【感想・ネタバレ】ふうらい指南(新装版)のレビュー

あらすじ

真夏の江戸。大川が江戸湾に流れ込む鉄砲州で、日がな釣りを楽しむ四十なかばの武士──もと火盗改め同心、矢沢冬馬である。武芸百般、悪党に恐れられた凄腕の剣士であったが、大捕物の最中のある出来事により、火盗改めを引退。息子に家督をゆずり、釣り三昧のなんとものどかな日々を送っていた。命を賭す激務からは解放されたが、幾度も死線をくぐり抜けた歴戦の武者にしてみれば、やはりちと退屈。ふとした事情から、市井の人々に武芸の個人指南をはじめるのだが……!?難事件からおかしな騒動まで、あざやかな剣さばきと人情で解決する冬馬の活躍!

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Posted by ブクログ

同心(警察みたいなの)を引退した冬馬が、その武術の腕を生かして闘い方を教えたり、事件に巻き込まれたりしていく話でした。主人公の闘うということのとらえ方がとても好きです、理想は勝ちもせず負けもせずというのが。
短編集のようないくつかの細かい出来事と、一貫してただよう主人公を襲った不可解な事件の謎でぐいぐいテンポよく読ませていきます。

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2015年03月31日

Posted by ブクログ

 元火盗改め同心としては、穏やかで人情にも通じている。剣の腕もずば抜けているのだが、朴伝流であり、他の武芸にも通じている、教え方もうまい。何でも出来そうだが、そこそこわびしい一人住まいのたたずまい。こんな人間は、時代小説ならでは。
 実は、この著者の小説をたくさん譲り受けました。ゆっくり楽しむつもり

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2014年07月08日

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