15日
  • プア充―高収入は、要らない―

    Posted by ブクログ

    年収300万円で生きていけるのかどうかはかなり疑問。ただ、お金を持ったら、無駄に使わないよう自分を律する気持ちを持つというのが大事かなと思った。

    0
    2016年07月28日
  • なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 【最強11神社】八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春日/熊野/祗園/諏訪/白山/住吉の信仰系統

    Posted by ブクログ

    島田裕巳氏の「なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか」(2013.11)を読みました。神の出自は3通りで、①神話に根差した神々 327柱②外来の神(八幡)や突然出現した神(稲荷)③人を神として祀ったもの(天神)などだそうですね。この本は最強11神社(八幡、天神、稲荷、伊勢、出雲、春日、熊野、祇園、諏訪、白山、住吉)の歴史と由緒、特徴、信仰の広がりなどが書かれています。これからは、鳥居の近くの「縁起」や「由緒」を読んでみたいと思います。(これまでも読んでるんですが、すぐ忘れてるんです(ーー;))

    0
    2016年05月26日
  • ブッダは実在しない

    Posted by ブクログ

    ブッダは観念、始まりは「普通名詞」、それが「固有名詞」へと変遷していった。

    日本の宗祖は中興の祖かもしれない。

    0
    2016年04月01日
  • 世界はこのままイスラーム化するのか

    Posted by ブクログ

    頭の良い二人が入門者向けに分かりやすく教えてくれる。中田考のヤバさも最後に少しだけ見せてるしイスラーム入門にとても良いバランス。いいコンビなので続編出して深い話もして欲しい。

    0
    2015年11月25日
  • 7大企業を動かす宗教哲学 名経営者、戦略の源

    Posted by ブクログ

    新たな視点を得られる指摘も多く興味深かった。
    柳井正の方針と団塊の世代の経験の関連(P256)などである。

    0
    2015年11月16日
  • 八紘一宇 日本全体を突き動かした宗教思想の正体

    Posted by ブクログ

    八紘一宇。なんとなく戦時中に国民意識を高揚させるために使われていた言葉だということは知っているけど、詳しいことは知らない。戦争を煽る言葉のようで、なんとなく口にすることも憚られる雰囲気がある。だから、書店でのこの本を目にしたとき、八紘一宇について知りたくてすぐに買った。

    国会で三原じゅん子が八紘一宇発言をしたのは2015年の3月だ。麻生太郎財務大臣は、宮崎県にある八紘一宇の塔(現在は平和の塔)について言及した。実際に、そんな塔があるなんて知らなかったし、戦争肯定として捉えられるからPHもしていないんだろう。八紘一宇の塔は紀元2600年ということで、昭和15年に宮崎県知事の発意で完成したらしい

    0
    2015年10月25日
  • 人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「無縁社会」に対しての一意見として読んだ一冊。無縁であることの危険性の裏側には、有縁から都会に逃れてきた歴史があり、手に入れた自由が無縁だったならそれもいいのでは、という著者の考え方にも確かに一理あると思いました。また、田舎での有縁社会を持ち込んだサラリーマン社会と、それを見てきた第1世代の"有縁"に対する濃さと、もともと都会で育って縁の少ない状態だったその子どもたち第2世代が求める方向が違ってくるのも当然だなと思ったり、今のU・I・Jターンが見直されている状況を過去から俯瞰して見ることができて、いい本だなと思いました。オススメかも。

    0
    2015年09月27日
  • 無宗教こそ日本人の宗教である

    Posted by ブクログ

    無宗教は、無神論とは異なって、神道と仏教を異なる宗教と認識しない多くの日本人のようなもので、自分が檀家になっている宗派以外を認めないというものではないという宗教観。

