風野真知雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ時空が行ったり来たりするこの構成にもやっと慣れてきた。
アメリカ編でも戦闘シーンが出てきて、ようやくくノ一シリーズらしくなってきた。
江戸編では護られるばかりだった彦馬が織江とともに闘っていること、
しかもちゃんと戦力になっているのが感慨深い。
過去の話での雁二郎と織江の意外な繋がりも面白かった。
お庭番たちを引っ張り出す策略は流石と言わざるを得ない。
アメリカ編で一緒に旅をする保安官補はさしずめ原田と同じ役回りか。
そしてリンカーンが松浦静山と同等の位置づけなのかな。
最後の1行でそれまでの全部が吹っ飛ぶくらい驚いた。
何故そちら側に彼がいるのかが明らかになるのが楽しみだ。
つーか、彦馬 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさかのアメリカ編だった。
船が難破して遭難している間の詳しい話も読みたかったな。
『濤の彼方』の後記で触れられる話の隙間の時期と
くノ一シリーズ本編で語られている時期と時系列が行ったり来たり。
不思議と不自然さはないのだが、いきなり時間と場所が飛んじゃうので
慣れるまでちょっと大変かも。
それにしてもあれだけみっちり詰まっていた織江の戦闘の歴史の
更に隙間に新たなエピソードを捻じ込んでくる力業には恐れ入る。
蛇の巻を読む前に静湖姫の話を何冊か読んでしまったからか
1冊で1エピソードを懐古する構成なのだと思い込んでいたのだが
この先もまだ続くようなのが吃驚だった。
これはこれで新たな敵が現 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物一覧のページ数が倍になってるのにまず笑った(爆)。
多歌子姫の失踪と、奇術遣いの義賊の話が同時に進む。
謎解き自体はいつもの通り面白いのだが
これまで以上に静湖姫のモテモテ振りが際立っているのが更に面白かった。
本人が恋愛モードじゃないときにこれだけモテるのが皮肉。
まさかのあの人まで静湖姫に惚れてしまうのが可笑しかった。
岡田の失恋はこの先の静湖姫との関係に変化を与えるのだろうか。
定石通りで面白くないといわれても、
個人的にはこのふたりがまとまるのが一番すっきりするのだが。
というかあまりにも候補が増えすぎて訳判んなくなってるというのが正直なところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ巻頭についている登場人物一覧を見ると
静湖姫がどのくらいモテているかが判るのがなんか面白い。
今回の謎解きは忠臣蔵絡み。まさかこういう方向で持ってくるとは。
そしてまさか歴史上有名なあの人まで静湖姫に惚れてしまうとは(幽霊だけど)。
忠臣蔵に疎い静湖姫の為の文献あさりが、
結果的に読者向けの解説にもなっているのが巧い。
そこに新説を絡めてくるのでさらに興味が湧いてくるという。
忠臣蔵に関わる史実をもっといろいろ探ってみたくなった。
静湖姫に惚れちゃう男がまた増えた。しかも幽霊まで。
これからどれだけモテるのかが楽しみである(笑)。
1冊めを読んだ限りでは
くノ一シリーズのお気楽パートだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ『妻は、くノ一』のスピンオフ、という位置づけでいいのかな。
雙星彦馬について語られるくだりなどから察するに
彦馬と織江が平戸からオランダに向けて旅立った直後の話らしい。
蛇の巻とは違う方向のスピンオフみたい。
今で言う新宿二丁目的な飲み屋が出てきたり、
大名家の姫が夜な夜な飲み歩いていたり、
江戸後期の物語の設定としてはだいぶぶっ飛んでいる。
序盤に出てくる史料に関する講釈(?)を言い訳と取るか否かは読む人次第だろうが
わざわざ断っているのがなんとなく可笑しかった。
大概の設定がぶっ飛んでいるのだが、
その中でも群を抜くのが静湖姫の人物像だと思う。
女性としては革新的な考え方とか、お転婆な