島田裕巳のレビュー一覧

  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    かなり網羅的に詳しく書いてくれていた気がしますが、全く予備知識が無かったのでやや説明不足の感がありました。ただ、世界では未だに政治と宗教がこれほど密接に関係しているとは思わなかったのでそれが分かったのが一番の収穫です☆

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    2022年05月18日
  • 性(セックス)と宗教

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    宗教では禁欲主義が多い。人を導いていく指導者には、人間の性の欲望が邪魔となるものだろうか。
    一般的に考えても、目標に向かって継続して努力することに必要なことは、性の欲望に溺れないことが大事であるように。

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    2022年05月14日
  • 性(セックス)と宗教

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    性と宗教は相容れないもののと考えていましたが、生物が命を繋いでいくために必要な性は、ある意味で人間が命や生活の支えとしている宗教と密接に結びついているという考えが目から鱗でした。

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    2022年05月07日
  • 京都がなぜいちばんなのか

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    京都に行きたい!
    どの章も面白かったけど、特に興味深かったのは金閣寺の章。
    焼ける前の金閣寺って、金ぴかではなかったんですね。
    国宝指定を解除されたため、修理費用は援助してもらえなかったけど、修復内容に口をだされることはなかった。
    どちらがいいのか、わからないですね。
    でも、援助なしで再建できた金閣寺がスゴイ!

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    2022年05月04日
  • 『人間革命』の読み方

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    『創価学会』その名前は皆が知っている。しかし、どんな宗教団体なのか、知っているだろうか。学会のバイブルである『人間革命』。大層なネーミングであるが、どんなことが描かれているか、知りたくはないだろうか。創価学会とは何を目指した宗教組織であるか。『人間革命』を客観的な視点から読み解き、創価学会を理解する本である。

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    2022年04月24日
  • 性(セックス)と宗教

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    聖職者は妻帯しない、そんな話から始まるものの
    後半は民俗学の柳田國男も登場し、性(セックス)男色の話が宗教とどうか関係するのかよくわからない顛末。

    最終章のイエスの母であるマリアは処女でイエスを産んだことは無原罪であり、これが様々なことを意味し規範となっているとしる。
    イエスの復活で登場するマグダラのマリアとは違うという事がはっきり分かった。(今更だろうけど)

    日本の宗教では妻帯を認めているものもあり、この経緯やその発展は成る程と思う。
    イスラム教については、馴染みがなく知る機会がなかなかないが、どうしても女性が幼く嫁ぐイメージが抜けない。この本にもその辺りの例があるし、布を纏い晒すことを控えるというものは宗教からの習慣。
    決して良し悪しではなく日本人はイスラム教を知らな過ぎると感じた。

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    2022年03月27日
  • 葬式は、要らない

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    一人の人間が生きたということは、さまざまな人間と関係を結んだということ。葬式には、その関係を再確認する機能がある。その機能が十分に発揮される葬式が、なによりも一番好ましい葬式なのかもしれない。

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    2022年03月06日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    島田先生は これからSNSの普及によって

    どんどん宗教離れが進むって

    見解でしたけど どうなのかなぁ

    宗教紛争が増えている背景には

    人心が離れていってるからなのか



    しかし 宗教に代わって

    人を良き方向に

    律するものって なんなんでしょうね

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    2022年02月25日
  • なぜ日本人は神社にもお寺にも行くのか

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    p4
    神社は神道の施設でお寺は仏教の施設である
    神社には鳥居があるけれどお寺にはない
    ミシュラングリーンガイドジャポンに山では富士山と高尾山だけが三ツ星となっている。
    高尾山には薬王院と言うお寺があり真言宗に属している仏教寺院がある。ところがそこには本社あるいは権現堂と呼ばれる神社があってその前には鳥居が立っている
    …
    鳥居の立つお寺は各地にある。
    鳥居のない神社もある。

    第1章 神のための場と人のための場
     釈迦よりも宗祖を尊ぶ日本仏教
     神社特有の分霊と勧請(かんじょう)
     神社は神のための場所だから人が住めない
     仏の場としてのお寺と修行のためのお寺

