風野真知雄のレビュー一覧
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ネタバレ岩野⁇? おまえ誰だー⁈ 的な。
最初にチラッと出てたのかも知れないけど
見開きの人物紹介に出てない人を持ってこられるのは
後出しジャンケンのような感じがして釈然としないぞ。
最終的にはやっぱオトナの男は頼れるぜってところに落ち着いたのかな。
なんだかんだで岩野もいい奴だし男前だからいいけどさ。
累々と屍体が転がってたという猟奇的な展開も
オチは只々物哀しいという辺りが
このシリーズらしくてよかったなぁと。
チャーリー・チャンの正体に関しては
筋肉野郎と薩摩屋は関わってるとは薄々思ってたけど
まさかひとりじゃないとは思わなかったので吃驚。
つか秋月までとは…。
静湖と多歌子の口撃で丸く収まっ -
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ネタバレおいおいおい岡田?!
…まさかそう来るとは。
黒尻さんとか田所さんとか他のみんなはともかくとして
岡田だけは違うと思ってたのに。
きっと続刊で多歌子と破談になって松浦家へ帰ってくるんだ。
そうだ。そうにちがいない(号泣)。
つーか岡田じゃないと納得しない読者が結構いるんじゃないか?!
少なくともここにひとりσ( ̄∇ ̄;)
ちょっと冷静に考えてみるに
静湖と岡田の関係性を脳内で勝手に
オスカル様とアンドレに変換していたみたいだ。
アンドレがオスカルを放っぽって他の女に行くわけがない
てなことを思ってるから納得いかないんだろうなーなんて。
降って湧いたような長屋の入れ替わりが
実は前作の事件と -
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ネタバレ七不思議というのは往々にして眉唾なんだな。
犯罪の隠れ蓑にするってのはなかなか考えたな。
ここ数冊、新しく出てくる岡っ引きや十手持ちに
変な奴がたくさんいて面白い。
今回の化粧する岡っ引きにも驚いた。
そして栗田に子供が生まれてからか
栗田が事情を聴くときの口調やら坂巻との掛け合いやらが
漫才じみてるというか、たまにさまぁ~ず三村さんみたいになってたりして
それもまた面白い。
今回の事件は解決したようでいて
まだ全容は解明していない感じがする。
次巻に引きずるような曖昧な終わり方が新鮮。
次の巻では全部が明らかになるのだろうか。
そんな中でも
為治の娘、おたえが根岸に言ったひとことが
ほっ -
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ネタバレ双子話。
江戸の頃、双子は(特に商家では)忌み嫌われていたというのが判る話だった。
宮部みゆきさんの三島屋変調百物語にあった双子の話を
チラッと思い出したりして。
あっちの話は女の子だったけど。
双子に加えて手妻の話。
あんなからくり屋敷がホントにあるなら見てみたかった。
でもって今度は手妻師にモテモテな坂巻(笑)。
前巻からいきなりモテだしたのに自覚なしなのと
やっぱりおゆうさんを忘れられないところが坂巻のいいところかも。
違ったところでは椀田の嫉妬深さが判るエピソードが面白かった。
そして栗田の元にも双子が降臨。
…今後のデレデレ親バカ振りが楽しみである(笑)。 -
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ネタバレ町方とお船手組との対立構造
佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
…なんか『相棒』を見てるみたいだ。
事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
それらが最終的に全部繋がってくるのが
すごいなぁただの横槍じゃないんだなぁと感動することしきり。
結末は概ねめでたしめでたしだったけど
お船手組の若手が言った
『ここに宮原がいたらよかったのにな』という言葉がなんとも切なかった。
切ないと言えば坂巻とおゆうさんの行く末も切ないことになっている。
おゆうさんの誤解の仕方がありがちというか王道過ぎるというか(爆 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代は江戸なのに、内容は現代的なんだよな。
いじめの問題に重なる部分があったり
秋葉原の通り魔に近い感覚の事件展開だったり。
『人を殺してみたいから殺す』という感覚は
当時からあったのかなぁとかつらつら考えるに
そういえば江戸中期というのも戦いとは無縁の平和な
キツイ言い方をすると平和ボケした時代だったんだ
ということに思い至った。
こういう時代だからこういう短絡的な行動を起こす輩や
憲法の解釈を捻じ曲げてまで戦争をしたがる統治者が出現するんだな
なんて思ったり思わなかったり(爆)。
姫の感覚の薄ら寒さと置かれた境遇の哀れさにようやく慣れた頃
突然、本当に突然バッサリと話は終わる。
最後の