島田裕巳のレビュー一覧

  • 「オウム」は再び現れる

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    宗教学者が人が信教へ向かう心理、人間の心の拠り所を基にジャーナリストは異なる独自の視点で書かれたオウム本。
    宗教学的な視点と日本人の集団心理の視点から的確に分析し解説されている。

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    2022年01月18日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    正直、1回で全ては理解できませんでした。
    ちょっと雑談できるくらいの知識をつけようと思い読んでみましたが、『ちょっと雑談』のレベルよりは深い話が書かれています。
    宗教と政治の絡みはもちろん、宗教とSNS、宗教と社会の絡みなど興味深い話がたくさんありました。特に宗教と社会の章では、イスラム過激派の成り立ちやユダヤ人に天才が多い理由など、うっすら知っていることを深堀りできました。
    宗教についてある程度知識のある方には物足りない内容かもしれませんが、ほぼ知識のない私には難しかったです。読み終わってすぐの今はお腹いっぱいなので、機会があればまた読みたいと思います。

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    2022年01月13日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    教養学習の一環として読んでみた。
    無教養の私には丁度いいレベルでした。

    宗教も一つとっても色んな流派があり、特にキリスト教も一枚岩ではないのだと理解できました。
    宗教を学ぶことは歴史を学ぶ上で避けられません。

    政治や経済とも切り離せない関係にあり、
    自由、民主主義、社会主義、聖俗分離
    多くのキーワードが頭に入ってくる感じです。

    5大宗教だけでもこんなに学べることがあるのかと驚きました。

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    2021年07月25日
  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    葬式不要論を唱えられている島田裕巳氏の、葬式や墓がいかに時代にそぐわなくなってきているかについて書かれた本。

    『葬式は、いらない』で主張されていた内容が、さらに深く掘り下げられており、とても興味深く読んだ。仏教徒でもないのに葬式もお墓も不要だと常々思っているので、深く共感した。

    剃髪もせず外車を乗り回している住職家族の寺に、僕の大好きな祖父のお墓がある。仏教ってそんなものなのか。修行してほしい。車はミラパルコ程度にしてもらいたい。税金も払ってほしい。

    映画『トランセンデンス』に、遺灰を湖に撒くシーンがある。 映画の内容はあんまりなのだが、あのシーンはとても美しかった。

    僕は自然葬か0葬

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    2020年12月23日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

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    介護殺人の話から始まり、簡単にまとめると親も子供を自立して、相手に頼らず生きていきましょうって話でした。

    家族が介護するのは世界でも日本と韓国だけだってどこかで読んだけど、確かに家族が介護する必要はないと思う。 やりたい人はやればいいと思いますが、世間体とかで無理した挙句に親を殺めるとか悲しすぎる。

    長生きって結構辛い事なんだと、初めて思った。 寝たきりや痴呆になる可能性を考えると、ガンで死んだ方が幸せという意見にも一理ある。

    これからの生き方と死に方について読みやすい文章で書かれた、とてもためになる作品でした。

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    2020年12月19日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

    ネタバレ 購入済み

    ほっこりしました

    Episode1
    男性心理の描写が良かったです。宇宙愛って上手い言葉だと思います。


    Episode2
    自分も、小さい頃、一般的な地域の神社の儀式には参加出来ませんでしたので、当時の閉鎖感を思い出しましたが、今は自分の家柄を貫いたと考えています。また、子供に発熱がある時に宗教への信念と母親の責任感は同居出来ないものかと思いました。実体験としては、夜中に謎の発作が襲った時に、枕元に母がお札を置いてくれたことがありましたが、母の愛情と祈りが一緒になっていたせいか、安心した記憶があります。


    Episode5
    藤野さんの父と母の信仰をとりまく生活は、自分の実体験や親戚の見解を思

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    2020年04月12日
  • 日本の10大新宗教

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    ネタバレ

    創価学会や天理教、生長の家、など、よく名前を聞くし近所にも施設がある宗教の変遷がよくわかり、面白かった。
    新宗教に対する偏見みたいなモノはなしに、中立的に事実を取材して書いてある。
    興味深いのは、新宗教の教祖はほとんど女性だということ。やはり最初は、病気や子どもを亡くしたことなどをきっかけに、祈祷などに頼るようになるみたいで、そこから“教祖”になってゆく。
    中世に生まれた浄土真宗や日蓮宗や禅宗なんかも、最初はその時代の“新宗教”だったわけで、「念仏唱えれば極楽へ行けるなんてあり得ない」とも言える。でもそれを裏付けるような“宗教体系”を作っていき、組織を作り、信者を集め、宗教団体になってゆく。教

