白川紺子のレビュー一覧

  • 烏衣の華 2

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    ネタバレ

    今回も微笑ましい月季たち3人の立ち回りや物語の中にすっと入り込める情景描写、心が暖かくなる読後感でこれぞ白川紺子先生という作品でした。
    ついに月季たちが帝に拝謁したシーンは胸が熱くなりましたが、てっきり後宮の烏の時の帝かと思いきや代替わりしておられるのですね…
    最後にちらっと描写のあった黒衣の人物は寿雪だといいなぁ……

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    2025年02月05日
  • 烏衣の華 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    後宮の烏のその後のお話 第一章が終わる。
    不思議な世界のお話は何度読んでも 想像力をかきたてられて 楽しい。
    第二章が楽しみ。

    #カッコいい #切ない

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    2025年02月04日
  • 烏衣の華 2

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    月季の本人も知らない秘密がほんの少し出てくる。 著者の既刊「後宮の烏」未読の方はこれ読んだ後で良いので、次巻が出るまでに読んだ方が良さそう、と思うような展開でした。おそらく重い運命の月季と支える霊燿、許嫁同士の二人がお互いを認め助け合う第一歩でありますように。

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    2025年02月02日
  • 龍女の嫁入り 張家楼怪異譚

    匿名

    購入済み

    すてきなお話

    白川先生の独特な世界観のある物語です。
    中華の話しながら 龍や天帝 幽鬼なども出てきて 奥深い世界。
    龍の娘を娶った 人?と娘
    これは 続編を期待してしまう 内容でした。

    #ほのぼの #胸キュン #憧れる

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    2025年02月01日
  • 京都くれなゐ荘奇譚(五) 呪いは月夜に恋い惑う

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    ネタバレ

    シリーズ第5弾。
    3話+番外編1話。
    麻績、麻生田、忌部のグループと和邇が日下部を仲裁役として、和邇は澪に、麻績らは高良に手出しをしない協定を結んで、澪と高良も動きやすくなった。
    澪は高良を生かして、自分も生き延びる道を模索する中、高良も動き出す。
    どこに旅立つのだろう。
    次回作も楽しみです。

    番外編の『赤い影』、人形が追いかけてくるのは怖いですね。出流くん、どんな育ち方をしたのか気になります。

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    2025年01月28日
  • 契約結婚はじめました。3 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    椿に込められた想いが素敵なお話でした。
    香澄の晶紀お兄ちゃんが、すみれ荘に引っ越してきて柊一もウカウカしていられなくなりましたね。この2人も気になりますが、すみれ荘の住人の廣田くんのお話もよかったです。

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    2025年01月21日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    椿屋敷に住む柊一と香澄。2人の距離感がちょっとずつ近づいていい感じ。
    椿屋敷の隣に立つすみれ荘のお話も面白い。
    柊一の弟の檀とバーテンダーの絢の仲もこの先楽しみ。作者の白川さんはアニメ化もされた「後宮の烏」も書いてて、ファンタジーを書く人みたいなイメージだったけど、このシリーズみたいのも書くんだなぁと新しい発見です。あと3冊、ゆっくり読もう。

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    2025年01月12日
  • 契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    初めましての作家さん。面白いなと思ったのが、語り手が「家」なんですよね。椿屋敷に住む若隠居と呼ばれている柊一と奥さんの香澄の心境がわかりやすかったし、2人をとりまく人たちも個性強くて面白い。全5巻のシリーズの一作目。契約結婚した2人の続きが気になるので、すぐ2巻を読もうと思います。

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    2025年01月10日
  • 海神の娘

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    面白かった!
    海神と巫女王が存在し、神託が下って、島々の領主とその妻となる海神の娘が選ばれる、短編連作。
    最終話で、海神・海神の娘とは、の疑問に迫る盛り上がりも楽しかったです。
    海神と巫女王の因縁も知りたい。

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    2025年01月07日
  • 海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲

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    キツイでも好き!
    冒頭から巻末までずっと重苦しくて心にのしかかる世界
    1巻で触れられていた、争いあって滅びの道を辿る両領地、主だった者が死に絶え合併に奔走する若い上層部。
    人の心を持たない海神の遊戯。
    そんな神に仕える巫女王、霊子。

    海神の世界で、遊ばれ翻弄され嘆き畏怖するしかない人々、人々を娘たちを、せめても幸せにしたい霊子、何が霊子を嘆かせ怒らせているのか分からない海神の三つ巴。

    今後、霊子が海神の元に行くことになった話もあると思われて楽しみ。
    でもきっとそれも悲しい物語。

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    2025年01月07日
  • 京都くれなゐ荘奇譚(五) 呪いは月夜に恋い惑う

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    シリーズ第5弾。庭のキリシタン灯篭、座敷牢、紅葉の穴場の祠などどれもちょっと怖くて史実も味わえて今回も楽しめていたところに番外編…怖い。これが1番ぞっとした。ついて来る系、人形系は苦手で震える。和邇を含め麻績、麻生田、忌部が日下部を仲裁役に協議して澪と高良が守られることになりほっとした。特に和邇は呪詛を仕掛けてくる厄介さが嫌な感じだったのでこれで澪は動きやすくなるだろう。月を眺める澪と高良が優しい雰囲気ながらもどこか切なくもある。それでも高良が生きること、呪いを解くことに前向きになったことが嬉しい。

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    2024年12月23日
  • 後宮の烏7

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    怒涛の最終巻、薄い本の中にモリモリエピソードが詰め込まれている(なんか大人の事情で分厚くできなかったのかと勘繰りたくなるぐらい)。
    5巻から連続で読んだのがよかったかな。満足しました。
    後日譚も個人的にとても好み。

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    2024年12月10日
  • 花菱夫妻の退魔帖 三

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    花菱夫妻シリーズ第3巻。淡路島編。
    面白いです。きな臭さが濃くなりました。
    宗教や歴史も絡んできてキャラクター文庫に止まらない味のある作品で、次巻がどうなるかとても楽しみです。

    個人的に、今回が1番悲しいお話でした。
    幽霊としてこの世に残っているのはそれなりに理由があるとわかっていましたが、その思いをすべて汲み取ってあげられないのが切なかったです。
    関係者でもない生者にできることは限られていて、特に鈴子はそれを考えてしまうキャラクターで、そのもどかしさの一端に触れたような読後感でした。

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    2024年11月20日
  • 花菱夫妻の退魔帖 二

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    花菱夫妻シリーズ第2巻。
    男性側がベタ惚れで、女性側がまだ輪郭ははっきりとせずともゆっくりと気持ちを育んでいく姿を読むの大好きです。次巻もとても楽しみ!

    ただ今回は、意外な展開でした。
    1巻では淡路の君の存在感が強く、「退魔帖」ですしお祓いのイメージが強かったですが、この2巻では別方向に話が伸びてそれが面白かったです。
    例の事件絡みなのか、はたまたそうでないのか。
    透明な水に墨汁を一滴垂らしてそれがじわりと広がるような、怪しい雰囲気がいいですね。
    夫妻の物語に投入されたこの異物、次巻以降に続く謎が楽しみです。

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    2024年11月06日
  • 花菱夫妻の退魔帖

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    『後宮の烏』が好きで、いつか読もうとずっと思ってました。あのシリーズは明確には恋愛ものでないので寂しく感じてました。
    大正時代×退魔もの×恋愛
    大好きな要素が詰まっていてとても楽しい読書時間でした。
    服装や装飾品の描写が細やかで美しく、想像するのが楽しかったです。
    花菱夫妻の空気感、不器用ながらも互いを大事にしようとする姿が素敵でした。
    2巻読むのが楽しみです。

