島田裕巳のレビュー一覧

  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    『葬式は、要らない』のつぎの段階に進んでいる現在を、島田先生の視線でまとめたのち、その先を見ようとしている本。
     葬儀や墓が「めんどうなもの」になったのは、結局は資本の論理によるものであるということ、そこにつけこまれるのは「世間体」とかいうあやふやなものにとらわれているからであるということ、仏教式の葬儀はもともと修行途中に死んだ若い雲水のために行われたものに発したのちに俗人に応用されるようになったこと、墓参りはモータリゼーション発達によるあたらしい習慣であることなどが平明に語られてゆく。そのうえで葬儀の簡略化は時代の必然であり、自然葬はますます広まるだろう、そして究極的には「火葬場で遺骨を引き

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    2015年01月12日
  • 靖国神社

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    比較的客観的な立場で書かれている。
    過去の経緯を知ることが靖国問題の解決には必要という考えは納得できる。
    靖国問題に関心のある人は読むと良い。

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    2015年01月04日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    高校生の子供が読んでるのをみて、さらりと読み始めました。エッセイと感じ違いしましたが、フィクションでした。
    結論をいうと、進学校に通い、これから大学受験をする自分の子供が読むのはどうかと思いました。
    小さな幸せをこの様に感じるなら、今、勉強を頑張るという説明が親でありながらできなくなります。
    というのも、私自身が主人公のようにお金じゃないものの大切さを日々感じながら、金銭的にはどうかわかりませんが、心豊かに暮らせてるからです。
    以前は、自分の時間を会社に使ってもらい、年収という形で反映してもらいました。それが全てだったし、なんの疑問ももちませんでした。
    今の様な考え方になったのは、海外での生活

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    2014年11月12日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    ネタバレ

    確かに最近、人に迷惑をかけちゃいけないという風潮は強い。迷惑・面倒をかけあうことで、人間関係が築かれる。そしてそれが財産。成人式・結婚式は自分のためじゃなく周り(親、お世話になった人)のためにやるもの。
    仕事にやりがいを求めなくていい、生活の手段として割り切っていいというのは、そういう考え方もあるんだねと感じるが、やっぱり若いし求めちゃう。
    それに昔からの古くてダサい会社、もこれからの時代は大して安定してると言えなくなってくるのでは?

    知り合いが、ストレス解消や残業で生じた心や体の不具合を治すために高いお金払っているのでは、何のために働いているのかわからないと感じると言っていたが、まさにそれ

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    2014年11月06日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    ネタバレ

    愛読しているセミリタイヤのブログで紹介されていたので借りた。これ流行ったよな。やっぱ言葉にインパクトがあるからかな。でも宗教学者の人が提唱していたとは知らなかった。まぁ足ることを知るってのは言われてみれば宗教的なのか。日本文化みたいな感じもするけど。内容は既に実践隅と言うか、取り立てて目新しいことはなかった。IT企業とかベンチャー企業でバリバリ働く、なんて到底できないし。しかし自炊がこれほど強く推奨されているとは。まぁお金もかからず、健康に直結するしね。最近のシュークリーム生活は確かに心も満たされないわ。ちゃんとしたご飯が食べたい。規則的な生活は仕事柄難しいけどな。人との縁も少ないし。今の年収

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    2014年11月06日
  • ほんとうの親鸞

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    親鸞の同時代の直接言動を示す文献はほとんどなく世に出回る日本宗教史上のスーパースターの像は親鸞の死後形成された浄土真宗によって作られた(キリスト教のパウロのように)。
    歎異抄は親鸞の死後親鸞の思想をの異端を嘆く形で書かれたもので、うまく書かれている可能性が高い。一方数少ない親鸞の真筆からは、法然の忠実な弟子という図が浮かび上がる。妻帯は当時は必ずしも珍しくはなかったが、親鸞の子らが妻帯を継続することで、浄土真宗は有力者と婚姻関係を結んで大きくなる要因んを作った。また、分りやすい念仏をベースとする浄土宗はは庶民にも広がる基礎となった。

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    2014年10月02日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

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    ありそうでなかった新興宗教レポート漫画。
    短編集の体をなしているが、どの話もすごくリアルで宗教を信じる人と信じない人の関わり方の難しさがよくわかる。
    最後の自分の母親の新人について、20年経って温かく見守ることができるようになった、作者や父親の変化がとても興味深い。ある意味信じる人と信じない人の調和の理想形だと感じた。
    間の島田裕巳のコメントもわかりやすくて面白い。
    ぜひシリーズ化してどんどんとぞくへんを出してほしい。

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    2014年09月12日
  • 無宗教こそ日本人の宗教である

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    無宗教と無神論は違う。。捉え方次第だろうが自分としてはそもそも同じだと考えたことは無いな。
    カトリックと仏教、神道とイスラム教、それぞれの共通点は興味深い。
    たしかに寛容な無宗教こそ平和への道だと思う。

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    2014年09月03日
  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    「葬式は、要らない」で知られる島田裕巳氏が、直葬からさらに進んだ時代の状況にあわせて、火葬場で遺骨も処理してもらう「0=ゼロ葬」を提唱した内容。
    極端なようですが、成年後見制度の実情などからも考えなければならない方法だと思います。

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    2014年06月29日
  • なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 【最強11神社】八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春日/熊野/祗園/諏訪/白山/住吉の信仰系統

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    毎年いろんな神社に行くが、こんなに種類があったなんて知らなかったし、それぞれの歴史がかなり面白かった

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    2014年05月18日
  • 世界の宗教がざっくりわかる