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    2019年10月05日
  • 神社から読み解く信仰の日本史

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    「神社」は「何処の街にでも在る…」というような程度に身近であるが、永い歴史の中で「神社そのものの経過」、「神社と地域や人々との関係の変遷」、「神社が関連する人々の行動の変遷」等々、色々と考えるべきことが在るように思う。本書はそういうような諸事に関して、日本史の時代区分に沿って、各時代に起こったとされる方々の有名神社、言及した事象に関連する有名神社を例示しながら、簡明に説いている。
    本書では“伝説”のような古事記や日本書紀の神話に関わる古い起こりを有するとされる神社から、各時代に起こっている種々の神社が取り上げられる。大名が祀られるようになる江戸時代辺りの神社や、明治時代に北海道で神社が拡がった

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    2019年09月20日
  • 教養として学んでおきたい仏教

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    タイトルの通り仏教の入門段階を知るに非常にわかりやすく書かれた好著。特に日本における仏教とはどういうものかを日本人なら知っておく必要がある。この本は、信仰を深く持たない現代人にとって仏教を教えてくれるもの。
    本の最終部分においては、日本の仏教が大きな曲がり角に来ていることを指摘している。人口が減る時代、死後の世界への不安を持たないで生きられる時代と寿命の短い、医療の無い、災害の多い、疫病に苦しめられる昔の時代とでは死後の世界を案内する仏教の役割、それへの期待は当然大きく変わるものと。

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    2019年06月30日
  • スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力

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    宗教とはなんなのか
    法律では「超自然的、超人間的本質の存在を確信し、畏敬崇拝する信条と行為」と習います。
    でもそれは布教側からであって信仰する側からすればなんなのか。

    日本的には「救いを求めるコミュニティ」
    ではないかと思います。
    友人曰く仏陀が日本の仏教を見聞きしたら「この教えって誰の?」って絶対聞くって言ってましたσ^_^;
    まあ今はコミュニティってスマホが代替していってて信仰の入る隙というか時間がなくなってきてるように思います。

    そういう意味でいうとこの本はよくわかります。

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    2018年02月11日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

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    カルトの説明がわかりやすく良かった。

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    カルト教団とは「非常識でアブノーマルな宗教団体」ではなく、「憲法に定められた基本的人権を守らない団体」のことです。

    例えば子供に学ばせずに宗教活動をさせたりするのは教育の機会を奪うこと、つきまとって入信をせまったり脱会をさせないようにプレッシャーをかけたりすれば精神の自由を奪うことに。

    ほか「叩いて悪霊を追い出す」と言って嫌がる人に無理やり暴力をふるったり子供へ体罰を与えたりするのはもちろん、医者に連れて行かなかったり睡眠をとらせないなどもペケです。

    あなたの入りたい宗教団体が現代の法律に触れるようなことをしていないか、入信前も入信した後も

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    2017年07月04日
  • 「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

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    新書で出版しており、入門と銘打っている以上、ドライで簡潔で血が流れていない研究書のようなものを考えていたら、その真面目さに驚くことでしょう。
    この本には日本の神々に対する、畏怖と愛が満ちており、非常に真剣に信仰と向き合っている。
    一度神社に足を踏み入れればわかることである。その空間は確かに清められ、大いなる存在がいることを感じるでしょう。

    さあ、神社に行こう。 そして平穏な日々に感謝を捧げ、明日の幸福を願おう。そしてまた報告に行こう。

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    2017年06月24日
  • 「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

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    日本の宗教事情が複雑であることが改めて認識できました。元々は古事記に登場する、天照大神や大国主命などがルーツではあるが、歴史を辿ると、いろんな神が出てきて、あるいは仏教と結び付いて、更には政治的な思惑も入ってきて、しまいには人を神として祀ってしまう。やっぱり腑に落ちないです。
    ただ、明治以前はもっと神仏習合状態だったというのは意外でした。