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    2024年10月30日
  • 京都くれなゐ荘奇譚(三) 霧雨に恋は呪う

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    シリーズ3作目は御所人形、カフスボタン、紫陽花、塩(潮)の4話。人形、特に人の形をしたものが苦手なのでぞっとする。落ちてるものは拾うべきではないのに拾って更に持ち帰ってしまう人が意外といて災いしかなさそうで怖い。豊漁を願うのはわかるけど今回の「おしおいさま」はさすがにひどく実際あったのかと思うと不気味過ぎる。蹈鞴の事実も残酷過ぎる。人の欲や身勝手さが恐ろしい。どの話も怖い…そんな中、照手やみんなの職神がかわいく頼りになる。澪と高良の距離感が少しずつ縮まっていってるようで微笑ましくもあり過去が悲しくもある。

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    2024年10月29日
  • 花菱夫妻の退魔帖 二

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    大正時代の東京を舞台に悪霊を退治するシリーズ2作目。全てが好みなので読み終えるのがもったいなくゆっくり読み、建物や場所などの写真を見たり調べながらじっくり楽しんだ。冷ややかな考冬がいつの間にか鈴子にベタ惚れ夢中でぎこちないながらも2人のやり取りが微笑ましくて和む。没落や政略結婚などが多かった華族は悲しい事件や出来事が多く思いを残し幽霊となるし人の妄念や執着は半端なく怖く恐ろしい。血の滴る手首…怖すぎる。各話に現れる鴻なる人物と接見はあったもののまだまだ謎だらけ。謎の人物は他にもいて進む話に楽しみが深まる。

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    2024年10月29日
  • 京都くれなゐ荘奇譚(四) 呪いは朱夏に恋う

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    澪にかけられた呪いや多気女王と千年蠱の背景が少しずつわかってきたシリーズ4作目。何となく祓えない理由には察しがついてたけどやはりかと納得。昔は日本各地にあった産屋や旧家のしきたりなど日本ならではの慣習はいいものもあるけど誰かを、特に女性の心を傷つけたり蔑むものが多くて悲しい。今回は少しホラーな怖さの話が多かったけど面白くて大好き。雪丸の活躍がなかった分、照手がすごく活躍してくれてかわいかったし実はすごい子だとわかった。これを読むと職神の相棒がほしくなる。呪いじゃなくおまじない、明るい未来があるといい。

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    2024年10月29日
  • 花菱夫妻の退魔帖 三

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    シリーズ3作目は夫婦で考冬の花菱家の本邸がある淡路島へ。花菱家の歴史が詰まってるあるだけに大きく真実に近づいた気がする。お祓いを頼まれた事案が何とも言えぬ悲しみや残酷さ怒りや恐れが渦巻いていて、そんなものたちと相対する鈴子の強さと考冬を思う優しさに本当に救われる。両親の噂や兄の過去、鈴子と淡路の君の繋がり、昏い繋がりを予想させる宗教と先が気になって仕方ない。別れは悲しいけど大往生。とにかくも、大叔父の考冬への歩み寄りによって確執が薄れたようで、考冬の背負ったものが少しだけ軽くなったようでよかった。

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    2024年10月29日
  • 花菱夫妻の退魔帖 四

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    シリーズ第四弾。今回は玄関や川辺に佇んだり影となって現れる女たち。淡路の君はどの幽霊を食らうのか…と思ったら意外な幽霊を食べた。淡路の君を巡る鈴子と考冬の苦慮は続き、松印の謎も深まる。八千代の善良で慈愛に満ちた人柄を見せながらも懐に入らせない何を考えてるかわからない人って苦手。写真のことや八千代の故郷の話からとてつもない関わりがありそう。花菱夫妻の仲睦まじい様子に和み微笑ましさすら感じる。怖さの裏に物語がある、こういう幽霊話なら面白く、着物に始まり朝顔や歴史など知識が素晴らしいところも大好きな作品。

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    2024年10月28日