    第2章 神社の歴史
     神社において重要なのは建物ではなく祭事だった
      磐座(いわくら)に神を招く
      高天原(たかまがはら、たかあまはら)に帰る

    第3章 お寺の歴史
     仏教における建築の重要性
     お寺の歴史は仏舎利(遺骨)から始まる
      キリスト教の聖遺物崇拝(骨)
     奈良時代のお寺は大学のような存在
     庶民(修行専念ムリ)の仏教のきっかけは浄土信仰、念仏
     禅寺は仏像より人間の空間が重視された
     江戸時代は共同墓地で土葬が多く墓は建てなかった
      仏壇の位牌が供養の対象になった
     寺請制で仏教の信仰が江戸幕府によって強制
      「江戸名所図会」神社や寺はエンタメ空間

    第4章 神仏習合 隠された神社とお寺の歴史
     文明を取り入れるために仏教を受け入れた日本
     神が仏教に帰依する? 神宮寺
     仏教優位の理論 本地垂迹(ほんじすいじゃく)
     仏は形に描かれやすいが、神は描かれにくい

    p171
    現代では、神社の前では拍手、お寺では合掌する。
    しかし神仏集合の時代には神社で拍手を打つ習慣は無かった。それは明治になってから定められたもので以前はどちらも合掌だった。神と仏を区別しなかった。
    神仏分離以降はどちらの信者か区別することになり、どちらを選んでいいか多くの人が迷うようになった。

    第5章 現代の神社とお寺
     国家に貢献した人物が神社に祀られた
     金比羅宮にこんぴらさんが祀られていない
      明治に権現(ごんげん)が否定され改称を迫られた
     変わるお寺の存在意義 
      代々の第一次産業は先祖の供養が必要
      寺の坊主は人間関係のしがらみがない相談役
      上京した次男以下は現世利益の新宗教、葬儀不要
     宗教の信仰は女性40代男性50代から
      男は49歳まで2割弱、50代で41%、60歳で56%
      女は29歳まで2割、10歳ごとに10%ずつ増える
     文化財の博物館としてのお寺
     清浄な神域の神社

    地域で結束する必要がなくなる時代、神社やお寺も経営を求められるようになってきた。
    若い頃は刺激的な事に心を奪われていた人でも、歳を重ねるにつれ心を癒してくれるものに惹かれていく。

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    2022年02月24日
  • 教養として学んでおきたい仏教

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    教養としての仏教なので幅広い割にある程度少ない文量でまとめてあって入門としてはよい。
    各宗派の話をもう少ししりたい!とはなる。

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    2021年12月25日
  • 日本の10大新宗教

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    日本の代表的な新宗教の歴史と概要について、客観的な視点でまとめられています。
    有名なところでも、この手の話はあまり知らなかったので、ためになりました。
    いろいろと問題のある場合もありますが、人それぞれの価値観や信仰があるので、ざっくりとでも知っておいて、損はないと思います。
    偏見を助長するような内容ではありません。

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    2021年11月14日
  • 「オウム」は再び現れる

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    宗教学者である著者によりオウム事件について、宗教学術的視点で解説されています。他書にある裏社会との関係には否定的見地を取っておられます。教団内部の教義による問題として責任を取らない体質があり、それらが犯罪に繋がったと分析されています。またそれが故の断らない風土による結果であり、もし同様の思想を持つものが現れれば、現代において再発する可能性を示唆されています。また自分自身がそこに居たとしたら、断ることができたのかを、問われていて熟考させられるところでした。

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    2021年11月06日
  • 浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎

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    p9
    南都六宗>法相、倶舎、華厳、律、三論、成実。
    天台宗>
    法華系……日蓮宗→日蓮正宗
    禅系…曹洞宗、臨済宗→黄檗宗(おうばくしゅう)
    浄土系…融通念仏宗、浄土宗→浄土真宗、時宗

    p20
    奈良時代、僧侶が官僚の時代で宗派は学派に近かった。
    国の試験で正式な僧侶に。持統天皇時は10名。
    奈良の東大寺は南都六宗+天台真言の「八宗兼学」の寺。

