【感想・ネタバレ】公明党vs.創価学会のレビュー

あらすじ

公明党と創価学会は果たして一心同体なのか。先入観を排し、取材豊富な研究者の立場から、両者の本当の関係に迫った注目の書。なぜ公明党は誕生したか。転換点となった言論出版妨害事件とは? さらには、政局の流動化と政権与党の関係、創価学会の多様化と公明党との乖離、公明党の脱「創価学会」化、創価学会と公明党の相互補完関係などなど。結党以来の歴史を紐解きながら、公明党の現状を読み解く。

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Posted by ブクログ

これを、公明党や創価学会への賛美本ととるのも、批判本ととるもの、間違いだと思います。良い所も悪い所も含めて、公明党と創価学会を中立的にとらえてみようという内容になっていると思います。

少なくとも、公明党や創価学会がどのような団体かさえ知らずに批判ばかりしている人は、一読すべきだと思います。

特筆すべきは、戸田から池田への交替によって創価学会の進む方向が変わってきたことではないでしょうか。戸田がもう少し長生きしていたら、こんにちの創価学会は多少、性格の違う団体になっていたかもしれません。

公明党の住民相談については、他党の議員も見習って欲しいと思います。他党が全くやっていないという訳ではないでしょうから、一概には言えませんが。少なくとも、その姿勢は大切なのではないでしょうか。

結局、公明党と創価学会は一致しているのかしていないのか。本書では分離が進んでいるような論調ではありましたが、やっぱり個人的には一致しているのではないかと思います。
良い意味でも悪い意味でも、公明党と創価学会の関係や、自民党との関係も再検討していく必要があるのではないでしょうか。

「創価学会の拡大が続いていた時代には、会員も増え続け、財政的にも豊かだったので、日蓮正宗のことを問題にする必要はなかった。しかし、オイル・ショックで高度経済成長に翳りが見え、創価学会の伸びが止まっていくと、経済的にシビアな状態が生まれた。そうなると、学会員の金が日蓮正宗の側に流れていく構造は、創価学会にとっては負担になる。創価学会が、独自路線を歩もうとした背景には、そうした財政問題があった」(p113)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

公明党が気持ち悪いのにはかわりないが,福祉担当の公明党,経済・外交担当の自民党と役割が分担されているのは政党の暴走を防ぐのにはいいのかもしれない.
良くも悪くも自民党の足かせになっていると感じた.

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2011年07月29日

Posted by ブクログ

私自身、折伏のターゲットになった経験はないが、学会員のクラスメイトから、公明党議員への投票を頼まれたことはある。だいたい、そういう経験がない人のほうが少ないのかもしれないが。このときの経験から、公明党と創価学会に嫌悪を抱いていた。政教分離の原則はどうなっているんだとも思うし、そういう政党が政権を握っている現況に恐怖を感じてもいる。しかし、本書によれば、我々が生まれる前ごろのほうがより攻撃的で危険な集団だったようだ。

本書では、創価学会の足跡とともに、公明党の歴史もかなり踏み込んで述べられている。そして両者が同一のものではないということも。政治の流れに沿って説明がなされており、非常にわかりやすく、勉強になった。著者が一貫して中立的な立場での記述を心がけている点も、読みやすさの一因であると思う。

本書で学んだことは非常に多い。ぜひ身近な人に薦めたい1冊である。ただ、著者は本書の中で軽く否定しているが、文化的側面から、学会がある意味でカムフラージュしつつ、社会的影響を強めていることは、最も影響力のあるメディアであるテレビが学会批判をできないことから、自明のことと考える。

ネットや、一部のメディアでは学会への監視の目がはたらいてはいるが、なにせ国家権力を手にしてしまっている政党の支持母体である。「ポスト池田」という事態になった後の創価学会の動向は、やはり注視せざるをえない。

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2010年09月06日

Posted by ブクログ

公明党といえば長く政権与党自民党と共に、国政を牽引する側の立場としてのイメージが大きい。私の住む街は公明党地盤と言って良いから、国政選挙では自民党議員が出馬せず公明党候補が長く当選してきた。その公明党が最近何かと話題になっている。長く協力体制にあった自民党を離れ、まさかないだろうとは思っていたが、民主党と新しい政党「中道改革連合」を成立させた(正にその当日、結党大会が行われた日に本レビューを書いている)。まさかと書いたのは、地方に強い自民党と都市部に強い公明党はお互いの弱い地盤を補完し合うという意味で利点があったものの、立憲民主も同じく都市部の若者を支持基盤とするから、候補の食い合いになるのではないかと感じたからである。政治的立場としては、両党が組んだ新党の名前が表す通り、公明は中道であるし、右の自民よりも左寄りか中道に近い立憲民主は近い位置にいる様に思える。これも、自民党と一緒に政権与党の中でこそ光る公明のプレゼンスが、立憲民主の中に埋もれてしまう気がしている。とは言え新しいこの党が、近日行われる選挙でどの程度高市自民党と闘えるかは、国民全体の注目されるところである。
本書はタイトルを見て驚いたが、公明党対創価学会という、一見するとそんな事があり得るのかと、組織についてあまり理解の深くない読者である私を驚かせた。2007年出版という事で少し古い内容とはなっているものの、今に続く公明党の成立までが詳細に書かれており、話題の公明党をより深く知るのに役立つ。また、そればかりでなく、今何故立憲民主との協働なのか、そしてそれがどの様な方向に向かいそうか、予想にも役立つ内容となっている。果たしてタイトルが表す、創価学会との対立がどの様なものであるか、またそれでも公明党と一体に感じられる創価学会の方向性や構成員がどの様な変遷を辿っているか。また執筆当時は存命であった池田名誉会長の亡くなられた今、その後の創価学会がどうなっているか、答え合わせもできる状況になっている。
今だからこそ、益々興味深く読める内容となっており、本書を読みながら中道改革連合の今後と、公明党議員たちの今後の活躍を想像するための知識を入れるタイミングと言える。どの党にどの様な期待を持つかは人それぞれあるだろうが、自分の推しならその強みを、別の党を推す側なら、攻め所を探るのに本書は役立つのではないだろうか。先ずは公明党と創価学会の関係を知るのに役立つ一冊である。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

これまで読んだ島田さんの本では一番どうってことないかな。
公明党にも創価学会にもそう興味はなかったし、ただ宗教法人の政治団体と思ってたのだが、もう少々複雑なことは判った。
公明党がどう自民党と関わることになってきたかの話も面白いけども。

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2015年01月31日

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