風野真知雄のレビュー一覧

  • 妻は、くノ一

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    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月で新妻は失踪してしまう。じつは織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らず妻を捜しに江戸へ赴く彦馬だったが…。人気著者が放つ「妻は、くノ一」シリーズ第1弾。

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    2017年12月08日
  • 歌川国芳猫づくし

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    歌川国芳の周囲で起こる様々な事件とその顛末を軽快に描いてあった。
    下手なのに国芳に絵を習いに来る老人、金魚を偏愛する男、北斎の娘・応為に振り回される日々、病を抱える妻に義母に自分自身に猫、幽霊が出てきたり、歌川広重との冷戦があったり、最後は自分の偽者まで現れたり。
    国芳が大好きな猫は常に八匹置いておくと決めているらしいが、一匹亡くなったと思ったらどこからかまた新しい猫がやってくるのも面白いし、弟子たちも増えたり減ったり。
    人の死や殺人も起こるが、陰惨ではないので楽しく読めた。
    出来れば作中に登場する作品を掲載して欲しかったかな。
    自分で検索して眺めながら読んだ。
    五十代半ばの国芳が描かれている

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    2017年10月20日
  • 耳袋秘帖 妖談しにん橋

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    耳袋秘帖シリーズ第三弾三十間堀に架かる「四人橋」この橋を4人並んで渡ると1人の影が突然消え、影が消えた人物は、数日のうちに死んでしまう。そんな噂が広がった。今回もなかなか面白かった。何でもお見通しの根岸肥前守さまも、気の長い本当の悪党の心は見透かせなかった。いや、雲次は本当の悪党なのか?悪に魅入られた原因が、小坊主の時に付けられた雲光という名前だったなんてなんだかなぁ・・・。雲光..うんこう..ウンコ..

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    2017年10月16日
  • 月光値千両 妻は、くノ一 5

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    織江が抜忍となり、追われる身になりました。無事に逃げ切り、彦馬と幸せになる日は来るのかしら。そして静山を罠にかけようと狙う鳥居耀蔵や、織江を追う川村真一郎との対決はどうなっていくのでしょう。
     この巻で雅江、織江母子は川村と対決しましたが決着はつきませんでしたので、次巻以降、何かあるでしょうね。
    最後の「月光夜曲」が哀しく美しく響きました。織江の父はやっぱりあの人だったのですね。

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    2017年06月18日
  • 水の城――いまだ落城せず

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    1〜2年前に話題になり、映画化される「のぼうの城」と内容は同じものです。
    私はこちらの風野さんの作品が好きです。
    人物の描写は断然こちらがすばらしいと思います。
    ベテラン作家の力を感じますね。

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    2017年06月01日
  • 耳袋秘帖 銀座恋一筋殺人事件

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    <耳袋秘帖>シリーズ第20弾。

    ついに暁星右衛門の正体が明らかに。


    いやぁ、壮大だったな。
    点と点が線で繋がり始めるのがもう、ワクワクするな。
    ここで繋がってくるのかー!みたいな。

    淀屋がすごく怪しかったから、はやく真相を暴いてくれー!って感じだったけど、そういう事だったのかぁと。
    考えもしなかった。
    でも、いつの時代でもありえる話だよね。
    好きになる人は決められないもんね。

    宮尾さんとひびきさんがいい感じ。
    坂巻さんは、まだひと波乱ありそうな。
    おゆうさんと上手く行ってほしいな。

    面白かった。

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    2016年12月19日
  • 耳袋秘帖 品川恋模様殺人事件

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    <耳袋秘帖・殺人事件>シリーズ第18弾。
    強敵淀屋登場。
    今回は力丸が狙われるのだけど、あのひーさま(笑)との待ち合わせ場所で、力丸がおかしいと気づいてからの緊張感と言ったら。
    ああいうの、すっごくハラハラする。
    ああいう、家族とか付き合ってる人を狙ってくるっていうやり方は、一番不安になる。

    坂巻くんは、やっとおゆうに逢えて…だし(笑)
    坂巻くんの男っぽい所が見れて、ドキドキでした。
    すごく久しぶりの宮尾さんとひびきさんの二人を見れてよかったし、何やら進んだような感じもして、ここでもドキドキ(笑)

    しかし淀屋は…手強いなぁ。
    どうなっていくのか、期待大!