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    ユダヤ・キリスト・イスラム・仏教・ヒンズーなど世界的な宗教の生まれた背景、その教義の成り立ちと各宗教間での相違が簡潔にまとめられていて、いわゆる研究者の著作と違いすこぶる読みやすい。
    聖書の成り立ちと一神教であるキリスト教の中の多神教的要素などが興味深かった。

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    2014年03月24日
  • 0葬 ――あっさり死ぬ

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    葬儀以上に煩わしいお墓の問題、遺骨処理の問題に一石を投じる書。「葬式は、要らない」で葬儀業界・仏教界を敵に回した島田氏。今度は墓石・霊園業者を敵に回すことになった。葬儀をしない直葬に加え、遺骨を引き取らないゼロ葬。現在は過激な提案に思う人が多いかもしれないが、10年、20年のスパンで見ればかなりの人が受け入れるようになるだろう。

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    2014年01月30日
  • なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 【最強11神社】八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春日/熊野/祗園/諏訪/白山/住吉の信仰系統

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    昨年、阿蘇神社でご朱印帳を手に入れたのをきっかけとして始めた神社めぐり。
    神話の話やご神体の話はそれぞれにあるのですが、どうも系統だとか全体像がよくわからなかったなかで、新書版というお手軽さの中で要点がわかりやすくまとめられており入門書として最適でした。

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    2014年01月26日
  • 日本の10大新宗教

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    さらっと読める、新宗教解説本の新書版という位置づけだろうか。後述でのせておくが、200ページの新書にいれるために、1宗教20~30ページにして、導入部分を読者の生活のなじみのある部分からしているために、内容が浅薄になるのは仕方ないと思う。むしろ、このページでうまくまとめていると思う。

    新宗教の概要を全体的につかみたい人には良い本だと思う。10大宗教に漏れてしまったものも多いので、続とかであと10大宗教を追加してくれるといいなと思うのだが。また、あとがきにも書いてあるように、カルトと新宗教の境目が難しいと思った。

    天理教
    大本
    生長の家
    天照皇大神宮教と璽宇
    立正佼成会と霊友会

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    2014年01月17日
  • ウチの母が宗教にハマりまして。 ~My mom is addicted to religion.~

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    何故か、怪しいとか、危ないとか、よく分からないというイメージで語られることの多い宗教。このテーマを、扱った漫画。
    5つのエピソードから構成されており、前半の4つのエピソードは、ありがちなトラブル、そして後半のエピソードは作者のほぼ実体験とされる母親のエピソードが漫画化されている。うまく言えないけれど、読後に清々しさを感じてしまった1冊。
    ちなみに、一般によく使われる「新興宗教」という用語は、厳密には差別用語とされていることも、はじめて知りました。正しくは、「新宗教」とのこと。

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    2014年01月15日
  • 世界の宗教がざっくりわかる

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    今月は宗教を集中的に学びたいなと思って。

    それにしても、日本のいわゆる「良いとこどり」の精神は宗教においてもいかんなく発揮されてるのに感心。
    これから生きていく上で、キリスト・イスラムをはじめとした多宗教の理解と、自国宗教・信仰である仏教・神道を見つめなおすことの重要性を感じる。

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    2014年01月13日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    実践するかどうかは人によるとおもうけど、私はいい考え方だなと思った。
    自分のしたいことと仕事が直結しない人には読んで欲しい。何も崇高な目的を持って働くことだけが人生じゃない。
    何もないなら、偽らなければいいんだよ、と言ってくれてるんだと思います。

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    2013年11月17日
  • 人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために

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    宗教を専門とする筆者が一人で死ぬことは、悪くない、長生きをして死ぬまで生きられれば良いとしながら、なぜ無縁社会となったかについて述べている。
    無縁社会以前の有縁社会は稲作が大きく関係し、お互いに助け合わざるを得ない状況があった。冠婚葬祭も大きな役割を果たす。
    日本人は海外に移住した際に信仰を持っていかない。先祖信仰はあるが、二男、三男は位牌を持っていけないため、物理的にできなくなる。
    ガラスの導入は家の中に光をもたらし、一家が光の下に集まるという人の暮らし方を変えた。
    悟った人ほど人の死に直面して動転しない、悲しまない。
    都会に出てくる次男、三男は会社に所属して村社会に属することができた人もい

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    2013年09月28日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    〇プア充

    面白い本でした。本書は、「人生と仕事」というテーマを考える上で、とても有益な視点を提供している本だと思います。

    資産をウン億も持っているくせに(実際に公言していた)、年収300万円で生きるとか120万円で生きるなどという本を出して、内容はどこかで聞いたような政策批判と、ハウツーレベルの生活サバイバル術を書き散らしている、どこかの眼鏡をかけた丸っこいコメンテーターに比べたら、この本はとても真摯で、かつ地に足がついています。

    本書の言いたいことのポイントは、
    (欲望関係)
    ・欲望には際限がない、不安感もどんどん増すだけ
    ・単なる節約、ケチではなく、余裕がない生活で生まれてしまうムダ

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    2013年09月16日
  • プア充―高収入は、要らない―

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    今を生きること
    欲望に惑わされないこと
    給与=労働×時間
    その分仕事に費やしている など
    必要以上の欲を持たない
    という考え方は共感できた。

    欲=不安・嫉妬・劣等感など
    マイナス感情を満たすものだとすれば
    不安を感じたり、無理したり
    そうゆうことはできるだけしないで
    いかに心の余裕を保つかということが
    1番必要なことなのだろう。

    ただ、仕事に対して
    やりがいを求める必要はない
    というところは共感できなかった。

    人生で実現したいことは
    プライベートだけじゃない。
    もっとより良い社会にしたい
    そんな想いからくる仕事に対するモチベーションは、賞賛されるべきもの。
    給与

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    2013年09月10日