あらすじ
進学、人間関係、結婚、子育て、葬式、お墓……。
二世の現実と苦悩に迫る。
親が信仰を持っているのは幸せですか?
それとも不幸せですか?
この日本で「創価学会」と聞いて知らないと答える人は、少ないだろう。日本で最大の新宗教である。創価学会は公式に、会員の世帯数を827万世帯と発表している。実に膨大な数である。筆者は実際の会員数はおそらく280万人程度と推測するが、それにしても膨大な数である。
自分は入会していないが、親は創価学会である、あるいは入会はしているがほとんど信仰活動はしていないという人を含めればもっと大勢いるだろう。あるいは「親が創価学会」である人と結婚していたり、友人であったりする人はさらに多い。
親が創価学会であり、子どもも熱心に活動をしていれば何の問題もない。しかし、親は熱心だが、子どもがそうでなかった場合、さまざまな問題が生じてくる。学校での振舞い、進学、結婚など、人生の転機に「親の信仰」が色濃く影響してくる。二世、あるいは三世は、「親が創価学会」であることによって、どのような問題に直面するのか。どのように解決していったらいいのか、そして「信仰」という存在とどう向き合っていくべきなのか。宗教学者が取材をもとに、分析する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
教義内容や政治活動その他の組織運営といった学会の特殊事情を除外すると、どこの教団でも同じように抱えている課題が並んでいると思う。そして著者も言うように伝統芸能や農業等の家業についても同様の課題がある。言われてみれば、その通りだと感じた。
なんとなく、そうなんじゃないかなと思っていた事が学会という組織のあり方を通して普遍的な事象として認識、理解できた、と自分では思っている。
Posted by ブクログ
自分自身はそうでないが、身近なところの話題なので、タイトルに興味を持って購入。
創価学会/公明党の歴史、そして現在の創価学会員の実情がわかるという意味では収穫があった。
なお、著者と創価学会との関係性からか、批判性は薄い。