「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く

825円 (税込)

4pt

4.0

人間と宗教の歴史は長く深い。それは国民国家のレベルを超えて「人はどこで何ために生きるのか」という場所性や共同体に関わる問いでもある。日本人にとって、神道と天皇、また皇祖神との繋がりは重要であった。本書のサブタイトルである「神道の歴史を読み解く」は、今だからこそ我々が議論すべき主題である。そのために、古代の「神仏習合」から明治以降「神仏分離」の理解から始めようという現代人必読の入門書である。

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「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年06月24日

    新書で出版しており、入門と銘打っている以上、ドライで簡潔で血が流れていない研究書のようなものを考えていたら、その真面目さに驚くことでしょう。
    この本には日本の神々に対する、畏怖と愛が満ちており、非常に真剣に信仰と向き合っている。
    一度神社に足を踏み入れればわかることである。その空間は確かに清められ、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月16日

    日本の宗教事情が複雑であることが改めて認識できました。元々は古事記に登場する、天照大神や大国主命などがルーツではあるが、歴史を辿ると、いろんな神が出てきて、あるいは仏教と結び付いて、更には政治的な思惑も入ってきて、しまいには人を神として祀ってしまう。やっぱり腑に落ちないです。
    ただ、明治以前はもっと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月12日

    著者の島田裕巳は、一般向けの書籍も多数発表している宗教学者。
    本書は、日本の神の性格、皇祖神、神仏習合、人を神に祀ること、神仏分離など、日本人にとっての「神」を、「神道」の歴史から網羅的に考察したもの。特に、最後段に示される、日本人(皇室を含め)の神とのかかわり方が明治に入った時点で根本的な変化を被...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月04日

    信仰とか、神様というものに無縁でした。
    でも、日本文化を知る上で「日本人と神」の関係を知ることが大事なのでは?という歴史的観点からこの本を手にしてみました。

    これまでは日本人は「無神教」「多神教」というイメージでひとくくりにしていましたが、それはあくまでも現代の話。昔は、日本独自の宗教観というもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月10日

    日本には多くの神様がいることは認識していたが,こんな沢山とは知らなかった.天照大神,八幡大菩薩が二大神様の由.外来の仏教と土着の神道が明治以前は神仏習合という形で融合されてきたが,明治になって神仏分離,廃仏毀釈が起こっている.明治天皇が1869年に伊勢神宮を参拝しているが,それまで天皇は参拝しておら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月02日

    著者の「なぜ八幡神社が日本で一番多いのか」は読んだが、さほど記憶に残っていない。本書の方が古代史好きの僕には刺激的な本だった。

    でも皇祖神とは誰だったのか、という問いの前に皇祖神とは何かという定義が必要なのでは。
    素人考えを云わせて貰えば、元々男神アマテルが持統天皇の時に女神アマテラスに性転換して...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年07月12日

    明治以前の天皇家が忌避していたように見える伊勢神宮と天照大神の性質。第二の皇祖神ともいえるようになった八幡大菩薩。出雲大社の祭神は素戔嗚尊から大国主命になった。大国主命とは。菅原道真と天神。明神、権現。神仏習合と明治以降の神仏分離。
    現代的な日本の神さま観が江戸期までは全然違ったことを教えてもらった...続きを読む

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