風野真知雄のレビュー一覧
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三成を戦下手いわしめた「忍城攻め」のお話。
三成の描写は「手拭い王子」。
三成はもともと汗をかかない体質で、ちょっと汗をかこうものなら
豆に手拭いで汗をぬぐい、いつもさっぱりしてるから、オナゴ達にも大人気。
汗臭いのを自慢する武将達には目障りで仕方ない…
って、まったくもって「ハンカチ王子」ではないか!
これ、平成十二年の発行なので、ハンカチ君よりは三成のほうが先輩だ(←いらん対抗心)
そのあとの描写が笑っちゃう。三成は戦が終わると真っ先に風呂に入る。
女性を侍らせることはない。人に裸をみせるのがイヤであるらしい。
自分の体をこれでもかというくらい擦り、風が痛く感じるくらいまで磨きあげ…
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十三弾。
楽翁様こと松平定信の私邸で「百物語」の会が催され、根岸奉行も半ば強引に誘われて出世することに。
ところが、その会で百話目を語る予定だった廻船問屋〈海原屋〉の主人が顔だけ髑髏という変死体で見つかります。
さらに後日、「百物語」の参加者で殺人の事情を知っている様子だった版元〈文秋堂〉の主人も胸に「×」印を刻まれた死体で発見されて・・。
思えば、根岸肥前守が書いた『耳袋』って、まんま「百物語」みたいなものですよね~・・ということで(?)、今回は「百物語」の会に絡んだ殺人の真相追求を軸に、途中で挟まれる小ネタ的な怪事(「背中の声」、「浅瀬の海坊主」、「ド -
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第十二弾。
・・てか、表紙怖いって!
ということで(?)、今回は何故か鳥の姿を見かけなくなった江戸の町で起こる“鳥がらみ”(ムササビとか鳥じゃないのもありますけど)の数々の事件から、とある大名家の背後で図られた“計画”の謎に至るまで、根岸奉行とその配下たちが事件解決に挑みます。
前巻でめでたくよし乃さんと所帯を持った凶四郎さんは、夜に“ちゃんと眠く”なったりと精神が安定したようで何よりですね。
ただ、これで昼勤になるわけではなく、今後も江戸の治安の為に夜回りを続ける模様でございます。
そんな凶四郎&源次コンビと、しめさん&雨傘屋コンビ、そしてちょっと出番少