    p23
    鎌倉時代。
    法然が浄土宗を起こす。念仏以外の教えや実践を聖道門と呼び、念仏で極楽浄土を目指す浄土門を目指した。
    法然を批判した日蓮が法華経への信仰以外を否定。
    禅宗の曹洞宗や臨済宗は不立文字(ふりゆうもんじ)と言うように教えを文字にして表現することを戒めたが、他の宗派を批判することはなかった。
    p24
    江戸時代、寺請制度で檀家制。
    昭和15年の宗教団体法で28宗に。宗教法人は認可ではなく認証。

    p30
    聖徳太子の法華信仰。
    仏教とヒンドゥー教の習合した密教は護摩を焚いたり祈祷したりする儀礼等が用いられる。
    浄土真教はインド仏教(輪廻苦)には無い極楽転生。
    禅は瞑想の一種。現世利益や浄土往生などの実利効果ではなく、精神安定や生活規範として機能し、武家に好まれた。茶道や花道、武士道に影響。

    p71
    天台本覚論の中の草木成仏…植物が芽生え花や実をつけ枯れるまでの過程が仏道修行の過程と重ね合わされ、さらに草木はそのままで成仏していると解く。中国にも存在したが、日本ではあらゆるものがそのままで仏になっているとする徹底した現実肯定の思想に発展した。この思想の背景には古代的なアミニズムの考え方がある。そのままで成仏しているなら改めて修行する必要は無いことになる。本来仏教は釈迦が家庭を出家したように、現実の価値を否定する現世拒否の必要を特徴としている。が、日本では草木成仏の考え方が広く受け入れられた。能楽には草や花が主人公となっている作品があり、一神教の人間と動植物を激しく区別する考え方とは相容れないものである。宗教そのものの存在意義を否定しかねない。日本人の無宗教の根底はここにある。

    p199
    創価学会と日蓮宗の関係

    p218
    現在の仏教式の葬儀の基本は曹洞宗が作り上げたものである。修行の途中でなくなった雲水を弔うための亡僧葬儀法が一般の在家信者の葬儀にも応用された。死者に対して剃髪の真似をしその上で戒律を授け戒名を与える。それが葬儀の中で最も重要な部分になっている。
    この葬儀の形式を取らない宗派は浄土真宗と日蓮宗である。死者を出家させると言うやり方を取らない在家中心。僧侶と在家との間に根本的な区別はないため。
    戒名に関しても浄土真宗はそれを法名と呼び、必ず「釋しゃく(尼)」の字を含む。日蓮宗は「日(女性なら妙も)」の字を必ず含む。

    p225
    浄土真宗の寺院の総数は2万カ所を超える。寺院総数がおよそ77,000カ所なのでおよそ26%。なぜこれほど浄土真宗は日本の社会に浸透しているのだろうか?簡単に言えばそれは庶民の信仰だからである。
    p227
    浄土真宗では親鸞が非僧非俗の立場をとることを鮮明にし自ら妻帯し子供ももうけた。浄土真宗では血縁を通して信仰が継承される。日蓮宗の場合は僧侶と俗信徒との間は明確に区別されている。

    近代、浄土真宗の歎異抄についての再発見。

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    2021年10月23日
  • 教養として学んでおきたい神社

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    明日神社を直しにいく。
    ちょっとその前のinputとして読んでみた。

    神道は、「ない」宗教 (創唱者、教え、経典がない)
    日本の民族宗教というのは確かに言われてみれば新鮮だった。

    また、仏教と一時期は融合して、明治に神仏分離が起こったことも書いてあった。(確かに歴史の授業でやった気がする)
    他の国の自然宗教、民族宗教が世界宗教に飲み込まれていていったものが多いなか、日本に神道が残ったのは大変興味深い。

    別件だが、クリスマスはヨーロッパの土着宗教がキリスト教に与えた影響だというのは知らなかった。

    (神宮と名がつくのは、伊勢神宮を始め皇室関係の寺院を指すことも知らなかった。)

    「神社の境内の中には、人の住む場所はない」(cf. 寺院)
    というのも新しい発見だった。

    本居宣長いわく、良いものも悪いものも、それが他に比べて秀でているものを「神」と呼ぶらしい。

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    2021年09月19日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    思った以上にカラフルでしたが、世界を知るには宗教を知らないといけないと思い読んでみてとても良かったです。
    宗教から見えてくる世界は面白い!

