風野真知雄のレビュー一覧

  • 風の囁き 妻は、くノ一 4

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    ますます目が離せない(?)第四巻。
    江戸の市井で起こる事件に、公儀隠密や倒幕運動が絡むわりには、あまり凄惨な展開がなく、
    安心して読めるのが好き。

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    2009年10月07日
  • 身も心も 妻は、くノ一 3

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    前巻の最後、乙女な読者としては読むに耐えないピンチが織江さんの身に降り掛かるところで終わったから、
    この巻の最初で、危機一髪難を逃れる展開に、ほっとした。

    うむ、この作者とは仲良くやっていけそうだ☆

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    2009年10月07日
  • 馬超 曹操を二度追い詰めた豪将

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    馬超の少年時代から死までを描いた小説。最初に読んだ時、この著者は少年を書くのが上手いと思った。文章も読みやすく、あっという間に1冊読み終わってしまったが、物語の最後は少し駆け足になっていて、少々物足りなく感じた。馬超とホウ悳の関係(対比)に焦点を置いている為か、不自然なくらい馬岱が出ていなかった点も喉に魚の小骨がひっかかっているような違和感として残った。

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    2009年10月04日
  • 水の城――いまだ落城せず

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    史実に基づいたフィクション小説。
    わずか3千人の城に、2万人、3万人と攻めてくるのに堕ちないという・・・・。
    やっぱ、歴史って面白いね!

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    2009年10月07日
  • 水の城――いまだ落城せず

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    忍城の存在を初めて知った本です。

    小田原より全然小規模なのに、やる気と実績はあるのがポイント高し。
    比較的ほのぼのしててもモチベーションは高い。
    生き生きしてて良い感じです。団結力素晴らしい。

    成田さん(長親)のキャラが良いですね。
    肩肘張ってないのが良い。ゆるキャラが良い。癒し系城代。
    対する石田さんは……よくいる石田さんです。いつも通り!!(多分)

    全体的に面白かった。
    でも、お菊様の計り知れなさが丸投げな気がしてやや腑に落ちない…。

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    2009年10月04日
  • 水の城――いまだ落城せず

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    三成を戦下手いわしめた「忍城攻め」のお話。

    三成の描写は「手拭い王子」。
    三成はもともと汗をかかない体質で、ちょっと汗をかこうものなら
    豆に手拭いで汗をぬぐい、いつもさっぱりしてるから、オナゴ達にも大人気。
    汗臭いのを自慢する武将達には目障りで仕方ない…
    って、まったくもって「ハンカチ王子」ではないか!
    これ、平成十二年の発行なので、ハンカチ君よりは三成のほうが先輩だ(←いらん対抗心)
    そのあとの描写が笑っちゃう。三成は戦が終わると真っ先に風呂に入る。
    女性を侍らせることはない。人に裸をみせるのがイヤであるらしい。
    自分の体をこれでもかというくらい擦り、風が痛く感じるくらいまで磨きあげ…

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    2009年10月04日
  • 荀いく 曹操の覇業を支えた天才軍師

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    「ぴょこり」な荀イク/いなご/死に様も素敵…荀イクの携わったこと以外は割と簡潔に済ましてあってそんなに深い内容ではないけど、私はこの荀イクの考え方がすごく好きです。

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    2009年10月04日
  • 水の城――いまだ落城せず

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    戦国の世に一見頼りなかった成田長親が、実は農民らをまとめて城を守るのに非常に頼りになる人物であったという話。
    敵である三成方の描写も合わせて読むと、いかに成田長親の人物設定が戦国武将として特殊なのかわかる。
    ただ弱い(農民たち)が強い(石田三成)に立ち向かいました。ってだけではない心理も書かれている気がした。
    マイナーな戦いの話ですがおすすめ。

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    2009年10月04日
  • われ、謙信なりせば――上杉景勝と直江兼続

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    直江兼続や或いは徳川家康視点から楽しめた作品で、兼続だけではなく、景勝の生き方、上杉の生き方を知ることが出来る作品だと思います。

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    2009年10月04日
  • われ、謙信なりせば――上杉景勝と直江兼続

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    景勝も兼継もそれぞれ凄い人物だと思うのですが、その二人が揃ってようやくその境地に至ることができる、という謙信はどれほどの人物だったのか、と思います。
    兼継を景勝の近習にした理由が「美童(景勝)に美童(兼継)を配して、共に行動する様を見たいから」というのがちょっと面白かったです。そんな理由あり?

