あらすじ
秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。町奉行の根岸は、配下の栗田と坂巻に探索を命じるが、やがて栗田の新妻・雪乃も行方知れずに……。根岸肥前守が、江戸の怪異を解き明かす「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第4弾。根岸と力丸が知り合った一件を描いた、書き下ろし短編「芸者と化け猫」を特別収録。
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Posted by ブクログ
この話は根岸肥前の守と力丸姐さんの絆の物語だと思った。
そして、祖父と孫ほど歳の離れたふたりが
お互いに魅かれ合う理由も何となくわかった気がした。
話的には荒唐無稽だったが、実際に吉原炎上計画が実行されなくてよかったと思う。
過去の栄光が失われるくらいならこの身諸共無くしてしまえ、という気持ちは
正直解らなくもない気はするが、それはやっぱり狂気なのだろうと思う。
三浦屋さんとおけいさんはそういう意味では哀れだった。
Posted by ブクログ
芸者が一人、突如いなくなった。
逃げたのか、攫われたのか。
まったく考えもしなかった方向へ繋がっていくので
どういう事?! という混乱が。
いやでも、この時代から考えると
こんな思考回路でも、おかしくないかも?
どこにでもいる、お節介な人。
この人の動きもまた…ですが、この時代で考えると
普通の事なのかもしれません。
託す相手を間違えた、という事で…。