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    2016年12月16日
  • 耳袋秘帖 四谷怪獣殺人事件

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    <耳袋秘帖・殺人事件>シリーズ第17弾。
    今回はわたしの好きなキャラ、定信氏のお悩みがメインに話がすすむ。
    しめさんと梅次が謎を追う。
    しめさんが大活躍。
    最後には、本当にしめさんが十手をもらう。
    それだけの働きはしたもんねぇ。

    しかし、この当時恐竜の爪の化石などが出たら、それは龍の爪と間違われても仕方ないよなぁと思う。
    どれほど驚いたことか。
    面白かった!

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    2016年12月16日
  • 耳袋秘帖 日本橋時の鐘殺人事件

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    <耳袋秘帖・殺人事件シリーズ>第13弾。
    今回もトンチのような、不思議な話が面白いな。
    山伏とか。
    指切り魔の話は、よく考えてみたら怖くなってくる。
    山伏の話とかは現代とかではなさそうだけど、指切り魔のようなことは、起こりそうな気がする。

    そして定信が出てくるとほっこりする。
    定信が持ち込んだ古銭関係の話は面白いなぁ。
    そしてそれが立てこもりの解決へとつながっていくのがまた、面白い。
    だがしかし、この立てこもり犯の母親の字がどんなものか、どうして解ったのかは謎。そこは謎(笑)

    今回も満足の一品!

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    2016年12月16日
  • 爺いとひよこの捕物帳 七十七の傷

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    <爺いとひよこの捕物帳>シリーズ第四弾。

    これって最終巻?
    喬太はお父さんと出逢って、最後はみんなで戦って勝ったし。
    喬太は十手を貰ったし。
    お父さんは旅立って。

    このシリーズ 地味に好き。
    年配の人が自分の経験・知恵を若者に授けて成長させていく話、好きだなぁ。
    十代の頃に、こんな風に安定した余裕のある人が側にいて導いてくれたら、どんなにか良かっただろうと思う。

    今回、なにげに一番良かったと思えたことは、喬太のお父さんがお母さんを連れて一緒に旅に出たこと。
    お母さん、良かったねぇと思った。

    ☆4つ。

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    2016年12月13日
  • 町の灯り 女だてら 麻布わけあり酒場10

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    星川さんが亡くなっての最終巻。
    あとがき…というか巻末に挟んであった作者からのメッセージを読むと、星川さんが亡くなって悲しい、とたくさんの読者からの声があったけど作者としては、星川さんが亡くなってやっとおこうさんと一緒になって幸せになれたのだと思っている…とあった。
    そうか、そんな風に星川さんの想いを叶えてあげたのか・・・とわたし自身も星川さんは幸せなのだと思えました。

    鳥居との決着をどうつけるのか、金四郎は完全に信頼できるようなやつではなく、ちょっと極端なところもあるやつでどうするのか、と思っていたら。
    敵の敵を味方につけるという、面白い結末。

    決着をつけてからの最終話は、いつものような

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    2016年12月13日
  • 嘘つき 女だてら 麻布わけあり酒場8

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    急に小鈴ちゃんが孝蔵と付き合っててびっくりした。
    びっくりしてる間に別れた…。
    なんで孝蔵?なにが良かった?
    そして孝蔵はすねてるけど、それほどお別れに抵抗してなくて、なんというか…。
    小鈴ちゃんと付き合っておきながら、そんなもん?と物足りなかった。
    なんで付き合った?(笑)

    ☆4つ。

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    2016年12月02日
  • 逃がし屋小鈴 女だてら 麻布わけあり酒場6

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    星川さんの、おこうさんへの気持ちの強さにホロリときた。
    こんな風に想われたら、女冥利につきるというもの。