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    2009年10月04日
  • 馬超 曹操を二度追い詰めた豪将

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    見所は楊葉さんとの掛け合い。幼少期がごっさ可愛かった。
    あと、後書きの「馬超にとっての不幸は〜」って話に妙に納得してしまった。
    もっとこういうの増えて欲しいです。逸話というか武将外伝。

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    2009年10月04日
  • 東海道五十三次殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿 新装版

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    ミステリー小説を、推理をせずに読み進める人が、読書に疲れたときに、息抜きに読むのに良い感じ。この書き方は、ミステリー好きからは酷評食らいそう。
    まあ、風野真知雄は時代小説が一級品なので。現代モノはご本人も筆休めなんじゃないかな。
    「時代小説作家って、そういう風に資料をみるんだ」みたいな枝葉の部分に面白いところが多かった。
    この出版社は文字が薄くて読みにくいから避けてたんだけど、新装版はくっきり印刷で読みやすい。

    第二弾も新装版が出るみたいで、あらすじみたら気になってしかたない。

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    2025年12月04日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と百物語

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十三弾。

    楽翁様こと松平定信の私邸で「百物語」の会が催され、根岸奉行も半ば強引に誘われて出世することに。
    ところが、その会で百話目を語る予定だった廻船問屋〈海原屋〉の主人が顔だけ髑髏という変死体で見つかります。
    さらに後日、「百物語」の参加者で殺人の事情を知っている様子だった版元〈文秋堂〉の主人も胸に「×」印を刻まれた死体で発見されて・・。

    思えば、根岸肥前守が書いた『耳袋』って、まんま「百物語」みたいなものですよね~・・ということで(?)、今回は「百物語」の会に絡んだ殺人の真相追求を軸に、途中で挟まれる小ネタ的な怪事(「背中の声」、「浅瀬の海坊主」、「ド

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    2025年11月29日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と百物語

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    根岸肥前守と百物語というのは
    怪談・茶目っ気・趣向と
    相性のいい要素たっぷり。

    これまで触れられてこなかった
    宮尾の意外な弱点がバレる。

    なんとなくこれからの展開にも関係しそうな、
    単純に人間味が見れて魅力が深まっただけのような、
    根岸肥前守の手下たちの一面がいろいろ見られた巻でした。

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    2025年11月01日
  • 東海道五十三次殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿 新装版

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    ネタバレ

     古き良き、王道の香り漂うトラベル・ミステリーにワクワクしながら読んだ。
     安藤広重の「東海道五拾三次」にいろいろなバージョンがあるとは知らなかった。
     見立て殺人のネタにするにはお誂え向きの題材で、奇怪な状況が興味を駆り立てる。
     東京から各地を往復する主人公の総移動距離を考えると、かなり大変だなと思った。
     殺害のトリックに若干の無理があるが、謎解きに関しては概ね楽しめた。
     月村と刑事の恋人の恋愛模様など、サイドの肉付けもかなり王道で、良かった。

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    2025年10月31日
  • 賭場の狼 新・大江戸定年組

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    3.5 気に入ってた定年組シリーズもとうとう完結。もうすぐ定年を迎える自分の身と照らし合わせながら楽しく読めました。続編ないかな。

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    2025年10月25日
  • 魔食 味見方同心(四) おにぎり寿司は男か女か

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    おにぎり寿司、子どもうどん、ゾウ煮、怪獣椀の4話。
    3話から織田、豊臣、徳川の一字を取って苗字にした織豊川超蔵という金で旗本になった元廻船問屋が登場。4話にも出てきたのでこれから時々登場して暗躍しそうだ。

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    2025年10月09日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と鴉猫に梟姫

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    耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十二弾。

    ・・てか、表紙怖いって!
    ということで(?)、今回は何故か鳥の姿を見かけなくなった江戸の町で起こる“鳥がらみ”(ムササビとか鳥じゃないのもありますけど)の数々の事件から、とある大名家の背後で図られた“計画”の謎に至るまで、根岸奉行とその配下たちが事件解決に挑みます。

    前巻でめでたくよし乃さんと所帯を持った凶四郎さんは、夜に“ちゃんと眠く”なったりと精神が安定したようで何よりですね。
    ただ、これで昼勤になるわけではなく、今後も江戸の治安の為に夜回りを続ける模様でございます。

    そんな凶四郎&源次コンビと、しめさん&雨傘屋コンビ、そしてちょっと出番少

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    2025年09月08日
  • 五分後にホロリと江戸人情

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    神田講談町にある保呂里(ほろり)長屋。
    そこに住まう店子たちの日常を描いたアンソロジー。
    特に何か大きな事件が起きたりするわけではないけど、それぞれが懸命に生きている様子が楽しい一冊。
    古傘治しを生業としている男の元にきた恋模様、
    財布を拾ったことから困った事になる湯屋好きな男の結末、捨て子を拾った事でヤクザ稼業から足を洗った男。
    様々な出来事が暖かな筆致で描かれている。
    短編だし、優しい人情噺ばかりなので気持ちよく読める。

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    2025年09月03日