黒川伊保子のレビュー一覧
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早寝、早起き、朝ごはん、適度な運動、読書。
最先端のAIを研究している研究者が科学の視点から伝える育児の内容が、昔から当たり前のように大切にされてきたことなのかと衝撃を受けた。
一見、内容は当たり前じゃん、聞いたことある、またほれかのような気がしてしまう。しかし、結局、人間そのものは大昔から何のアップデートもしておらず、人間の周りだけが、便利にコスパ、タイパの良いものになっただけで、むしろそれらが人間の本来の機能を損ねている可能性すらある。
原点に立ち返り、子育てをされた著者の実践は、
子育てのある種メンタル面でのハードルを下げてくれるものだと思う。
本書で何かを感じた方は、明日からで -
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「妻の望む夫の対応と夫が提案する解決策のずれ」は、身に覚えがある方もいらっしゃるかと思います。
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女性脳は、感情に伴う記憶を長期にわたって保存することが得意です。
日常生活の出来事とその時の感情が「色合いごと」「見出しごと」に記憶として脳に収納されています。
あるとき、何かをきっかけに心が動くと、その感情と同系色の記憶(似た見出しの記憶)が数珠つなぎに引き出されます。
これは、子育てをする際の危険回避として、過去の状況を思い出したり、対処したりするために備わったと言われています。
そして、記憶の取り出しは特にネガティブなできごとに敏感になっています。
ですので、さ -
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60歳になったら◯◯を気にするのをやめよう!というものをピックアップしている本。
やめようと言う言葉を、捨てると表現しているのも著者流なんだと思う。
この本を読んで早く60代になりたいと思ってくれたらと書いた一冊のようだ。
参考になった部分は
大人の習い事は、結果を急がない、他人と比べない、共に楽しめる仲間がいる。これがコツである。
周囲を多めに見よう。誰かが愚かに見えたら、まずはイライラを止め、口に出すか、本人が失敗して熟成するのを見守るか、冷静に選択すること。
3時までは声をかけないでねと言うのも棘があるから3時に一緒にコーヒーを飲みましょう。それまでは私は編み物に集中しちゃうわ -
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ネタバレ世の中の「不機嫌」について色々な視点から書かれていて、読んで良かったと感じた。
なんか理不尽だよな〜と思っていたことが、あ、そういう仕組みだったのか!と思えたことで、そういう場面に出会ったとしても、ちょっぴり俯瞰的に見れそう。
モヤモヤが溜まった時に、また読み返したい本。
例えば夫との会話とか、、(笑)
こういう違いがあったから私イラついてたのかとか。。
ま、頭では分かってても実際寛容になれるか、実践できるかはまた別の問題だけどね(笑)
英語を話す方と日本語を話す方では、脳の使い方が違うとか、新たに得られた知識もたくさんあった。
子どもが反抗期の時期に入った時の会話例も勉強になった。
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人工知能への手紙として書き始められるこの本は、実は子供を産もうとか、結婚しようか、と思ったときなど人間関係が変わるような大きなことがある時に、読んでみたい本かもしれない。
というのも、人工知能との比較でヒトの脳がどのように出来上がっていくかや、男性と女性ではどのように脳の使い方が違っているか、が分かりやすく解き明かされているからだ。
最初に違いのあらかたに見当がつけば、互いにわけのわからない衝突は避けられるのではないか。
もちろん、人工知能ともね。
早晩、人工知能は人間を知能の点で追い抜いていくだろうが、言葉には命を介して伝わってくるものがあってそこまで到達するまでには時間がかかるだ -
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常々会話がなくて不満を抱いている妻と、「今日も特に何もなかった」と言って会話をしようともしない夫、夫婦でこの本を読みました。
「女性脳はよるとさわると自分の身に起こったささやかな出来事を垂れ流すように話し合う
そして大いに共感しあって生活の知恵を増やす
これが井戸端会議の正体で実はかなり知的な行為
問題は男性脳がその「知のプレゼント大会」に参加しないこと」
この文を見て、とても感動しました。
私が夫に求めているものを、的確に表していると感じました。夫に伝えたところ、少しずつ日常のささいな出来事を話してくれるようになり、感謝しています。これから、あわよくば夫婦の理解が進めばいいなあ。 -
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ネタバレ心にひびいた言葉が沢山あった。
親は子に「あなたが生まれてきて、本当に嬉しかった。あなたの親になれて、本当に良かった。生まれてきてくれて、ありがとう」と伝えてほしい。その子の自尊心の核になる。
笑顔とユーモアが人を幸せにできる。愚痴は言わない。
60代は気づきすぎる。明日できる事を今日しない。気づいた事を口にしない配慮をする。
大人の習い事は楽しむためにある。結果が出なくてもいい。
脳は、要らないものから忘れる。固有名詞を忘れ、普通名詞を忘れるようになる。
~したらダメではなく、~してみたら?と言う言い方にする。ネガティブな結果を想像させないよう心がける。
夫婦は互いの気配は感じ -
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人工知能の研究者・開発者であった著者が、「人工知能に書いた手紙」というスタイルで現在の人工知能にできることやこれからの課題などをまとめています。
人工知能が人間を支配するというSF的な展開や、人工知能によって人間の仕事が奪われるという暗い未来は本当に訪れるのでしょうか。
この本では、
・人工知能では対応できない「人間ならでは」の要素
・人間が人工知能をうまく活用するための考え方
・人間の脳と人工知能のちがい
・人間の脳の(いわゆる「男性脳」「女性脳」の)特徴
などが簡潔にまとめられています。論理展開も文章表現も平易で、中学生でも読みこなすことができる内容です。 -
Posted by ブクログ
妻の目線に立ってみたくて夫だが読んでみた。申し訳ない気持ちと新たな発見でたくさんだ。あの時、あの日もっとこうしておけばという後悔がたくさん思い浮かぶ。しかし、明日からもまた申し訳ないことをたくさんしてしまうのだろうと思いながらも、この本に出会う前よりかは減るだろうと思う。妻のトリセツに出会った時も衝撃であったが、同じくらいの衝撃を受けた。妻のトリセツと夫のトリセツは合わせて読むべきではないかと思う。なぜなら相手のことを思いやり、相手の立場になるという気持ちが夫婦円満の秘訣であると私は考えるからである。妻の立場になってこの本を読めば自分の行動がどれだけ腹立たしいのかよくわかる。黒川さんに感謝の気