    お店に鳥居がくると不安になる。
    悪い方に行っているのを止められないんじゃないかと不安になる。
    続きが気になるくせに、続きを読むのが怖くなる。

    ☆4つ。

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    2016年12月02日
  • 歌川国芳猫づくし

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    面白かった。
    帯には怪事件、という言葉があったが、特に怪事件というわけではなく、難解な謎解きがあるわけでもなく、その意味では耳袋とは違うのだが、人間の織り成すいろいろなことが丁寧に書かれているという感じ。まぁ、事件はそもそも怪なるものばかりだと思えば、怪事件でもよいのかな。
    一編一編が味わい深い。義母との関係や、下ッ引きの変容など、なかなか読ませてくれるし、応為も登場するなんて言うのは大サービス。
    もう少し、読みたい気分です。

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    2016年11月27日
  • 耳袋秘帖 目黒横恋慕殺人事件

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    <耳袋秘帖>シリーズ第19弾。
    茶店の主人が首を吊った。根岸は事件の鍵は目黒に有りと察知し、家臣の宮尾を派遣する。
    松平定信の恋、力丸への恋文、名推理と恋模様が絡み合う。


    どうやら2冊ほど読み逃したみたい。
    新たな敵が出てきてた。淀屋とか、知らなかったわ。

    今回は定信の恋が絡んでくる。
    定信も面白いキャラだよなぁ。真っ直ぐで素直で、どこか騙されやすくて危なっかしい。
    なのに鋭かったりして、ギャップ萌え。

    今回、またしても好きなキャラが出てきて死んでしまった。
    「ああ~」と、読んでがっくりきた。
    孫のために、死んでしまった。哀しい。

    新しい敵との対決はどうなるのか。
    楽しみ。
    ☆4つ。

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    2016年11月21日
  • 耳袋秘帖 湯島金魚殺人事件

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    <耳袋秘帖>シリーズ第15弾。
    「金魚釣りに引っかかっちまった」そう謎の言葉を残して、旗本の倅が死んだ。
    <くじら>の異名を持つ巨漢のおかまを巻き込み、難事件に挑む。


    久しぶりに時代小説を読んだわ。
    風野さんは大好きな作家の1人。この人は本当に面白い。
    トンチのような謎掛けが、他にはない味わい・醍醐味。
    特にこの耳袋シリーズは、もう一つの方も含め大好き。
    どちらもお供の二人のコンビが良い。
    今回も外せず面白かったけど、くじらが死んでしまったのは、もう読みながら「やめてヤメテやめてー」と小さく叫んでしまった。
    なんだかデラックスなあの人を思い出すのはわたしだけじゃないだろう。
    頭のなかではく

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    2016年11月21日
  • 罰当て侍 最後の赤穂浪士 寺坂吉衛門

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    風野センセイの書く老人はよいですね。

    それにしても、17歳の孫がスゴすぎ。ジジ孫コンビの続編があったらよかったのに。

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    2016年11月18日
  • 耳袋秘帖 四谷怪獣殺人事件

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    気楽に読める内容でした。タイトルからもっとどろどろした感じかと思っていましたが、まったく見当違いの面白い内容でした。

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    2016年08月23日
  • 妻は、くノ一

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    初読み作家さん。面白かったです。
    風野真知雄さんはシリーズ物も多く、本屋さんでもよく目に留まる作家さんですが、どれから読んだらいいのかと手が伸びなかった作家さんの1人です。
     非常に読み易かったです。登場人物にも魅力があります。
    上役の世話で嫁を貰った彦馬。その嫁が美人で彦馬には勿体ないくらい。絶対何かありますよね(笑)。予想通り、妻は失踪し、彦馬は妻の織江を追って江戸へ向かいます。彦馬も変わった男で星が好きで算術が得意だが、処世術は下手。
    まだまだ序盤でこれからどんな展開が待っているのか楽しみなシリーズです。

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    2016年08月13日
  • 国境の南 妻は、くノ一 9

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    謎解きだけでなく、物語の本筋が大きく動き出す第9巻。
    彦馬のために、自らこの恋を捨てようとする織江だが…。

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    2016年01月29日