    片や世界を見れば、十字軍の時代から現代のテロに至るまで、一神教を信ずるがゆえの宗教戦争は終わっていない。

    こういう時代だからこそ、日本人の持つ無宗教的な宗教観こそが世界を救う!ってことを云いたいみたいです。

    1
    2015年08月27日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

    Posted by ブクログ

    「宗教に興味ありませんか?」
    と、
    声を掛けられた人は多いと思うが
    「はい、あります。」
    と、答えて速攻仲間になった人は少ないのではないか。

    そういった意味では
    勧誘後、関わる事になった人達のその後のエピソードはいい参考になった。

    メインのお話となる
    著者のお母様のエピソードを読んで思った事は

    あらゆる
    苦悩、不安、
    老いだの、病気だの、死の恐怖だの孤独だの、嫉妬だの、あー、いっぱいつきまといますね。

    それらが全く無くなれば、宗教も無くなるのかな?
    なんて思った。

    ただ、そうなると…
    幸せ、っていう実体も透明になって、
    透明をバックに透明を探すハメになるのでは。
    つまり、
    暗い困難が

    0
    2015年08月14日
  • 3種類の日本教 日本人が気づいていない自分の属性

    Posted by ブクログ

    著者はオウム事件のときにオウムを擁護したとしてバッシングされたことで有名な宗教学者の島田裕巳。
    日本には大きく分けて3つの宗教というか属性があることを説いた一冊。

    ・サラリーマン系
    ・公務員・教員系
    ・自営業・自由業系

    そしてこの属性が様々な分野で大きな影響力を持っているという分析。

    確かに自分はサラリーマン系の家庭に育ったので、自営業になることに全くリアリティが持てなかった。
    また、自営業系や公務員系に憧れはあるけれど、そういう道に転職することには躊躇する。

    逆に自由業に生きてきた人にとって(例:スポーツ選手)、サラリーマンに転職するのが難しいのもよく理解できた。

    0
    2015年06月21日
  • 葬式は、要らない

    Posted by ブクログ

    自分用キーワード
    墓埋法 エドガー・アラン・ポー『早すぎた埋葬』 白洲次郎(葬式無用、戒名不用) 自然葬 社葬(日本特有) 直葬 媒酌人(バブル前後まであった) 永代供養墓 友人葬(創価学会) 宇宙葬 奈良の古寺(葬式仏教ではなかった) 南都六宗 二十五三昧会 往生院 末法思想 エンバーミング 阿部謹也『「世間」とは何か』 寺請制度(危険視された宗教信者ではないと証明) 村の身分秩序 戒名のランク 柳田国男『先祖の話』 核家族化の影響 戒名のコンピュータソフト スタンフォード大学の設立由来 PL教団の花火大会の意味 式場で分かる人と人の繋がり(故人の人徳)

    0
    2015年04月01日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

    Posted by ブクログ

    作者の方が初めに書いてるように、私にとっても宗教は「用心すべきもの」だった。でもこの本のお母さんのエピソードを読んで、少し考えが変わった。

    0
    2015年02月05日
  • 葬式は、要らない

    Posted by ブクログ

    日本人の葬儀代は平均で231万円。葬儀そのものにかかる費用だけでなく、戒名や墓など、あれもこれもといろいろかかる。その後も檀家になると法要代でまたかかる。本書は、この仕組みには日本における仏教の歴史が反映されてていることを明らかにするととともに、現在、仏教の位置づけが大きく変容しつつあることを指摘しています。

    核家族化が進み、都会に住む人が増えた現代において、葬儀はともかく、檀家のシステムは変化を余儀なくされることは自然な流れと感じます。

    0
    2015年01月27日
  • プア充―高収入は、要らない―

    Posted by ブクログ

    「夢をかなえるゾウ」のリアル版のような印象。
    お金を持つことが夢ではなくて、今あるお金と自分の仕事以外の時間をより大切にすること。それがイコール自分を大切にすることイコール満足感や達成感、幸せ〜♪の図式なんだなあと感じます。

    0
    2015年01月23日