あらすじ
かつて火盗改めの鬼と呼ばれた矢沢冬馬は、江戸八丁堀で武芸指南をいとなむ凄腕の剣客。四十なかばにして家督を息子にゆずり、釣り三昧ののどかな日々を送るが、悪を追いつめる激しい気性はなかなかおさまらない。そんなある日、武芸の手ほどきを依頼された冬馬が、約束の場所に向かうと、そこには依頼人の無惨な斬殺死体があった。駆けつけた旧知の同心、須田剣一郎に事情を説明するも、殺しに使われた刀は間違いなく冬馬のもの。嫌疑を晴らすかたわら、失われた秘剣の復活という難題に四苦八苦する冬馬の前に、なんと恋の好敵手も現れて……!
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Posted by ブクログ
もともととんでもない凝り性で武芸百般を取得している。それを野天のどうじょうでつきっきりでしなんしようという。
『ふうらい指南 武芸百般 勝ちもせず 負けもせず』という看板を掲げている。
勝負という物、なまじっか勝敗を決するばかりでは、怨恨も残ろうという物、、、という考えだ。
今回は隠居して町人と暮らすうちに、少しのんびりしたのであろうか。事もあろうに、殺人者として罠にハマってしまった冬馬。
たまたま現役の時に奉行所の鬼として慣らした須田剣一郎が担当だったために、これは誰かにはめられたと、察してくれ捕物が始まる。
須田が捕らえた犯人との約束で、その息子を岡っ引きの手先に使っているのだが、今回冬馬に、捕縄の指南を依頼してきた。
笑って泣いて、今回も堪能!次回作を希望してるのだが。。。