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    2021年08月12日
  • サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界

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    絵があってわかりやすかったです!
    簡単に宗教の振り返りができました
    特に現代政治と宗教の解説が面白かったです。

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    2021年08月12日
  • スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力

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    宗教学者によるスマホ社会の考察。スマホはイスラム教との相性が良いらしい。メッカの方向や祈りの時間など必要な情報が簡単に手に入る。意外な感じもするが、イスラム教で大切なのは型を実践することであり、他の宗教のような忠誠心が必要ないというのは知らなかった。 著者は、ポケモン GO を事例として考察しているけれど、ポケモンをやらない人や知らない人には、あまり良く分からない考察かもしれない。 ポケモンの話だけで1/3くらいのページを使っている。もっと鋭い洞察を期待したが、大体ニュースなどで知っていることが多かった。 本の厚さ同様、中身も薄い。

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    2021年08月02日
  • 教養として学んでおきたい仏教

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    文章が簡単なようで頭に入ってきづらかった。

    仏教の変遷と時代背景がよく分かる。

    今後、仏教に求めらるのはブッダの教えをもとにした、社会にあった新たな死生観。

    たしかに死生観については学んでみたい。

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    2021年06月21日
  • 疫病退散 日本の護符ベスト10

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    表紙の角大師がかわいい…。
    他に取り上げられているアマビエも
    件も、なんかユーモラスなんだよね。
    威厳とか怖さを押し出しているのは
    牛頭天王や天刑星、鍾馗さん。

    あとは蘇民将来に虎狼狸、魔多羅神
    源為朝…は人間が護符になってるんだ!
    為朝が守っている土地だから
    疫病が来ないという信仰なわけか。

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    2021年04月18日
  • いつまでも親がいる~超長寿時代の新・親子論~

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    「いつまでも親がいる」よくぞこの題名で本を出版してくれた、この本の最高点はこの題名だ。

    何か解決法、というか心の持ちようが示唆されているのかと思い購入。もはや自分にとってこれは喫緊の命題なのだ。例えば戦争をしていたり戦争直後、1960年ころはまだいつ死ぬかわからない社会、これを「生死観A」、現在はあるていど病気の治療などが進み皆が長生きする人生100年時代、といわれる社会で「生死観B」とする。

    「生死観B」の社会は大人になった親と子が共に長期間暮らす社会。今は「生死観」を変えて生活するようですね、と言っている。

    そして厄介なことに「生死観」を変えるのは子供の方だ、ということだ、と思う。年取った親は社会が変わっている現状を認識できない。

    島田氏は「映画は父を殺すためにある」などの著書で、子供は親殺し、親を精神的に乗り越えるという「通過儀礼」を経て一人前の大人になるのだ、ということを言っている人。この本では狂言の野村万作氏(1931生)が親の万蔵が47歳の時死んで、やっと自分なりの狂言を表現できるようになった、との言葉を紹介。その万作の子供は萬斎(1966生)だが、この万作氏、ある番組で子の萬斎(その芸を)をけっこうきつく批判して、「これじゃあ子供は自由になれないな」と島田氏は思ったという。

    「長寿社会になったことで、親はいつまでも生きている。それはめでたく有難いことだが、一方で重石が無くならないことを意味する。親があまりに長生きすれば、子供の方が先に亡くなってしまうこともある。そうなれば、生涯にわたって親から解放されないということにもなってくる」とも。・・そうなのだ。

    親は子がストレスを感じている~自分が重石になって子を束縛していることは全く気ずいていない。だいたい今の90代の人の親はまだまだ人生50年時代の世界で、自分ではおおむね60歳までには親から解放されている。むしろ末っ子だったりすると20代で親は亡くなり、「親が重石」だということをまったく理解できないと思う。そこらへんが問題なのだ。

    宗教学者なので生死観についてキリスト教やイスラム教、仏教、道教、儒教などの考え方も紹介しているが、やはり冒頭の「生死観B」という長生社会への考え方シフト、これだと思う。・・あきらめろってことですかね。


    2021.2.28初版第1刷 購入

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    2021年03月28日