島田裕巳のレビュー一覧
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京都の有名な寺社仏閣等の古今東西について書いた本です。
江戸時代に描かれた京都の絵図と現在の状況を照らし合わせ、京都の有名な寺社仏閣等の古今東西について書いた本です。
江戸時代に描かれた京都の絵図と現在の状況を照らし合わせたり、歴史的な史実などから、寺社がどのように移り変わってきたのかを具体的に書かれています。
かなり歴史的な時代背景や、宗教の移り変わり等の話も入ったりするので、斜め読みにしないと、正直進まない時もあります。
ただ、昔の風景は今とは全く違ったものではわけですが、どのように今に面影を残しているのかを知る手がかりにもなります。
観光で訪れてみる時にも、また違った一面を知って -
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平成元年から20年間の日本宗教史を新興宗教中心に解説する。
平成の始まりとともに注目されたのは麻原彰晃率いるオウム真理教。彼らは宗教団体というより、サリンを使ったテロ組織。そして、オウム真理教がなぜサリンを製造し、松本市や地下鉄でバラ撒いたのか。その動機は未だに不明。このオウム真理教の印象があまりに強すぎて、日本では「新興宗教=危険」になってしまった。
そのオウムを反面教師として台頭したのが、創価学会。教祖の池田大作は麻原のように表舞台に出ず神秘性を維持し、過激思想にも走らず、政界への進出も果たす。
良くも悪くも、この20年の日本宗教史はオウム真理教と創価学会の2代巨頭の歴史だった。 -
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宗教の専門家によるキリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教を中心とした宗教史。宗教どおしの争いに焦点を当て分析している。勉強にはなったが、結論がはっきりしないように思う。
「経済が発展するということは、新たな経済格差が生まれるということでもある。それまでの生活基盤を失ってしまう人間たちも出てくる。彼らは都市のスラムに住むことを余儀なくされたり、自分たちの境遇に対する不満を募らせていく」p4
「(文明の衝突)今後、危険な衝突が起こるとすれば、それは西欧の倣慢さ、イスラムの不寛容、そして中華文明固有の独断などが相互に作用して起きるだろう(ハンチントン)」p64
「アッラーは、イスラム教を信仰するム -
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祖父の死をきっかけに、葬式について学んでみたいと思った。
本書は、葬式に関する根本的な意義を問い直す。
・葬式仏教
・直葬
・戒名のまやかし
・檀家の意味
・弔いは特権的
・寺の収入
・日本の僧侶の破戒
などについて。
第1章 葬式は贅沢である
第2章 急速に変わりつつある葬式
第3章 日本人の葬式はなぜ贅沢になったのか
第4章 世間体が葬式を贅沢にする
第5章 なぜ死後に戒名を授かるのか
第6章 見栄と名誉
第7章 檀家という贅沢
第8章 日本人の葬式はどこへ向かおうとしているのか
第9章 葬式をしないための方法
第10章 葬式の先にある理想的な死のあり方 -
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信仰とか、神様というものに無縁でした。
でも、日本文化を知る上で「日本人と神」の関係を知ることが大事なのでは?という歴史的観点からこの本を手にしてみました。
これまでは日本人は「無神教」「多神教」というイメージでひとくくりにしていましたが、それはあくまでも現代の話。昔は、日本独自の宗教観というものがちゃんと存在していました。
その中でも「一神教」と「多神教」の違いについて言及してあるところが印象的でした。
日本の神は「神社」や「寺」という『場所』に依存した神様。だから、その場所に行かないと拝むことができないし、その場所を離れて瞬間に忘れてしまう。
一方、キリスト教やイスラム教などの「一神
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