島田裕巳のレビュー一覧
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正直、1回で全ては理解できませんでした。
ちょっと雑談できるくらいの知識をつけようと思い読んでみましたが、『ちょっと雑談』のレベルよりは深い話が書かれています。
宗教と政治の絡みはもちろん、宗教とSNS、宗教と社会の絡みなど興味深い話がたくさんありました。特に宗教と社会の章では、イスラム過激派の成り立ちやユダヤ人に天才が多い理由など、うっすら知っていることを深堀りできました。
宗教についてある程度知識のある方には物足りない内容かもしれませんが、ほぼ知識のない私には難しかったです。読み終わってすぐの今はお腹いっぱいなので、機会があればまた読みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
葬式不要論を唱えられている島田裕巳氏の、葬式や墓がいかに時代にそぐわなくなってきているかについて書かれた本。
『葬式は、いらない』で主張されていた内容が、さらに深く掘り下げられており、とても興味深く読んだ。仏教徒でもないのに葬式もお墓も不要だと常々思っているので、深く共感した。
剃髪もせず外車を乗り回している住職家族の寺に、僕の大好きな祖父のお墓がある。仏教ってそんなものなのか。修行してほしい。車はミラパルコ程度にしてもらいたい。税金も払ってほしい。
映画『トランセンデンス』に、遺灰を湖に撒くシーンがある。 映画の内容はあんまりなのだが、あのシーンはとても美しかった。
僕は自然葬か0葬 -
ネタバレ 購入済み
ほっこりしました
Episode1
男性心理の描写が良かったです。宇宙愛って上手い言葉だと思います。
Episode2
自分も、小さい頃、一般的な地域の神社の儀式には参加出来ませんでしたので、当時の閉鎖感を思い出しましたが、今は自分の家柄を貫いたと考えています。また、子供に発熱がある時に宗教への信念と母親の責任感は同居出来ないものかと思いました。実体験としては、夜中に謎の発作が襲った時に、枕元に母がお札を置いてくれたことがありましたが、母の愛情と祈りが一緒になっていたせいか、安心した記憶があります。
Episode5
藤野さんの父と母の信仰をとりまく生活は、自分の実体験や親戚の見解を思 -
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ネタバレ創価学会や天理教、生長の家、など、よく名前を聞くし近所にも施設がある宗教の変遷がよくわかり、面白かった。
新宗教に対する偏見みたいなモノはなしに、中立的に事実を取材して書いてある。
興味深いのは、新宗教の教祖はほとんど女性だということ。やはり最初は、病気や子どもを亡くしたことなどをきっかけに、祈祷などに頼るようになるみたいで、そこから“教祖”になってゆく。
中世に生まれた浄土真宗や日蓮宗や禅宗なんかも、最初はその時代の“新宗教”だったわけで、「念仏唱えれば極楽へ行けるなんてあり得ない」とも言える。でもそれを裏付けるような“宗教体系”を作っていき、組織を作り、信者を集め、宗教団体になってゆく。教 -
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「神社」は「何処の街にでも在る…」というような程度に身近であるが、永い歴史の中で「神社そのものの経過」、「神社と地域や人々との関係の変遷」、「神社が関連する人々の行動の変遷」等々、色々と考えるべきことが在るように思う。本書はそういうような諸事に関して、日本史の時代区分に沿って、各時代に起こったとされる方々の有名神社、言及した事象に関連する有名神社を例示しながら、簡明に説いている。
本書では“伝説”のような古事記や日本書紀の神話に関わる古い起こりを有するとされる神社から、各時代に起こっている種々の神社が取り上げられる。大名が祀られるようになる江戸時代辺りの神社や、明治時代に北海道で神社が拡がった -
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カルトの説明がわかりやすく良かった。
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カルト教団とは「非常識でアブノーマルな宗教団体」ではなく、「憲法に定められた基本的人権を守らない団体」のことです。
例えば子供に学ばせずに宗教活動をさせたりするのは教育の機会を奪うこと、つきまとって入信をせまったり脱会をさせないようにプレッシャーをかけたりすれば精神の自由を奪うことに。
ほか「叩いて悪霊を追い出す」と言って嫌がる人に無理やり暴力をふるったり子供へ体罰を与えたりするのはもちろん、医者に連れて行かなかったり睡眠をとらせないなどもペケです。
あなたの入りたい宗教団体が現代の法律に触れるようなことをしていないか、入信前も入信した後も -
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■現実には親捨てに近いことは行われている。それが「世帯分離」。
・親と子供が同居していても,それぞれの世帯に分けること
・主に介護費用や保険料を節約するために行われる一種の「裏ワザ」
・介護サービスなどを受けている場合に負担する額が大幅に減る
■年を取れば人に迷惑を掛けないでは生きられなくなる。その点で「子供には迷惑を掛けたくない」という言葉は単なるスローガンであり,きれいごとに過ぎない。そして,かえって子供の生き方を縛る。人には迷惑を掛けないと教えられたことが子供にとっては最も重大な迷惑になる。
■「生涯未婚率」は「50歳未婚率」とも言われるように50歳になるまで一度も結婚したことがない人間 -
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著者の島田裕巳は、一般向けの書籍も多数発表している宗教学者。
本書は、日本の神の性格、皇祖神、神仏習合、人を神に祀ること、神仏分離など、日本人にとっての「神」を、「神道」の歴史から網羅的に考察したもの。特に、最後段に示される、日本人(皇室を含め)の神とのかかわり方が明治に入った時点で根本的な変化を被ったという点は、その後の日本現代史に少なからぬ影響を与えたに違いなく、改めて注目すべきものとも言える。
主な内容は以下。
◆日本の神は、遍在している一神教の神とは異なり、特定の場所にしか祀られることがない。古代の日本人は、特定の山や岩や石を神に出会うのに相応しい神聖な場所としたが、そこには元来社殿な -
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ネタバレ好著です。
「資本主義の終焉と歴史の危機」という本で我々が当たり前、と思っている資本主義は(特に日本で)すでに終焉し、次のパラダイムを探している、という指摘がされました。
それを全く別の角度、「宗教」という切り口で見ると新しい世界感が浮かび上がります。
宗教的には日本は無神論者が多く、多神教ということもあり他の国とは違う、という分析がされてきました。しかし…日本を含め各国「共通に」、
『経済成長期に宗教(特に新宗教、キリスト教に置ける福音主義など)は勢いを伸ばす」
「低成長期に入ると宗教は停滞・衰退していく」
と主張します。
日本において神は神社にいる。神と日常的に接点を持とう -
Posted by ブクログ
葬式の是非についての記載に留まらず、日本を中心とした仏教史を古代から現代に至るまで、分かり易くかつ葬儀を民俗学、宗教学といった側面から、日本人の死生感と信教の関わりを紐解いた素晴らしい書籍。自分にとって葬式とはどの様な意味を持つのか?そもそも、本当に葬式が必用なのか?戒名の習慣と戒名料の疑問等、読み進むうちにお寺と権力者の繋がり、近代から今日までの庶民の見栄と欺瞞が見え隠れする。そもそも、私を含め一般の日本人の大半は、宗教に無関心であるのに、他国と比べ逸脱して葬式にお金を掛け贅沢に行うのか?こういった点からも疑問を持つべきだと思う。また、お坊さんの殆どが本来の仏教の戒律を破戒し、結婚や飲酒その
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