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    2016年10月16日
  • スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力

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    スマホやポケモンGOと宗教との共通点が面白かった。
    情報革命や資本主義による世界的な宗教の退潮は興味深い。
    宗教学は広範囲すぎてとっつきづらいので、こういう身近なところから俯瞰できるのは良い。

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    2016年10月11日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

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    ■現実には親捨てに近いことは行われている。それが「世帯分離」。
    ・親と子供が同居していても,それぞれの世帯に分けること
    ・主に介護費用や保険料を節約するために行われる一種の「裏ワザ」
    ・介護サービスなどを受けている場合に負担する額が大幅に減る
    ■年を取れば人に迷惑を掛けないでは生きられなくなる。その点で「子供には迷惑を掛けたくない」という言葉は単なるスローガンであり,きれいごとに過ぎない。そして,かえって子供の生き方を縛る。人には迷惑を掛けないと教えられたことが子供にとっては最も重大な迷惑になる。
    ■「生涯未婚率」は「50歳未婚率」とも言われるように50歳になるまで一度も結婚したことがない人間

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    2016年10月08日
  • 「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

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    ネタバレ

    明治以前の天皇家が忌避していたように見える伊勢神宮と天照大神の性質。第二の皇祖神ともいえるようになった八幡大菩薩。出雲大社の祭神は素戔嗚尊から大国主命になった。大国主命とは。菅原道真と天神。明神、権現。神仏習合と明治以降の神仏分離。
    現代的な日本の神さま観が江戸期までは全然違ったことを教えてもらった。
    16-127

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    2016年07月12日
  • もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない

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    親を捨てるというトピックは、まあわからなくない。そのプロローグとして親子のそれぞれの自立、というテーマがこの本にはある。

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    2016年06月14日
  • 「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

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    著者の島田裕巳は、一般向けの書籍も多数発表している宗教学者。
    本書は、日本の神の性格、皇祖神、神仏習合、人を神に祀ること、神仏分離など、日本人にとっての「神」を、「神道」の歴史から網羅的に考察したもの。特に、最後段に示される、日本人(皇室を含め)の神とのかかわり方が明治に入った時点で根本的な変化を被ったという点は、その後の日本現代史に少なからぬ影響を与えたに違いなく、改めて注目すべきものとも言える。
    主な内容は以下。
    ◆日本の神は、遍在している一神教の神とは異なり、特定の場所にしか祀られることがない。古代の日本人は、特定の山や岩や石を神に出会うのに相応しい神聖な場所としたが、そこには元来社殿な

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    2016年06月12日
  • 宗教消滅 資本主義は宗教と心中する

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    ネタバレ

     好著です。
     「資本主義の終焉と歴史の危機」という本で我々が当たり前、と思っている資本主義は(特に日本で)すでに終焉し、次のパラダイムを探している、という指摘がされました。
     それを全く別の角度、「宗教」という切り口で見ると新しい世界感が浮かび上がります。
     宗教的には日本は無神論者が多く、多神教ということもあり他の国とは違う、という分析がされてきました。しかし…日本を含め各国「共通に」、
     『経済成長期に宗教(特に新宗教、キリスト教に置ける福音主義など)は勢いを伸ばす」
     「低成長期に入ると宗教は停滞・衰退していく」
     と主張します。
     日本において神は神社にいる。神と日常的に接点を持とう

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    2016年03月15日
  • 葬式は、要らない

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    葬式の是非についての記載に留まらず、日本を中心とした仏教史を古代から現代に至るまで、分かり易くかつ葬儀を民俗学、宗教学といった側面から、日本人の死生感と信教の関わりを紐解いた素晴らしい書籍。自分にとって葬式とはどの様な意味を持つのか?そもそも、本当に葬式が必用なのか?戒名の習慣と戒名料の疑問等、読み進むうちにお寺と権力者の繋がり、近代から今日までの庶民の見栄と欺瞞が見え隠れする。そもそも、私を含め一般の日本人の大半は、宗教に無関心であるのに、他国と比べ逸脱して葬式にお金を掛け贅沢に行うのか?こういった点からも疑問を持つべきだと思う。また、お坊さんの殆どが本来の仏教の戒律を破戒し、結婚や飲酒その

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    2016年01月22日