花菱夫妻シリーズ第2巻。
男性側がベタ惚れで、女性側がまだ輪郭ははっきりとせずともゆっくりと気持ちを育んでいく姿を読むの大好きです。次巻もとても楽しみ!
ただ今回は、意外な展開でした。
1巻では淡路の君の存在感が強く、「退魔帖」ですしお祓いのイメージが強かったですが、この2巻では別方向に話が伸びてそれが面白かったです。
例の事件絡みなのか、はたまたそうでないのか。
透明な水に墨汁を一滴垂らしてそれがじわりと広がるような、怪しい雰囲気がいいですね。
夫妻の物語に投入されたこの異物、次巻以降に続く謎が楽しみです。