風野真知雄のレビュー一覧
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ネタバレ歌川国芳の周囲で起こる様々な事件とその顛末を軽快に描いてあった。
下手なのに国芳に絵を習いに来る老人、金魚を偏愛する男、北斎の娘・応為に振り回される日々、病を抱える妻に義母に自分自身に猫、幽霊が出てきたり、歌川広重との冷戦があったり、最後は自分の偽者まで現れたり。
国芳が大好きな猫は常に八匹置いておくと決めているらしいが、一匹亡くなったと思ったらどこからかまた新しい猫がやってくるのも面白いし、弟子たちも増えたり減ったり。
人の死や殺人も起こるが、陰惨ではないので楽しく読めた。
出来れば作中に登場する作品を掲載して欲しかったかな。
自分で検索して眺めながら読んだ。
五十代半ばの国芳が描かれている -
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ネタバレ<耳袋秘帖・殺人事件>シリーズ第18弾。
強敵淀屋登場。
今回は力丸が狙われるのだけど、あのひーさま(笑)との待ち合わせ場所で、力丸がおかしいと気づいてからの緊張感と言ったら。
ああいうの、すっごくハラハラする。
ああいう、家族とか付き合ってる人を狙ってくるっていうやり方は、一番不安になる。
坂巻くんは、やっとおゆうに逢えて…だし(笑)
坂巻くんの男っぽい所が見れて、ドキドキでした。
すごく久しぶりの宮尾さんとひびきさんの二人を見れてよかったし、何やら進んだような感じもして、ここでもドキドキ(笑)
しかし淀屋は…手強いなぁ。
どうなっていくのか、期待大! -
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ネタバレ星川さんが亡くなっての最終巻。
あとがき…というか巻末に挟んであった作者からのメッセージを読むと、星川さんが亡くなって悲しい、とたくさんの読者からの声があったけど作者としては、星川さんが亡くなってやっとおこうさんと一緒になって幸せになれたのだと思っている…とあった。
そうか、そんな風に星川さんの想いを叶えてあげたのか・・・とわたし自身も星川さんは幸せなのだと思えました。
鳥居との決着をどうつけるのか、金四郎は完全に信頼できるようなやつではなく、ちょっと極端なところもあるやつでどうするのか、と思っていたら。
敵の敵を味方につけるという、面白い結末。
決着をつけてからの最終話は、いつものような -
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ネタバレ<耳袋秘帖>シリーズ第19弾。
茶店の主人が首を吊った。根岸は事件の鍵は目黒に有りと察知し、家臣の宮尾を派遣する。
松平定信の恋、力丸への恋文、名推理と恋模様が絡み合う。
どうやら2冊ほど読み逃したみたい。
新たな敵が出てきてた。淀屋とか、知らなかったわ。
今回は定信の恋が絡んでくる。
定信も面白いキャラだよなぁ。真っ直ぐで素直で、どこか騙されやすくて危なっかしい。
なのに鋭かったりして、ギャップ萌え。
今回、またしても好きなキャラが出てきて死んでしまった。
「ああ~」と、読んでがっくりきた。
孫のために、死んでしまった。哀しい。
新しい敵との対決はどうなるのか。
楽しみ。
☆4つ。 -
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ネタバレ<耳袋秘帖>シリーズ第15弾。
「金魚釣りに引っかかっちまった」そう謎の言葉を残して、旗本の倅が死んだ。
<くじら>の異名を持つ巨漢のおかまを巻き込み、難事件に挑む。
久しぶりに時代小説を読んだわ。
風野さんは大好きな作家の1人。この人は本当に面白い。
トンチのような謎掛けが、他にはない味わい・醍醐味。
特にこの耳袋シリーズは、もう一つの方も含め大好き。
どちらもお供の二人のコンビが良い。
今回も外せず面白かったけど、くじらが死んでしまったのは、もう読みながら「やめてヤメテやめてー」と小さく叫んでしまった。
なんだかデラックスなあの人を思い出すのはわたしだけじゃないだろう。
頭のなかではく